Empower 3 FR3 - Waters Corporation...4.1.1 Windows Server...

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Empower 3 FR3システム管理者ガイド

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Empower 3 FR3 システム管理者ガイド

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目次

Empower 3 FR3 システム管理者ガイド iii

著作権情報 iii

商標 iii

お客様のご意見について iv

Waters へのお問い合わせ iv

目次 v

1 はじめに 9

1.1 システムの概要 9

1.2 ソフトウェアの解説 111.2.1   サーバーソフトウェア 111.2.2   クライアントソフトウェア 11

1.3 システム管理 121.3.1   システム管理者の資格 121.3.2   システム管理タスク 131.3.3   システム管理者の記録 15

2 サーバーの管理 17

2.1 ネットワークに関する考慮事項 172.1.1   Empower および Windows のクロック時間の同期 17

2.2 Windows ユーザーアカウント 182.2.1   Windows の管理者アカウントの権限 192.2.2   Windows ドメインユーザーアカウントの権限 19

2.3 サーバーのディスク容量の管理 192.3.1   ディスクの空き容量のチェック 192.3.2   ディスクの空き容量の増加 202.3.3   ハードディスクの最適化 21

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3 Empower 3 FR3 データベースの管理 23

3.1 Waters database manager 23

3.2 Waters Database Manager の起動と終了 23

3.3 データベースファイルの編成 243.3.1   サーバー構成 243.3.2   データベースファイルの編成 24

3.4 Windows DBA アカウントの設定 273.4.1   ORA_DBA グループへのユーザーまたはグループの追加 273.4.2   Windows DBA ユーザーにバッチジョブ特権を与える 283.4.3   Oracle サービスの停止と開始 28

3.5 データベースユーザーアカウントの管理 293.5.1   Oracle アカウントのロックとロック解除 293.5.2   Oracle アカウントパスワードの変更 303.5.3   Sys アカウントパスワードのリセット 30

3.6 データベース情報の記録 30

3.7 テーブルスペースデータファイルのデータベースへの追加 31

3.8 アラートログのアーカイブ 32

3.9 Empower 3 FR3 データベースの停止と起動 32

4 Empower 3 FR3 ソフトウェアの管理 33

4.1 TNS_Admin 環境変数の使用 334.1.1   Windows Server でのローカルセキュリティーポリシーの設定の変更 334.1.2   共有 tnsnames.ora ファイルの構成 34

4.2 データベースネットサービス名の構成 34

4.3 Empower に初期設定の管理者としてログイン 364.3.1   Empower 3 FR3 システムユーザーアカウントのパスワードの変更 364.3.2   Empower 3 FR3 データベースのパスワードの変更 36

4.4 生データファイルの管理 374.4.1   生データ共有の追加 374.4.2   プロジェクト生データファイルの移動 384.4.3   現在の生データパスの表示 38

4.5 システムモニターの使用 38

4.6 Empower サービスまたは機能リリースのチェック 39

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5 データベースのバックアップとリカバリー 41

5.1 Empower 3 FR3 データベースのバックアップ 415.1.1   スクリプトによる Empower 3 FR3 データベースのバックアップ 415.1.2   スクリプトを使用するデータベースバックアップの実行 455.1.3   現在の状態のバックアップの手動キャプチャー 465.1.4   Windows のスケジューラーを使用したデータベースバックアップのスケジュール 485.1.5   バックアップのテスト 49

5.2 ドライブの障害からのリカバリー 50

5.2.1   コールドバックアップを使ってデータベースドライブの障害からリカバリーするには、次の操作を行います。 50

5.2.2   Empower ソフトウェアの生データドライブの障害からのリカバリー 515.2.3   Empower プログラムファイルディスクの障害からのリカバリー 525.2.4   データベースドライブと生データドライブの障害からのリカバリー 54

5.3 Empower 3 FR3 データベースのリストア 545.3.1   前回の正常なコールドデータベースバックアップの時点へのリカバリー 54

6 トラブルシューティング 59

6.1 追加のヘルプ 59

6.2 問題点の特定 59

6.3 問題のレポート 60

6.4 バッファリングとデータリカバリーの問題 616.4.1   バッファリング中の再接続 616.4.2   バッファリング中のデータ取り込みの継続 62

6.5 反応しなくなった接続の切断 62

6.6 ソフトウェアの問題 626.6.1   ACQUITY UPLC の問題 65

6.7 ハードウェアの問題 66

6.8 トラブルシューティングの手順 716.8.1   Windows のエラーメッセージの評価 716.8.2   Empower 3 FR3 ソフトウェアのエラーメッセージの評価 72

