高知赤十字病院 - Toto...

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旧病院より海抜の高い、シキボウ高知工場跡地に移転開業。広域的な災害拠点病院として建物は免震構造とし、屋上にはヘリポートを設置。隣の敷地には高知市北消防署があり、連携が図れる。

水まわりの特長建物の特徴

「高知赤十字病院」は旧病院より海抜の高い、シキボウ高知工場跡に移転新築し、2019(令和元)年5月に開院。広域的な災害拠点病院としての役割を果たすため免震構造とし、自家発電装置や給水設備など非常用設備を強化するとともに、屋上ヘリポートを整備するなど、災害対応力、救急医療の充実を図っている。また専門外来、看護外来を充実させるとともに、女性専用フロア、疾患別のフロア構成とし、各診療科の連携強化によるシームレスで質の高い医療を提供。さらに新病院は、環境に優しい建物であることも大きな特徴とし、エネルギー消費量を50%削減した「ZEB Ready」カテゴリーで、400床以上の病院用途では全国初となるBELS*の認証を取得している。*Building-Housing Energy-efficiency Labeling Systemの略

水まわりの特長移転する以前の旧病院は建物も古く、トイレの狭さや臭いなどに関するクレームも多くみられた。そこで新病院では、水まわり計画においても、ていねいに取り組み、看護部など現場の意見を大切にしながら設計された。東京のTOTOテクニカルセンターにも足を運び、実際の患者さんの行動特性を踏まえ、点滴台や車いすを用いてトイレブースの広さなどを検証を行った。そのような検証・検討を重ねた結果。患者さんが使用するトイレはすべて壁掛大便器とし、ウォシュレットを採用。また背もたれ付きのトイレの設置や車いすで使用するトイレは、患者さんによって異なる介助方法に対応できる十分なブースの広さを確保した。ヒアリングと検証をもとに病院現場の要望を生かした水まわりとなっている。

建築概要名称 高知赤十字病院所在地 高知県高知市泰南町1-4-63-11施主 日本赤十字社設計・監理 株式会社久米設計・株式会社ASA設計事務所設計共同企業体施工 株式会社大林組・和建設株式会社特定建設工事共同企業体竣工年月 2019年3月敷地面積 28,842.56㎡建築面積 10,001.24㎡延床面積 32,849.00㎡構造・階数 鉄骨鉄筋コンクリート造・地上8階

おもなTOTO使用機器壁掛大便器セット・フラッシュバルブ式:UAXC系ウォシュレットPS(擬音装置「音姫」付きエコリモコン):TCF5523 棚付二連紙巻器:YH702/自動洗浄小便器:UFS900WR/車いす対応洗面:MLHC壁掛洗面器:L270DFN/台付自動水栓:TEN84G/壁掛手洗器:L90DRスタッフ用手洗器:LS850R/洗髪器:S305DNU/パブリック用流し:SKL330DRFP病院・高齢者施設向けユニット:ESV1216UR特/ベビーチェア:YKA16R

病棟個室のトイレ扉は、押しても引いても開くことができる、2方向開閉スライドドアを採用。患者さんの状態にあわせて使い分けることができる。シックで濃いブラウンを基調にした、落ち着いた雰囲気のあるスタッフ用トイレ。気分の転換を図り、リフレッシュすることができるように空間を設えた。入口のシンプルなサインを、照明がサポート。患者様が使用するトイレはすべて壁掛大便器とし、ウォシュレットを採用。小さなお子様連れに配慮して、男性トイレの大便器ブースにもベビーチェアを設置している。

病院イメージを払しょくする、木の持つ温もりを湛えた空間。院内の各所に高知県産材の家具を設置。エントランスには、高知伝統の「フラフ(大旗)」の意匠を生かし、県花のヤマモモや県鳥のヤイロチョウが表現される。

汚物処理室の入口には交差感染を避けるため、足を差し入れるとセンサーで開く自動ドアを設置。スタッフの腰の負担を軽減する補高台を設置した汚物流しも、感染予防として非接触のセンサー式洗浄タイプを採用した。検査のために下剤を服用するなどトイレが重要となる場所であるため、タイプの異なるトイレを7ヶ所設置。限られたスペースの中で空間を活用するように、アール型扉のトイレブースも採用している。特別室は、シンプルなデザインで落ち着きのある空間。洗面器は車いす使用者がアプローチしやすい形状のボウル一体形カウンターを採用。トイレシャワーブースには、はね上げ手すりやL型手すりを備えている。

スタッフ用手洗器は、病棟スタッフステーション出入口2ヶ所に設置。ボウルが深く洗いやすいため以前より、衛生性と使い勝手が向上した。また、個室型の洗髪室も設けられている。男性用と女性用が隣り合うため、ドアのわかりやすい位置に目立つようにサインを表示。大便器は床の清掃性に優れた壁掛式を採用。トイレ内の配置は、シンプルに使いやすくレイアウトしている。

