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Title 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に 関する研究 ―意識調査の結果から― Author(s) 伊波, 美智子 Citation 琉球大学経済研究(28): 81-138 Issue Date 1984-09 URL http://hdl.handle.net/20.500.12000/3141 Rights

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  • Title 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に関する研究 ―意識調査の結果から―

    Author(s) 伊波, 美智子

    Citation 琉球大学経済研究(28): 81-138

    Issue Date 1984-09

    URL http://hdl.handle.net/20.500.12000/3141

    Rights

  • 沖縄県における消費生活および消費者問題の

    地域特性に関する研究*

    -意識調査の結果カコら-

    伊波美智子

    ・調査の目的,分析枠組,および概要について

    、標本のプロフィール(説明変数の検討)

    ・買物態度(経済システムにおける行動)

    ・環境と生活態度('情報システムと生活)

    ・コンシューマリズムの採用態度(政治システムと行動参加)

    .まとめと今後の課題

    付表等

    (1)集計結果表

    (2)アンケート調査表

    123456

    消費者問題の発生は,現代の経済構造の歪みとしてどの地域においても普

    遍的にみられるものであるが,重要な生活問題として,また行政の重点課題

    としてとりあげられるかどうかは地域によって大きな差がある。先に筆者は,(1)

    消費者行政に関する2つの論文において消費者行政の課題と展望を考察した

    が,「後追い行政」ないし「トップダウン式」の消費者政策には限界がある

    こと,人間が社会生活を営むために便宜上つくりあげた経済機構や行政機構

    を本来の姿,すなわち生活に奉仕する手段として機能させるには生活者(消

    費者,市民)の意識と行動が社会的力関係において重要であることを確認し

    た。この認識の上に立って,消費者の意識と行動にさかのぼって消費者問題

    および消費者行政問題を考察するための,いわば噴矢ともいうべきものがこ

    の調査研究である。

    *本稿は昭和58年度文部省科学研究費補助による研究の一部である。

    (1)拙論「消費者行政の展開に関する一考察一消費者利益の実現を求めて」琉大経営学会編『マネジメント・リヴュー』(第2巻)昭和57年10月,および「沖縄県における消費者問題の地域特性と行政の対応」琉球大学法文学部紀要『経済研究」

    (第25号)1983年3月。

    -81-

  • 琉球大学・経済研究(第28号)1984年9月

    1.調査の目的,分析枠組,および概要について

    1.1調査の目的

    消費者問題の顕在化,すなわち,問題の発生を社会的な問題として意識的

    に取り上げるか,それとも消費者の個人的な問題として埋没させるかは,結

    果的に行政の対応にあらわれてくる。一般的に消費者意識の高い都市地区に

    おいては消費者行政も充実しているが,地方においては関心も薄く行政の対

    応も遅れているといえる。住民(地域生活者)の認識の程度,あるいは結果

    としての意識と行動が消費者政策の地域格差とかかわっている,という仮説

    を検証する目的のためにアンケート調査(「消費生活および消費者問題につ

    いての意識調査」)を実施した。

    1.2分析枠組調査票の構成と分析の手順

    前項でふれた目的のためには比較調査が有効であるが,本調査においては

    対象を沖縄県に限定したため,消費者行政先進都市などの他地域との比較は

    できない。このため,一般世帯に対して比較的消費者意識が高いと思われる

    消費者団体世帯を比較する方法をとった。また,予算の制約から標本総数が

    わずか400ていどしかとれないので,標本の代表性を検証するため平良市世

    帯を母集団とする標本を設定した。したがって,地域も性格も異なる3つの

    グループを母集団とする3標本を比較検討する結果となっている。

    調査票の構成および分析についてのフレームは図L1に示す通りである。

    すなわち,質問分野Iにおいて3標本のプロフィールを検討し3者の相違を

    明らかにするとともに,以下の質問に対する回答の母集団代表性ないし妥当

    性をチェックする説明要因を抽出する。黒い直線の矢印は各質問に対して各々

    の標本がもつ拘束性ないし影響を表示したものである。このIを囲む形で,

    質問分野H,Ⅲ,Ⅳが配置されている。買物態度(質問分野K)は本来経済

    -82-

  • 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に関する研究(伊波美智子)

    図1.1調査票の構成および分析の構造モデル

    Ⅱ貢物態度

    (霞;:二三)

    態度

    二三)

    Ⅳ.Ⅳ.コンシューマリズム

    の採用態度

    (二二二兎テムと)1.標本のプロフィール①計画性

    (Q1~6)

    ②慎重性

    (Q卜10,12~13)

    ③合理性

    (Q7&11)

    6)

    12~13)

    11)

    説明変数の検討

    (Ql~10)

    説明変盟

    (Ql~

    ①問題の

    (Q・I

    ②個人行

    ③集団f

    o知

    o関

    。参加

    ①問題の発生経験

    (Q1~5)

    ②個人行動(Q6~8)

    ③集団行動(Q9~14)

    o知識

    o関心

    。参加行動

    検討

    M環境,

    (情報シス

    M環境と生活態度

    (情報システムと生活)

    生活態度

    ムと生活)

    ①現代の消費生活に対する

    見解(Q1)

    ②マス情報への接触度

    (Q2~5)

    ③社会的責任意識

    (Q卜9)

    ④生活の満足度(Q10)

    ⑤消費者金融(Q11~14)

    ①現代の消豐

    見解(Q

    ②マス情報へ

    活に対する

    接触度

    矢印の方向は影響を

    及ぼす方向を示す。

    システムにおける行動であるが,マスメディアを中心とした情報システムが

    生活態度に及ぼす影響を抜きにして考えることはできず(質問分野N、,ま

    たコンシューマリズムや消費者行政といった視点はすぐれて政治システムに

    属するものである(質問分野Ⅳ)。これら3つのシステムの依存関係は白い

    矢印で示してあるが,黒い矢印ほど直接的かつはっきりした拘束性をもつも

    -83-

  • 琉球大学・経済研究(第28号)1984年9月

    のではなく,ゆるやかにかつ長期的に収散していく様子をあらわしている。

    また,それぞれのシステムは透明なフィルター的性格をもって相互に影響す

    る。

    1.3調査の概要

    (1)調査の目的

    この調査は,沖縄県における消費者意識の地域特性を抽出するために,3

    つの母集団(一般世帯,平良市世帯,消費者団体世帯)を設定して,県民の

    消費生活および消費者問題に対する意識,態度,および行動を分析しようと

    するものである。

    (2)調査の内容

    この調査は,4つの質問分野に分けられており,全部で51の質問(67項目)

    から構成されている。

    (a)基本となるデータ(標本のプロフィール)………10間

    (b)買物のしかたについて………………………………13問(27項目)

    (c)現代の生活と消費について…………………………14問(16項目)

    (。)消費者問題と消費者行政,消費者運動について…14問

    (3)調査の設計

    (a)母集団

    ①一般世帯..………・……沖縄県全世帯(323,675世帯)

    (昭和59年1月1日現在)

    ②平良市世帯……………平良市全世帯(9,805世帯)

    (昭和59年1月1日現在)

    ③消費者団体世帯………消費者団体加入者(162,054人)

    (昭和58年3月31日現在)

    -84-

  • 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に関する研究(伊波美智子)

    (b)標本数

    各母集団に対し,それぞれ120世帯,合計360世帯

    に)抽出方法

    ①一般世帯……………………層別比例割当

    ②平良市世帯…………………単純無作為抽出

    ③消費者団体世帯……………層別割当

    (。)調査方法……………………郵送によるアンケート調査

    (e)調査時期……………………昭和59年2月27日~3月17日

    (4)回収状況

    アンケート票による本調査に先立ち,被調査者に対して葉書による依頼状

    を送った。これは,回収率を上げるためと,居住の確認を行なうためである。

    宛先人不明のため返送された分については無作為抽出により代替した。全体

    で48.9%の回収率であり,郵送による方法としてはかなり良いといえる。

    ①一般世帯……………回収数44(回収率36.7%)

    ②平良市世帯…………〃40(〃33.3%)

    ③消費者団体世帯……〃92(〃76.7%)

