＜IT業界＞

・ミニコンやEWS、パソコン、マイコン 、オフコンが普及・ネットワークとして企業内でLAN、公衆網では商用VAN普及

・エンドユーザコンピュータ、専門家ではない個人のパソコンの普及が加速

・企業では分散組織（EUCの本格化）で個別システムの開発促進＜トヨタのITインフラ＞

・オールトヨタ情報ネットワーク委員会発足（82年工販合併）・グローバルネットワークTNS開発、ボデーメーカ（TNS-B)、海外（TNS-O)、販売店（TNS-D)、部品メーカ（TNS-S) 間がオンライン化

・85年にスパコン、富士通VP100、その後に米CRAY導入・EWS、パソコンによる分散処理が普及、構内LAN回線の普及

・全社的エレクトロニクス・コンピュータ技術者教育＜ビジネス・事務系＞

・販売店支援システムをC80から90年代へ向けたC90の開発

8080年代、年代、ITIT環境とトヨタの環境とトヨタのITIT化化

・車両組立工場に自律分散型ALC開発、ブロードバンドMAP。RFID適用、 エンジン工場もIT化

・ALCと完成車配車計画、完成車物流管理 システムとリンク＜エンジニアリング、技術系＞

・81年意匠設計のためのスタイルCAD開発・CADETTは、型加工のダイフェースCAD、エンジン部品CADなどに

適用拡大・トヨタのCAD/CAMとして廉価版のケーラム開発 提供・CADデータを3次元でメッシュ分割するSDG開発、車の衝突解析システムに適用 ・構造解析、数学モデルによる空力特性や運動特性のシミュレーション技術進展（CAEとしてバーチャル試験評価スタート）＜TPS関係＞

・82年に工場の部品手配、かんばん管理支援の「工務SMS」完成・SMSに切替えタイミングを指定するタイム管理機能付加。外注部品の発注、検収、打切り、かんばん回転枚数の管理 スタート

・80年代後半FA/CIMとしてTPSとITが融合スタート

8080年代、年代、ITIT環境とトヨタの環境とトヨタのITIT化化

車両組立工場の情報化（生産・物流）車両組立工場の情報化（生産・物流）

プレス工程

組立工程

ボディー溶接工程

RFID

ブロードバンド

RFID

塗装工程

・自律分散型ALC・ブロードバンド・RFID

組立工場のIT化

かんばん方式のIT化・e-かんばん

80年度後半

90年度後半

・欧米のCIM（IT化）に対してトヨタはHIM（人主体のTPS）・80年代後半からTPS（人間情報システム）をITで強化

外れかんばん

かんばん枚数計算 部品展開

生産計画

納入指示かんばん枚数、

発注タイミング決定車両オーダ

Po実績

Pi

Pi= Po±⊿Pc

部品仕入先

組立ライン

販売店

お客様

±⊿Pc

Po外れかんばん

かんばん枚数計算 部品展開

生産計画

納入指示かんばん枚数、

発注タイミング決定車両オーダ

±⊿Pc

Po実績

Pi

Pi= Pv±⊿Pc

部品仕入先

組立ライン

販売店

お客様

Pv

生産実績による外れかんばん(後補充方式）

組立ラインの深度と進度を反映した確定オーダによる部品展開

伝統的かんばん方式 TOPPS （e-Kanban)

組立進捗管理

伝統的かんばん方式と伝統的かんばん方式と ee--KanbanKanbanの模式図の模式図

＜IT業界＞

・「ネオダマ」がキーワード・大型機の垂直階層型アーキテクチャからN/W主体の水平型へ・ クライアントサーバ方式による分散処理・90年代中頃よりインターネットの普及加速・国の高度情報化施策で電子商取引（CALS/EC）事業・自工会のIGES,STEP標準化活動後半にJNXやEDI標準化活動＜トヨタのITインフラ＞

・社内イントラネット環境充実、メール、グループウェア、「T-Wave」による情報共有環境 ・一人に一台パソコン普及

・グローバル化、アプリケーション共通のN/W再構築・91年情報システム部門に通信系組織編入（情報と通信の一体化）・95年「情報システム高度化推進会議開始＜ビジネス・事務系＞

・ネット部品調達システムWARP、新人事情報システム、経理シス

テム、連結決算システム開発・補給部品システムA-TOP開発

9090年代、年代、ITIT環境とトヨタの環境とトヨタのITIT化化

JNXJNXCSPCSP CSPCSP

TPTP

CEPCEP

CACA

TP TPTP

TPTP

CSP

JNXCJNXC

JNXCJNXC

VPNVPN

IPSecIPSec

IPSecIPSec

IPSecIPSec

IPSec

KNX（韓国）

KNX（韓国）

TP: Trading PartnerCSP: Certified Service ProviderJNXC: JNX CenterCEP: Certified Exchange PointCA: Certification Authority IPSec: IP SecurityVPN: Virtual Private Network

JNX (Japanese automotive Network eXchange)；2000年稼動、TP数：約2000社

Web利用するシステム・仕入先ネット ・WARP・技術標準（TS）・生産技術標準（TMS）・工事通知書システム・連結経理 など200種以上

ANX(U.S.)

ANXANX(U.S.)

