TY-GC30-003

○エ

Rev.B

GC30 デジタル微差圧計

取扱説明書

2017. 8

このたびは、GC30 デジタル微差圧計をご採用いただき

まして、誠にありがとうございます。

本デジタル微差圧計の性能を十分発揮するため、ご使用

前に必ずこの取扱説明書をお読み下さい。

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正しく安全にご使用いただくために

本器を安全に正しくご使用いただくため、この取扱説明書をよくお読み下さい。取扱を誤って

使用されますと故障の原因となり、障害や事故等の災害が発生することが有ります。

尚、お読みになったあとは、必ず保管してください。

本書の注意事項については下記の記号により表示します。

取扱を誤った場合、使用者が死亡又は重傷を負う可能性が想定される内容を示

します。

取扱を誤った場合、使用者が傷害を負う危険が想定される内容及び物的損害の

みの発生が想定される内容を示します。

1. 許容最大圧力以上の圧力を加えないで下さい。圧力エレメントが破損又は

破壊し、怪我や周囲を破壊する原因となります。

2. 指定外の電源で使用すると、火災や感電の原因となります。

3. 過大な荷重･振動・衝撃を与えないで下さい。製品が破損又は破裂し、測

定体が流出することにより、怪我や周囲を破壊する原因となります。

4. 乾燥空気・N2 等の弊社指定以外の測定体は使用しないで下さい。圧力エレ

メントが破損または破裂し、測定体が放出されることにより、怪我や周囲

を破壊する原因となります。

5. 圧力エレメント内に粉塵やミスト状の流体が侵入しないようにして下さ

い。正確な測定ができなくなったり、製品が故障する原因になります。

6. 本器は防爆構造ではありません。引火･爆発の起因となるような可燃性の

ガスや液体の存在する恐れのある危険場所には使用しないで下さい。

7. 結線は結線銘版又は取扱説明書の結線要領に従って、正しく行って下さい。

誤って結線されますと、傷害や火災の原因となることがあります。

8. 使用温度範囲内でご使用下さい。使用温度範囲外で使用されますと製品が

故障又は破損し、怪我や周囲を破壊する原因となります。

9. 取付は、取扱説明書の取付要領に従って確実に行って下さい。

10. 製品自体の分解･改造、及び新たな機能付加による改造は行わないで下さ

い。尚、修理は当社にご相談下さい。

11. スイッチ類は取扱説明書の操作方法に従って、確実に行って下さい。誤っ

た操作は誤動作の原因となることがあります。

12. 精密な電子計器ですので、ノイズ源となるものからはできるだけ遠ざけて

下さい。また、本器へ供給する電源もノイズフィルタ等により、ノイズを

取り除いて下さい。

※ 本製品の故障や誤動作が直接人命を脅かしたり、人体に危害を及ぼす恐れ

のある場合は、使用しないで下さい。

次に示すことに起因する本器の故障・損傷や人身事故につきましては、当社では責任を負いかね

ますので、あらかじめご了承下さい。

当社以外による分解･改造及び修理

他社製品が原因で本器が受けた不具合

当社指定の純正部品以外の補修部品の使用による改造･修理･保守

本書に記載されている注意事項や使用条件・方法を守らない誤使用

火災･地震･水害･落雷などの天災

警告

注意

警告

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目 次

1. はじめに ・・・・・・・・・・・・・ 3

2. 概要 ・・・・・・・・・・・・・・・ 3

3. 形番構成 ・・・・・・・・・・・・・ 3

4. 仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・ 3

5. 外形図 ・・・・・・・・・・・・・・ 5

6. 取付 ・・・・・・・・・・・・・・・ 7

配管 ・・・・・・・・・・・・・・・ 7

パネルアダプタの取付方法 ・・・・・ 7

L 型金具の取付方法 ・・・・・・・・ 8

7. 接続 ・・・・・・・・・・・・・・・ 8

結線 ・・・・・・・・・・・・・・・ 8

内部形式 ・・・・・・・・・・・・・ 8

8. 保管場所 ・・・・・・・・・・・・・ 11

9. 保守 ・・・・・・・・・・・・・・ 11

10. 各モードへの移行方法 ・・・・・・ 11

パネル部の名称と機能 ・・・・・・・ 11

各モードとその機能 ・・・・・・・・ 12

11. 機能設定モード ・・・・・・・・・ 13

設定手順 ・・・・・・・・・・・・・ 13

コンパレータ動作の選択 ・・・・・・ 14

表示の選択 ・・・・・・・・・・・・ 14

LED 表示のスケーリング ・・・・・・ 14