    (5)集計結果表およびアンケート票について

    全調査項目について,一般世帯,平良市世帯,消費者団体世帯別に比率集

    計を行なった。同種調査の場合(例,国民生活センター「国民生活動向調査

    結果報告書」),地域別や年令,年収等とのクロス集計を行なっているが,

    本調査においては,標本が3つあるため集計結果表が膨大かつ煩雑になるの

    で今回は行なわない。集計結果表,およびアンケート調査表は終わりに付し

    てある。

    2.標本のプロフィール(説明変数の検討)

    ここでは,比較される3つの標本における質的な側面を検討することによ

    り,分析の参考とする。

    -85-

  • 琉球大学・経済研究(第28号)1984年9月

    2.1基本的変数の検討

    (1)居住地について

    一般世帯は,全県を平良市を除く14の地域に分け,各々の世帯数に比例し

    て120の標本を配布した。(表2.1)

    股世帯の地域別標本数表2.1

    1那覇市367浦添市713島尻郡14世帯2石111市28名護市514宮古郡3

    3具吉jll市59半満市315八重山郡1

    4宜野湾市810沖縄市11合計120

    5平良市-11国頭郡7

    6石垣市512中頭郡11

    消費者団体世帯については,県内の17の消費者団体に配布したが,必ずし

    も会員数に比例していない(表2.2)。結果としては,市部,郡部半々の地

    域分布となっている。

    表22沖縄県主要消費者団体および消費生活協同組合

    会員数標本数 会員数標本数

    会員数は昭和58年3月31日現在

    資料:沖縄県「消費者・物価行政の概要」

    -86-

    1 の 那覇市 36 世帯 7 浦添市 7世帯 13・島尻郡 14世帯

    2.石111市 2 8 名護市 5 14.宮古郡 3

    3.具志111市 5 9.糸満市 3 15.八重山郡 1

    4 宜野湾市 8 10.沖縄市 11 合計 120

    5.平良市 1L国頭郡 7

    6.石垣市 5 12.中頭郡 11

    名称 会員数 標本数 名称 会員数 標本数

    1.沖縄県婦人連合会

    2.かしこい消費者の会

    3.

    4.

    沖縄県生活改善実行

    グループ連絡研究会

    沖縄県農協婦人組織

    協議会

    5.八重山消費者の会

    6.

    7.

    8.

    9.

    生活と権利を守る沖

    縄県婦人協議会

    沖縄県共済生活協同

    組合

    沖縄圏力生活協同組

    沖縄医療生活協同組

    009060613

    007210731

    0501

    3753

    PpD

    Pp

    PD

    8353

    317

    51

    31

    45

    34

    51

    22

    01

    22

    10.琉球大学生活協同組

    11.石微生活協同組合

    12.伊江生活協同組合

    13.

    14.

    15.

    16.

    17.

    沖縄国際大学生活協

    協同組合

    沖縄県金融生活協同

    組合

    沖縄県学校生活協同組合

    沖縄官公労生活協同

    組合

    沖縄県民生活協同組

    合計

    060818604

    123578675

    46443252O

    pP

    DP

    0,

    522162

    161

    312125200

    121

  • 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に関する研究(伊波美智子)

    (2)回答者について

    回答者が主婦であるか否か,という点に関しては,一般世帯,平良市世帯

    共に主婦以外の回答者の比率がやや高く,一般世帯においては男性回答者が

    半数を越えている。消費者団体においては圧倒的に主婦,及び女性の比率が

    高い。このことは回答結果における差異を説明するための重要な要因となろ

    う。

    (3)回答者の年令構成について

    平均年令は,一般世帯,平良市世帯,消費者団体世帯が,各々42.7才,

    43.9才,46.8才と消費者団体世帯が若干高くなっており,一般世帯について

    は20代および30代が回答者の中心,平良市世帯においては30代と40代,消費

    者団体では40代と50代が回答者の半数を越えている。このことは,一般世帯

    と消費者団体を比較する場合,主要な説明変数となろう。すなわち,一般世

    帯は戦後生まれの若い層が中心であり,消費者団体においては戦中,戦後の

    物資不足の時期を経験した世代が中心であるので当然消費態度に差があると

    思われるからである。

    (4)家族数,および子供数について

    家族数の平均をみると,一般世帯4.2人,平良市世帯4.7人,消費者団体

    世帯4.3人となっており,全県平均より高くなっている。これは単身者世帯

    が非常に少ないことから当然ともいえるが,前項の年代の分布とも関連して

    いる。このことはQ5の子供数と対比してみるとより明らかである。すな

    わち,世帯の構成年令の若い一般世帯においては子供数は少ないが,家族数

    は消費者団体世帯とかわらない。子供数については,同居している未成年者

    数,あるいは末子年令をきくことにより,消費態度と関連づける方が適切か

    と思われるが,本調査からは明らかでない。

    (5)世帯主の職業について

    世帯主の職業をみると,一般世帯においては,卸・小売業等(27.3%)

    -87-

  • 琉球大学・経済研究(第28号)1984年9月

    次いで建設業等(13.6%),サービス業等(13.6%),公務・事務(13.6%)

    となっており,この4者で68%を占めている。

    平良市世帯においては,公務・事務(27.5%),農林業等(25.0%),専

    門的技術的職業(20.0%)の3者で72%になる。消費者団体世帯においては,

    公務・事務(26.1%),その他(17.4%),専門的技術的職業(15.2%)の

    3者で59%となっている。

    (6)最終学歴について

    最終学歴については,いずれの世帯グループにおいても,義務教育修了後

    3~5年の教育(高校,短大,専門学校,旧制中学校および女学校)を受け

    たものがもっとも多い。

    (7)家族の月収合計について

    月収についてみると,11~30万円の範囲に約6割前後の世帯が収まってお

    り,大きなバラツキや差はみられないため,各世帯グループ間の意識や行動

    の差を説明する要因としては弱いと思われる。

    (8)自治会‘婦人会,PTA等の地域活動への参加について

    地域活動への参加状況についていえば,一般世帯と平良市世帯においては,

    積極的参加は22%であるが,消費者団体世帯においては66%と3倍も高くなっ

    ており,消費者問題ばかりでなく社会参加への積極的姿勢がうかがえる。こ

    れも消費者団体世帯の性格をあらわす重要なものである。

    (9)好きな色について

    好きな色についての問いは,筆者の個人的関心からさし入れたものであり,

    消費者意識との直接的因果関係を期待したものではない。しかしながら,消

    費者団体世帯が色の好みにおいて他の2世帯グループと多少異った分布をみ

    せていることはこの標本の特徴をあらわしているように思える。図2.1によ

    れば,3標本に共通してみられる回答として,沖縄県民は白や青系統(とく

    に紺)の涼しげな色(あるいはマリンカラー)を好む人が多い。無意識のう

    -88-

  • 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に関する研究(伊波美智子)

    ちに,空や海の美しさを讃える美意識があるのであろう。

    図2.1色の好み(ヒストグラム)

    2.2説明変数の抽出

    以上において基本となるデータから一般世帯,平良市世帯,消費者団体世

    帯の3グループを比較し,標本の質的側面を検討した。次節以下における消

    費者の態度と行動を比較検討するに際して,この3者はできるだけ同質であ

    ることが望ましいが,現実として同質に揃えることは困難である。しかしな

    がら各標本の特質をあらかじめ念頭におくことにより,各標本間の意識や行

    動に差異がない場合,一般的な傾向として,また重要な差異が生じた場合の

    説明変数として上記の諸特質を使うことができるという利点がある。

    本節において検討した10項目のうち,消費者態度と行動の差異を説明する

    重要変数としては,Q1の地域性,Q2の主婦(あるいは女性)であること

    から生じる態度の相違,Q3の年代差,そしてQ9の地域活動への参加状況

    の4つの要因がとくに重要なものとして抽出できよう。

    -89-

    好きな色 一般世帯 平良市世帯 消費者団体世帯

    1.N・A

    2.白

    3.黄色

    4.だいだい色

    5.ピンク

    6.赤

    7.水色

    8.青

    9.紺

    10.茶色

    11.緑

    12.紫

    13.黒■■・■Ⅲ

    ■因■麹

     ̄■

    ■■

  • 琉球大学・経済研究(第28号)1984年9月

    3.買物態度(経済システムにおける行動)

