PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus...

22
(2) 本書では、次の方を対象にしています。 ■Microsoft PowerPoint 2010の基本操作がわかる方 ■Microsoft Office PowerPoint 2007の基本操作がわかる方 ■日本語入力の操作ができる方 本書では、PowerPoint 2010/2007の単純な機能説明ではなく、プレゼンテーションに必要なテクニックをひと とおりマスターできます。プレゼンテーションの企画および設計から、PowerPointでわかりやすい資料を作成する ためのさまざまなテクニック、プレゼンテーション実施の際にポイントとなる準備や、惹きつける話し方、パフォー マンスなどを身に付けられるように設計しています。 製品名の記載について 本書では、以下の略称を使用しています。 ■Microsoft Office 2010 ................................ OfficeまたはOffice 2010 ■Microsoft PowerPoint 2010 ...................... PowerPointまたはPowerPoint 2010 ■Microsoft Excel 2010 ................................. ExcelまたはExcel 2010 ■Microsoft Word 2010 ................................. WordまたはWord 2010 ■the 2007 Microsoft Office system .......... Office 2007 ■Microsoft Office PowerPoint 2007 .......... PowerPoint 2007 ■Microsoft Office Excel 2007 ..................... Excel 2007 ■Microsoft Office Word 2007 ..................... Word 2007 ■Microsoft Windows 7 .................................. WindowsまたはWindows 7 制作環境について 本書は、以下の環境で制作しています。 ■Windows 7 Professionalを標準セットアップした状態。 ※本書はOSがWindows XP、Windows Vistaの場合でも利用可能です。 ■Office Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。 ■Windows 7のコントロールパネルの[画面の解像度の調整]で、画面の解像度を1024×768ピクセルに設定し、 ウィンドウを全画面表示にした状態。 ※上記以外の解像度やウィンドウサイズで使用すると、リボン内のボタンの形状が変更されて表示される場合があり ます。 ■Windows 7のコントロールパネルの[ウィンドウの色とデザイン]で、[透明感を有効にする]チェックボックス をオフにした状態。 ■プリンターをセットアップした状態。 ※ご使用のコンピューターやプリンター、セットアップなどの状態によって、画面の表示が本書と異なる場合があり ます。 ■ご使用のコンピューターがインターネットに接続できる状態。 表記について ・メニュー、コマンド、ボタン、ダイアログボックスなどで画面に表示される文字は、角かっこ([])で囲んで表記 しています。 ・キー表記は、cなどのようなキートップを使用しています。2つのキーの間にプラス記号(+)がある場合は、そ れらのキーを同時に押すことを示しています。 ・入力する文字は、太字で表しています。 ・レッスンの冒頭にあるKeywordは、そのレッスンで学習する主な機能です。本文では色文字で表しています。 ・ボタン名の表記がないボタンは、ボタンをポイントしたときに表示されるポップヒントの名称を記載しています。 はじめに

Transcript of PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus...

Page 1: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

(2)

本書では、次の方を対象にしています。

■Microsoft PowerPoint 2010の基本操作がわかる方

■Microsoft Office PowerPoint 2007の基本操作がわかる方

■日本語入力の操作ができる方

本書では、PowerPoint 2010/2007の単純な機能説明ではなく、プレゼンテーションに必要なテクニックをひと

とおりマスターできます。プレゼンテーションの企画および設計から、PowerPointでわかりやすい資料を作成する

ためのさまざまなテクニック、プレゼンテーション実施の際にポイントとなる準備や、惹きつける話し方、パフォー

マンスなどを身に付けられるように設計しています。

製品名の記載について本書では、以下の略称を使用しています。

■Microsoft Office 2010................................OfficeまたはOffice 2010

■Microsoft PowerPoint 2010......................PowerPointまたはPowerPoint 2010

■Microsoft Excel 2010.................................ExcelまたはExcel 2010

■Microsoft Word 2010 .................................WordまたはWord 2010

■the 2007 Microsoft Office system..........Office 2007

■Microsoft Office PowerPoint 2007..........PowerPoint 2007

■Microsoft Office Excel 2007.....................Excel 2007

■Microsoft Office Word 2007 .....................Word 2007

■Microsoft Windows 7 ..................................WindowsまたはWindows 7

制作環境について本書は、以下の環境で制作しています。

■Windows 7 Professionalを標準セットアップした状態。

※本書はOSがWindows XP、Windows Vistaの場合でも利用可能です。

■Office Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手

続きを完了させた状態。

■Windows 7のコントロールパネルの[画面の解像度の調整]で、画面の解像度を1024×768ピクセルに設定し、

ウィンドウを全画面表示にした状態。

※上記以外の解像度やウィンドウサイズで使用すると、リボン内のボタンの形状が変更されて表示される場合があり

ます。

■Windows 7のコントロールパネルの[ウィンドウの色とデザイン]で、[透明感を有効にする]チェックボックス

をオフにした状態。

■プリンターをセットアップした状態。

※ご使用のコンピューターやプリンター、セットアップなどの状態によって、画面の表示が本書と異なる場合があり

ます。

■ご使用のコンピューターがインターネットに接続できる状態。

表記について・メニュー、コマンド、ボタン、ダイアログボックスなどで画面に表示される文字は、角かっこ([ ])で囲んで表記

しています。

・キー表記は、cなどのようなキートップを使用しています。2つのキーの間にプラス記号(+)がある場合は、そ

れらのキーを同時に押すことを示しています。

・入力する文字は、太字で表しています。

・レッスンの冒頭にあるKeywordは、そのレッスンで学習する主な機能です。本文では色文字で表しています。

・ボタン名の表記がないボタンは、ボタンをポイントしたときに表示されるポップヒントの名称を記載しています。

はじめに

PP2010_00前付け 10.12.20 12:22 ページ2

Page 2: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

(3)