フィルタの選択 ・・・・・・・・・・ 15

アナログ出力のスケーリング ・・・・ 15

12. コンパレータ・ループチェックモード ・ 15

コンパレータ設定値の設定 ・・・・ 15

ループチェック機能 ・・・・・・・・ 17

13. コンパレータの動作 ・・・・・・・ 18

ヒステリシスモードの動作 ・・・・・ 18

ウインドコンパレータモードの動作 ・・ 18

14. その他の機能 ・・・・・・・・・・ 20

キー操作の基本事項 ・・・・・・・・ 20

ゼロ点調整 ・・・・・・・・・・・・・ 20

ピークホールド機能 ・・・・・・・・・ 20

キーロック機能 ・・・・・・・・・・ 20

エラー表示 ・・・・・・・・・・・・・ 21

設定値のバックアップ ・・・・・・・ 21

出荷時設定 ・・・・・・・・・・・・・ 21

15. ノイズ対策 ・・・・・・・・・・・・ 22

16. 製品保証について ・・・・・・・・ 22

17. その他 ・・・・・・・・・・・・・ 23

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0～50Pa (50.0) ±50Pa (50.0)

0～100Pa (100.0) ±100Pa (100)

0～200Pa (200) ±200Pa (200)

0～500Pa (500) ±500Pa (500)

0～1kPa (1.000) ±1kPa (1.00)

0～2kPa (2.00) ±2kPa (2.00)

0～5kPa (5.00) ±5kPa (5.00)

差圧レンジ（最大圧力表示） 表示精度温度係数

（ゼロ・スパン共）

±(2.0%F.S.+1digit)

±(1.5%F.S.+1digit)

±(1.0%F.S.+1digit)

±0.15%F.S./℃

±0.10%F.S./℃

1.はじめに

納入された機種の仕様を確認して下さい。

圧力レンジ、電源、出力等が間違っていますと事故の原因になります。必ず仕様に合った機種、

及び使用環境に合った場所で使用し、確実な配線・取り付けをされるようお願い致します。

2.概要

GC30 デジタル微差圧計は、CEマーキング(EMC 指令)に適合した小形のデジタル微差圧計です。

小形・高耐圧なシリコン・キャパシタンス・センサを搭載し、表示・出力・スイッチ機能の 1 台 3

役をこなします。豊富な機能で、空調関連設備をはじめ、様々な用途に使用できます。

3.形番構成

※ GC30-1□2 開平演算機能付仕様は、取扱補足説明書「TY-GC30-004」を参照下さい。

4.仕様

圧力接続口 0:M5メネジ（標準）

GC30 ー 1 □□

　（±表示の差圧レンジ及び2kPa、5kPaは製作不可）

表示 1:差圧表示

2:開平演算機能付　※

1:内径φ4チューブ用バーブ継手（2個）付属

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表示範囲 圧力レンジの-10～110%F.S.

許容最大圧力 50kPa

測定流体 空気・N2 ガス等の粉塵等を含まない非腐食性・乾燥気体（水分・粉塵を含まない

こと）

尚、その他の測定流体については、お問合せ下さい。

使用環境 空気通常の状態において、引火・爆発の原因となるような可燃性ガス又は液体の存

在のない場所

接続ネジ Ｍ５メネジ

電源 12～24V DC ±10% リップル電圧 10%(P-P)以下

消費電流 30mA 以下（コンパレータ PNP 仕様の場合はコンパレータ出力分含まず)

表示 圧力表示 ：３ 1/2 桁 LED 表示 文字高さ 10mm

出力動作表示灯 ：赤色 LED x2 （ＯＮ時点灯）

表示周期 0.2s

コンパレータ出

力

出力方式 NPN オープンコレクタ 2 出力

PNP オープンコレクタ 2 出力

応 答 性 5ms 以下（フィルタ無の時）

出力容量

NPN 仕様 ：30VDC,80ｍA 以下

PNP 仕様 ：電源電圧範囲内,80ｍA 以下

接 断 差

ヒステリシスモード：可変

ウインドモード ：1%F.S.固定

ディレー 0～2.00ｓ（ON,OFF 共）

アナログ出力 出力方式 電圧出力 ：1～5VDC

出力精度 ±1.5%F.S. 但し、表示値に対して

応 答 性 50ms 以下（フィルタ無の時）

分 解 能 約 30ｍVDC

負荷抵抗 10kΩ以上

機能 スケーリング 表示値（設定範囲：-1999～1999）、アナログ出力

ループチェック コンパレータ出力、アナログ出力

フィルタ

（時定数）

無し、25ms、250ms、2.5s、5s、10s

(コンパレータ出力、アナログ出力に反映)