    ここでは買物をする時の態度を問うことにより,買物行動の傾向を探るこ

    とを目的とする。以下において調査結果を,①計画性(Q1~6),②慎重

    性(Q8~10,Q13)--インスタント食品に対する態度(Q9)を含む),

    ③合理性(Q7,Q11~12)に分けて検討する。

    3.1買物態度の計画性について

    買物の計画性を測る尺度としてQl~6の問いに対して“はい,'の回答比

    率に3,“時々”の回答比率に1.5,“いいえ”の回答比率にOを乗じ平均

    値を出してみよう。全員が“はい,'なら加重平均値は100,,'時々”なら50,

    “いいえ,'ならOになるしくみである。(Q2については,“いいえ,'に3,

    “はい”に0を乗じる。)表3」がその結果である。

    沖縄の人は買物の計画性がないとか,大ざっぱである,という評価をよく

    耳にするが,100を満点とした場合,あまりほめられた数値でないといえよ

    う。消費者団体世帯においてまずまずといったところである。この計算結果

    表3.1消費の計画性

    消費者団体

    -90-

    質問 股 平良市 消費者団体

    Ql買物メモの有無

    Q2衝動買いの有無

    Q3広告等の活用

    Q4商品テスト記事への関心

    Q5商品テストの活用

    Q、6家計簿記帳の有無

    295359

    ●●●●●●

    船別別囲妬別

    285005

    ●●●●●●

    Ⅲ蛆訂印仙〃

    960342

    ●●●●●●

    306606

    755664

    平均 51.6 42.5 58.9

  • 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に関する研究(伊波美智子)

    が絶対のものであるとはいえないが,ほぼ妥当な線といえようし,一般世帯

    と平良市世帯,また一般世帯と消費者団体世帯との間には計画性について無

    視できない差が存在しているのは明らかである。とくに家計簿記帳の習‘慣は

    かなり貧弱なものであり,商品テストや広告などのI情報もあまり活用されて

    いない。計画性についての差異に関しては,地域性と所属団体の性格要因に

    帰することができよう。

    3.2買物態度の慎重性について

    商品を選ぶ時の慎重さについて,Q8とQlOは,製造年月日や品質・内

    容表示等を確認する習慣をきいたものである。これは復帰前に表示に関する

    規制もないまま横文字商品が市場に出回り,消費者として必要'情報の確認も

    ないまま購買せざるをえなかった背景があるためである。一般的にいって,

    商品を購入する際,内容表示等の確認をする習慣のある人は,一般世帯で6

    割,平良市世帯で5.5割.消費者団体世帯で7割となる。ことに消費者団体

    世帯は食品や医薬品・化粧品の選択にあたって'慎重であり,“時々',を含め

    るとほぼ全員が確認に注意を払っている。

    慎重さに関連してインスタント食品に対する態度や利用をきいたものが

    Q9(a~f)である。値段については結果的に安いか,高いかについて意

    見が分かれている。利用度は1か月に2~4回程度というのがいずれの世帯

    においても一番多い。利用頻度の傾向は一般世帯と平良市世帯においてほぼ

    一致しており,これが一般的な利用状況とみてよかろう。消費者団体世帯は

    インスタント食品の利用に関してはより慎重であり,まったく利用しない人

    も10人に1人はいることになる。この差は品質や保存方法についての不安や

    疑問を有する人の割合とも比例している。一般世帯と平良市世帯においては

    約4割(“時々''も含めると約8割)の人が疑問ありとしているのに対し消

    費者団体世帯においては約6割(“時々''を含めると約9割)の人が疑問あ

    -91-

  • 琉球大学・経済研究(第28号)1984年9月

    りとしている。利用する理由は一般世帯と平良市では半数以上の人が調理が

    簡単という理由を選んでいる。初めて買う時の理由については,一般世帯と

    平良市においては,広告で見たり家族や友人のすすめなど他律的な要因が50

    %を越えるのに対し,消費者団体世帯においては実演販売や店頭など,自分

    の目で確かめてから購入するケースが多い。インスタント食品に対する態度

    をまとめると,品質や保存方法などに対する疑問や不安はかなり高いにもか

    かわらず,調理や保存の便利さからほとんどの人が使っているというのが現

    状であり,利用状況に関しては,一般世帯と平良市世帯はほぼ同じパターン

    を示していることから県民レベルとしてもほぼ同様な傾向を推測できよう・

    消費者団体世帯がインスタント食品の利用に対して慎重な態度をとっている

    のも予想通りの結果である。

    Q13は買物をする時に重視する点であるが,衣類についてはいずれの世

    帯においてもほぼ同じパターンがみられる。外出着,普段着ともに個性や好

    みを一番重視すると答えた人がもっとも多く,次いで外出着については質・

    仕立て,普段着については値段となっている。食品については,栄養.健康

    を優先させる傾向がみられるが,一般世帯,平良市世帯においては,個人の

    昼食やし好品について味・好みを優先させている。化粧品・医薬品について

    は安全性.品質という点を8割の人が重視していることがわかり,これも共

    通したパターンとして一般的傾向であるといえる。家庭電化製品については

    品質.機能が約6割の人に重視されている反面,メーカー品や値段,デザイ

    ンといった点は気にかけない人が多く,意外な結果ともいえる。今日の耐久

    消費財は細かいところにこだわらなければメーカー間や商品種類間に大きな

    技術的差はないといわれているからである。3世帯間の購買態度に大きな差

    はないが,平良市世帯においてわずかながら価格に敏感なようである。

    慎重性については,結果的にみて食品に関して消費者団体世帯が'慎重な態

    度をとっている点がきわ立っている。

    -92-

  • 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に関する研究(伊波美智子)

    3.3買物の合理性について

    Q7においては買物場所をきいたのであるが,平良市において雑貨店の利

    用が若干高い(スーパーと雑貨店と半々という回答を含めて)といえ,予想

    以上にスーパーの利用率が高い。Q11は耐久消費財についての購買態度で

    あるが,Q13gと比較するとより実態に近いようである。すなわち,性能

    や価格を比較して合理的な買物をする人が一般世帯で39%,平良市世帯で58

    %,消費者団体世帯で50%いる反面,約3人に1人は知り合いや親せきなど

    を通じて購入するという点である。年令層の若い ̄般世帯において他律的な

    回答(1と2)が多いのは意外でもあり興味深い。Q12はQ2(衝動買い)

    と似ているが,買物の“遊び,'的要素をきいたものであり,平良市世帯と消

    費者団体世帯が同じ比率で関心がないのに比べ,年令層の若い ̄般世帯は5

    割の人がオマケの購入を認めている。

    以上で買物のしかたについての3つの世帯グループの傾向をみたわけであ

    るが,まとめてみると,計画性,'慎重性において消費者団体世帯がより優っ

    ており,一般世帯と平良市世帯においてはほぼ同じ傾向が指摘される。とく

    に食品についての'慎重性が消費者団体世帯において顕著にみられるが,その

    他の商品に関しては3グループ間に大きな差はない。また買物態度の経済合

    理性については,3グループ間においてきわ立った差はないが,全般的に生

    活のほぼ3割ていどは経済システムにのらない非合理的要素(人間関係要素)

    をもっているといえるのではないだろうか。

    4.環境と生活態度(情報システムと生活)