本書では、基本的にファイルを一から作成していますが、一部の操作では既存のファイルを開く操作が必要になりま

す。実習のために必要なファイルを、以下の方法でダウンロードしてください。

■ダウンロード方法①以下のサイトにアクセスします。

http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/B13200.html

②関連リンクにある[実習用データのダウンロード]をクリックします。

③表示されたページにあるそれぞれのダウンロードのアイコンをクリックして、ドキュメントライブラリ([ドキュメ

ント]フォルダー)にダウンロードします。

④ダウンロードしたZIP形式の圧縮ファイルを解凍すると[IT-PP2010]フォルダーが作成されます。

■ダウンロードして解凍したファイルを開くときの注意事項PowerPoint 2010を使用している場合、「保護されたビュー このファイルは、インターネット上の場所から取得

されており、安全でない可能性があります。クリックすると詳細が表示されます。」というメッセージバーが表示され

ることがあります。その場合は、[編集を有効にする]をクリックして操作を進めてください。なお、「保護されたビ

ュー」の設定を変更するには、[ファイル]タブの[オプション]から[PowerPointのオプション]ダイアログボッ

クスの[セキュリティセンター]にある[セキュリティセンターの設定]をクリックし、[セキュリティセンター]ダ

イアログボックスの[保護されたビュー]で設定できます。

■ファイルの内容とコピー方法ダウンロードしたファイルは圧縮していますので、解凍してご利用ください。

ファイルを解凍すると、以下の構成でファイルが用意されています。[ ]で囲まれた名称は、フォルダー名を示します。

実習用データについて

フォルダー名 フォルダー名/ファイル名 内容

[IT-PP2010][完成例] 本文の完成ファイル、練習問題の完成ファイル([練習問題]フォルダーの中)、

総合問題の完成ファイル([総合問題]フォルダーの中)が収められています。

使用ファイル 本文や練習問題の実習で使用するファイルです。

[IT-PP2010]フォルダーの直下にあります。

解凍したフォルダーは、次の手順で[ドキュメントライブラリ]にコピーしてください。

①[IT-PP2010]フォルダーを右クリックして、ショートカットメニューの[送る]の[ドキュメント]をクリック

します。

②ログインしているユーザーの[ドキュメントライブラリ]にコピーされます。

※[完成例]フォルダーは、必要に応じて移動してください。

本書の各レッスンの終わりにある練習問題、総合問題の解答をダウンロードすることができます。

ダウンロード方法は、上記の「■ダウンロード方法」の手順②で[練習問題の解答のダウンロード]を右クリックし、

ショートカットメニューの[対象をファイルに保存]をクリックしてダウンロードしてください。

練習問題の解答について

PP2010_00前付け 10.12.20 12:22 ページ3

Page 3: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

(4)

はじめに/実習用データについて ─────────────────── (2)

PowerPoint 2010の画面/PowerPoint 2007の画面 ───────── (6)

PowerPoint 2010の新機能 ───────────────────── (8)