ホールド ピーク値、ボトム値表示

エラー表示 過大圧・ゼロ調時の範囲外圧力

その他 ワンタッチゼロ調、キーロック

オプション機能 開平演算 風速・風量表示（工場出荷時に選択）

ヒートラン時間 15 分以上（推奨 30 分）

使用温度範囲 -10～50℃（結露・凍結無き事）

使用湿度範囲 35～85%RH（結露無き事）

保存温度範囲 -20～60℃（結露・凍結無き事）

漏れ許容量 1.7ｘ10-4Pa・m3/s ＊1

ケース構造 屋内仕様（IP40 相当）

接 ガ ス 材 質 シリコン、セラミック、アルミニウム、シリコーン、ガラス、ABS

ケース材質 PC/ABS（UL-94,V-0）

質量 約 75ｇ（ケーブル２ｍ含む）

ケーブル 長さ ２m

外形：４±0.15mm 導体構成：0.18mm2（７本／0.18mm）

（工場出荷時に選択）

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E M C 指 令

＊2

適合指令： 2004/108/EC

適合規格： EN61326-1:2013;EN61326-2-3:2013

(EMI Class A /EMS Table2)

付属品 （GC30-111 のみ）内径Φ4 チューブ用バーブ継手ｘ2

（オプション選択時のみ）パネルアダプタ・L 型取付金具

＊1：本製品は、リークテスト等の厳密にリーク量を測定する用途には使用できません。

＊2：雷等による過電圧の影響を受けない室内配電網に接続して使用してください。安全アクセ

サリとしての御使用は出来ません。

5.外形図

本体外形図

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付属品外形図

パネルアダプタ（オプション）

L 型取付金具（オプション）

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6.取付

取り付けは、振動の少ない場所、直射日光の当たらない場所、粉塵の少ない場所、水・油等が

かからない場所を選定してください。また、圧力接続口の一方を大気解放で使用する場合、大気

解放側の圧力が変動する場所（風が直接当たる場所等）は避けてください。圧力が変動して計測

に影響が有る場合には、大気解放側は圧力変動の心配の無い場所までチューブ等で延長する等の

対策を検討ください。

微差圧計本体は樹脂で出来ていますので、大きな力が加わらないよう、また傷

が付かないようにご注意ください。

また、リアプレートは取り外すと測定流体が漏れる事が有りますので、ネジを

緩めないで下さい。

●配管

付属のバーブ継手を（GC30-111）を取り付ける場合は、手締め後に工具を用いて約 1/4 回転

の増し締めを行って下さい。

市販の継手をご使用になる場合は M5 ネジの継手をご使用下さい。締付けトルク及び作業方法

は継手メーカーの指示に従って下さい。

何れの継手を取り付ける場合も締付け時はリアプレートを押えるようにし、本体樹脂部に過大

な力が加わらないように注意して下さい。また配管も柔軟なチューブを用いるか本体に力が加わ

らないように配管して下さい。

付属継手材料 本体 C3604BD+ニッケルメッキ

（GC30-111） パッキン SUS304・NBR

●パネルアダプタの取付方法（オプション使用時）

アダプタ 1 をパネルカット穴の表側より入れ、本体を裏側より挿入しアダプタ 1 の爪を GC30

樹脂部の凹みに固定して下さい。アダプタ 2 はアダプタ 1 に固定した本体後側より挿入し、パネ

ル面との隙間が最小になるまで押し込んで固定して下さい。

（注：パネル上に連続して取り付ける場合は、各パネルカット穴の間隔は左右 8mm 以上間隔

をあけて下さい。）

材質 ：アダプタ 1 PC/ABS

：アダプタ２ PC

注意

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●L 型金具の取付方法（オプション使用時）

L 型金具の取付は付属の M3 セムスネジを用い、締付けトルクは 0.3N・m 以下として下さい。

材質 ：SPCC

t1.6

7.接続

●結線

ケーブルの結線色は下記のようになっています。接続を確認の上電源を投入して下さい。また、

ヒートラン時間として電源投入後 15 分以上経過させ、安定した状態になってからゼロ点調整や

計測を行なって下さい。

・茶色 ……… 電源（＋）

・青色 ……… 電源（－）・COM

・橙色 ……… アナログ出力（＋）

・黒色 ……… オープンコレクタ出力 1（OUT1）

・白色 ……… オープンコレクタ出力 2（OUT2）

●内部形式

アナログ出力の形式は１～5VDC 電圧出力となっています（接続例：①）。

①アナログ出力の結線例

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コンパレータ出力（オープンコレクタ）は NPN 仕様と PNP 仕様の 2 種類があり、工場出荷時