A 記録フォーム 73

A.1 データベース初期化パラメーター 73

A.2 データベース保管情報(制御ファイル) 74

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A.3 データベース保管情報(テーブルスペース) 74

A.4 データファイル情報 74

A.5 データファイル情報 (Redo_logs) 75

A.6 ディスクスペースの使用状況記録 75

A.7 データベースバックアップの記録 76

A.8 フルディスクバックアップの記録 77

A.9 システムのサービス記録 77

A.10 システムの問題記録 78

A.11 ハードウェアのサービス情報シート 79

A.12 ソフトウェアのサービス情報シート 79

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1 はじめに

本書は、Waters® Empower® 3 Feature Release 3 (FR3) エンタープライズクライアント/サーバーシステムおよび Empower 3 FR3 ワークグループ構成の管理者による使用を目的にしています。本書でのエンタープライズサーバーに関する記述は、ワークグループサーバーにも関係します。エンタープライズクライアントに関する記述は、ワークグループクライアントにも関係します。

本書では、ハードウェアおよびソフトウェアの要件、システム管理タスク、サーバーのセキュリティー設定とポリシーについて説明します。

Empower パーソナルシステムの Empower 3 FR3 データベースをバックアップおよびリストアする方法については、Empower オンラインヘルプのトピック「Empower パーソナルデータベースのバックアップ」および「Empower パーソナルデータベースのリストア」を参照してください。

1.1 システムの概要Empower 3 FR3 エンタープライズクライアント/サーバーシステムおよびワークグループ構成は、Empower 3 FR3 パーソナルスタンドアローンワークステーションのネットワークバージョンです。これらシステムのアーキテクチャーは、次の図に示すように以下の部分で構成されています。

 l サーバー上の集中型データベース l 分散型取り込み l 分散型処理

Empower パーソナルワークステーションを、ワークグループまたはエンタープライズ環境で、クライアントとして使用できます。

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Empower 3 FR3 エンタープライズおよびワークグループシステムアーキテクチャー例:

構成要素

Empower データベースおよび生データファイルを含む Empower サーバー (Waters サービス)

生データファイルを含む生データストレージの変更(Waters サービス)

UPLC

クロマトグラフィーシステム

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構成要素

Waters サービスおよび装置サーバープロセスを含む LAC/E32 取り込みサーバー

Empower プログラムファイルを含む Empower クライアント

1.2 ソフトウェアの解説本節では、Empower 3 FR3 エンタープライズまたはワークグループシステムを実装するのに必要なソフトウェアコンポーネントについて説明します。

1.2.1 サーバーソフトウェアサーバーソフトウェアは以下のコンポーネントで構成されます。

 l オペレーティングシステム l Microsoft® Windows® Server 2008 R2 サービスパック 1 (SP1) 64 ビット Enterprise または Standard Editions、または Windows Server 2012 R2 64 ビット Standard Edition

 l Solaris 10 l RedHat Enterprise Linux 6.2

 l Oracle® Enterprise Edition l Version 11.2.0.4、Windows 用 l バージョン 11.2.0.4、Solaris および RedHat 用

 l Empower 3 FR3 エンタープライズまたはワークグループソフトウェア

Windows Server オペレーティングシステム

Windows Server オペレーティングシステムには、組み込み型のネットワーキングユーティリティー、プロトコルハンドラー、および基本的なファイル操作や印刷などの機能、クライアント/サーバーアプリケーション機能が備えられています。

Oracle Enterprise Edition 11g Server

Empower 3 リレーショナルデータベースは、Empower 3 エンタープライズ クライアント/サーバ システムまたは Empower 3 ワークグループ構成のサーバ上に常駐しています。解析結果、サンプルの識別子、およびメソッドなど、プロジェクトの情報は、Empower 3 データベースに保存されます。生データファイルはデータベースには格納されません。生データファイルは、同じサーバーまたは別のサーバーのディスクドライブに保存されます。

Oracle クライアントソフトウェアは、クライアントコンピューターで動作する Empower 3 FR3 アプリケーションに Empower 3 データベースへのアクセスを提供します。