Lesson1 プレゼンテーションの企画 ────────────────────── 1

プレゼンテーションの目的を明確にする ──────────────── 2

聞き手のニーズを予測する ────────────────────── 4

新しいプレゼンテーションを作成する【操作】────────────── 5

表紙を作成する【操作】──────────────────────── 7

新しいスライドを追加する【操作】─────────────────── 8

Lesson2 わかりやすいストーリー構成 ───────────────────── 15

伝えたいメッセージを整理する ──────────────────── 16

ストーリー構成を考える ─────────────────────── 17

アウトライン機能でスライドを作成する【操作】───────────── 19

アウトライン機能で構成を編集する【操作】─────────────── 21

Lesson3 必要な情報の収集 ────────────────────────── 25

必要な情報を洗い出す ──────────────────────── 26

既存資料を活用する ───────────────────────── 27

インターネットで検索する ────────────────────── 28

他のプレゼンテーションからスライドごとコピーする【操作】─────── 30

他のスライドの一部をコピーする【操作】──────────────── 34

Lesson4 センスアップするレイアウトデザイン ───────────────── 38

スライド全体のデザインを決める ─────────────────── 39

全ページに必要な表記を決める ──────────────────── 40

フォントのレイアウトデザインを決める ──────────────── 41

テーマを設定して全体デザインを決める【操作】───────────── 43

スライドマスターでデザインを編集する【操作】───────────── 45

テーマを保存する【操作】─────────────────────── 49

Lesson5 視覚に訴えるチャート化 ─────────────────────── 52

チャート化のステップ ──────────────────────── 53

伝えたいことに合ったチャートの形を選択する ───────────── 56

図形の組み合わせで図解する【操作】────────────────── 59

SmartArtグラフィックで図解する【操作】─────────────── 64

Lesson6 訴求力を上げるカラー化 ─────────────────────── 70

カラーの基礎知識 ────────────────────────── 71

統一感でセンスアップする ────────────────────── 73

アクセントカラーでポイントを強調する ──────────────── 74

ルールを決めて理解度を上げる ──────────────────── 74

図形のカラーを編集する【操作】──────────────────── 76

SmartArtグラフィックのカラーを編集する【操作】─────────── 80

Lesson7 数値をアピールする表・グラフ活用 ────────────────── 84

目的に合わせて表とグラフを使い分ける ──────────────── 85

表の基本ルール ─────────────────────────── 85

表をビジュアル化する ──────────────────────── 86

目次

PP2010_00前付け 10.12.20 12:22 ページ4

Page 4: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

(5)

グラフの基本ルール ───────────────────────── 87

グラフをビジュアル化する ────────────────────── 89

ビジュアルな表を作成する【操作】─────────────────── 91

ビジュアルなグラフを作成する【操作】───────────────── 95

Lesson8 イメージを伝えるイラスト・写真活用 ───────────────── 100

イラストで変化をつける ─────────────────────── 101

写真で具体的なイメージを伝える ─────────────────── 103

内容に合ったクリップアートを貼り付ける【操作】──────────── 104

クリップアートを編集する【操作】─────────────────── 106

内容に合った写真を貼り付ける【操作】───────────────── 107

写真を編集する【操作】──────────────────────── 110

Lesson9 発表で魅せるアニメーション ───────────────────── 113

アニメーションの効果を理解する ─────────────────── 114

内容にマッチしたアニメーションを選択する ────────────── 116

箇条書きを説明順に表示する【操作】────────────────── 118

図形を説明順に表示する【操作】──────────────────── 119

強調したい部分の色を変える【操作】────────────────── 121

画面切り替えの動きで印象づける【操作】──────────────── 122

Lesson10 自信を高める万全な準備 ─────────────────────── 125

準備チェックリストを作成する ──────────────────── 126

トーク内容や時間配分を決める ──────────────────── 129

リハーサルする ─────────────────────────── 130

ノートにトークを記入する【操作】─────────────────── 131

リハーサル機能で練習する【操作】─────────────────── 132

配布資料を印刷する【操作】────────────────────── 135

Lesson11 メッセージが伝わる発表スキル ──────────────────── 137

よい印象を与える ────────────────────────── 138

わかりやすく話す ────────────────────────── 139

聞き手の注意をそらさない ────────────────────── 139

スライドショーを実行する【操作】─────────────────── 142

スライドを自由に行き来する【操作】────────────────── 145

ブラックアウトで効果を高める【操作】───────────────── 147

Lesson12 信頼を得る質疑応答 ───────────────────────── 149

質問のルールを最初に伝える ───────────────────── 150

質問者の話をよく聞く ──────────────────────── 151

質問者が満足する回答をする ───────────────────── 152

質問内容をメモする ───────────────────────── 153

ハイパーリンクで質疑応答に備える【操作】─────────────── 156

総合問題1────────────────────────────── 162

総合問題2────────────────────────────── 165

総合問題3────────────────────────────── 169

索引 ──────────────────────────────── 172

PP2010_00前付け 10.12.20 12:22 ページ5

Page 5: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

(6)

PowerPoint 2010の画面の各部の名称を確認しましょう。

PowerPoint 2010の画面

クイックアクセスツールバー

[上書き保存][元に戻す]ボタンなど、よく

利用するボタンが配置されています。

A

スライドペイン

スライドの作成、編集などを行う領域です。

I

[ファイル]タブ

クリックするとBackstageビューが表示さ

れ、開く、保存、印刷など基本操作やファイ

ルの情報を管理する操作が実行できます。

[ファイル]タブはPowerPoint 2007の

Officeボタンに代わるものです。

B

マウスポインター

ポイントする場所や状況によって形が変わり

ます。

F

ノートペイン

現在表示しているスライドのノートを入力す

る領域です。

J

リボン

操作で使用できるコマンドがグループごとに

整理され、タブごとにまとめられています。

C

[スライド]タブ

標準表示モードでスライドの一覧表示を行い

ます。

G

ステータスバー

スライドの枚数や適用されているテーマな

ど、状況に合わせたプレゼンテーションに関

する情報が表示されます。

K

タイトルバー

アプリケーション名やファイル名などが表示

されます。

D

[アウトライン]タブ

標準表示モードでスライドのアウトラインを

表示します。

H

スライドの表示モードを切り替えること

ができます。

L

ズーム

現在の表示倍率が表示されています。クリッ

クすると[ズーム]ダイアログボックスが表

示されます。

M

ズームスライダー

画面の表示倍率を切り替えます。

N

アプリケーションウィンドウのサイズに

合わせてスライドを拡大、縮小することがで

きます。

O

A D E

B

K

C

G

J

I

HF

M N OL

閉じるボタン

アプリケーションを終了するときに使用しま

す。複数ファイルを開いている場合は、アク

ティブなファイルだけを閉じます。

E

PP2010_00前付け 10.12.20 12:22 ページ6

Page 6: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

(7)