にどちらか一方の出力となります。

NPN 仕様 接続例：②,③,④

PNP 仕様 接続例：⑤,⑥,⑦

②NPN オープンコレクタの使用例（リレー接続）

③ＮPN オープンコレクタの使用例（フォトカプラ接続）

④NPN オープンコレクタの使用例（電圧出力）

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⑤ PNP オープンコレクタの使用例（リレー接続）

⑥ PNP オープンコレクタの使用例（フォトカプラ接続）

⑦ PNP オープンコレクタの使用例（電圧出力）

接点保護

コンパレータ出力でリレーや電磁弁等の誘導負荷を駆動する場合、必ず

GC30 のコンパレータ保護の為サージキラー（接点保護回路）内蔵型の機器を

使用するか、別途負荷仕様に対して適切な構成のサージキラーを付加してくだ

さい。

注意

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注意

コンパレータ動作表示LED

　（OUT1、OUT2）

MODEキー UPキーDOWNキー

OUT1 OUT2

ADJ.

MODE

kPa

NAGANO KEIKI

MODE

8.保管場所

本器の故障・損傷の原因となりますので、次のような場所に保管しないで下さ

い。

水のかかる場所

気圧、温度、湿度、風通し、日光、埃、塩分、硫黄分を含んだ空気などにより

悪影響を生ずる恐れのある場所

傾斜、振動、衝撃（運搬時も含む）などのある場所

化学薬品の保管場所やガスの発生する場所

直射日光の当たる場所や高温の車内等

9.保守

本品は、検出部、回路部ともに可動部がありません。従って、基本的に調整ずれはありません

が、使用状況により経時変化も考えられますので、半年に 1 回程度の定期点検をお勧めします。

また、必要に応じて校正を行って下さい。ゼロ点の調整は、「14.その他の機能 ゼロ点調整」の

項に従い行なって下さい。

本品ケース部は樹脂成型品を使用しておりますので、はんだごて等で触れないように注意して

下さい。また、薬品によってはケースに影響する事が有りますので、薬品等がケースにかからな

いようにご注意下さい。

校正は定められた方法、又は校正機関で行って下さい。定期点検時のチェック項目を記載しま

すので参考にしてください。

・外観（傷、割れ、変形、腐食）

・接続ネジ等の漏れ確認、再締め付け

・圧力導入口の腐食状況

・圧力基準器及び測定器による出力チェック

10.各モードへの移行方法

●パネル部の名称と機能

パネルシートに穴が開きますので、鋭利なものでキーを操作しないでください。

注意

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　・ヒステリシスの設定

　　設定点、接断差の設定

　　on,offディレー時間の設定

　・ウインドコンパレータの設定

　　出力設定範囲の設定 　・コンパレータ動作の選択

　　on,offディレー時間の設定 　・表示の選択

　・ループチェックモード 　・表示のスケーリング設定

　　印加圧力と無関係に、手動で 　・フィルタの選択

　　圧力表示,コンパレータ出力 　・アナログ出力のスケーリングの設定

　　アナログ出力をテスト

電源

投入 　・圧力表示

　・コンパレータ出力 ・表示値、アナログ出力の

　・アナログ出力 終了 　ゼロ点調整

　・ピークホールド表示

　　印加された圧力最大値の表示

　・ボトムホールド表示

　　印加された圧力最小値の表示

ピークホールド表示モード

ゼロ調整モード

コンパレータ設定

ループチェックモード

機能設定モード

測定モード

３秒以上３秒未満

３秒以上３秒以上

又は

ピーク ボトム（押している間）

３秒以上

＋

●各モードとその機能

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キーで選択

or

メッセージ表示 現在の設定 ヒステリシス　　ウインドコンパレータ

キーで選択

Pa or kPa

メッセージ表示 現在の設定 SI単位による圧力表示

etc.