    現代人の生活や消費についての意見や態度,満足感を探るのがここでの目

    的であり,5つの項目について検討する。まず,Q1で現代の消費生活一般

    について意見を求め,Q2~5でマス1情報との接触の程度をみる。そして,

    -93-

  • 琉球大学・経済研究(第28号)1984年9月

    Q6~9において消費者(生活者)の社会的責任意識を検討し,Q10にお

    いて個々の生活の満足度をきいた。最後に昨今話題になっている消費者金融

    の利用状況についても質問した。これら質問グループの相関性については関

    心のあるところであるが,本論においては割合する。

    4.1現代の消費生活一般についての意見

    現代の消費生活一般についての5つの見解を示して最も賛成する意見の選

    択を求めたわけであるが,ここにひとつの興味ある傾向がみられる。それは,

    ここにあらわれた回答者の現代消費生活についての認識は,平良市や消費者

    団体といった地域差や所属組織の価値観の差によるものではなく,年代差に

    よるものであると解釈した方が妥当であろうということである。

    各々の意見についての回答者比率は一般世帯(30代中心),平良市世帯

    (40代中心),消費者団体世帯(50代中心)と順序よく並んでおり,結果と

    して,若い層に意見の多様化がみられ,消費者団体世帯(50代中心)に浪費

    に対する批判的態度がみられる。すなわち,一般世帯においては,「精神面

    の荒廃」がトップにあげられ(30%),次いで「浪費や無駄が多すぎる」

    「資源・環境問題についての消費者意識の変革が必要」が並び(23%),

    「平和で豊かな社会」(18%)と続いているが4者間に大きな差はなく意見

    は分かれている。ところが,消費者団体世帯(50代中心)においては「資源・

    環境問題についての消費者意識の変革の必要性」がトップであるが(36%),

    「浪費や無駄が多すぎる」も34%あり,この両者で70%になる。浪費が多す

    ぎるから生活を改めようという意見で両者は一つのものになるわけである。

    反面,「お金が足りない」という欠乏意識も「平和で豊かな社会」意識以上

    に多い。若い層が,「豊かさの中の精神的荒廃」という形で現代社会を認

    識しているのに対し,熟年層は「節約意識の欠如」という形で現代生活を認

    識していると解釈できる。

    -94-

  • 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に関する研究(伊波美智子)

    4-2マス情報との接触状況について

    態度は,いろいろなものから受ける1情報の結果行なう判断によって形成さ(到

    れるものであり,とくにコンシューマリズムについてIまマスメディアを通じ

    た情報が市民意識の形成に果す役割は大きい。Q2は新聞について,Q3~

    5はテレビについての質問であるが,習慣化された行動として認識されてい

    る割合(“はい,,の回答比率)は新聞の方がテレビより高い。新聞を読む行

    為はテレビを見る(見せられる)行為より意志力を必要とするため,行動が

    より強く認識されているという結果だともいえる。一般的にテレビに対して

    一般世帯(若年層)は好意的であり,消費者団体は否定的である。

    Q6~9は資源問題や環境問題への個人的対応行動と意見をきいたもので

    ある。古新聞や不用品のリサイクル状況が平良市世帯において格段に落ちる

    のは社会的システムができていないためであろう。商品をもち込むのはた易

    いが,廃棄物を持ち出す費用はまかなえず残るのはゴミばかりというのは離

    島の宿命でもある。洗剤については水質のせいもあるだろうが,洗たく石け

    んの使用は少なく合成洗剤を使用している家庭が圧倒的に多い。環境汚染の

    原因は誰にあるか,という問いに対しては, ̄般世帯と平良市世帯において

    は,消費者(生活者)とする者が多く,次いで工業(企業)となっているが,

    消費者団体世帯においては工業(企業)をトップにあげており消費者は2位

    となっているがその差はわずかである。その結果ともいえることであり,多

    少誘導的な質問のきらいがないでもないが,Q9において,生活者の意識と

    行動が環境汚染の進行に歯止めをかけることができるとする意見に対しては

    7割~8割の人が賛成している。

    4.3生活の満足度について

    一般的な関心から個人的な生活の満足についてきいたのがQ1O(a~c)

    (2)馬場房子「消費行動の心理学」白桃書房,昭和45,pl38

    -95-

  • 琉球大学・経済研究(第28号)1984年9月

    である。生活の満足度についての調査では県生活福祉部の「県民生活動向調

    査」があるが,それによれば約75%が満足しているが,本調査はこれを下回

    り,一般世帯,平良市世帯共に65%となっている。消費者団体世帯は約73%

    が満足を表明している。不満や悩みの原因については,一般世帯において経

    済外の問題,平良市世帯と消費者団体世帯においては経済問題が主なものと

    なっており,とくに平良市世帯においては悩みのある人の6割を占めている。

    40代届は教育や交際費等出費がかさむ割には収入が少いということであろう

    か。ただし,とりたてて不満も悩みもない,という回答者も平良市世帯に多

    い。に)の生活状態についての質問において,ゆとりがあると回答した比率は,

    一般世帯が43%,平良市世帯が28%,消費者団体世帯が38%となっている。

    4.4消費者金融の利用について

    Q11~14は消費者金融の利用についてである。クレジットの利用経験者

    は一般世帯,消費者団体世帯で68%おり,平良市世帯で52%となっている。

    形態としては店頭での契約によるものが最も多く,一般世帯ゥ平良市世帯で

    利用経験者の56%,消費者団体世帯で70%を占めている。また,この表

    (Q12-pl21)からは訪問販売や通信販売の利用状況もうかがえる。訪問

    販売は一般世帯,平良市世帯共に利用者が約弘いるが,消費者団体世帯はむ

    しろ通信販売を多く利用している。平良市世帯においては訪問販売,通信販

    売をあわせると店頭販売にほぼ同率となるということは店頭における商品選

    択が限られていることとも無関係ではなかろう。Q13と14はサラ金に関す

    る質問であり,全体的な利用者は10%にみたない低率であるが,消費者団体

    世帯にも利用経験者がいることをみれば,より健全な庶民金融を育てる方向

    で対応の道を考える必要があることを示唆しているといえよう。

    以上において現代消費生活についての態度をみたのであるが,総じていえ

    -96-

  • 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に関する研究(伊波美智子)

    ろことは,一般世帯の価値感の多様化と生活態度の気楽さ,平良市世帯にお

    ける離島条件,そして消費者団体世帯における経済意識の高さと企業への警

    戒心といったことが各々の特徴としてうかがえるほかはほぼ似たような傾向

    を示しているといえよう。

    5.コンシューマリズムの採用態度(政治システムと行動参加)

    資本家に対して労働者が労働組合という集団の力を通してはじめて対等な

    交渉権を獲得したように,消費者もまたコンシューマリズムという集団行動

    を通してはじめて企業と同じ土俵にのぼることができるとすれば,このコン

    シューマリズムに対する関心や知識の度合,および参加行動の積極性の如何

    が消費者行政推進の原動力となろう。

    個人消費者がコンシューマリズムを採用する過程について,田村教授は図

    5.1にみるようなモデルを作成している。このモデルにおけるコンシューマ

    図5.1コンシューマリズムの採用過程モデル

    唾ij盆'五(1通這lD1辱雷ら

    出所;田村正紀『現代の流通システムと消費者行動」

    日経新聞社,昭和51年,Po42.

    リズム採用の4段階は次の通りである』31

    (1)無関心=消費者問題に関心さえもたない段階

    (2)関心=消費者問題に少なくとも関心を示す段階

    (3)個人行動=商品についての苦』清の申し入れなどは行なうが,まだ集

    団行動に参加していない段階

    (4)集団行動=消費者団体などの行なう運動に協力したり,あるいは消

    (3)田村正紀『現代の流通システムと消費者行動」日経新聞社,昭和51年,pp41~42.

