KNOW HOW - Panasonic...Basic Concept of Visual Merchandising Ⅰ照明の効果...
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基礎編 BasicKNOW HOW
Basic Concept of Visual Merchandising
Classification and Characteristic of Light Source
Illuminance and Illuminance Distribution
Color Temperature of Light Source
Color Rendering
Light Character and Appearance of Object
(Directional Light and Diffused Light)
Glare on Ambient Lighting
Lighting Design for Merchandising Space
The Comfortable Space is Implemented New Index Because, that "Feu"
Document for Reference
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照明の効果
VMDと照明設計
照明計画の手順
照明手法と光源
商品の水平面照度
実際の照度事例について
色温度(光色)
色温度の違いによる空間の見え方
望ましい照度・色温度の組み合わせ
演色性
色彩の忠実性の評価方法
色彩の美しさの評価方法
各種光源の演色評価数
光の性質と見え方
かげと反射
グレアとは
UGRを指標とした照明器具分類
空間の用途に応じたUGR
照明の目的
照明計画のポイント
照明計画の進め方
照明の機能
快適空間を実現するための新たな指標
各種材料反射率
各種光源の損傷係数
照明による被照射物への作用
VMDと照明演出
店舗照明の目的
照明の対象
照明計画のフロー
JIS規格
JIS照度基準(抜粋)
演色性
平均演色評価数(Ra)の考え方
平均演色評価数(Ra)の数値
点光源と面光源
必要なかげ
立体感
モデリング
材質感
必要な反射
支障となる反射
光源の光放射特性
損傷の特性
温度による影響
被照射物の保護
Classification and Characteristic of Light Source2 光源の分類と特性
Basic Concept of Visual Merchandising1 V M Dの基礎
Illuminance and Illuminance Distribution3 照度と照度分布
Color Temperature of Light Source4 光源の色温度
Color Rendering5 演色性
Light Character and Appearance of Object(Directional Light and Diffused Light)
6 光の性質と見え方(光の方向性と拡散性)
Glare on Ambient Lighting7 ベース照明のグレア(まぶしさ)
Lighting Design for Merchandising Space8 商業施設の照明計画
Document for Reference10 資料
9 快適空間を実現するための新たな指標、それが「Feu」
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅲ
フー
フー
Feuと水平面照度の相関によって、照明空間の雰囲気を自在にコントロール
B a s i c
C O N T E N T S
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〔表1〕五官(五感)の情報収集能力比率
五 官 情報収集能力視 覚 (目)聴 覚 (耳)嗅 覚 (鼻)触 覚 (皮膚)味 覚 (舌)
87.0%7.0%3.5%
1.5%1.0%
〔表2〕購買の心理と照明
段 階 照 明 の ポ イ ン ト
1.無関心
2.注 意
3.興 味
4.連 想
5.欲 望
6.比 較
7.信 頼
8.行 動
9.満 足
店舗イメージ(外装、看板など十分な設備)
目立たせる(照度、輝度バランス)
商品イメージとの調和(器具デザイン、大きさのバランス、光色の効果的利用)
好印象(楽しさ、快適さの雰囲気、立体感の表現)
誘導(照度とその配分、装飾効果)
見やすさ(十分な照度、グレア規制、光質の効果的利用)
演色性(実用上必要な演色性、光色の配慮)
照明のバランス
〔表3〕照明の目的
照 明 の 目 的 設 計空間演出設計商品演出設計商品表現設計
対話演出設計
店内への引き入れ商品への引き付け商品の選択と決定接 客 、 応 対(コミュニケーション)
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1 Basic Concept of Visual Merchandising
Ⅰ 照明の効果
表1
Ⅱ VMDと照明設計
表2
VMDと照明演出
表3
店舗照明の目的
照明の対象
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〔図2〕店舗コンセプトを設定する要因例
立地条件
規模
顧客層
地域環境
業種
商品グレード
外観イメージ
業態
お店の個性
オーナーの経営ポリシー
〔図1〕照明計画のフローチャート
調 査 お客様と店舗オーナーの希望●
企 画 店舗コンセプトの設定●
施 工 施工●
実施設計 実施設計●
評 価 評価●
基本計画 内装と照明の様式の設定照明演出の決定
●●
光の状態(イメージ)の決定照明構想の決定
●●
基本設計 照明要件の決定光源・照明器具の選定配光・器具デザインの選定
●●●
照明器具の配置の決定調光制御機器の選定照明要件に対するチェック
●●●
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Ⅲ 照明計画の手順
照明計画のフロー
図1
(1)企画(店舗コンセプトの設定)
図2
(2)基本計画
(3)基本設計
(4)評価
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〔図2〕光源の種類
ハロゲン電球(HALOPIN)
コンパクト形蛍光灯FHH(昼白色)コンパクト形蛍光灯FDL(昼白色) コンパクト形蛍光灯FHT(昼白色) パルック蛍光灯(電球色) Hf蛍光灯(昼白色)
コンパクトスパイラル蛍光灯 シリカ電球
セラメタプレミアS
ボール電球 ナローレフ電球
低封入圧ハロゲン電球
ミニハロゲン電球 一般形(マルチレイアPRO)
ダイクール電球 セラメタ(拡散形)
HCI-TC/E 水銀灯 直管ハイカライト(拡散形) LEDユニット LEDラインユニット
〔表1〕主な光源の特長と用途
ランプ 蛍光灯 HIDランプ白熱灯
(ハロゲン電球)