PowerPoint 2007の画面は、リボンに[ファイル]タブがなく、左上に Officeボタンが表示されています。Officeボタンをクリックすると、表示される一覧から、開く、保存、印刷などのファイル操作が選択できます。本書の[ファイル]タブをクリックする操作の大部分は、PowerPoint 2007ではOfficeボタンをクリックして行います。

PowerPoint 2007の画面Officeボタン

[ファイル]タブはない。他の画像構成要素はPowerPoint 2010とほぼ同じ

PowerPoint 2010ではここが変わった!

●BackstageビューPowerPoint 2010で、ファイルの基本操作やファイル情報を管理するにはBackstageビューを使用します。従来は複数のダイアログボックスを開いて行っていた操作が、Backstageビューではウィンドウ内に設定内容が表示され、指定できるようになりました。Backstageビューを表示するには、リボンの左端の橙色の[ファイル]タブをクリックします。Backstageビューの左側の一覧から項目を選択すると、右側に設定内容の選択肢が表示されます。[ホーム]タブをクリックするか、eを押すと、元の表示に戻ります。

[ファイル]タブ

操作を選択する

設定内容を選択する

PP2010_00前付け 10.12.20 12:22 ページ7

Page 7: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

(8)

PowerPoint 2010で追加されたり、強化された主な機能を紹介します。本書では操作として紹介していない機能も

あります。興味があればその機能を実際に触ってみましょう。

PowerPoint 2010の新機能

新しいインターフェイスBackstage ビューPowerPoint 2007でOfficeボタンから操作した機能のほとんどは、PowerPoint 2010では[ファイル]タブからの操作に変わりました。[ファイル]タブをクリックすると、Backstageビューという新しいインターフェイスに切り替わります。左側にある新規作成や保存、印刷などのコマンドをクリックすると、右側に関連するコマンドが一覧で表示され、選択すれば簡単に操作が行えます。

貼り付けオプションの強化データを貼り付ける際、[貼り付け]ボタンや右クリックして表示されるメニューに、貼り付け方法がアイコン表示されるようになりました。アイコンをポイントすると貼り付け後の状態がプレビューされるので、確認してから貼り付けられます。貼り付け後に表示される[貼り付けのオプション]ボタンも同様です。

図のアート効果新しく追加されたアート効果を使用すると、PowerPoint 2010に貼り付けた画像をぼかして柔らかい印象にしたり、手書きのスケッチのような温かみのある印象にするなど、高度な加工ができます。聞き手に与えたいイメージを演出するために効果があります。

PP2010_00前付け 10.12.20 12:22 ページ8

Page 8: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

(9)

図の背景の削除スライドに貼り付けた図(画像)から不要な部分(背景など)を削除する機能が追加されました。図を選択して図ツールの[書式]タブの[背景の削除]ボタンをクリックすると自動的に背景を認識し、削除対象がピンクに表示されます。対象範囲はマウスのドラッグ操作や[背景の削除]タブのオプションで修正できるので、図の必要な部分だけ活用できます。

ビデオの挿入・編集機能の強化PowerPoint 2010では、プレゼンテーションにビデオを挿入して、プレゼンテーションファイルに含めることができます。プレゼンテーションを移動しても、ビデオファイルが行方不明になる心配はもうありません。さらに、ビデオのトリミング、表紙画像の設定、ブックマーク機能、フェード効果やデザイン効果など、豊富な編集機能が追加されました。

アニメーション機能の強化アニメーションの種類が見直され、一部PowerPoint 2007とは異なったアニメーション効果が用意されています。また、リボンの[アニメーション]タブ内の使い勝手が向上し、アニメーションウィンドウ(PowerPoint 2007の[アニメーションの設定]作業ウィンドウ)を表示しなくても、アニメーション効果の編集が簡単にできるようになりました。

PP2010_00前付け 10.12.20 12:22 ページ9

Page 9: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

1

Lesson1プレゼンテーションの企画

「プレゼンテーション」とは、報告、企画、提案など、自分が伝えたい内容を聞き手の

前で説明する「発表」のことです。聞き手に理解してもらい、成果を得るために行いま

す。成果はプレゼンテーションの目的によって違いますが、「プレゼンテーションが終

わったあと、聞き手にこうしてほしいと思っていること」が実現する状態です。たとえ

ば、報告を理解して納得してもらう、企画や提案を理解して採用してもらうなどです。

このレッスンでは、プレゼンテーションの目的を明確にして、聞き手のニーズ(求める

こと)を予測し、効果的なプレゼンテーションを企画するポイントを学びます。

完成例(ファイル名:01_自己紹介完成.pptx)

Keyword

□□プレゼンテーション

の目的

□□聞き手のニーズを予

測するために考える

ポイント

□□表紙(タイトルスラ

イド)