    -97-

  • 琉球大学・経済研究(第28号)1984年9月

    費者団体の会員になる段階

    本調査の質問分野Ⅳにおいてはコンシューマリズム採用の契期となる問題

    発生の経験をQ1~5において質問している。田村教授のモデルを借用すれ

    ば,Q6~8は個人行動として,Q9~14は集団行動として分類できるであ

    ろう。

    5.1消費者問題発生の意識と経験について

    コンシューマリズムの背景には商品の安全性についての疑問や不安があり,

    消費者被害の経験がコンシューマリズム採用のきっかけとなることも多い。

    商品の安全性についての危倶は,一般世帯で82%,平良市世帯で68%,消費

    者団体世帯で75%と少々バラツキはあるもののかなりの高率となっている。

    なかでも食品の安全性に対する不安は強い。しかしながら被害の経験は少な

    く(あるいは意識されておらず),有りと答えたのは10%前後である。被害

    内容は古くなって腐ったりカビや虫が発生していた食品や化粧品等によるか

    ぶれ湿シンなどである。また,業者とのトラブル発生経験も被害より発生率

    は若干高いとはいえ10人のうち1人~2人という程度である。しかしながら

    件数は少ないとはいえ現実に発生しているということや氷山の一角的要素も

    強いことなどから,問題として騒ぎたてるのではなく,冷静に問題の未然発

    生を防止する監視体制づくりが求められよう。

    5.2個人行動

    上記のような被害やトラブルが発生した時どのような対応行動をとったか,

    ということであるが,小売店やメーカーに訴える行動がもっとも多い。泣き

    寝入りのケースもかなりあるのでは,と予想したが,Q8にみるように,不

    良品や欠陥品について返品や交換を求めることを当然とする権利意識はかな

    り高く約8割の人がその行動の採用を認めている。

    -98-

  • 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に関する研究(伊波美智子)

    5.3集団行動

    集団行動,あるいは政治システムに訴える行動について,①知識(Q9~

    10),②関心(Q13~14),③参加行動(Q11~12)に分けて分析しよ

    う。

    (1)消費者行政に関する知識について

    Q9において「消費者保護基本法」,Q10において「消費生活センター」

    について質問した。消費者保護基本法については一般世帯と平良市世帯で約

    4割,消費者団体世帯で約2割がきいたことすらないと答えている。消費生

    活センターについても“よく知らない”を含めて知らない人が一般世帯と平

    良市世帯で45%,消費者団体世帯で20%もいることから,もっとPRする必

    要があろう。(4)

    (2)消費者運動に対する関'0と評価について

    消費者運動に対する関心は一般世帯と平良市世帯で約43%,消費者団体世

    帯で約66%が関心ありと答えている。消費者団体世帯における関心が予想よ

    り低いのは,婦人団体や生活改善グループなど,消費者運動のみを目的とす

    るのではない団体も含まれているためであろう。消費者運動に対する関心は

    あまり高いとはいえないものの,その社会的効果については9割以上の人が

    “効果あり,,と評価しており,消費者運動家にとっては心強いsilent

    majority(無言の大衆)の支持があるといえようか。これらの人々の関心を

    少しでも高めるのも消費者行政の課題であろう。

    (3)参加行動について

    消費生活展や消費生活学習会などへの参加状況をきいたのがQ11である。

    消費者団体世帯は別格として一般世帯,平良市世帯においては,“行きたい”

    と思う人の比率は各々,73%,80%と高いものの,実際に足を運んだ人の比

    (4)コンシューマリズムという言葉を使いたかったのであるが,意味さえわからないおそれがあるため,消費者運動という言葉におきかえた。

    -99-

  • 琉球大学・経済研究(第28号)1984年9月

    率の低さは10%に及ばず低調である。消費者団体に所属しているかどうかを

    きいたQ12において加入率は低い(一般世帯と平良市世帯で約15%)もの

    の,約6割の人が関心を寄せている。

    質問分野Ⅳは消費者行政や消費者運動など,いわばコンシューマリズムの

    政治的側面に関する質問であるが,この問題に関する県民の関心はかなり高

    いといえる。しかしながら,行動においては未開拓の段階にあるといっても

    よく,政治とシステムにのせていく市民の行動や行政の活動が期待される。

    6.まとめと今後の課題

    沖縄県は消費者行政後進県であるという認識のもとに,なぜかを問いかけ,

    その原因はつまるところ県民のコンシューマリズム意識の低さに原因がある

    のではなかろうかという仮説を実証するために行なったのがこの調査のねら

    いとするところであった。コンシューマリズムという言葉そのものが日本語

    としての市民権を得ているともいい難いのが一般的現状でもあるので,消費

    生活全般についての態度を問うかたちになって質問項目が多数になってしまっ

    たが,分析の過程においてなんとか凝縮できたと思う。

    しかしながら,上記仮説が調査の分析結果証明された,というほどことは

    単純ではない。社会科学における検証の難しいところであるが,少くとも現

    状の認識段階を一歩でも前進させることに役立ち,科学的な説明根拠を与え

    ることができれば目的は達成される。今回の分析についていえば,意識が低

    いと単純にきめつけることに伴うある種のためらいが解決された。

    第4節と第5節でみたように,沖縄県民は権利意識も関心も決して低くは

    ないのである。むしろ市民運動については復帰運動や人権闘争などを通じて

    経験済みである。ならば,なぜコンシューマリズムが一向に育たないのであろ

    うか。買物態度においてみられる経済システムにおける行動がひとつの手がか

    -100-

  • 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に関する研究(伊波美智子)

    りとなる。経済合理性についていえば,経済規模の拡大に伴い都市型の購買

    パターンに移行していくであろうと推測される.’慎重性についても商品I情報

    量の増加が助けになるであろう。問題は計画性である。計画的な購買態度が

    行動の経済合理性や選択の'慎重性につながることはいうまでもなく,計画性

    は基本的な生活態度にかかわっている。

    経済システムにおける行動を基礎としてI情報システムの活用や政治システ

    ムへの参加があるとコンシューマリズムを規定すれば,沖縄県の現状も説明

    できるし,寡占資本の管理市場下において経済生活の計画主導権を企業にと

    られた大衆の他律的行動も説明できろ。

    分析技術の未熟さから,統計学の手法を用いた仮説検定や類量化,多変量

    解析など高度の分析を試みるには到らなかった。この調査で得たデータを使っ

    てこれらの分析技術に挑戦していくのが今後の課題であり,そのことにより

    さらに新たな発見があるものとも期待される。

    最後に,アンケート等作成の段階で貴重な御意見や御示唆をいただいた多

    くの方々と調査実施に御協力を下さった回答者の皆様に謝意を表して本稿を

    閉じることにする。

    -101-

  • 琉球大学・経済研究(第28号)1984年9月

    付表等

    1.集計結果表

    ()内は比率

    NAは無回答および無効答

    I.〔基本データ〕

    0.1お住まいはどちらですか。

    平良市 消費者団体

    44(100.0) 40(100.0)

    -102-

    股 平良市 消費者団体

    市市市市市市市市市市郡郡郡郡郡

    覇川訓蠅良垣添護満縄頭頭尻古訓A

    那石具宜平石浦名糸沖国中島宮八N

    123456789m、ⅢⅢu砠肥

    jjJJjjJjJ1jJjjJj

    4388

    54855054000

    6266’4L64404L000

    31

    くくくくくくくくくくくくくくくく

    6133’25322025000

    j0001く04

    jjjjjjJjjjjjjjJj

    1114026353783007

    ●●●●●●●●●●●●●●●●

    4115027363898008

    12

    くくくくくくくくくくくくくくくく

    3115027363896008

    12

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

  • 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に関する研究(伊波美智子)

    Q2このアンケートに答えて下さる方はどなたですか。

    平良市 消費者団体

    44(100.0) 40(1000) 92(100.0)

    0.3お年はいくつですか。

    平良市 消費者団体

    40(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    -103-

     ̄ 般 平良市 消費者団体

    1.主婦

    2.主婦以外の方

    (女)

    (男)

    3.N.A、

    16(36.4)

    28(63.6)

    4(9.1)

    24(54.5)

    O(0.0)

    18(45.0)

    21(52.5)

    5(12.5)

    16(40.0)

    1(2.5)

    JJjjJ

    91470

    ●●●●●

    36780

    721

    くくくくく

    84680

    621

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

     ̄ 股 平良市 消費者団体

    1 ● 20代

    2.30代

    3.40代

    4.50代

    5.60代以上

    6.N.A、

    9(20.5)

    15(34.1)

    8(18.2)

    4(9.1)

    8(18.2)

    0(0.0)

    5(12.9)

    12(30.0)

    10(25.0)

    8(20.0)

    5(12.5)

    0(0.0)

    jjjjjj

    408341

    ●●●●●●

    552871

    2221

    くくくくくく

    531661

    2221

    計 40(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    最低年令

    最高年令

    平均年令

    23才(3人)

    90才(1人)

    42.7才

    24才(1人)

    74才(1人)

    43.9才

    24才(2人)

    74才(1人)