Air Lock

情報ネットワークによる仕入先連携情報ネットワークによる仕入先連携JNX対応システム

EDI系蓄積交換システム・部品内示データ・補給部品かんばん・資材かんばん（MAPS) 約1500種類

CAD系蓄積交換システム・CADデータ（図面、設計関連情報含む）

WARPはトヨタの全世界共通部品調達システム（2002から稼動）

新車開発の企画段階から世界 適調達による原価企画・低減

WARP全世界共有DB （・品番 ・品目 ・仕入先 ・地域 ・車種）

企画・構想 試作 量産（号口）

WARP（World wide Automotive Real-time Purchasing system）

従来システム（品番、仕入先、単価）

１．情報一元化 （発注先、価格、発注量、海外仕入先などの収集とグローバルで共有）

２．戦略立案サポート （品番別、車種別の価格/発注金額など技術情報との紐付け）

３．構想段階での発注方針立案 （品目別調達方針、車種別発注方針の早期立案、

問題点の早出しと対策）

４．グローバルでSE/生産準備情報を蓄積 （早期に問題点を潰し、出図完成度ＵＰ）

５．ビジネスパートナとのデータ授受の拡大 （情報リードタイム短縮、業務効率化）

システムの狙い

グローバル部品調達システムグローバル部品調達システムWARPWARP

＜ビジネス・事務系のつづき＞

・海外生産用部品物流システム、構内物流システムなど大型機とリンクしたリアルタイムシステム、分散型生産管理システム開発・トヨタのEC/CRMサイトGazoo構築・販売店支援システム「ai21」開発＜エンジニアリング、技術系＞

・設計と生産準備のコラボレーションを可能とするデジタルエンジニアリングシステムにV-CommとCASE （エンジン部品用）開発

・3次元統合CAD/CAM開発・ 車や部品のFEM解析、空力や運動特性のシュミレーションが

CAEとして拡充。新車開発のリードタイム短縮に大きく寄与＜TPS関係＞

・九州、北海道の遠隔地工場用にeかんばん開発適用・生産物流関連のオンラインリアルタイムシステム（A-TOPなどは全てSMSとバーコードかんばんにリンク

・販売店のTPS活動からGazooサイトへ業務拡大

9090年代、年代、ITIT環境とトヨタの環境とトヨタのITIT化化

＜IT業界＞

・個別 適から全体 適 ・パッケージの普及 ・分散から統合化へ・国家プロジェクト「e-Japan戦略」により情報インフラが急速に向上

（ブロードバンド環境など）・自工会EDI標準、EDIFACT、自動車業界共通N/WのJNX普及

・ネットセキュリティ、ネット犯罪が増加・N/Wの高速化で三層構造や大型機で集中処理の復活（ASPなど）＜トヨタのITインフラ＞

・「グローバルITサミット」や「i-Toyotaビジョン」などでIT将来像を

グローバルトヨタで情報共有・「大部屋」とデジタルエンジニアリング環境による新車のリードタイム短縮。「大部屋化と見える化」によりCCC21などの原価低減

活動本格化。近年は、品質管理体制強化・コンピュータシステムは論理的には分散、統合も大型機（サーバ）で集中処理へ。

・新SMSの開発プロジェクトによる若手の教育（ITプロマネと業務）

20002000年代、年代、ITIT環境とトヨタの環境とトヨタのITIT化化

＜ビジネス・事務系＞

・新SMSの開発。

①新車開発の初期段階から情報共有環境②構想、試作、号口（量産）段階、海外生産部品、補給部品など、グローバルで統合一元化、

③生産実態に対応できる車両部品構成・「ai21」適用で販売店とトヨタ協働 Gazooなど）でCRM強化＜エンジニアリング、技術系＞

・統合CAD/CAMからグローバル対応のため市販パッケージ適用。車両系はCATIA、ユニット系はPro/E・新SMSの部品表とCADデータを紐つけるPDMを開発。

・関連アプリ（情報サービス機能など）開発中。＜TPS関係＞

・かんばん方式がALCと工務SMS（かんばん発行、枚数管理）とリンクし、ITと完全に融合。 eかんばんとして物流情報システムとリンク

20002000年代、年代、ITIT環境とトヨタの環境とトヨタのITIT化化

デジタルエンジニアリングデジタルエンジニアリング

デジタルエンジニアリングによる国内外のビジネスパートナとのコラボレーション。 新車開発、原価企画、原価低減などを支援

設計/加工・組立のﾉｳﾊｳDB、ﾃﾞｼﾞﾀﾙｼﾐｭﾚｰｼｮﾝ、ﾃﾚﾋﾞ会議ｼｽﾃﾑで構成

・製品設計（車両、部品・ユニット）とコラボレーション・デジタルアセンブリ（作業性、干渉・品質、建付見栄え）・工場建設、工程計画、設備計画、人と設備の協調

適用例

生産準備

海外部品ﾒｰｶなど関連

設計

調達

人人

ICTICTしくみしくみ

品質、原価、開発工程CAD/CAM/CAE、部品表

新車開発における業務改革新車開発における業務改革

商品企画

製品開発

生産準備

L/O

評価・検討

生産

３次元モデル

現在 試作 量産設計

商品企画 製品開発 生産準備評価・検討 生産

図面

過去

試作 L/O量産設計

実物による評価 シリーズ開発

実物

３Ｄモデルとデジタルｴﾝｼﾞﾆｱﾘﾝｸﾞによるﾁｰﾑ設計仮想評価

設計/生産準備のフロントローディング

変革後 従来

早期検討

早期織込

・性能向上・成形性・設備

設変作業

期間

投入

工数

・新車開発のQCD： 品質（CS/CD)、コスト（原価企画）、開発期間・組織改革、CE/SE、「見える化」によるコラボレーションとＩＴ利活用