（SI単位選択時） 表示スケーリングによる表示

（etc.表示スケーリング選択時のみ）

　キーで０～３の範囲で任意の位置を指定

メッセージ表示

　キーで-1999～1999の範囲で

メッセージ表示 　任意の位置を指定

　キーで-1999～1999の範囲で

メッセージ表示 　任意の位置を指定

キーで選択

フィルタ無

メッセージ表示 時定数25ms

時定数250ms

時定数2.5s

時定数5s

時定数10s

　キーで-100～150％の範囲で

メッセージ表示 　任意の位置を指定

　キーで-100～150％の範囲で

メッセージ表示 　任意の位置を指定

（アナログスケーリング）

アナログ出力ゼロ点時の圧力

（アナログスケーリング）

アナログ出力スパン点時の圧力

（フィルタの設定）

測定モード

機能設定モード

（コンパレータ動作の選択）

（表示スケーリング）

圧力レンジ最大時の表示値

（表示の選択）

（表示スケーリング）

小数点の位置

（表示スケーリング）

圧力レンジ最少時の表示値

１秒後

１秒後

１秒後

１秒後

１秒後

１秒後

１秒後

１秒後

３秒以上ON ３秒以上ON

11.機能設定モード

●設定手順

測定モードで キーを３秒以上押し続けると 表示をして機能設定モードとなります。

このモードでは、コンパレータ動作の選択・表示の選

択・表示スケーリングの設定・フィルタ時定数の選択・ア

ナログ出力スケーリングの設定 を行います。

機能設定モードで設定値を操作すると、コンパレータを含めた全ての設定値が

再演算され設定値が書き換えられます。再演算された設定値が表示範囲外となっ

た場合には、その設定値は内部処理可能な上限値又は下限値となりますので、ご

注意下さい。

注意

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最小 最大 Pa kPa etc.0 ～ 50 Pa 50.0 ―0 ～ 100 Pa 100.0 ―0 ～ 200 Pa 200 ―0 ～ 500 Pa 500 ―0 ～ 1 kPa ― 1.0000 ～ 2 kPa ― 2.00 任意の値0 ～ 5 kPa ― 5.00

-50 ～ 50 Pa 50.0 ―-100 ～ 100 Pa 100 ―-200 ～ 200 Pa 200 ―-500 ～ 500 Pa 500 ―-1 ～ 1 kPa ― 1.00-2 ～ 2 kPa ― 2.00-5 ～ 5 kPa ― 5.00

圧力レンジSI単位

表示ｽｹｰﾘﾝｸﾞ圧力表示最大値

●コンパレータ動作の選択

キーを用いて“コンパレータ動作の選択”にします。 を 1 秒表示後、現在の設定が表

示されます。 キーでヒステリシス、ウィンドコンパレータ動作のどちらか一方を選択します。

●表示の選択

キーを用いて “表示の選択” にします。 を1秒表示後、現在の設定が表示されます。

キーで SI 単位による圧力表示（Pa 又は kPa）、表示スケーリングによる表示のどちらか

一方を選択します。

±表示の差圧レンジの場合、負圧表示にはマイナス符号が付きます。

●LED 表示のスケーリング

“表示の選択”で を選択した場合には、印加された圧力に対して LED 表示値を任意の値

にスケーリング表示します。

この機能は、圧力レンジ最小／最大値に対する LED 表示値をスケーリングする機能で、印加

した圧力とアナログ出力との関係には影響を及ぼしません。

キーを用いて“表示スケーリング”にします。 を 1 秒表示後、現在の測定モードでの

小数点位置が表示されます。 キーで小数点位置数値を変更します。

キー、 キーを用いて、圧力レンジ最小時の表示値 、圧力レンジ最大時の表示

値も同様に設定します。

表示スケーリングの設定値は内部に記憶されていますので、“表示の選択”で SI 単位による表示

に戻しても、再度 を選択し直すことで再設定することなく使用できます。

例） 圧力レンジ 0～500Pa（0～100%F.S.）対し、0～500Pa 表示の本器を、0.0～10.0 表

示に変更する。

小数点の位置 ： 0 → 0.1

圧力レンジ最少時の表示値 ： 0 → 0.0

圧力レンジ最大時の表示値 ： 500 → 10.0

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●フィルタの選択

本器は５種類の時定数を持つデジタルフィルタを内蔵しています。圧力変動が激しく表示が読

みにくい場合にご使用下さい。

選択したフィルタは、コンパレータ、アナログ出力にもこの時定数が反映します。

キーを用いて “フィルタの選択”にします。 を１秒表示後、現在の設定が表示され

ます。 キーで変更するフィルタ時定数を選択します。

------ フィルタ無し

------ 時定数 25ms

------ 時定数 250ms

------ 時定数 2.5s

------ 時定数 5s

------ 時定数 10s

●アナログ出力のスケーリング

アナログ出力ゼロ点（1VDC）／スパン点（5VDC）に対応する圧力を設定するモードです。

キーを用いて“アナログスケーリング”にします。 を 1 秒表示後、現在のアナログ

出力ゼロ点（1VDC）に対応する圧力が、圧力レンジフルスケールの百分率で表示されます。

キーで変更する数値を入力します。

キー、 キーを用いて、アナログ出力スパン点 の圧力も同様に設定します。

例） 圧力レンジ 0～100Pa（0～100%F.S.）で 1～5VDC 出力の本器を、0～98.1Pa で 1～

5VDC に変更する。

アナログ出力ゼロ点時の圧力 ： 0.0%F.S. → 0.0%F.S.