種 類
効 率
寿 命
輝 度
配光制御
特 長
用 途
光 色演 色 性
一般形(拡散形)、透明形、ボール形、反射形、直管形ハロゲン電球、ミニハロゲン電球など
低 高 高
短い 長い 長い
約3000K 非常によい
比較的容易ハロゲン電球:非常に容易 比較的難 容易
ベース照明、ダウンライトスポットライト
ベース照明壁面照明スポットライト
ベース照明スポットライト
高 低 高
各種の色温度のものがそろっている高効率~高演色形がそろっている
ランプの種類によって色温度や演色性は各種のものがある
直管形、丸形、U字形、コンパクト形など
高圧ナトリウムランプ類(演色性改良形などを含む)水銀ランプ、メタルハライドランプなど
一般用途、使いやすいつややかげの表出に適する暖かい光色
効率がよく演色性も良好拡散照明が得やすい輝度が比較的低くまぶしさが少ない
指向照明が得やすい光量多つややかげの表出に適する
〔図1〕光源の基本的分類
白熱灯 普通球・ミニクリプトン電球・ビーム球
放電灯
LED
(低圧)
(高圧)HIDランプ
蛍光水銀放電灯
水銀灯ナトリウム灯
直接発光形(単色)蛍光体発光複合形(青色+黄色蛍光体)蛍光体発光複合形(青色+赤・緑色蛍光体)三原色蛍光体発光形(高演色・高効率)
メタルハライドランプ
(蛍光灯)
(高圧水銀放電灯)高圧ナトリウム灯高演色高圧ナトリウム灯従来型メタルハライドランプセラミックメタルハライドランプ
低圧ナトリウム灯
小形(ミニ)ハロゲン電球
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2 Classification and Characteristic of Light Source
Ⅰ 照明手法と光源
図1・2
表1
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〔図1〕
水平面
鉛直面 CD
A
E
壁の鉛直面照度マネキンの鉛直面照度陳列棚の鉛直面照度ショーケースの水平面照度床面の水平面照度
A
B
C
D
E
B
〔表1〕商店・百貨店・その他
100 lx 75 lx150 lx200 lx300 lx500 lx750 lx1000 lx1500 lx
◯陳列の最重点
◯重点陳列部◯レジスタ◯エスカレーターなどの乗降口◯包装台
◯エレベーター ホール◯エスカレーター
◯コンサルタントコーナー
◯コンサルタントコーナー◯店内全般
◯接客コーナー
◯デモンストレーション
◯特別陳列部
◯飾窓の重点◯デモンストレーション◯店内重点陳列
◯飾窓の重点◯店頭の陳列
◯飾窓の重点
注)(9)大型店などで売場別に業態別の効果を必要とするときは、対応する項を準用する。注)(10)テスト室などは調光装置で減光できることが望ましい。
◯飾窓の重点
◯案内コーナー◯店内陳列
◯ステージ商品の重点
◯店内重点陳列
◯重点陳列 ◯重点部分◯店頭
◯一般陳列商品◯商談室
◯応接室◯洗面所、便所階段、廊下
◯休憩室◯店内全般
◯店内全般
◯店内全般
◯店内全般 ◯スペシャル部 の全般
◯スペシャル部の全般
◯店内全般 (郊外の店)
◯店内全般◯ドラマチックなねらいの陳列
◯ドラマチック陳列部の全般
◯店内一般陳列◯スペシャル陳列◯コンサルタントコーナー
◯コンサルタントコーナー◯デザインコーナー◯装着コーナー
◯一般階の全般 ◯高層階の全般
◯重点陳列◯デザインコーナー◯着装コーナー
◯スペシャル部陳列◯店内全般 (スペシャル部除く)
◯一般陳列
◯店内陳列◯コンサルタントコーナー◯テスト室(10)◯飾窓の全般
◯店内陳列の重点◯モデル実演◯飾窓の全般
◯店内全般 (都心の店)
◯重点階の全般◯特売会場の全般
◯飾窓の重点
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(雑貨・食品等)
2000 lx3000 lx照 度
商 店 の 一 般共 通 事 項
日 用 品 店
(セルフサービス)
( )
( )
( )
( )
スーパーマーケット
(家電、楽器、書籍等)文 化 品 店
(日曜大工、育児、料理等)生 活 別 専 門 店
デパート・量販店割賦店等
大 型 店 (9)
衣料装身具メガネ・時計等
ファッション店
貴金属、衣服、芸術品等
高 級 専 門 店
カメラ、手芸、花コレクション等
趣味、レジャー店
備考 ①昼間、屋外向き飾窓の重点は、10000 lx以上が望ましい。 ②重点陳列に対する局部照明の照度は全般照明の照度の3倍以上にすることが望ましい。
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3 Illuminance and Illuminance Distribution
Ⅰ 水平面照度
図1
JIS 規格
JIS照度基準
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〔表2〕美術館・博物館・公共会館・宿泊施設・公衆浴場・美容店・理髪店・飲食店・興行場
◯彫刻(石・金属)◯造形物◯模型
◯彫刻(プラスタ、木、紙)◯洋画◯研究室・調査室・売店◯入口ホール
◯絵画(ガラスカバー付)◯日本画 ◯工芸品◯一般陳列品、洗面所、便所・小集会室、教室
◯はくせい品・標本◯ギャラリー全般、食堂、喫茶室、廊下、階段
◯庭の重点
◯廊下
◯廊下、階段
◯収納庫 ◯映像、光利用の展示部
◯雑品置物
◯防犯
◯廊下、階段
◯結婚式場、サロン、ロビー、廊下、階段
◯娯楽室、脱衣室
◯客室(全般)、廊下、階段、浴室
◯レジスタ◯ロッカー
◯番台◯下足
◯図書閲覧室、教室
◯宴会場(11)
◯車寄せ、玄関、事務室、調理室◯荷物受渡台 ◯客室机◯洗面鏡(11)
◯集会室、調理室◯食卓 ◯レジスタ◯帳場 ◯荷物受渡台
◯ロビー、ホワイエ、休憩室、洗面所、便所、電気室、機械室、観客席
◯廊下、階段、モニター室、映写室◯奈落作業場所
◯出入口、売店、楽屋◯入場券売場
◯食卓 ◯レジスタ ◯帳場◯荷物受渡台、調理室
◯客室内の調理台洗面所、便所
◯出入口、廊下、玄関、階段、座敷(全般)
◯雰囲気を主とするバー、喫茶店の客席
◯キャバレーの客席、廊下
◯モニター室(上演中)、 映写室(上映中)
◯観客席(上演中)
◯玄関、待合室、客室、洗面所、便所
◯出入口、脱衣室、洗場、浴そう、便所
◯講堂、結婚式控室、書庫、楽屋、洗面所、 便所
◯ロビー、洗面所、便所◯広間、食堂
◯店内、便所
◯宴会場、大会議場、展示 会場、集会室、食堂
◯支度室の鏡◯特別展示品
◯フロント◯帳場
◯サンプルケース
◯結髪◯セット
◯毛染◯メーキャップ
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照 度
( 旅 館・ホ テ ル )宿 泊 施 設
美 術 館・博 物 館
公 共 会 館
公 衆 浴 場
遊 興 飲 食 店
食堂・レストラン軽 飲 食 店
劇 場 ・ 映 画 館その他興行場(12)
美容店・理髪店(11)