1.2.2 クライアントソフトウェアクライアントソフトウェアは PC 上で動作し、サーバー上の該当するソフトウェアコンポーネントと適宜通信します。クライアントソフトウェアには、次が含まれています。

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 l Windows 7 SP1 64 ビット Enterprise または Professional Edition、または Windows 8.1 64 ビット Enterprise または Professional Edition 

 l Empower 3 FR3 エンタープライズまたは Empower 3 FR3 ワークグループクライアントソフトウェア l Oracle クライアントソフトウェアバージョン 11.2.0.4 l Internet Explorer® バージョン 10 または 11

1.2.2.1 Windows 7 SP1 64 ビット Enterprise または Professional Edition、または Windows 8.1 64 ビット Enterprise または Professional Edition

クライアントの Windows 7 SP1 または Windows 8.1 オペレーティングシステムには、TCP/IP によりサーバーと通信するコネクティビティソフトウェアがあります。Windows オペレーティングシステムと TCP/IP サービスを組み合わせることにより、Empower 3 FR3 ソフトウェアから以下のコンポーネントにアクセスできるようになります。

 l サーバー上の生データファイルやネットワーク上の他のコンピューター l ネットワークプリンター l Empower 3 FR3 クライアントおよび LAC/E32 取り込みサーバー

関連項目: LAC/E32 取り込みサーバーのリリースノートを参照して、サポートされている OS を調べてください。

1.2.2.2 Empower 3 FR3 エンタープライズまたはワークグループクライアントソフトウェア

Empower 3 FR33 ソフトウェアにより、データ取り込み、クロマトグラフィー装置の制御、対話形式またはバックグラウンドでのデータ解析、プロジェクト情報の管理のカスタマイズ、レポートの設計と生成のカスタマイズを行うことができます。

1.2.2.3 Oracle クライアントソフトウェア

Oracle クライアントソフトウェアは、TCP/IP を介した Empower データベースへのアクセスを Empower 3 FR3 ソフトウェアに提供します。

1.3 システム管理Empower 3 FR3 エンタープライズまたはワークグループシステムの管理には、ハードウェアコンポーネント、OS ソフトウェア、ネットワーキングソフトウェア、および Empower 3 FR3 ソフトウェアを構成するアプリケーションプログラムのすべての保守が含まれます。したがって、システム管理者は、システムの変更、障害、および拡張に対応するために、システムの負荷についても理解している必要があります。

1.3.1 システム管理者の資格システム管理者は、Empower システムの毎日の動作をスムーズで効率的なものにしなければなりません。「システム管理タスク」で列挙されているシステム管理タスクを実行し、システムの管理とメンテナンスを行います。

Empower 3 FR3 システムを効果的に管理するには、以下の表に記載されているハードウェアとソフトウェアの動作を熟知していなければなりません。

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ハードウェア:

ハードウェア 参照

サーバーコンピューターおよび周辺装置

サーバーの関連資料

Waters LAC/E32 取り込みサーバー

Empower 3 Installation, Configuration and Upgrade Guide(『Empower 3 インストール/構成/アップグレードガイド』)(最新バージョン)

Empower 3 FR3 クライアント

Empower 3 Installation, Configuration and Upgrade Guide(『Empower 3 インストール/構成/アップグレードガイド』)(最新バージョン)および Empower 3 Feature Release 3 オンラインヘルプ

PC とプリンター PC およびプリンター製造元のマニュアル

ソフトウェア:

ソフトウェア 参照

Empower 3 FR3 ソフトウェア Empower 3 Installation, Configuration and Upgrade Guide(『Empower 3 インストール/構成/アップグレードガイド』)(最新バージョン)および Empower 3 Feature Release 3 オンラインヘルプ

Windows 7 SP1 または 8.1、Professional または Enterprise Edition、64 ビット版 

Microsoft Windows マニュアル

Windows Server 2008 R2 Standard または Enterprise、サービスパック 1 付き、64 ビット、または Windows Server 2012 R2 Standard Edition 64 ビット

Microsoft Windows マニュアル

Oracle 11.2.0.4 Oracle 11g Server オンラインマニュアルMicrosoft TCP/IP Microsoft Windows ヘルプ