（圧力レンジ 0%F.S.で１VDC を出力）

アナログ出力スパン点時の圧力 ： 100%F.S. → 98.1%F.S.

（圧力レンジ 98.1%F.S.で 5VDC を出力）

12.コンパレータ設定・ループチェックモード

測定モードで キーを押すと（３秒以内）コンパレータ設定・ループチェックモードとな

ります。

●コンパレータ設定値の設定

コンパレータは OU1 及び OUT2 の２点を内蔵しており、機能設定モードの“コンパレータ動作

の選択”で一括してヒステリシスモード（上・下限設定、H,L）又は、ウィンドコンパレータモー

ド（中接式、HLR）の２種類の動作から選択し設定する事が出来ます。

OU1 及び OUT2 はそれぞれ独立して設定点 A,b 及び、最大２秒の on・off ディレー時間を設

定出来、設定値 A・b で設定したコンパレータの出力条件が満たされた場合、それぞれの出力リ

レーが ON 状態となり、対応する“コンパレータ動作表示 LED（OUT1、OUT2）”が点灯して表示

します。

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　キーで -1999～1999

メッセージ表示 の範囲で任意の値を設定

　キーで -1999～1999

メッセージ表示 の範囲で任意の値を設定

　キーで 0.00～2.00ｓ

メッセージ表示 の範囲で任意の値を設定

　キーで 0.00～2.00ｓ

メッセージ表示 の範囲で任意の値を設定

　キーで -1999～1999

メッセージ表示 の範囲で任意の値を設定

　キーで -1999～1999

メッセージ表示 の範囲で任意の値を設定

　キーで 0.00～2.00ｓ

メッセージ表示 の範囲で任意の値を設定

　キーで 0.00～2.00ｓ

メッセージ表示 の範囲で任意の値を設定

　キーで -1999～1999 の範囲

メッセージ表示 で任意の入力をシミュレート

（ループチェックモード）

測定モード

コンパレータ設定モード

（OUT２.コンパレータonディレイ時間）

（OUT２.コンパレータoffディレイ時間）

（OUT１.コンパレータ設定値 A ）

（OUT１.コンパレータ設定値 b ）

（OUT１.コンパレータonディレイ時間）

（OUT１.コンパレータoffディレイ時間）

（OUT２.コンパレータ設定値 b ）

（OUT２.コンパレータ設定値 A ）

ループチェックモード

１秒後

３秒未満ON ３秒以上ON

１秒後

１秒後

１秒後

１秒後

１秒後

１秒後

１秒後

１秒後

コンパレータの設定値を表示範囲外に設定した場合、機能設定モードの操作に

よりコンパレータの設定値が書き換えられる場合が有りますので、ご注意くださ

い。

注意

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■OUT1.コンパレータ設定値 A

キーを用いて“OUT1.コンパレータ設定値 A”にします。 を１秒表示後、現在の

設定値が表示されますので、 キーを用いて設定値を入力します。

設定値 A,b の値は現在の表示モード（SI 単位又はスケーリング）で表示される値になりま

す。表示モードを切り替えた場合、コンパレータの設定値は現在の表示モードの係数に自動

的に再計算されます。

■OUT1.コンパレータ設定値 b

キーを用いて“OUT1.コンパレータ設定値ｂ”にします。 を１秒表示後、現在

の設定値が表示されますので、 キーを用いて設定値を入力します。

■OUT1.コンパレータ on ディレイ時間

キーを用いて“OUT1. コンパレータ on ディレイ時間”にします。 を１秒表示後、

現在の設定値が表示されますので、 キーを用いてディレイ時間を入力します。

■OUT1.コンパレータ off ディレイ時間

キーを用いて“OUT1. コンパレータ off ディレイ時間”にします。 を１秒表示後、

現在の設定値が表示されますので、 キーを用いてディレイ時間を入力します。

同様に OUT2.についても設定します。

●ループチェック機能

圧力を印加することなく キーを用いて疑似的に表示値を変化させ、コンパレータ出力とア

ナログ出力の動作及び、システムの配線チェック等を行うことが出来ます。

キーを用いて“ループチェックモード”にします。 を１秒表示後 キーで表示

値を操作することが出来、コンパレータ出力とアナログ出力もそれぞれの設定された値で、表示

に連動して出力されます。

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13.コンパレータの動作