2 lx5 lx10 lx20 lx30 lx50 lx75 lx100 lx150 lx200 lx300 lx500 lx750 lx1000 lx1500 lx
◯調髪 ◯顔そり◯着付 ◯洗髪 ◯レジスタ
注)(11)主として人物に対する鉛直面照度とする。 (12)舞台照明は含まない。
〔表3〕スーパーマーケット・大型店・専門店・文化品店・美容店・理髪店・飲食店・コンビニエンスストア
照 度 スーパーマーケット 大型店(量販店) 大型店(デパート)専門店(量販店)
◯青果平台◯精肉平台対面ケース◯鮮魚平台対面ケース◯惣菜対面
◯店内重点陳列 (ディスプレイゾーン)
◯店内重点陳列 (ディスプレイゾーン)
◯店内重点陳列 (ディスプレイゾーン)
◯店内壁面 什器陳列
◯店内陳列 ◯店内陳列
◯店内全般
◯冷食平ケース
◯店内全般◯都心店舗◯郊外店舗
◯重点階の全般◯食品売場◯グランドフロア
◯重点階の全般◯衣料売場 ◯生活雑貨売場◯食品売場 ◯風除室
◯レジコーナー◯スーパー内に入る テナント店内全般
3000 lx~2000 lx
2000 lx~1300 lx
1300 lx~1000 lx
1000 lx~750 lx
750 lx~500 lx
500 lx~300 lx
300 lx~200 lx
◯洗面所、便所◯洗面所、便所 ◯洗面所、便所
◯店内共用通路◯高層階の全般◯フードコート
◯店内共用通路◯高層階の全般
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専門店(百貨店) 美容店・理髪店 食堂・レストラン コンビニエンスストア
◯店内重点陳列 (ディスプレイゾーン)
◯ステージ商品の 重点
◯毛染◯メーキャップ
◯カット◯顔そり◯セット
◯調髪◯店内全般
◯待ちスペース
◯便所
◯店内全般
◯サンプルケース ◯店内全般
◯店内全般◯調理室(厨房)
◯待合室◯客室◯レジスタ
◯玄関◯便所◯廊下
◯便所
◯店内陳列
◯店内全般
◯高級専門店の 店内全般
※主として人物に対する 鉛直面照度とする
※主として人物に対する 鉛直面照度とする
文 化 品 店(ホームセンター・家電・楽器・書籍等)
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Ⅱ 実際の照度事例について
3
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〔図2〕空気中を進む光の動向 〔図4〕太陽の高度と光の関係〔図3〕夕方・昼の大気路程
太 陽真上から降り注ぐ高照度で白っぽい光
斜めから射し込む低照度の赤っぽい光 焚火
朝方日の出 日の入
昼間
夕方
地球
太陽短い
大気圏
長波長
短波長太陽
長い
昼
夕方(朝方)
白熱灯 蛍光灯 HID
●11000●11000 青い空 青い空
●7000●7000 雲天の空 雲天の空
●6500●6500 日中の北窓光日中の北窓光
●6700●6700 3波長形昼光色(EX-D)3波長形昼光色(EX-D)
●6500●6500 昼光色(D) 昼光色(D)演色AA昼光色演色AA昼光色(D-SDL)(D-SDL)
ハロゲン電球、ハロゲン電球、シリカ電球シリカ電球
●5000●5000 昼白色(N) 昼白色(N) 3波長形昼白色3波長形昼白色(EX-N)(EX-N) 演色AA昼白色演色AA昼白色(N-SDL)(N-SDL) 演色AAA昼白色演色AAA昼白色(N-EDL)(N-EDL)●4500●4500 演色AA白色 演色AA白色 (W-SDL)(W-SDL)
●3500 温白色(WW)3500 温白色(WW)
●3000●3000 3波長形電球色(EX-L)3波長形電球色(EX-L) コンパクトスパイラル(EL)コンパクトスパイラル(EL)
●2700●2700 演色AAA電球色演色AAA電球色(L-EDL)(L-EDL)
●2800~3200 ●2800~3200
●4200●4200 白色(W) 白色(W)3波長形白色(EX-W)3波長形白色(EX-W)
●3500 セラメタ●3500 セラメタ●3500 ●3500 セラメタプレミアSセラメタプレミアS●3500 ●3500 コンパクトスパイラル蛍光灯コンパクトスパイラル蛍光灯●3000 ●3000 セラメタセラメタ●3000 ●3000 セラメタプレミアSセラメタプレミアS●3000 ●3000 HCI-TC/EHCI-TC/E●3000 ●3000 コンパクトスパイラル蛍光灯コンパクトスパイラル蛍光灯●2800 ●2800 ハイカライト(高彩度形)ハイカライト(高彩度形)
●2500 ●2500 ハイカライト(高演色形)ハイカライト(高演色形)
●2100 ●2100 ハイハイゴールドゴールド(効率本位形)(効率本位形)●2150 ●2150 ハイゴールドハイゴールド(演色改善形)(演色改善形)
●2050 ●2050 ハイハイゴールドゴールド(効率本位形)(効率本位形)
●5800 透明水銀灯●5800 透明水銀灯
●5500 ●5500 マルチハロゲン灯マルチハロゲン灯 (透明形)・Sタイプ(透明形)・Sタイプ
●4700 ●4700 マルチハロゲン灯マルチハロゲン灯 (透明形)・Lタイプ(透明形)・Lタイプ
●4200 ●4200 セラメタプレミアSセラメタプレミアS●4200 ●4200 HCI-TC/EHCI-TC/E●4200 ●4200 コンパクトスパイラル蛍光灯コンパクトスパイラル蛍光灯●4100 セラメタH●4100 セラメタH●4000 ●4000 メタルハライドランプメタルハライドランプ●0000 ●0000 (L2タイプ)(透明形)(L2タイプ)(透明形)
●3800 ●3800 メタルハライドランプメタルハライドランプ●0000 ●0000 (L2タイプ)(蛍光形)(L2タイプ)(蛍光形)
●3900 蛍光水銀灯●3900 蛍光水銀灯
●4300 ●4300 セラメタセラメタマルチハロゲン灯マルチハロゲン灯(蛍光形)・Lタイプ(蛍光形)・Lタイプ
●5000 ●5000 マルチハロゲン灯マルチハロゲン灯 (蛍光形)・Sタイプ(蛍光形)・Sタイプ コンパクトスパイラル蛍光灯コンパクトスパイラル蛍光灯
●2350●2350 アセチレンの炎アセチレンの炎●2160●2160 ガスの炎 ガスの炎
●1920●1920 ローソクの炎ローソクの炎
平均正午平均正午の太陽光の太陽光
午前9時午前9時午後3時午後3時
日の出後日の出後
日の出後日の出後日没前1時間日没前1時間
日の出後・日の出後・日没前30分日没前30分
日没2時間日没2時間
満月満月
1000010000
70007000
60006000
50005000
40004000
30003000
20002000
〔図1〕代表的な光源の色温度(K)
●11000 青い空
●7000 雲天の空
●6500 日中の北窓光
●6700 3波長形昼光色(EX-D)
●6500 昼光色(D)演色AA昼光色(D-SDL)
ハロゲン電球、シリカ電球
●5000 昼白色(N) 3波長形昼白色(EX-N) 演色AA昼白色(N-SDL) 演色AAA昼白色(N-EDL)●4500 演色AA白色 (W-SDL)