1.3.2 システム管理タスクこのセクションでは、Empower 3 FR3 システムの効率的な動作を維持するために、管理者が日常的または定期的に実行する必要があるシステム管理タスクについて説明します。以下のツールを使用することにより、これらのタスクは簡単になります。

 l Empower 3 FR3 のオンラインヘルプ l Empower 3 FR3 システム管理 l Windows Server 2008 R2 Standard または Enterprise サービスパック 1 付き 64 ビット、Windows 7 SP1 または 8.1 Professional または Enterprise Edition 64 ビット オペレーティングシステム、ヘルプシステムおよびユーティリティー、Windows Server 2012 R2 Standard Editionm 64 ビットシステムおよびユーティリティー。

 l Waters Database Manager

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1.3.2.1 定期タスク

システム管理の定期タスクは、定期的に実行する必要があります。例えば、1 日に 1 回、各シフトで 1 回(8 時間に 1 回)、または 1 週間に 1 回などの頻度で行います。システム管理の定期タスクは、サーバーとクライアントの両方に適用します。

システム管理の不定期タスクは、サーバーとクライアントの両方に適用します。

1.3.2.2 Empower 3 FR3 サーバーで実行するタスク

以下の表は、一般的なサーバーに対するタスクとその参照先の章の一覧です。

Empower 3 FR3 サーバーで実行するタスク:

タスク 参照 推奨される実施間隔

ディスク容量とステータスの確認 Empower 3 FR3 のオンラインヘルプ

毎日

Empower データベースのバックアップ Empower 3 FR3 のオンラインヘルプ

毎週のコールドバックアップと毎日のホットバックアップ

不要なファイルの削除、またはアーカイブ Empower 3 FR3 のオンラインヘルプ

必要に応じて

アラートログのアーカイブ Empower 3 FR3 のオンラインヘルプ

3ヵ月ごと

生データファイルの管理 Empower 3 FR3 のオンラインヘルプ

必要に応じて

1.3.2.3 Empower 3 FR3 クライアントで実行するタスク

クライアント PC で Empower システムの管理から定期/不定期のクライアントの作業を開始します。以下の表は、クライアントに適用する一般的な定期タスクの一覧です。

Empower 3 FR3 クライアントで実行するタスク:

タスク 参照 推奨される実施間隔

プロジェクトのバックアップ、リストア、および削除

Empower 3 FR3 のオンラインヘルプ

必要に応じて

ユーザーの種類の管理 Empower 3 FR3 のオンラインヘルプ

必要に応じて

ユーザーの管理 Empower 3 FR3 のオンラインヘルプ

必要に応じて

グループの管理 Empower 3 FR3 のオンラインヘルプ

必要に応じて

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1.3.3 システム管理者の記録システム管理タスクをすべて記録するために、システム管理者の記録を作成し維持してください。システムの側に記録紙を用意しておき、ディスクの空き容量や最終バックアップの日付など、システム管理情報を記録します。また、発生したシステムの問題とその処置についても記録します。記録フォームのサンプルについては、付録 A を参照してください。

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2 サーバーの管理

2.1 ネットワークに関する考慮事項Empower エンタープライズ/ワークグループシステムでは、ドメインベースのネットワークインフラストラクチャーが必要です。Empower 関連のコンピューター(クライアント、LAC/E32 モジュールおよびサーバー)はすべて、タイムサーバーと同期している必要があります。

Windows Server 2008 R2 Enterprise および Windows Server 2012 R2 ベースのドメインでは、ドメインコントローラーが、ドメインに対するタイムサーバーとして動作するように自動的に構成されます。 

システムのサービスタイムを最大にし、ネットワーク環境に関連する問題を最小限に抑えるために、Waters は以下の要件に従うことを推奨します。

 l すべての Empower 関連ユーザーアカウントおよびコンピューターは、同じドメインに常駐する必要があります。

 l リアルタイムウイルススキャンを使用している場合は、インストール後に、すべての Empower 関連のディレクトリーとそのサブディレクトリー、およびすべての生データディレクトリーまたは共有を、スキャン実行から除外してください。一部のリアルタイムウィルススキャナーは、正常な Empower の動作をウイルス活動と間違えて、データバッファリングに干渉したり、実行を停止させたりする場合があります。

 l Empower ソフトウェアをインストールした後は、エンタープライズサーバーまたはパーソナルワークステーションで、IP 名や IP アドレスを変更しないでください。IP 名には、16 文字以上の文字、破線、記号は含めることはできません。固定 IP ではなく DHCP を使用している場合は、IP 名または IP アドレスを必ず同じにします。