    46.8才

  • 琉球大学・経済研究(第28号)1984年9月

    Q4ご家族は何人ですか。

    05子供さんは何人ですか。

    消費者団体平良市

    44(1000)40(1000)'92(1000)2.8人 3.1人2.3人

    -104-

     ̄ 般 平良市 消費者団体

    身人人人人人人人人人人A

    単23456789,,N

    ロ●●●●●●●●●●●

    123456789m、、

    1JJj1JJ1J1jj

    324785550000

    9C●CO●●●●●●●

    281214440000

    1123

    くくくくくくくくくくくく

    185042220000

    11

    jjjjjjjjjjjj

    505050555550

    ●の●●●●●●●●●●

    252570272220

    11211

    くくくくくくくくくくくく

    165074131110

    jjjjjjjjJjjj

    35.3401930001

    ●●●●●●●●●●●●

    486734040001

    111111

    くくくくくくくくくくくく

    475623040001

    111111

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    平均

    全県平均

    4.2人

    3.54人

    4`7人 4.3人

    般 平良市 消費者団体

    人人人人人人人人人A

    01234567田N

    ●●●●●●●●●●

    123456789m

    jJjJjJjjJj

    5805813000

    ●●●●●●●●●●

    0659692000

    222

    くくくくくくくくくく

    9313341000

    11

    jjjjjjjjJj

    0505555500

    ●●●●●●●●●●

    5202727200

    11221

    くくくくくくくくくく

    6589353100

    jjjjjjjjjj

    9105533112

    ●●●●●●●●●●

    0438864112

    111111

    くくくくくくくくくく

    0327754112

    111111。

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    平均 2.3人 2.8人 3.1人

  • 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に関する研究(伊波美智子)

    06世帯主の職業についてあてはまるものを選んで下さい。

    07あなたの最終学歴についてあてはまるものを選んで下さい。

    消費者団体

    44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    -105-

    --▲ 般 平良市 消費者団体

    1 ● 農林業,水産漁業

    2.建設業,製造業,鉱業

    3.卸・小売業,金融保険

    業,不動産業

    4.サービス業

    5.専門的技術的職業

    (教職を含む)

    6.公務・事務

    7.無職

    8.その他

    9.N.A、

    jjjjjjJjj

    363616185

    ●●●●●●●●●ロ

    2皿刀Ⅲ93964

    〃0k、〃〃Ⅱ、〆Ⅱ、つJ1、二JⅡ、李〃Ⅱ、fⅡ、〃□Ⅱ、〃β1,

    162646432

    JjjjjJjjj

    050005550

    ●●●●●●●●●

    525507220

    21

    22

    くくくくくくくくく

    052281110

    11

    jjjjjjjjj

    250421744

    ●●

    ●●

    ●●●●●

    263556875

    112

    くくくくくくくくく

    262544865

    112

    計 44(100.0) 40(1000) 92(100.0)

    般 平良市 消費者団体

    1 ●

    2.

    3.

    義務教育修了

    義務教育修了後

    3~5年の教育

    義務教育修了後

    6年以上の教育

    4.N.A、

    jJJj

    7553

    ●●

    ■●

    2402

    252

    くくくく

    0491

    12

    14(35.0)

    16(40.0)

    9(22.5)

    1(2.5)

    jjjj

    36

    93

    69

    03

    16

    くく

    くく

    03

    咀例

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

  • 琉球大学・経済研究(第28号)1984年9月

    08家族(生計を共にしている者)の月収についてあてはまるものを選

    んて下さい。

    一般 平良市 消費者団体

    09自治会,婦人会‘PTAなど,地域の活動にはよく参加しますか。

    平良市

    44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    -106-

     ̄ 般 平良市 消費者団体

    1 ● 10万円以下

    2.11~20万円

    3.21~30万円

    4.31~40万円

    5.41~50万円

    6651~60万円

    7.61万円以上

    8.N.A、

    jjjjjj1J

    34514383

    ●●⑪●●●●●

    26991262

    32

    くくくくくくくく

    16345131

    11

    1Jjjjj1J

    05000005

    ●●●●●●●●

    皿〃釦、皿057

    くくくくくくくく

    41244023

    11

    jjjjjjJj

    34906143

    ●●●●●●●●

    40527153

    331

    くくくくくくくく

    48317153

    231

    計 44(100,0) 40(100.0) 92(100.0)

    股 平良市 消費者団体

    、Iは

    々一几

    Alし●

    時いN

    ●の●●

    1234

    10(22.7)

    18(40.9)

    16(36.4)

    0(0.0)

    jjjj

    5050

    ●●●●

    2575

    233

    くくくく

    9452

    11

    61(66.3)

    14(15.2)

    14(15.2)

    3(3.3)

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

  • 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に関する研究(伊波美智子)

    Q10お好きな色を次の中から一つだけ選んで下さい。

    H・〔買物のしかた〕

    買物をする時のことについておたずねいたします。それぞれの質問につい

    てもっともよくあてはまるものを-つ選んで下さい。

    01買物をする時はメモをして出るなど‘不用なものは買わないように

    心がけていますか。

    平良市 消費者団体

    44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    -107-

    般 平良市 消費者団体

    1 ● 臼

    2.黄色

    3.だいだい色

    4.ピンク

    5.赤

    6.水色

    7.青

    8.紺

    9.茶色

    10.緑

    1L紫

    12.黒

    13.N.A、

    jJjjjjJJJ1J1j

    2538519953558

    ●●●●●●●●●●●●●

    8426495542446

    111

    くくくくくくくくくくくくく

    8213247721223

    JjJjjjjjjjjjJ

    5005505055055

    ●●●CO●●●●●●●●

    25022m7路27022

    3くくくくくくくくくくくくく

    3201143013011

    11

    jJjjJ1jj1Jjjj

    4533213375013

    ●●●●●●●●●●●●●

    7633244686214

    111

    くくくくくくくくくくくくく

    6633234586114

    111

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

     ̄ 般 平良市 消費者団体

    い々え

    11

    A●

    時いN

    ●●●●

    1234

    25(56.8)

    10(22.7)

    8(18.2)

    1(2.3)

    jjjj

    0505

    ●●●●

    5202

    333

    くくくく

    4321

    111

    jjjj

    6680

    ●●●●

    7290

    53

    くくくく

    3090

    53

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

  • 琉球大学・経済研究(第28号)1984年9月

    02デパートやスーパーなどで衝動的に買うことがありますか。

    一般 平良市

    44(100.0) 40(100.0)

    0.3広告,チラシ,パンフレットなどをよくみてから出かけますか。

    一般 平良市

    44(100.0) 40(100.0)

    04新聞や雑誌の商品テスト記事などによく目を通す方ですか。

    平良市

    44(100.0) 40(100.0)

    -108-

    股 平良市 消費者団体

    1 ● はい

    2.時々

    3.いいえ

    4 ● N、A、

    9(20.5)

    18(40.9)

    16(36.4)

    1(2.3)

    jjjj

    5500

    ●●●●

    2755

    242

    くくくく

    9902

    11

    17(18.5)

    55(59.8)

    19(20-7)

    1(L1)

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100JO)

    般 平良市 消費者団体

    1.はい

    2.時々

    3.いいえ

    4.N.A、

    jjjj

    5023

    ●●●●

    9082

    251

    くくくく

    3281

    12

    7(17.5)

    16(40.0)

    16(40.0)

    1(2.5)

    jjjJ

    0901

    の●の●

    8551

    332

    くくくく

    5331

    332

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    般 平良市 消費者団体

    1 ● はい

    2.時々

    3.いいえ

    4.N.A、

    jj1J

    5573

    ●●●●

    9522

    242

    くくくく

    3001

    121

    9(22.5)

    22(55.0)

    8(20.0)

    1(2.5)

    Jj1J

    8011

    ●●●●

    7741

    431

    くくくく

    4431

    431

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

  • 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に関する研究(伊波美智子)

    05買物の時,それらの商品テストを参考にしますか。

    平良市

    44(100.0) 40(1000)

    0.6家計簿をつけていますか。

    平良市

    44(100.0) 40(100.0)

    07食料・曰用雑貨品はおもにどこで買いますか。

    平良市 消費者団体

    40(100.0)44(100.0)