●3500 温白色(WW)
●3000 3波長形電球色(EX-L) コンパクトスパイラル(EL)
●2700 演色AAA電球色(L-EDL)
●2800~3200
●4200 白色(W)3波長形白色(EX-W)
●3500 セラメタセラメタプレミアSコンパクトスパイラル蛍光灯
●3000 セラメタセラメタプレミアSHCI-TC/Eコンパクトスパイラル蛍光灯
●2800 ハイカライト(高彩度形)
●2500 ハイカライト(高演色形)
●2100 ハイゴールド(効率本位形)●2150 ハイゴールド(演色改善形)
●2050 ハイゴールド(効率本位形)
●5800 透明水銀灯
●5500 マルチハロゲン灯 (透明形)・Sタイプ
●4700 マルチハロゲン灯 (透明形)・Lタイプ
●4200 セラメタプレミアS HCI-TC/E コンパクトスパイラル蛍光灯
●4100 セラメタH●4000 メタルハライドランプ
(L2タイプ)(透明形)
●3800 メタルハライドランプ(L2タイプ)(蛍光形)
●3900 蛍光水銀灯
●4300 セラメタマルチハロゲン灯(蛍光形)・Lタイプ
●5000 マルチハロゲン灯 (蛍光形)・Sタイプ コンパクトスパイラル蛍光灯
●2350 アセチレンの炎●2160 ガスの炎
●1920 ローソクの炎
平均正午の太陽光
午前9時午後3時
日の出後
日の出後日没前1時間
日の出後・日没前30分
日没2時間
満月
10000
7000
6000
5000
4000
3000
2000
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4 Color Temperature of Light Source
Ⅰ 色温度(光色)色温度は、光源の光の中に含まれた色の成分(分光分布)により決まりますが、一方これらは、雰囲気などに影響を及ぼします。したがって、用途にふさわしい色温度を有したランプを選択する必要があります。
図1
図2
図3
図4
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〔参考文献〕 東京商工会議所編 : カラーコーディネーター検定 3級(1997・3)
混ぜると明るくなる(足 算)
青
緑 赤
〔図6〕加法混色(光)
混ぜると暗くなる(引 算)
シアン
イエロー マゼンタ
〔図7〕減法混色 (顔料・塗料)
4000~4500Kの色温度さわやかな雰囲気を演出します。●具体的使用光源例
5000~6500Kの色温度清涼感にとんだ雰囲気を演出します。●具体的使用光源例
・3波長形昼光色(EX-D)/昼光色・昼白色(EX-N)/昼光色・コンパクトスパイラル蛍光灯(EN)
… 6700K… 5000K… 5000K
蛍光灯 蛍光灯
H I D
・3波長形白色(EX-W)・コンパクトスパイラル蛍光灯(EW)・セラメタ(W)・セラメタプレミアS(W)
…… 4200K… 4200K… 4300K…… 4200K
〔図5〕色温度の違いによる空間の見え方(印象)シミュレーション
2800~3500Kの色温度暖かな雰囲気を演出します。●具体的使用光源例
3500~4000Kの色温度落ち着いた雰囲気を演出します。●具体的使用光源例
蛍光灯
H I D
白熱灯
・3波長形電球色(EX-L)・コンパクトスパイラル蛍光灯(EL)・セラメタ(LW)・セラメタプレミアS(LW)・ハイカライト(高彩度形)・ミニクリプトン電球・ハロゲン電球・ダイクール電球
…… 3000K… 3000K
……………… 3000K… 3000K…… 2800K
… 2750K~2800K…… 2800K~3200K… 2900K~3200K
蛍光灯
H I D
・3波長形温白色(EX-WW)・コンパクトスパイラル蛍光灯(EWW)・セラメタ(WW)・セラメタプレミアS(WW)
… 3500K… 3500K
…………… 3500K… 3500K
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Ⅱ 色温度の違いによる空間の見え方 Ⅲ 望ましい照度・色温度の組み合わせ
(1)
(2)
光源の色温度の可変原理
図6
図7
〔参考文献〕
4
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高演色形の蛍光灯の場合 一般の白色蛍光灯の場合
〔図1〕高演色形の蛍光灯と一般の白色蛍光灯の比較
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5 Color Rendering
光源を選定する場合、その光源で照らされた物体の色がどの程度自然に見えるか、あるいは美しく見えるかということが大切になることがあります。そこで、物体の色の見え方を評価するための演色性について説明します。演色性は色温度と同様に、光源の光の中に含まれた色の成分(分光分布)により決まります。
Ⅰ 演色性
演色性
(1) 色の見えの忠実性の評価方法
(2) 色の見えの快美感の評価方法
Ⅱ 色彩の忠実性の評価方法
平均演色評価数(Ra)の考え方
平均演色評価数(Ra)の数値
正しい色合いで見せるあかりを
Ⅲ 色彩の美しさの評価方法
特殊演色評価数
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〔表1〕各種光源の演色評価数
ラ ン プ
白熱電球
蛍光灯
シリカ電球100形
ミニクリプトン電球100形
ネオピュア電球
ミニハロゲン電球マルチレイア
3波長形昼光色(EX-D)
3波長形昼白色(EX-N)
3波長形白色(EX-W)
3波長形温白色(EX-WW)
3波長形電球色(EX-L)
昼光色(D)
昼光色(フルホワイト蛍光灯)(N)
白色(W)
温白色(WW)
演色AA昼光色(D-SDL)
演色AA昼白色(N-SDL)
演色AA白色(W-SDL)
演色AAA昼白色(N-ED)
演色AAA電球色(L-ED)
美術・博物館用演色AAA昼白色(N-EDL・NU)
公称色温度(K)
R9赤
R10黄
R11緑
R12青
R13肌色(西洋人)
R14木の葉
R15肌色
(日本人)
平均演色評価数(Ra)
特殊演色評価数
HIDランプ
美術・博物館用演色AAA電球色(L-EDL・NU)美術・博物館用演色AA白色(W-SDL・NU)
〈Sタイプ〉
セラメタH
(蛍光形)
(蛍光形)
(蛍光形)
(蛍光形)
マルチハロゲン灯〈標準形〉〈Lタイプ〉
〃
〃
マルチハロゲン灯〈SC形〉〈Lタイプ〉
〈Sタイプ〉
セラメタ片口金E形(LW)
〃 (WW)
〃 (W)
ハイカライト〈高演色形〉
ハイカライト〈高彩度形〉
蛍光水銀灯
CDM-R35W/830PAR20ミラー付ランプ
CDM-T35/830片口金形
CDM-R35W/830PAR30〃
CDM-R70W/830PAR30〃
CDM-R70W/942PAR30〃
CDM-T70/830〃
CDM-T70/942〃
100
100
69
100
97
96
95
93
94