●ヒステリシスモードの動作

上限・下限設定は設定点 b の値で変化しますので、OUT1,OUT2 をそれぞれ上限・下限設定と

別々の動作をさせることが可能です。

■上限設定の場合

設定点 b を正の値（b≧0）に設定することにより、上限設定として動作します。

設定値 A を上限設定点として、コンパレータが動作します。

■下限設定の場合

設定点 b を負の値（b＜0）に設定することにより、下限設定として動作します。

設定値 A を下限設定点として、コンパレータが動作します。

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Rev.B

●ウインドコンパレータモードの動作

ウインドコンパレータモードでは、圧力値が任意の値の幅（バンド）に入った時に on・off 動

作をさせることが出来ます。on・off 動作は設定点 b の値で変化しますので、OUT1,OUT2 をそ

れぞれ on・off 別々の動作をさせることが可能です。

■Ａ≦ｂの場合（バンド内 on）

■Ａ＞ｂの場合（バンド内 off）

設定点 A,b には 1%F.S.の接断差が自動的に設定されます。

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Rev.B

14.その他の機能

●キー操作の基本事項

各モードで設定する数値は、 キーで入力します。 キーで数値が増加し、 キーで減少し

ます。 キーは 0.5 秒以上押し続けるとリピート状態となり、さらに押し続けるとリピート

の速さが 3 段階で変化します。

●ゼロ点調整

測定モードにおいて、圧力ポートに印加される圧力を大気解放とし、 + キーを 3 秒以

上（表示 が点滅するまで）押し続けてから手を離してください。約 1 秒後にゼロ点調整を

行い、表示をゼロに調整します。

正常にゼロ点調整がされた場合には、 が約 1 秒表示されゼロ点調整が完了します。

ゼロ点調整時の圧力が、0 より±10%F.S.以上ずれていた場合、エラー表示 を約 1 秒表

示し、ゼロ点調整を行いません。

ゼロ調整を適正に行うため、ゼロ調整時のフィルタ設定は一旦固定値となります。

フィルタをユーザ設定している場合は、電源を再投入いただくか、一旦機能設定モードに入り

再度測定モードに戻る操作を行って下さい。（フィルタを再設定する必要はありません。）

●ピークホールド機能

電源を投入してから現在までの計測値の最大・最小値を、ピーク値・ボトム値として記憶して

います。記憶しているピーク値・ボトム値を参照するには、測定モードにおいて、ピーク値： 、

ボトム値： キーを押し続けることにより表示されます。

又は キーを押すと約 1 秒間 が表示された後、ピーク値又はボトム値がキーを押し

ている間表示されます。

ピーク値・ボトム値のリセットは電源を再投入するか、次のキー操作で行います。

ピーク値のリセット ： キーを押しながら キーを押す

ボトム値のリセット ： キーを押しながら キーを押す

●キーロック機能

誤操作等により簡単に設定等を変更できない様に、設定のキー操作を無効とするキーロック機

能が有ります。

キーロック状態では、ピークホールド機能以外の各種設定モード及びゼロ点調整のキー操作が

無効となり、操作を行うと を表示してキーロック状態であることを知らせ、アンロック操

作を行わない限り電源を再投入してもキーロック状態を保持します。

キーロック状態に入るには測定モードにおいて、 キー+ キーで を約 1 秒表示さ

せて入ります。

解除する場合も キー+ キーで を約 1 秒表示させて解除します。

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Rev.B

記憶される設定値 記憶される状態

機能設定モード・コンパレータ設定

モード中の全ての設定値キーロック・アンロック

エラー表示 内　容 処置方法

圧力表示範囲外（上限）

圧力レンジの110%F.S.を超える圧力が印加

された時、又は表示値が1999を超えた時

圧力表示範囲外（下限）

圧力レンジの-10%F.S.未満の圧力が印加さ

れた時、又は表示値が-1999を超えた時

ゼロ点調整時、圧力レンジの±10%F.S.範囲

外の圧力が印加されている時

圧力ポートの大気解放を確認して、

再度ゼロ調を行ってください

コンパレータ１が過負荷状態です

コンパレータ2が過負荷状態です

コンパレータ1,2が過負荷状態です

定格圧力値以内に戻してください

負荷電流を80ｍA以下にして使用し