□□スライドの追加

□□スライドレイアウト

□□画面表示モード

このレッスンのポイント

プレゼンテーションの目的を明確にする

聞き手のニーズを予測する

新しいプレゼンテーションを作成する

表紙を作成する

新しいスライドを追加する

PP2010_01 10.12.20 12:25 ページ1

Page 10: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

2

プレゼンテーションは、目的によって大きく3つに分かれます。プレゼンテーションの

目的が違えば、目指すゴールも違います。何をゴールにするのか、明確に意識すること

が大切です。

●説得のプレゼンテーション

聞き手を説得するのが目的のプレゼンテーションでは、ゴールは「聞き手に意思決定し

てもらうこと」です。たとえば、新しい企画を提案したり、自社の商品やサービスをお

客様に提案するプレゼンテーションがこれにあたります。企画や提案の内容を採用する

という意思決定を得るために行います。

プレゼンテーションの目的を明確にする

よし! 採用しよう。 具体的な活動に

入りましょう。

●情報伝達のプレゼンテーション

聞き手に情報伝達するのが目的のプレゼンテーションでは、ゴールは「聞き手に理解し

てもらうこと」です。研究発表や活動報告、何かの説明会のプレゼンテーションがこれ

にあたります。説明内容を理解してもらうために行います。

よくわかった! なるほど!

納得した。

●楽しませるプレゼンテーション

聞き手を楽しませることが目的のプレゼンテーションでは、ゴールは「聞き手に楽しん

で満足してもらうこと」です。ビジネスシーンでは、楽しませることが第一目標のプレ

ゼンテーションは少ないですが、プライベートでは結婚披露宴に招かれて友人代表で話

すスピーチなどがあります。純粋に楽しんで満足いただくために行います。

目的やゴールを明確にしたら、文章で表してみましょう。必要な項目の例は、「①プレ

ゼンテーションテーマ、②開催日時、③場所、④発表者、⑤対象者、⑥プレゼンテーシ

ョンの目的、⑦プレゼンテーションのゴールイメージ」です。

これは、自分自身がきちんと理解するために効果があるのはもちろんですが、複数のメ

ンバーでプレゼンテーションの準備をするときに重要です。全員で目的を共有し、共通

のゴールに向かって活動しやすくなるという効果があります。

フォームの活用

目的やゴールを文章に表

すために次のページのよ

うなフォームを用意して

おくと便利です。

PP2010_01 10.12.20 12:25 ページ2

Page 11: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

3

●情報伝達のプレゼンテーション企画シート記入例

目的は「聞き手に理解してもらうこと」なので、理解してほしいポイントを整理して、

ゴールイメージの欄に記入します。取ってほしい行動もあれば記入しましょう。

●説得のプレゼンテーション企画シート記入例

目的は「聞き手に意思決定してもらうこと」なので、何を決めてほしいかを整理して、

ゴールイメージの欄に記入します。提案の場合、すぐに最終目標が達成できるとは限り

ません。「少なくともこれだけは」という中間目標を考えておくとよいでしょう。

箇条書きによる整理

プレゼンテーションの目

的やゴールイメージ欄

は、できるだけ箇条書き

に整理して簡潔に書きま

しょう。文章で説明する

よりわかりやすいでしょ

う。

中間目標

右の例では中間目標を1

つ置いていますが、複数

の中間目標は段階を追っ

てクリアしながら最終目

標を目指す場合もありま

す。

PP2010_01 10.12.20 12:25 ページ3

Page 12: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

4

プレゼンテーション成功のカギは「聞き手の身になって考えること」、「聞き手のニーズ

(求めていること)を満たすこと」です。私たちは、伝えたいことがあるからプレゼン

テーションをするわけですが、聞き手も何らかの理由で聞く必要があってプレゼンテー

ションを聞いてくれるはずです。聞き手が求めていないことを一生懸命話しても、受け

入れてもらえません。聞き手のニーズは何かを予測して、自分が伝えたいことを聞き手

のニーズに合うようにしてお話できれば、興味を持って耳を傾けてくれる可能性があり

ます。

聞き手のニーズを予測するために考えるポイントは次のとおりです。

●聞き手はなぜプレゼンテーションを聞きに来てくれるのか?

�(参加目的や動機を考える)

●聞き手が興味を持っていること、こだわっていることは何か?

�(聞き手の興味や関心事、こだわりを考える)

●聞き手にとって必要な情報は何か?

�(何と何を話したら満足してもらえるかを抜け漏れなく考える)

●聞き手にとって最も重要なポイントは何か?

�(何をアピールしたら満足してもらえるかを考える)

つまり、聞き手の求めている内容になっているか?と、聞き手が求めているストーリー

(話の順序や説明項目)になっているか?ということです。たとえば、リンゴに興味が

あってリンゴについて話が聞きたいという動機で参加した人に、みかんの提案をしても

受け入れてもらえません。また、リンゴを買うかどうか判断するために、産地、品種、

味の特徴、値段が知りたいと思っているのに、説明項目が不足していたら不満に思いま

す。なかでも産地や品種にこだわりを持っている人に対して、勝手に「安いほうが喜ぶ

だろう」と考えて値段の安さのアピールに時間をかけても効果が少ないでしょう。自分

の思い込みではなく、聞き手のニーズを予測してプレゼンテーションを企画することが

大切です。

聞き手のニーズを予測する

満足してもらうために 必要な情報は 何だろう?