56
54
41
40
98
98
96
99
98
99
97
96
46
49
40
36
76
81
84
88
59
31
50
3500
4300
2500
2800
3900
2800
2750
2800
2850
6700
5000
4200
3500
3000
6500
5000
4200
3500
6500
5000
4500
5000
2700
5000
3000
4500
4300
5000
3800
4000
3000
4100
3000
3000
3000
4200
3000
3000
4200
100
100
80
100
88
88
88
88
84
74
72
61
60
94
92
91
99
95
99
95
91
70
70
70
70
85
87
90
85
78
40
70
81
81
83
94
81
81
92
100
100
24
100
41
31
21
8
-1
-61
64
-105
-100
90
98
95
97
93
97
92
95
-129
-115
-95
-110
-19
6
31
72
-18
-106
-89
-24
-22
-37
48
-41
-11
52
100
100
82
100
63
67
62
63
59
56
51
36
38
86
81
80
97
85
97
90
80
32
25
64
71
83
86
82
65
77
-13
60
76
75
67
85
70
81
82
100
100
75
100
78
81
80
82
79
63
59
40
32
96
94
93
98
92
98
95
93
73
71
60
60
90
92
92
62
89
6
73
91
92
89
94
90
89
94
100
100
80
100
74
78
69
69
60
71
64
43
39
88
84
85
96
83
96
84
83
23
20
70
79
86
90
86
56
69
-15
57
77
77
68
89
71
84
87
100
100
77
100
97
95
95
94
94
70
67
56
53
97
95
97
98
95
98
97
97
80
78
65
66
94
94
93
86
94
34
74
94
95
94
97
93
92
96
100
100
92
100
76
77
74
73
70
95
94
94
95
93
91
90
99
93
99
93
90
78
75
93
90
95
97
95
85
78
78
97
ショップライト 電球色(WDL)
ー
3000 95
ー ー ー ー ー ー〃 白色(NDL)
ー
4200 92
ー ー ー ー ー ーHCI-TC/E 電球色(WDL)
ー
3000 85
ー ー ー ー ー ー
セラメタプレミアS(LW)
ー
3000 90
〃 (WW) 3500 93
〃 (W) 4200 96 ー ー ー ー ー ー
ーー ー ー ー ー ー
ーー ー ー ー ー ー
91
89
85
94
88
95
93
〔図2〕専用ダイクールSミラー
精肉用赤色をより鮮やかに見せる光。精肉類の新鮮さを表現します。
鮮魚用自然なつややかさを強調する光。鮮魚類を活き活きと演出します。
パン・惣菜用温かみと深みのある光でよりおいしそうに演出します。
〔図3〕色を見るための、光源、物体、観察者の眼の三者関係
照明光源(分光分布)
網膜にある3つの感覚組織
観察者の眼(感度)
赤いと知覚赤(X)緑(Y)青(Z)
脳物体(分光反射率)
B a s i c
Ⅳ 各種光源の演色評価数
“色を見る”ための基本
図3
図2
5
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〔図1〕光の方向性と拡散性
光の方向性と拡散性
かげ
反射
必要なかげモデリング
支障となるかげ
必要な反射つや
支障となる反射
材質感を表現
面 光 源点 光 源
立体角の大きい光源幅や長さの大きい光源例蛍光灯
立体角の小さい光源例白熱電球
拡散光指向性の強い光
かげと光沢感が得られる かげと光沢感が得られない
〔図2〕光の性質と見え方
〔表1〕かげと反射
好ましい状態 好ましくない状態
立体感(モデリング)、材質感 暗いかげ
つや、光沢、輝き
か げ
反 射 反射グレア
B a s i c
6 Light Character and Appearance of ObjectDirectional Light and Diffused Light
Ⅰ 光の性質と見え方
点光源と面光源
図1
図2
Ⅱ かげと反射
必要なかげ
表1
立体感
〔図3〕能面の陰影
①斜め45°からの光 ②真上からの光
③真横からの光 ④真下からの光
B a s i c
モデリング
(1)立体感表現設計
図3
(2)光の方向による能面の陰影効果①斜め45°からの光
②真上からの光
③真横からの光
④真下からの光
6
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〔図4〕面光源、点光源事例
発光面積の大さな拡散性の光で照射した場合(面光源)
発光面積の小さな指向性の光で照射した場合(点光源)
グラス
発光面積の大さな拡散性の光で照射した場合(面光源)
発光面積の小さな指向性の光で照射した場合(点光源)
指輪
発光面積の大さな拡散性の光で照射した場合(面光源)
発光面積の小さな指向性の光で照射した場合(点光源)
シルク
発光面積の大さな拡散性の光で照射した場合(面光源)
発光面積の小さな指向性の光で照射した場合(点光源)
毛糸セーター
発光面積の小さな指向性の光で照射した場合(点光源)
りんご
発光面積の大さな拡散性の光で照射した場合(面光源)
発光面積の小さな指向性の光で照射した場合(点光源)
ピーマン
発光面積の大さな拡散性の光で照射した場合(面光源)
B a s i c
材質感
材質感表現設計
必要な反射
図4
支障となる反射
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UGR 空間のイメージ 輝度レベル(cd/m2) パラコン15 パラコン30マルコン30百貨店 専門店 白色 鏡面 白色 鏡面
19 落ち着き
上品
活気がある
22
25
3000
6000
9000
2000 ○
3000 ○ ○
6000 ○ ○
〔表1〕UGRと空間のイメージなどの関係
パラコン15(白色) パラコン15(鏡面) マルコン30(鏡面)
〔図4〕照明器具の外観比較
UGR = 8log10 Lb0.25
ΣP2L2ω
LbLωP
背景輝度(cd/m2)照明器具発光部の輝度(cd/m2)照明器具発光部の見掛り上の大きさ(sr)ポジションインデックス(照明器具の配置座標xyhで決まる指数)
::::
LbL
x
y
ω
h
注視点
観測点
〔図2〕グレアを決定する変数
〔図1〕UGRの計算式
B a s i c
7 Glare on Ambient Lighting
図1
Ⅰ グレアとは Ⅱ UGR を指標とした照明器具分類