    -109-

    般 平良市 消費者団体

    、Iは

    々え

    A、し●

    時いN

    ●●●●

    1234

    11jJ

    4223

    ●●●●

    6832

    314

    くくくく

    6891

    11

    Jj1J

    0055

    ●●●●

    5077

    233

    くくくく

    0253

    111

    1Jjj

    4943

    ●●●●

    2574

    431

    くくく

    1936

    331

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

     ̄ 般 平良市 消費者団体

    い々え

    A、し。

    時いN

    ●●●●

    1234

    jjjj

    5753

    ●●●●

    0242

    225

    くくくく

    9皿幽1

    8(20.0)

    6(15.0)

    25(62.5)

    1(2.3)

    30(32.6)

    25(27.2)

    36(39.1)

    1(1.1)

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    般 平良市 消費者団体

    1.スーパー

    2.近所の雑貨店

    3.市場

    4 ●スーパーと雑貨店

    (市場)と半々

    5.わからない

    6.N.A、

    jJjjjj

    745103

    ●●●●●●

    714弧02

    41

    くくくくくく

    152501

    21

    jJjjjj

    055000

    ●●●●●●

    027505

    31

    くくくくくく

    253802

    11

    JjjJjj

    806113

    ●●●●●●

    737614

    41

    くくくくくく

    427別14

    41

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

  • 琉球大学・経済研究(第28号)1984年9月

    08食品を買う時‘製造年月日や輸入年月月,賞味期間などを確認しま

    すか。

    平良市 消費者団体

    44(100.0) 40(1000) 92(1000)

    *注Q9インスタント食品について。

    *注質問や回答の形式は略記する。詳細はアンケート

    票を参照のこと。

    (a)値段

    平良市 消費者団体

    44(100.0) 40(1000) 92(100.0)

    (b)利用度

    平良市 消費者団体

    44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    -110-

    -- 般 平良市 消費者団体

    1 ① はい

    2.時々

    3.いいえ

    4 ● N、A、

    30(68.2)

    8(18.2)

    5(11.4)

    1(2.3)

    jjjj

    0505

    ●●●●

    5752

    521

    くくくl

    2161

    21

    jjJj

    3250

    ●●●●

    8560

    71

    くくくく

    2460

    71

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    般 平良市 消費者団体

    Pつ》つ

    、I

    思思な

    止止心A

    lし力・

    高安わN

    ●●●●

    1234

    jjjj

    0613

    ●●●●

    5842

    233

    くくくく

    1751

    111

    13(32.5)

    10(25.0)

    16(40.0)

    1(2.5)

    J1jj

    8769

    ●●●●

    4120

    3231

    くくくく

    2000

    3231

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    般 平良市 消費者団体

    1.ほとんど毎日

    2.1週間に2~4回

    3.1か月に2~4回

    4.2~3か月に1度

    5.まったく利用しない

    6.N.A、

    jjjJJj

    075953

    ●●●●●●

    024542

    251

    lくくくくく

    0,皿721

    JjjjJj

    055055

    ●●●●●●

    522522

    251

    くくくくくく

    291611

    11J11J

    204672

    ●●●●●●

    222282

    143

    くくくくくく

    219082

    133

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

  • 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に関する研究(伊波美智子)

    に)利用する理由

    (。)初めて買う時の理由

    平良市

    44(100.0) 40(100.0) 川

    (e)品質や保存方法などについての疑問の有無

    平良市

    44(100.0) 40(100.0)

    -111-

    般 平良市 消費者団体

    1 ● 安いから

    2.調理が簡単

    3.味がよい

    4‐品数を増やすため

    5.自分では作れない

    6.保存がきくから

    7.その他

    8.N.A、

    jjjjJjjj

    05085218

    ●□●●□●●C

    O風064896

    くくくくくくくく

    0別032843

    jJJjjjjj

    55050050

    ●●●●●●●●

    27025570

    61

    くくくくくくくく

    1町012234

    J1jjjjjJ

    37068340

    ●●●●■●●●●

    33079672

    3111

    くくくくくくくく

    31079561

    3111

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

     ̄ 般 平良市 消費者団体

    1 ● 広告でみた

    2.実演販売

    3.家族・友人のすすめ

    4.店頭

    5゜わからない,その他

    6.N.A、

    JJJjjJ

    510013

    ●●●●●●

    995592

    222

    くくくくくく

    341141

    111

    J1jjjj

    550550

    ●●●●●●

    725770

    223

    くくくくくく

    110530

    111

    jjjjJj

    182567

    ●●●●●●

    425178

    1213

    くくくくくく

    314978

    1212

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    般 平良市 消費者団体

    い々え

    、I

    A●

    時いN

    ●●●●

    1234

    18(40.9)

    16(36.4)

    9(20.5)

    1(2.3)

    jjJ1

    5050

    ●●●●

    2070

    441

    くくくく

    7670

    11

    jjjj

    0272

    ●●●●

    2782

    62

    くくくく

    7582

    52

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

  • 琉球大学・経済研究(第28号)1984年9月

    (f)疑問や不安の内容

    平良市

    44(1000) 40(100.0) 92(100.0)

    010商品を買う時‘品質表示や内容表示,添加物などを確認しますか。

    (a)食料品

    平良市 消費者団体

    44(100.0) 40(1000) 92(100.0)

    (b)衣料品

    平良市 消費者団体

    44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    -112-

    般 平良市 消費者団体

    1 ● 栄養

    2.安全性

    3.保存方法

    4.使用原料

    5.その他

    6.N.A、

    jjjJjj

    489108

    ●●●●●●

    165906

    151

    くIくくくく

    557403

    JJjjjj

    500005

    ●●●●●●

    205002

    161

    くくくくくく

    542405

    jjjjJ1

    393618

    ●●●●●●

    334719

    くくくくくく

    384719

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    - 般 平良市 消費者団体

    1.はい

    2.時々

    3.いいえ

    4 ● わからない

    5.N.A、

    JJJjJ

    69653

    ●●●●●

    35342

    611

    くくくくく

    87621

    2 jjJJj

    05005

    ●●●●●

    02502

    63

    くくくくく

    43201

    21

    J11J1

    07210

    ●●●●●

    51210

    72

    くくくくく

    90210

    62

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    般 平良市 消費者団体

    1 はい

    2.時々

    3.いいえ

    4 ● わからない

    5.N.A、

    jjjJj

    65433

    ●●●●●

    30122

    621

    くくくくく

    89511

    20(50.0)

    11(27.5)

    6(15.0)

    1(2.5)

    2(5.0)

    56(60.9)

    24(26.1)

    7(7.6)

    3(3.3)

    2(2.2)

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

  • 沖縄県における消費生活および消費者題の地域特性に関する研究(伊波美智子)

    (c)化粧品・医薬品

    平良市

    44(100.0) 40(100.0)

    (d)雑貨(洗剤,食器,おもちゃなど)

    平良市 Nll4

    44(100.0) 40(100.0) JZIOO

    011耐久消費財を買う時はどうしますか。

    平良市

    44(100.0) 40(100.0)

    -113-

     ̄ 股 平良市 消費者団体

    1 ● はい

    2.時々

    3.いいえ

    4 ■ わからない

    5.N.A,

    28(63.6)

    7(15.9)

    3(6.8)

    5(lL4)

    1(2.3)

    JJjj7

    00055

    ●●●●●

    00522

    63

    くくくくく

    42211

    21

    jJjjj

    39323

    ●CO●●

    90423

    71

    くくくくく

    30423

    71

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    般 平良市 消費者団体

    1.はい

    2.時々

    3.いいえ

    4.わからない

    5.N.A、

    jJJjj

    53283

    ●●●●●

    妬〃肥62

    くくくくく

    02831

    21

    JjJjj

    00055

    ●●●●●

    05022

    522

    くくくくく

    00811

    21

    jjjJj

    36335

    ●●●●●

    69346

    61

    くくくくく

    18346

    61

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100-0)

    般 平良市 消費者団体

    1 ●知り合いや親せきを

    通じて

    2.有名メーカー品

    3.安いもの

    4.性能や価格を比較して

    5.わからない

    6.N.A、

    jjjJjj

    158600

    ●●●●●●

    弧別6800

    くくくくくく

    593700

    11

    11(27.5)