て下さい

エラー復帰には電源の再投入を行っ

て下さい

●エラー表示

測定モードで以下のエラーが発生した場合、エラーメッセージと圧力表示を交互に表示するか、

メッセージを表示しますので、対処方法に従って処置してください。

●設定値のバックアップ

以下の設定値及び設定状態は内蔵メモリ（EEPROM）に記憶されますので、電源を切っても保

持されます。

●出荷時設定値

■機能設定

コンパレータ動作の選択 ： HYS (ヒステリシス)

表示選択 ： ＳＩ単位

フィルタの設定 ： Ｆ-２（時定数 250ms）

アナログ出力ゼロ点時の圧力 ： 0.0％

アナログ出力スパン点時の圧力 ： 100.0％

■コンパレータ設定

OUT1 OUT2

コンパレータ設定値 A ： 50.0％F.S. 50.0％F.S.

コンパレータ設定値 b ： 10.0％F.S. -10.0％F.S.

コンパレータ on ディレイ時間 ： 0.00s 0.00s

コンパレータ off ディレイ時間 ： 0.00s 0.00s

■その他

キーロック機能 ： アンロック

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15.ノイズ対策

ノイズの問題は複雑で、容易に理論的に解決できないものが多く完全ではありません。測定値

が時々変動したり、異なった値を示す時はノイズの影響と思われます。その時は下記に示すよう

なノイズ対策を行なってください。

■伝導性ノイズ

電源ラインにノイズが載りますと、圧力表示が変動するなどの誤動作が生じたりすることが

あります。AC・DC 電源ラインの引き回しに注意するとともに、ノイズ除去率の高い、また

リップル電圧が載らないように十分安定化された電源をご利用下さい。

■放射ノイズ

周囲からの誘電ノイズによって誤動作することが有ります。この場合、ノイズ源から遠ざけ

る、方向の向きを変える、磁気・静電シールド等の対処して下さい。

■出力経路

アナログ出力回路は内部回路が直結していますので、線の引き回しには十分注意し、極力配

線を短くして下さい。

■雷サージ

雷サージの影響を受けて誤動作することが有ります。使用の際には、雷サージの影響を受け

ない室内配電網に接続してご使用下さい。

■インバータをご使用の場合

下記内容が想定されますので、ご使用に際しては十分配慮願います、

・インバータを運転すると本器が誤動作する場合があります。

・アース線を介してノイズが信号線に侵入することがあります。

・インバータの電源側にノイズフィルタを設置する、入出力デンセンや接地線と制御回路配

線を分離するなどの対策が効果的です。

16.製品保証について

保証期間内（お客様納入日より１年間）の納入品が、「弊社設計または製造上の不良等」によ

る不適合品と判断された場合、無償にて修理、あるいは適合品との交換をいたします。

但し、以下に示す事項は除外されますのであらかじめご了承ください。

（１）納入品がお客様自身若しくは弊社以外の第三者による分解、改造、部品交換、あるいは

機能付加された場合。

（２）取扱説明書またはカタログに記載された事項が遵守されなかった場合。

（３）使用による劣化、天災、火災、その他不可抗力によるもの。

（４）上記を含み製品の不適合により発生した二次的損害。

尚、お客様による取扱不備の認識の有無にかかわらず、部品の変形、摩耗、焼損等明白な痕跡

が認められた場合は、保証範囲より除外し、有償対象とさせて頂きますのでご了承ください。

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17.その他

この取扱説明書は機器の細目、あるいは変種の全てに渡るものではありません。

また、据え付け、保守に関し直面する全ての付随事項に備える事を目的とするものでもありませ

ん。従って、さらに詳しい説明を必要とする場合や、貴社の意図されるところに十分そぐわない

場合は、弊社にお問い合わせ下さい。

この取扱説明書の記載内容は改良等により予告なく変更する場合がありますので予めご

了承下さい。

その他、お問い合わせはコールセンター又は、最寄りの弊社営業所までご連絡ください。

弊社営業所の所在地及び連絡先は、弊社ホームページをご参照ください。

コールセンター ： フリーコール 0120-10-8790

ホームページ URL ： http://www.naganokeiki.co.jp/

長野計器 株式会社

本社／〒143-8544 東京都大田区東馬込 1-30-4

TEL 03-3776-5311（大代表） FAX 03-3776-5320