表1
図3
図4
Ⅲ 空間の用途に応じた UGR
表2
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〔表1〕照明計画のステップ
段 階 実 施 項 目 照明計画者のすべき内容調査企画 ・内装と照明の様式の設定
・内装と光のコンセプトの設定・内装と光の状態の設定・内装と照明構想の設定・照明要件の設定・光源・照明器具の選定・設計・照明器具配置の決定・照明制御方式の決定・照明要件に対する確認・実施設計・施工・評価
・光や照明のイメージを引き出すための調査、情報提供(実施事例)・店舗設計者、内装デザイナーへのヒアリング(内装イメージと照明イメージを引出す)・四つの要件の決定・四つの機能〔表2〕別に段階を追って照明 設計実施・使い勝手を十分に考慮した制御計画実施・初期イメージに対する設計内容の確認・基本設計と実施設計の内容確認・施工内容確認・オープン前、オープン後の評価確認
基本計画
基本設計
実施設計施工評価
B a s i c
8 Lighting Design for Merchandising Space
Ⅰ 照明の目的
Ⅱ 照明計画のポイント
Ⅲ 照明計画の進め方
(1)照明計画のステップ
表1
(2)照明設定への落し込み
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〔表2〕商業施設照明 四つの機能
機 能 名 称
ベース照明
装飾照明
演出照明環境演出照明
商品演出照明
B a s i c
Ⅳ 照明の機能
表2
(1)ベース照明
(2)演出照明(環境演出照明と商品演出照明)①環境演出照明
8
②商品演出照明
(3)装飾照明
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〔図2〕照明の『四つの要素』の組み合せと店舗や空間イメージ(飲食編)
レストラン
高級バー・クラブ
カフェバー
居酒屋
ファミリーレストラン
ファーストフード
日
常
的
↑
自
然
光
↑↓
非
日
常
↓
人
工
光
少
↑
↓
多
輝
き
感
高
↑
↓
低
照
度
↑
↓
明るさの分布
フラット
メリハリ
低い ← 客席密度 → 高い
バザール感覚
シアター感覚
〔図1〕照明の『四つの要素』の組み合せと店舗や空間イメージ(物販編)
ブランドショップ
宝飾
婦人ファッション
百貨店全般
大型スーパー
DS・コンビニ
注)店舗例はあくまでイメージです。
注)店舗例はあくまでイメージです。
劇場的イメージ
市場的イメージ
日
常
的
↑↓
非
日
常
少
↑
↓
多
輝
き
感
高
↑
↓
低
色
温
度
高
↑
↓
低
照
度
↑
↓
明るさの分布
フラット
メリハリ高い ← 客単価・商品単価 → 低い
〔表3〕空間の印象を決定する照明の『四つの要素』
要 素 印象(キーワード)
照 度
明るさの分布
色 温 度
輝 き 感
明るさ(空間全体)
メリハリ(器具、二次発光面含む)
ウォーム←→クール
キラメキ(器具、空間装飾含む)
〔図3〕サバンナ効果
店舗の奥が明るいと入りやすい
森の中から草原(サバンナ)を見る
店舗の奥が暗いと入りにくい
草原から森の中を見る
B a s i c
(4)決めるべき照明要件表3
図1・2
①明るさ明るさ感・照度
図3
②明るさの分布 光のバランス=メリハリ
図4~ 7
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〔図4〕光のバランス設計(シークエンス設計の手順例)
1.MD※1にもとづく売場ゾーニングと商品レイアウト計画
2.導線計画とお客様の誘導ストーリーの設定
3.VP※2の設定とウェイト付け
4.視線誘導ストーリー(計画)の設定
5.壁面照明計画との連動確認
6.VPへの演出照明計画
7.全体のシークエンス効果※3の確認
VMD計画
照明計画
※1 MD…マーチャンダイジング
※2 VP(ビジュアルポイント)…売り場のコンセプトを伝えるために設けられたステージにおける商品やマネキンや、各コーナーで目立たせたい商品など客を引き付ける誘目点には、ハイライトを与える必要があり、スポットライトを用いて、ベース照明の数倍の照度を与えることが望ましい。
※3 シークエンス効果…客が店舗の室内環境などを見回したときに、環境全体や注視対象の明るさなどを意図的に変化させておくことによって、雰囲気を盛りあげたり、商品に接する機会を増やしたりする効果。
〔図5〕回遊を促進する光のバランス設計事例
メインステージ(重点照明)
視線方向の例(視線誘導)
ビジュアルポイント(重点照明)
壁面展示・壁面什器(壁面照明)
壁面売場
中央売場
エスカレータ
エレベータ
陳列台1.5~2倍
店先1~2倍 ケース
1.5~2倍
店内の明るさ1
陳列台1.5~2倍店頭
SW・ステージ3~6倍
奥正面2〜3倍
人の流れ
店の前に引きつける
〔図6〕店内照度の配分イメージ
〔図7〕通路と売場の照度バランスの考え方
ショッピングセンター共用通路と売場の照明構成と照度バランス
売 場
印象 インパクト 買いやすさ・入りやすさ・VMDの実現
明るさ感明るさ感・流れ・リズム感
パブリックコンセプト(統一感) テナントコンセプト(個性)役割
通 路 売 場
メインディスプレイ メインディスプレイ 壁面展示サブディスプレイ・ボリュームゾーン
B a s i c
8
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(1)ポイント
(2)今後の課題
■省エネへのアプローチ方法
ステップA ●光源の省エネ化 同種光源の中での選択光源の改善、変更
●器具の高効率化(器具効率)と選別●点灯装置の高効率化
ステップB ●照明計画上のテクニック 照度だけを信じない勇気 本当に必要な明るさの見極め 明るさ感を構成する要素の再認識 空間の明るさ感を演出する照明手法活用 光とかげを使いこなす勇気
ステップC ●運営上の省エネ 初期照度補正と一斉交換でランニングコストダウン 時間帯別照明環境制御で演出と省エネ
〔図8〕これからの店舗に求められるVMDデザインの方向性
●売場変動、商品変化、環境変化に 容易に対応できる●アミューズメント訴求のあるお店●いつも新鮮な情報を伝えてくれるお店
●CI※1・MD※2表現をする●エンターテイメント性のあるお店●新しい生活イメージが伝わってくるお店●未来への期待感を持たせてくれるお店
※1 CI…コーポレートアイデンティティ※2 MD…マーチャンダイジング
ハイイメージ
●省エネ●省資源=3R設計 Reduce・Reuse・Recycle●クリーン(環境安全)
環境配慮
●ユニバーサルデザイン 使用者・施工者 安心・安全
UD
環境配慮
フレキシビリティ
●イニシャルコスト、ランニングコストの低減●省エネ・省施工・省メンテ●省オペレーションの実現●無駄がなく負担を抑えたお店
ローコスト
照明計画の今後のまとめ
適正寿命啓蒙→Smart Lighting Eco梱包・施工端剤・廃材処理LCA・製品回収