要件:サーバー名はアルファベット (A ~ Z) で始まる必要があり、数字 (0 ~ 9) で始めることはできません。Empower123 はサーバー名に使用可能ですが、123Empower は使用できません。

 l Waters Database Manager で設定環境を設定し、テーブルスペースがユーザー指定サイズに達したら電子メールで通知するようにします。これにより、データベースの使用容量の監視に役立ちます。詳細については、Waters Database Manager オンラインヘルプ、または本書の第 31 ページの 「テーブルスペースデータファイルのデータベースへの追加」を参照してください。

 l サーバー、LAC/E32 モジュール、またはクライアントをドメインに追加するとき、これらのコンピューターで Windows ネットワーク探索機能がオンになっていることを確認します。

注意: Empower ソフトウェアが含まれているドライブまたはディレクトリーをバックアップしている場合、Empower データベースがシャットダウンされていることを確認します。データベースをシャットダウンしないと、バックアップ手順により Empower データベースの接続が切断され、データベースに問題が発生します。 

2.1.1 Empower および Windows のクロック時間の同期Waters Empower 時間とホスト Windows オペレーティングシステムのクロックを同期し、通常では 1 時間になることがある不一致を防止します。

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Empower および Windows のクロック時間の同期方法:

 1.  [スタート] > [コントロールパネル] > [クロック、言語、および地域] > [日時]をクリックします。ヒント: l Windows 8.1 および Windows Server 2012 でコントロールパネルにアクセスするには、Windows アイコンを右クリックし、[コントロールパネル]をクリックします。

 l Windows 8.1 では、カーソルを画面の左下に当てると Windows アイコンが表示されます。 2.  [日時]タブで、[タイムゾーンの変更]をクリックします。 3.  管理者パスワードの入力または確認がプロンプトされたら、パスワードを入力するか、確認を行ってください。 4.  [タイムゾーン設定]で、[自動でクロックを夏時間に調整]チェックボックスを選択し、開いているそれぞ

れのダイアログボックスで[OK]をクリックします。

2.1.1.1 グループポリシーオブジェクト

システム管理者はグループポリシーオブジェクト(GPO)を使用し、アクティブディレクトリーネットワークで設定を定義および実施します。管理者は、ローカルに定義されたグループおよびサイトメンバーシップ基準に基づいて、ユーザーおよびコンピューターに設定を適用できます。Empower ネットワークで GPO を定義するにあたっては、Empower ソフトウェアは分散型クロマトグラフィーデータ取り込みシステムであり、そのアクティビティーを実行するためにリモートアクセスと分散コンポーネントオブジェクトモデル(DCOM)構成に依存している点に、留意してください。Empower ソフトウェアは、データベースに格納されている情報、および instsrv.dat(装置構成情報)やchannel_id.dat(生データファイル)などの個々のフラットファイルに格納されている情報を利用します。

Empower ネットワークで GPO を使用する場合は、以下のガイドラインに従うことをお勧めします。

 l Empower ノードは固有の組織ユニット(OU)に配置します。その OU に対して、許容される変更を最小限にする GPO を定義します:例えば、Microsoft ホットフィックスとサービスパックは、環境に適用する前にテストします。

 l 管理者にレジストリーとファイルシステムに対するフルアクセス許可を与え、ソフトウェアを正しくインストールできるようにします。

 l Empower アプリケーションで求められるファイルシステム保護に対する変更を制限します。

GPO は、正常な Empower 動作に干渉する場合があります。例えば、生データ共有への匿名アクセスが変更された場合にデータバッファリングが発生したり、HTML ディレクトリーのアクセス制御リストが変更された場合に COM 装置のエディターが正しく動作しなかったりすることがあります。

2.2 Windows ユーザーアカウントWindows ユーザーアカウントを使って、各種のシステム機能にアクセスすることができます。これらのユーザーアカウントは、ローカルまたはドメインのアカウントである場合があります。ローカルユーザーアカウントは、コンピューターのユーザー管理ユーティリティーで作成され、そのアカウントを使用して他のコンピューターにログインすることはできません。ドメインユーザーアカウントは、ドメインコントローラーのユーザー管理ユーティリティーで作成されます。ドメインユーザーは、デフォルトでは、同一の(信頼された)ドメインのメンバーであればどのコンピューターにもログインできます。 