聞き手が最も 重視しているのは 何かな?

聞き手が こだわっている ポイントって 何だろう? 何のためにプレゼンを

聞いてくれるんだろう?

何に興味を 持っているかな?

ニーズ予測のための情報収集

聞き手のニーズを予測す

るには、聞き手を知るた

めの活動が大切です。た

とえば、ビジネスにおい

て顧客に提案する場合

は、顧客の企業情報をホ

ームページで調べたり、

提案前に訪問して直接ヒ

アリングするなどの活動

をします。

PP2010_01 10.12.20 12:25 ページ4

Page 13: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

5

新しいプレゼンテーションを作成する【操作】

PowerPointを起動して新しいプレゼンテーションを作成し、保存します。

●PowerPointの起動

1.[スタート]ボタンをクリックし、[スタート]メニューを表示します。

2.[すべてのプログラム]をクリックし、[Microsoft Office]をクリックして、

[Microsoft PowerPoint 2010]をクリックします。

3.PowerPointが起動し、[プレゼンテーション1-Microsoft PowerPoint]ウィンド

ウが表示され、空のタイトルスライドが作成されます。

●名前を付けて保存

1.[ファイル]タブをクリックし、[名前を付けて保存]をクリックします。

PowerPoint 2007の場合

Officeボタンをクリ

ックし、[名前を付けて

保存]をポイントして、

[PowerPointプレゼン

テーション]をクリック

します。

PowerPoint 2010の画面について

初期設定では[スライド]

タブ、[アウトライン]

タブはアイコンで表示さ

れます。この表示は領域

のサイズによって自動的

に切り替わります。本書

ではわかりやすくするた

めに文字で表示されるよ

う領域のサイズを調整し

ています。また、スライ

ドペインにルーラーを表

示しています(初期設定

では非表示)。

PP2010_01 10.12.20 12:25 ページ5

Page 14: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

6

2.[名前を付けて保存]ダイアログボックスのファイルの保存先が[ドキュメント]にな

っていることを確認し、[IT-PP2010]フォルダーをクリックして、

[新しいフォルダー]ボタンをクリックします。

3.保存用と入力してgを押すと、[保存用]フォルダーが作成されるので、ダブルク

リックして開きます。

4.[ファイル名]ボックスに01_自己紹介と入力して、[保存]をクリックします。

ライブラリとフォルダー

[ ラ イ ブ ラ リ ] は

Windows 7から追加さ

れた機能で、登録した複

数のフォルダーの内容が

まとめて表示されます。

[ドキュメントライブラ

リ]は、ファイルなどを

保管するライブラリで

す。Windows Vistaの

場合の保存先は、初期設

定では[ドキュメント]