VMDライティングシステム=タスク&アンビエントMDコンセプトに基づく環境照明と商品照明の光のバランス設計〔照明設計手法〕
③色温度ウォーム感、クール感
④輝き感キラメキ
B a s i c
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Feu値の違いによる空間の明るさ感の違い
Feuは空間観察時の視野に注目しています。
フー
フー
フー
フー
フー
フーフー
フー
フー フー
Feu 9.5 Feu 12.5420 lx 290 lx
空間 A 空 間 B
空間Aに比べて床面平均照度の明らかに低い空間Bの方が、Feu値が高く、実際に見た際の明るさ感も高いことがわかります。※1 フランス語で「火・炎」の意味。 ※2 NYY13507K 保守率0.7※3 NYY13514K 保守率0.7 ●設置条件:間口3.6m×3.6m×高さ2.5m 反射率:天井70%・壁70%・床10%
3.6m
3.6m
3.6m
3.6m
床面平均照度
空間の明るさ感Feu※1
空間観察時の視点
床面を見ている時の視点
空間の明るさ感指標Feuは、空間観察時の視野に存在する天井、壁、床から眼に入ってくる光を総合的に捉えた指標です。
明るい 暗い420 lx 290 lx
床面照度による評価
床 面を見ている時の視 野 比 較
空間A 空間B
暗い 明るいFeu 9.5 Feu 12.5
Feuによる評価
空 間 観 察 時の視 野 比 較
空間A 空間B
全般照明ダウンライト※2(42形コンパクト形蛍光灯FHT)5灯中央配置
ウォールウォッシャダウンライト※3(42形コンパクト形蛍光灯FHT)4灯周辺配置
照明空間における雰囲気分類
●設置条件:間口2.0m×奥行50m×高さ3m 反射率:天井70%・壁50%・床30%
①Feu値:高/水平面照度:低
光源の存在を隠した間接照明のように「やわらか」な印象を持つ空間。
ブラケット連続配置40台 保守率0.7
②Feu値:高/水平面照度:高
全体に光の強弱が少なく均一性が高い「開放的」な印象を持つ空間。
埋込下面開放タイプ均等配置25台 保守率0.7
③Feu値:低/水平面照度:高
照明の光が低い位置に集まり「しっとり」した印象を持つ空間。
ダウンライト均等配置40台 保守率0.7
空間の明るさ感評価値
Feu(フー)
平均水平面照度(lx)
5100 200 400
8
1 3
20
① ②
③
共用部廊下の明るさ感の目安明るめ:Feu13~20 標準:Feu8~13 抑えめ:Feu5~8
フー フー フー
フー
フー
フー
B a s i c
9 The Comfortable Space is Implemented New Index Because, that "Feu"
Ⅰ 快適空間を実現するための新たな指標 Ⅱ Feフー
uと水平面照度の相関によって、照明空間の雰囲気を自在にコントロール
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〔表2〕マンセル明度と反射率〔表1〕材料反射率
材 料 反射率(%) 明 度 反射率(%)109.598.587.576.5
10088776758494235
65.554.54321
2924191512631
〔表3〕色彩拡散面の反射率
色 彩
7065503560506080
-
302581012520
--
50452520302035704
黄ベージュ茶赤緑青灰白黒
反射率(%)明るい 平 均 暗 い
正反射性材料(垂直入射)
金属およびガラス
塗料
紙類(壁紙、襖紙、その他)
衣類
拡
散
性
材
料
木材および建築木部
石材および壁材料
床材料
地表面
拡
散
性
材
料
9390~9580~8570~7560~7050~6020~3010~12529893
80~8560~7060~8050~6030~4060~7030~4015~2570~8530~7015~4085~9170~8060~6530~5020~2540~5040~7020~4025~355~101~560~7040~7030~5025~3020~307~152~30.4~3
銀面アルミ電解研磨面ガラス鏡面(アルミ合金)水銀、アルミ金、クローム、ニッケル、白金、すず銅、鋼、タングステンすず箔、銀箔、アルミ箔透明ガラス黒色ガラス水面炭酸マグネシウム(特製、反射率基準)硫酸バリウム酸化アルミアルミラッカーつや消しアルミ粗面クローム亜鉛引鉄板(新)乳色ガラス(全乳)スキガケガラスすりガラス、型板ガラス白色ペイント、エナメル、琺瑯淡色ペイント一般濃色ペイント一般白紙:奉書白紙:吸取紙、ケント、鳥の子白紙アート紙白紙粗製(障子紙)トレシングペーパー新聞紙淡色壁紙、襖紙一般濃色壁紙、襖紙一般ハトロン紙黒紙黒紙(色票用)白布:フランネル、富士絹白布:木綿、麻淡色カーテントレシングクロス濃色トレシングクロス黒布:服地黒布:木綿、シュス黒布:ビロード
材 料 反射率(%)65~7555~6530~5025~3540~6020~4040~5510~3010~2070~8050~7050~6030~5030~4025~5025~3520~3010~205~155~1075~8570~7555~7540~6020~4015~255~1550~6040~7010~2015~3015~20
桐(新)檜(〃)杉(〃)杉赤目板(〃)クリヤラッカー明色仕上面色付ラッカー、ニス外壁板張(新) 〃 (古) 〃 オイルステイン白色タイル淡色タイル白色大理石淡色人造石淡色煉瓦(新)石材一般赤煉瓦(新)コンクリート、セメント瓦、淡色スレート濃色タイル、濃色人造石、同瓦、同スレートねずみ色鉄平石赤煉瓦(古)白漆喰壁(新)黄大津壁白壁一般茶大津、淡色壁一般和風砂壁(茶ほか淡色)濃色壁一般和風砂壁(緑ほか濃色)畳(新)淡色ビニタイル、アスタイル濃色同砂利、コンクリート、舗石アスファルト舗装
B a s i c
10 Document for Reference
Ⅰ 各種材料反射率
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〔表4〕各種光源の損傷係数
種別 種 類 色温度(K)
相対値(%)
平均演色評価数(Ra)
変退色損傷係数(D/E)
天空光(天頂光青空)
天空光(曇天光)
太陽光(直射光)
シリカ電球(100形)
ハイビーム電球(100形)
レフ電球(屋内用100形)
KTクリプトン電球(75形)
一般型・両口金(500形)
一般形(100形)
マルチレイア(100形)
マルチレイアPRO(150形)
マルチレイアHE(150形)
φ50(12V50W)
φ50(110V75W)
φ70(110V65W)
パルック電球色(EX-L)
パルックウォーム色(ELW)
パルック色(EX-N)
パルックday色(EX-D)
白色(W)
白色・紫外線吸収膜付(W-NU)
昼白色(N)
昼光色(D)
演色AA白色(W-SDL)
演色AA昼白色(N-SDL)
演色AA昼光色(D-SDL)
演色AAA電球色(L-EDL)
演色AAA電球色(N-EDL)