高 知 赤 十 字 病 院

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高 知 赤 十 字 病 院

2F 採尿用トイレ 男性用と女性用が隣り合うため、ドアのわかりやすい位置に目立つようにサインを表示。大便器は床の清掃性に優れた壁掛式を採用。トイレ内の配置は、シンプルに使いやすくレイアウトしている。

スタッフステーション・洗髪室

スタッフ用手洗器は、病棟スタッフステーション出入口2ヶ所に設置。ボウルが深く洗いやすいため以前より、衛生性と使い勝手が向上した。また、個室型の洗髪室も設けられている。

6F 病棟 特別室 特別室は、シンプルなデザインで落ち着きのある空間。洗面器は車いす使用者がアプローチしやすい形状のボウル一体形カウンターを採用。トイレシャワーブースには、はね上げ手すりやL型手すりを備えている。

1F 内視鏡センター前処置室トイレ

検査のために下剤を服用するなどトイレが重要となる場所であるため、タイプの異なるトイレを7ヶ所設置。限られたスペースの中で空間を活用するように、アール型扉のトイレブースも採用している。

汚物処理室 汚物処理室の入口には交差感染を避けるため、足を差し入れるとセンサーで開く自動ドアを設置。スタッフの腰の負担を軽減する補高台を設置した汚物流しも、感染予防として非接触のセンサー式洗浄タイプを採用した。

エントランス・2Fロビー 病院イメージを払しょくする、木の持つ温もりを湛えた空間。院内の各所に高知県産材の家具を設置。エントランスには、高知伝統の「フラフ(大旗)」の意匠を生かし、県花のヤマモモや県鳥のヤイロチョウが表現される。

2F 外来トイレ 入口のシンプルなサインを、照明がサポート。患者様が使用するトイレはすべて壁掛大便器とし、ウォシュレットを採用。小さなお子様連れに配慮して、男性トイレの大便器ブースにもベビーチェアを設置している。

4F スタッフ用トイレ シックで濃いブラウンを基調にした、落ち着いた雰囲気のあるスタッフ用トイレ。気分の転換を図り、リフレッシュすることができるように空間を設えた。

病棟 個室トイレ 病棟個室のトイレ扉は、押しても引いても開くことができる、2方向開閉スライドドアを採用。患者さんの状態にあわせて使い分けることができる。

建築概要名称 高知赤十字病院所在地 高知県高知市泰南町1-4-63-11施主 日本赤十字社設計・監理 株式会社久米設計・株式会社ASA設計事務所設計共同企業体施工 株式会社大林組・和建設株式会社特定建設工事共同企業体竣工年月 2019年3月敷地面積 28,842.56㎡建築面積 10,001.24㎡延床面積 32,849.00㎡構造・階数 鉄骨鉄筋コンクリート造・地上8階

おもなTOTO使用機器壁掛大便器セット・フラッシュバルブ式:UAXC系ウォシュレットPS(擬音装置「音姫」付きエコリモコン):TCF5523 棚付二連紙巻器:YH702/自動洗浄小便器:UFS900WR/車いす対応洗面:MLHC壁掛洗面器:L270DFN/台付自動水栓:TEN84G/壁掛手洗器:L90DRスタッフ用手洗器:LS850R/洗髪器:S305DNU/パブリック用流し:SKL330DRFP病院・高齢者施設向けユニット:ESV1216UR特/ベビーチェア:YKA16R

水まわりの特長建物の特徴

「高知赤十字病院」は旧病院より海抜の高い、シキボウ高知工場跡に移転新築し、2019(令和元)年5月に開院。広域的な災害拠点病院としての役割を果たすため免震構造とし、自家発電装置や給水設備など非常用設備を強化するとともに、屋上ヘリポートを整備するなど、災害対応力、救急医療の充実を図っている。また専門外来、看護外来を充実させるとともに、女性専用フロア、疾患別のフロア構成とし、各診療科の連携強化によるシームレスで質の高い医療を提供。さらに新病院は、環境に優しい建物であることも大きな特徴とし、エネルギー消費量を50%削減した「ZEB Ready」カテゴリーで、400床以上の病院用途では全国初となるBELS*の認証を取得している。*Building-Housing Energy-efficiency Labeling Systemの略

水まわりの特長移転する以前の旧病院は建物も古く、トイレの狭さや臭いなどに関するクレームも多くみられた。そこで新病院では、水まわり計画においても、ていねいに取り組み、看護部など現場の意見を大切にしながら設計された。東京のTOTOテクニカルセンターにも足を運び、実際の患者さんの行動特性を踏まえ、点滴台や車いすを用いてトイレブースの広さなどを検証を行った。そのような検証・検討を重ねた結果。患者さんが使用するトイレはすべて壁掛大便器とし、ウォシュレットを採用。また背もたれ付きのトイレの設置や車いすで使用するトイレは、患者さんによって異なる介助方法に対応できる十分なブースの広さを確保した。ヒアリングと検証をもとに病院現場の要望を生かした水まわりとなっている。

外観 旧病院より海抜の高い、シキボウ高知工場跡地に移転開業。広域的な災害拠点病院として建物は免震構造とし、屋上にはヘリポートを設置。隣の敷地には高知市北消防署があり、連携が図れる。