フォルダーになります。

また、ファイルの保存先

が[ドキュメント]にな

っていない場合は、[ラ

イブラリ]の[ドキュメ

ント]をクリックします。

ファイルの種類

[ファイルの種類]に表

示されている[Power

Pointプレゼンテーショ

ン]は、PowerPoint

2010と2007共通の

ファイル形式です。

5.ファイルが[保存用]フォルダーに「01_自己紹介」という名前で保存されます。

●上書き保存

一度保存したファイルに編集を加えたあと、上書き保存して更新する場合は、クイック

アクセスツールバーの [上書き保存]ボタンをクリックします。操作ミスや停電など

予期せぬトラブルでファイルが失われることもあるので、こまめに上書き保存する習慣

を身に付けましょう。

●ファイルを開く

既存のファイルを開く場合は、[ファイル]タブをクリックし、[開く]をクリックしま

す(PowerPoint 2007の場合は、Officeボタンをクリックして、[開く]をクリック

します)。[ファイルを開く]ダイアログボックスで保存したフォルダーを指定して、一

覧から開きたいファイルを選択して[開く]をクリックします。

また、既存のファイルは、ファイルのアイコンをダブルクリックしても開くことができ

ます。

クイックアクセスツールバー

[ファイル]タブの右上

にあります。

最近使ったファイルを開く

最近使ったファイルは、

[ファイル]タブをクリ

ックし、[最近使用した

ファイル]をクリックす

る と 表 示 さ れ ま す

(PowerPoint 2007の

場合は、Officeボタン

をクリックしたときに

[最近使用したドキュメ

ント]に表示されます)。

そこから選択して開くこ

とができます。

PP2010_01 10.12.20 12:25 ページ6

Page 15: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

7

3.[挿入]タブの [テキストボックス]ボタンをクリックします。

プレースホルダー

スライド上の点線で囲ま

れた枠のことで、文字だ

けを入力できるテキスト

用のプレースホルダー

と、図やグラフなどを入

力できるコンテツ用のプ

レースホルダーがありま

す。

プレゼンテーションのタイトル

あまり長すぎるタイトル

はわかりにくいので簡潔

にまとめましょう。"ク

リックしてサブタイトル

を入力" と表示されてい

るプレースホルダーに

は、サブタイトルを入力

する他、その資料を提出

する側(個人名または、

企業名や所属名など)の

情報を書くために使われ

ます。

表紙を作成する【操作】

表紙(タイトルスライド)にはあらかじめプレゼンテーションのタイトルとサブタイト

ルを入力する領域(プレースホルダー)が用意されています。プレースホルダーをクリ

ックして、入力します。タイトルとサブタイトル以外に入力したい文字があれば、テキ

ストボックスを挿入して書き加えます。たとえば、提案書の宛先として「○○株式会社

御中」と書いたり、その資料に関する補足情報として「××会議 配布資料(禁複写)」

と書いたりする場合です。

●表紙の作成

1. "クリックしてタイトルを入力" と表示されているプレースホルダーをクリックして

タイトルを入力します。ここでは私の自己紹介と入力します。

2.同様の操作でサブタイトルを入力します。ここでは佐藤f優と入力します。

PP2010_01 10.12.20 12:25 ページ7

Page 16: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

8

4.任意の位置でクリックして文字を入力します。ここではプレゼン発表会用資料と入

力します。

テキストボックスの位置調整

入力した文字の位置のバ

ランスが悪い場合は、テ

キストボックスの外枠に

マウスポインターを合わ

せて になったらドラ

ッグして移動します。

フォントサイズの調整

入力した文字のフォント

サイズのバランスが悪い

場合は、テキストボック

スの外枠にマウスポイン

ターを合わせて[ホーム]

タブの [フォント

サイズ]ボックスで変更

します。

2ページ目以降は、必要に応じてスライドを追加します。スライドはさまざまなレイア

ウトが用意されています。そのスライドに書く要素(スライドタイトル、箇条書きの文

章、チャート、表、グラフ、写真など)に合わせてスライドレイアウトを選択します。

また、レイアウトはスライド作成後でも変更することができます。

ここでは新しいスライドの挿入やスライドレイアウトの変更方法、スライドタイトルや

箇条書きの入力、スライド番号の表示、作業がしやすいように表示を切り替える方法な

どを実習します。

●新しいスライドの挿入(タイトルとコンテンツ)

1.[ホーム]タブの [新しいスライド]ボタン(アイコン部分)をクリックします。

2.[タイトルとコンテンツ]スライドが挿入されます。

新しいスライドを追加する【操作】

PP2010_01 10.12.20 12:25 ページ8

Page 17: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

9

●新しいスライドの挿入(タイトルとコンテンツ以外のレイアウト)

1.[ホーム]タブの [新しいスライド]ボタン(文字列部分)をクリックします。

2.スライドレイアウトの一覧が表示されるので、任意のレイアウトをクリックします。

ここでは[2つのコンテンツ]をクリックします。

3.[2つのコンテンツ]のレイアウトのスライドが挿入されます。

●スライドレイアウトの変更

1.レイアウトを変更したいスライドを表示して、[ホーム]タブの [レイアウト]

ボタンをクリックします。

2.スライドレイアウトの一覧が表示されるので、任意のレイアウトをクリックします。

ここでは[タイトルのみ]をクリックします。

3.クイックアクセスツールバーの [上書き保存]ボタンをクリックします。

4.[ファイル]タブをクリックして、[閉じる]をクリックします。

スライドレイアウトの種類

スライドレイアウトの種

類は、タイトルとスライ

ド、タイトルとコンテン

ツ、セクション見出し、

2つのコンテンツ、比較、

タイトルのみ、白紙、タ

イトル付きのコンテン

ツ、タイトル付きの図、

タイトルと縦書きテキス

ト、縦書きタイトルと縦

書きテキストの11種類

が用意されています。

PowerPoint 2007の場合

Officeボタンをクリッ

クして、[閉じる]をク

リックします。

PP2010_01 10.12.20 12:25 ページ9

Page 18: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

10

●スライドタイトルの入力

1.[IT-PP2010]フォルダーのファイル「新商品企画書」を開きます。

2.2枚目のスライドを表示します。

3. "クリックしてタイトルを入力" と表示されているプレースホルダーをクリックして、

スライドタイトルを入力します。ここでは企画の概要と入力します。

プレースホルダーの自動調整

スライドタイトルを入力

するプレースホルダー

は、標準では文字がはみ

出した場合に自動調整す

る設定になっています。

したがって、タイトルが

長ければ文字の大きさが

自動的に変更され、収ま

るように調整されます。

●箇条書きの入力

1. "クリックしてテキストを入力" と表示されているプレースホルダーをクリックして、

箇条書きを入力します。ここではコンセプトと入力してgを押します。

2.改行されて行頭文字が表示されるので、続けて次のとおり入力します。

自立した女性のための癒し空間をデザインするg

ターゲットg

30代・独身女性・キャリア志向g

都心および近郊に一人暮らし

自動改行

1行を超える文字列を入

力すると、図のように自

動的に改行されます。

PP2010_01 10.12.20 12:25 ページ10

Page 19: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

11

●箇条書きのレベル変更

1. "自立した女性のための癒し空間をデザインする" の段落内をクリックし、[ホーム]