11000
6400
5300
2800
2750
2750
2750
3000
2850
2850
2900
2900
3000
3000
3000
3000
3200
5000
6700
4200
4200
5000
6500
4500
5000
6500
2700
5000
3000
4500
5000
3000
4000
5000
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
84
84
88
88
61
61
72
74
91
92
94
95
99
95
91
99
95
98
99
0.480
0.152
0.079
0.015
0.010
0.008
0.012
0.017
0.013
0.008
0.010
0.010
0.011
0.011
0.008
0.022
0.032
0.027
0.029
0.025
0.010
0.032
0.033
0.026
0.029
0.025
0.007
0.020
0.006
0.013
0.012
0.008
0.010
0.012
100.0
31.7
16.5
3.1
2.1
1.7
2.5
3.5
2.7
1.7
2.1
2.1
2.3
2.3
1.7
4.6
6.7
5.6
6.0
5.2
2.1
6.7
6.9
5.4
6.0
5.2
1.5
4.2
1.3
2.7
2.5
1.7
2.1
2.5
3波長形
一般色
自然色
ミ ニハロゲン
ダイクロビーム
演色AAA電球色・紫外線吸収膜付(L-EDL・NU)
演色AA白色・紫外線吸収膜付(W-SDL・NU)
演色AAA昼白色・紫外線吸収膜付(N-EDL・NU)
電球色(LW)
温白色(WW)
白色(W)
電球色(WDL)
白色(NDL)
電球色(WDL)
電球色(E-LW)
温白色(E-WW)
白色(E-W)
白色
高演色形(G)
高演色形(H)
パナゴールドD
パナゴールドS
電球色(E)
電球色(E-LW)
温白色(E-WW)
白色(E-W)
昼光色(E-D)
昼光色(E-D)
白色(W)
透明形
蛍光形
透明形
蛍光形
透明形
蛍光形
透明形
蛍光形
透明形
蛍光形
一般形
標準形Lタイプ
Sタイプ
Lタイプ
Sタイプ
S C 形
ハイカラ イト
セラメタ
HCI-TC/E
ショップライト
スカイビーム
セラメタプレミアS
片口金P G 形
片口金
E形
効 率本位形
高 圧ナトリウム灯
マ ル チハロゲン灯
水銀灯
高 演 色・リアルクス
美 術 ・博物館用
セラメタH
自然光
電
球
ハロゲン電球
蛍
光
灯
種別 種 類 色温度(K)
相対値(%)
平均演色評価数(Ra)
変退色損傷係数(D/E)
3000
3500
4200
3000
4200
3000
3000
3500
4300
4100
2600
3000
3500
4300
6000
6000
4300
2500
2800
2050
2100
4700
4300
5500
5000
4000
3800
4200
4000
5800
3900
90
93
96
85
92
95
85
87
90
70
80
80
80
96
96
93
85
85
78
25
25
65
70
65
70
65
70
65
70
14
40
0.030
0.030
0.030
0.011
0.030
0.013
0.019
0.025
0.026
0.031
0.007
0.023
0.028
0.020
0.037
0.099
0.107
0.009
0.010
0.007
0.012
0.079
0.056
0.120
0.094
0.100
0.080
0.060
0.038
0.182
0.103
6.3
6.3
6.3
2.3
6.3
2.7
4.0
5.2
5.4
6.5
1.5
4.8
5.8
4.2
7.7
20.6
22.3
1.9
2.1
1.5
2.5
16.5
11.7
25.0
19.6
20.8
16.7
12.5
7.9
37.9
21.5
演色AAA電球色・紫外線吸収膜付(L-EDL・NU)
演色AA白色・紫外線吸収膜付(W-SDL・NU)
演色AAA昼白色・紫外線吸収膜付(N-EDL・NU)H f 形
HIDランプ
B a s i c
10
Ⅱ 各種光源の損傷係数
©Matsushita Electric Works,Ltd.
〔表5〕各種光源の1000 lx当たりの放射照度
白 熱 電 球 放射照度W/m2
放射照度W/m2放 電 灯
蛍光灯 FL40DFL40WFL40WWFL40D・SDLFL40W・SDLFL40D・EX
水銀灯 HF400Xマルチハロゲン灯
M400MF400
高圧ナトリウム灯NH360NH360拡散形
ハイカライトK-HICA150F・H
低圧ナトリウム灯NX35スカイビーム(D)セラメタMT70CE-LWセラメタプレミアS
1110101514912
1110
78
145887
Lw100V100Wシリカ電球BF110V120W(ハイビーム電球)JD100V150W/Eミニハロゲン電球JD100V85WN/E ミニハロゲン電球マルチレイアJ220V1000W(器具下面ガラス)JR12V50W・FKM5ダイクロビーム
573756
454312
〔表6〕各種光源のエネルギー配分
白熱電灯(ハロゲン・写真撮影用・15時間)
白熱電灯白熱電灯白熱電灯(ハロゲン3000K)
蛍光灯
水銀灯(蛍光形)
メタルハライドランプ(蛍光形)
高圧ナトリウム灯
低圧ナトリウム灯
10005001000
40
400
400
400
180
100W0.10.2
0.5
2.1
2.3
0.3
%
紫外放射~380nm
対流・伝導
可視放射380~780nm
~780nm
11.914.017.0
18.8
14.8
20.5
30.0
35.5
9.0%83.080.381.0
40.7
58.6
57.7
47.2
4.5
84.0%38.2
41.0
0.5
36.0%29.2
28.0
0.2
32.0%15.6
12.0
40.0
16.0%95.094.598.0
60.0
75.5
80.5
77.5
40.0
93.0%5.05.52.0
40.0
24.5
19.5
22.5
60.0
7.0%
エネルギー配分 全 放 射 エ ネ ル ギ ー
赤 外 放 射
光源の種類0.78~1.4μm
1.4~2.7μm 2.7μm~
〔図1〕損傷の分光特性の一例
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0300 350 400 450 500 550 600 650 700
相
対
比
相対損傷度N.B.S.D(λ)
相対標準比視感度V(λ)
B a s i c
光源の光放射特性
表5
表6
Ⅲ 照明による被照射物への作用
損傷の特性
図1
表4
温度による影響
被照射物の保護
(1)光源の選択表4
(2)紫外線カットフィルターの使用
(3)照度の低減と照明時間の短縮
〔参考文献〕
©Matsushita Electric Works,Ltd.