    2(5.0)

    3(7.5)

    23(57.5)

    O(0.0)

    1(2.5)

    jjJjjj

    863003

    ●●●●●●

    474003

    35

    くくくくくく

    274603

    34

    計 44(1000) 40(100.0) 92(100.0)

  • 琉球大学・経済研究(第28号)1984年9月

    012景品(オマケ)につられて商品を買うがことありますか。

    平良市 消費者団体

    44(100.0) 40(10qO) 92(100.0)

    0.13買物をする時に一番重視するのは何ですか。

    (a)外出着

    平良市 消費者団体

    44(100.0) 40(1000) 92(100.0)

    (b)普段着

    平良市 消費者団体

    44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    -114-

     ̄ 般 平良市 消費者団体

    1 ● よくある景品が好き

    2.たまにある

    3・ない

    4.N.A、

    6(13.6)

    17(38.6)

    21(47.7)

    O(0.0)

    0(0.0)

    14(35.0)

    25(62.5)

    1(2.5)

    2(2.2)

    30(32.6)

    58(63.0)

    2(2.2)

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    般 平良市 消費者団体

    み立好ド

    段壮行囎列例川川

    値質流個ブサそN

    ●●●●●●●●

    12345678

    jjjjjJjJ

    84560600

    ●●●●●●●●

    66480300

    331

    くくくくくくくく

    36270600

    11

    jjjjjjjj

    50550500

    ●●●●●●。●

    25220700

    34

    くくくくくくくく

    14170304

    11

    5( 5.4)

    29(31.5)

    2(2.2)

    43(46.7)

    O(0.0)

    11(12.0)

    1(1.1)

    1(1.1)

    計 44(100.0) 40(100,0) 92(100.0)

     ̄ 般 平良市 消費者団体

    み立好ド

    段壮行曲刃仮叱乢

    値質流個ブサそN

    ●●●●●●●●

    12345678

    jjjjjjJ1

    17080400

    ●●●●●●●●

    拠皿0Ⅲ0,00

    くくくくくくくく

    50040500

    111

    jJjJjJJj

    05500505

    ●●●●●●●●

    02250702

    2141

    くくくくくくくく

    85180701

    jjJJjjjj

    53260914

    ●●●●●●●●

    16220015

    3131

    くくくくくくくく

    95200015

    2131

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

  • 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に関する研究(伊波美智子)

    (c)夕食のおかず(家族のもの)

    平良市 Iull幻

    40(100.0) JZIOO-

    (①昼食(回答者本人のもの-弁当や外食を含む)

    平良市

    44(100.0) 40(100.0) JZIUID

    (e)し好品(酒,タバコ,菓子など)

    平良市 UIu

    44(100.0) 40(1000)

    -115-

    般 平良市 消費者団体

    値段

    栄養・健康

    3-味・好み

    4 ● 調理の簡単さ

    5.雰囲気

    6.その他

    7.N.A、

    JJjJJjj

    5150800

    ●ワロ●●●●

    4990600

    52

    くくくくくくく

    2630300

    21

    jJjJJJJ

    5505500

    ●●●●●●●

    2702205

    53

    くくくくくくく

    1321102

    21

    jJJjjjj

    3110303

    ●■●●。●●

    3640303

    71

    くくくくくくく

    3030303

    71

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    般 平良市 消費者団体

    1 ● 値段

    2.栄養・健康

    3.味・好み

    4.調理の簡単さ

    5.雰囲気

    6.その他

    7.N.A、

    jJjjjjj

    6364830

    ●●●●●■●

    田町鍋Ⅱ620

    くくくくくくく

    6275310

    11

    jjJjjjj

    5055050

    ●●●●●●●

    2522070

    242

    くくくくくくく

    1079030

    11

    jjjJjjj

    7044050

    ●●●●●●●

    8707060

    331

    くくくくくくく

    8拠泌随060

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    般 平良市 消費者団体

    康健みド

    段脅将鯉列州川

    値栄味手ブそN

    ●●●●●●●

    1234567

    jJjjjjJ

    9660350

    ●●●●●●●

    5330240

    116

    くくくくくくく

    7680120

    jjjJjjJ

    5555000

    ●●●●●●●

    7227055

    16

    くくくくくくく

    3553022

    JJjjjJj

    4731033

    ●●●●●●●

    5331033

    35

    くくくくくくく

    5191033

    34

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

  • 琉球大学・経済経究(第28号)1984年9月

    (f)化粧品・医薬品

    平良市 消費者団体

    92(1000)44(100.0) 40(100.0)

    (9)家庭電化製品

    平良市 消費者団体

    44(100.0 40(100.0) 92(100.0)

    -116-

     ̄ 般 平良市 消費者団体

    名一ス

    段性質ヵピ他A

    全一一の・

    値安品メサそN

    ●●●●●●●

    1234567

    jJ1J1Jj

    5504005

    ●C●C●●●

    4451004

    521

    くくくくくくく

    2狐Ⅱ5002

    JJJJjjJ

    0050005

    ●●●●●●●

    5520007

    611

    くくくくくくく

    2654003

    JJJjjjJ

    1320022

    □●●の●●●

    1653022

    611

    くくくくくくく

    1142022

    611

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

    般 平良市 消費者団体

    スピ

    能サ名

    機ン一’

    段賢冊沖荊川1

    値品デアメそN

    ●●●●●●●

    1234567

    1JjjJ1j

    5435805

    ●●●●●●●

    4120604

    62

    くくくくくくく

    2〃19302

    jjJ1JjJ

    5550005

    ■●●●●ロ●

    2220007

    111、

    くくくくくくく

    5114403

    J1jjjj

    311183

    ●●●●●●

    411493

    j3●

    くくくくくくく

    4113933

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

  • 沖縄県における消費生活および消費者問題の地域特性に関する研究(伊波美智子)

    Ⅲ.〔現代の生活と消費〕

    現代の生活と消費について下記の質問にお答え下さい。器注

    0.1現代の日本(沖縄)の消費生活一般についてもっとも賛成する考え方

    r鬘鰡形式は略…詳細は=ケイ票を)

    (30代中心)(40代中心)(50代中心)

    Q2新聞はよく読みますか。

    平良市

    44(100.0) 40(100.0) 〕2(100[

    03テレビはよく見ますか。

    平良市

    44(100.0) 40(100.0) 92(1000

    -117-

     ̄ 股 平良市 消費者団体

    1.平和で豊か

    2.浪費や無駄が多い

    3.お金が足りない

    4.精神面の荒廃

    5. 資源・環境問題と消費者

    6.N.A、

    JJjjJ1

    275573

    ●●●●●●

    824922

    1222

    くくくくくく

    802301

    111

    jjjjjj

    055000

    ●●●●●●

    027055

    1322

    くくくくくく

    433802

    11

    JjjJJJ

    276493

    ●●●●●●

    237753

    313

    くくくくくく

    2n7砠鍋3

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

     ̄ 股 平良市 消費者団体

    、し

    々え

    Aい・

    時いN

    ●●●●

    1234

    39(88.6)

    3(6.8)

    1(2.3)

    1(2.3)

    28(70.0)

    10(25.0)

    0(0.0)

    2(5.0)

    76(82.6)

    14(15.2)

    1(1.1)

    1(L1)

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

     ̄ 般 平良市 消費者団体

    、し

    々え

    A、!.

    時いN

    ●●●●

    1234

    28(63.6)

    13(29.5)

    2(4.5)

    1(2.3)

    25(62.5)

    12(30.0)

    1(2.5)

    2(5.0)

    36(39.1)

    47(51.1)

    7(7.6)

    2(2.2)

    計 44(100.0) 40(100.0) 92(100.0)

  • 琉球大学・経済研究(第28号)1984年9月

    0.4テレビコマーシャルについてどう思いますか。

    消費者団体平良市

    43(100.0) 92(100.0)44(100.0)

    q5よく見る番組(好きな番組)は何ですか。

    平良市 消費者団体

    92(100.0)44(100.0) 40(100.0)

    06古新聞や不用品はどうしていますか。

    平良市 消費者団体