タブの [インデントを増やす]ボタン(PowerPoint 2007の場合は、[リスト

のレベルを上げる]ボタン)をクリックします。

図のように段落のレベルが1段階右へずれます。

2.同様の操作で、"30代・独身女性・キャリア志向" と "都心および近郊に一人暮らし"

のレベルも1つ上げます。

段落のレベル段階

段落のレベルは5段階ま

で用意されています。段

落内をクリックして

[インデントを増やす]

ボタンをクリックするた

びに1段階ずつレベルが

上がります(右へずれま

す)。

段落のレベルを下げる

段落のレベルを下げる

(左へ戻す)には、段落

内をクリックして

[インデントを減らす]

ボタン(PowerPoint

2007の場合は、[リス

トのレベルを下げる]ボ

タン)をクリックします。

●箇条書きの途中への行の追加

1. "30代・独身女性・キャリア志向" の右側をクリックして、gを押します。

2.新しい行が途中に追加されるので文字を入力します。

ここではリラクゼーションに興味と入力します。

12

PP2010_01 10.12.20 12:25 ページ11

Page 20: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

12

●スライド番号の追加

1.[挿入]タブの [ヘッダーとフッター]ボタンをクリックします。

2.[ヘッダーとフッター]ダイアログボックスが表示されるので、[スライド番号]と

[タイトルスライドに表示しない]のチェックボックスをオンにします。

3.[すべてに適用]をクリックします。

1枚目のタイトルスライドにはページ番号が表示されず、2枚目に "2" と表示されます。

[ヘッダーとフッター]ダイアログボックスで可能な設定内容

スライド番号の設定や、

日付と時刻の表示やヘッ

ダーとフッターの表示が

設定できます。

スライドマスター機能

スライド番号、日付と時

刻、ヘッダーとフッター

などの要素のレイアウト

デザインは、スライドマ

スター機能で管理されて

います。

4.2枚目のスライドから番号を振るので、2枚目を "1" にします。[デザイン]タブの

[ページ設定]ボタンをクリックします。

5.[ページ設定]ダイアログボックスが表示されるので、[スライド開始番号]ボック

スを0にします。

6.[OK]をクリックします。

7.2枚目のスライド番号が "1" になったのを確認します。

●画面表示モードの種類

PowerPointの画面表示モードは5種類あります。使い分けのポイントは次のとおりです。

■標準表示 スライドの中身を作成する。

■スライド一覧表示 全体の流れを確認したり、順序を変更する。

■閲覧表示 全画面で閲覧する(PowerPoint 2010の新機能)。

■ノート表示 ノートを入力、編集する。

■スライドショー プレゼンテーションをする。

PP2010_01 10.12.20 12:25 ページ12

Page 21: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

13

●画面表示モードの切り替え

1.画面右下に表示されている [スライド一覧]ボタンをクリックします。

スライド一覧表示モードに切り替わります。

2.画面右下に表示されている [閲覧表示]ボタンをクリックします。

閲覧表示モードに切り替わります(PowerPoint 2010の新機能)。

3.eを押して、[表示]タブの [ノート]ボタンをクリックします。ノート表示に

切り替わります。

4.画面右下に表示されている [スライドショー]ボタンをクリックします。

現在のスライドからスライドショーが実行されます。確認したらeを押して終了し

ます。

5.画面右下に表示されている [標準表示]ボタンをクリックします。標準表示モー

ドに戻ります。

【スライド一覧表示】 【閲覧表示】

【ノート表示】

【標準表示】

【スライドショー】

6.[保存用]フォルダーに「新商品企画書」という名前で保存します。

PP2010_01 10.12.20 12:25 ページ13

Page 22: PP2010 00前付け 10.12.20 12:22 ページ2 はじめにOffice Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、ライセンス認証手 続きを完了させた状態。

14

練習問題

あなたがこれまで経験した説得のプレゼンテーション、情報伝達のプレゼンテーション、

楽しませるプレゼンテーションがあれば、どういうプレゼンテーションだったか書き出

してみましょう。

これから先、あなたが行う可能性がある説得のプレゼンテーション、情報伝達のプレゼ

ンテーション、楽しませるプレゼンテーションがあれば、どういうプレゼンテーション

か予測して書き出してみましょう。

好きなテーマでプレゼンテーションを企画しましょう。企画した内容を「プレゼン企画

シート」に記入しましょう。

【テーマ例】

・サークルメンバー募集(参加してもらうための説得のプレゼンテーション)

・自己紹介(聞き手に自分を知ってもらうための情報伝達のプレゼンテーション)

問題

1-1

問題

1-2

問題

1-3

問題

1-4PowerPointでプレゼンテーションを作成しましょう。

表紙(タイトルスライド)に、タイトルとサブタイトルを入力しましょう。

新しいスライドを1枚追加しましょう。

追加したスライドを「タイトルのみ」のレイアウトに変更しましょう。

[IT-PP2010]の[保存用]フォルダーに「練習_あなたの氏名」と名前を付けて保

存しましょう。

例:山田さんの場合は「練習_山田」というファイル名になります。

1

PP2010_01 10.12.20 12:25 ページ14