以下のアカウントは、Windows オペレーティングシステムへのアクセスが許可されています。 

 l 管理者アカウント(ローカルまたはドメイン)  l ユーザーアカウント(ローカルまたはドメイン) 

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システム管理タスクを行う必要がある場合は、管理者アカウントを使用して Empower 3 FR3 エンタープライズ/ワークグループサーバーにログインします。

2.2.1 Windows の管理者アカウントの権限Windows Server 2008 R2 または Windows Server 2012 R2 管理者のアカウントには、サーバー上のすべての権限があります。管理者アカウントの特権により、以下のファイルおよびディレクトリーに対するフルアクセス権限があります。

 l パブリック、ユーザー個人、およびシステムの全ファイルとディレクトリー。 l Empower 3 FR3 データベースファイル。 l Empower 3 FR3 生データファイル。 l ローカルマシン上のすべての Windows Server 2008 R2 または Windows Server 2012 R2 のユーザーアカウントとアカウント情報。

Windows Server 2008 R2 または Windows Server 2012 R2 のサーバーの特権の詳細については、Microsoft Windows のヘルプおよびユーザーマニュアルを参照してください。

注意:管理者アカウントを使用して Windows Server 2008 R2 または Windows Server 2012 R2 サーバーにアクセスする場合には、注意してください。このアカウントを使用すると、サーバー上の Empower 3 FR3 ソフトウェアおよび Windows のファイルやディレクトリーに無制限にアクセスできます。

2.2.2 Windows ドメインユーザーアカウントの権限Empower 3 FR3 クライアントの OS にログインするには、ドメインユーザーアカウントを使用します。デフォルトでは、ドメインユーザーのアクセス権はローカルのリソースに制限されています。クライアントに Empower 3 FR3 ソフトウェアをインストールすると、ドメインユーザーに Empower 3 FR3 に関連するプログラムファイルに対するすべての権限が与えられます。この権限が変更されると、ユーザーは、装置メソッドの作成・変更や[レビュー]ウィンドウでのデータ閲覧など、通常の Empower 3 FR3 ソフトウェア機能を実行できなくなる可能性があります。

2.3 サーバーのディスク容量の管理OS のディスク管理の[プロパティ]ダイアログボックスには、ディスクの空き容量を管理できるツールがいくつか用意されています。本節では以下の項目について説明します。

 l ディスクの空き容量のチェック l ディスクの空き容量の増加 l ハードディスクの最適化

2.3.1 ディスクの空き容量のチェックハードディスクの問題によりサーバーのパフォーマンスが低下しないようにするには、サーバーのハードドライブの使用量が全容量の 80% を超えないようにします。Windows オペレーティングシステムには、Windows エクスプローラー、システムツール、ディスクマネージメント、および Windows ヘルプなど、サーバーディスクの空き容量の管理に便利なユーティリティーが用意されています。

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サーバーのディスク空き容量をチェックするには、次に示す手順に従います。標準構成では、サーバーのディスク領域は主に、Empower 3 FR3 ソフトウェアで取り込まれる生データによって使用されます。Empower 3 FR3 ソフトウェアが作成する生データファイルのサイズは、データ取り込みの際のサンプリングレートと分析時間に関連します。データベースのサイズは使用に伴って増加します。たとえば、ホットおよびコールドバックアップで削除するまで、データベースのアクティビティーによって生成されるアーカイブ済みの REDO ログは時間の経過と共に増加します。

Empower 3 FR3 ソフトウェアでは、複数の生データパスを定義することができます。そうする前に、生データファイルが保存されるドライブごとにディスク容量をチェックしてください。

関連項目:詳細は生データファイルの管理をご覧ください。

必要条件:システムの性能低下を防ぐために、システム管理者は定期的に使用可能なディスク容量を調べる必要があります。日々の使用頻度が高いシステムについては、使用可能なディスク容量を頻繁に調べて記録してください。システムがそれほど頻繁に使用されない場合は、その頻度に合わせてディスク容量を調べ、記録してください。 

サーバーの空きディスク容量を調べるには、次の操作を行います。

 1.  デスクトップで[コンピューター]を右クリックして、[管理]を選択します。 2.  [サーバーマネージャー]ウィンドウで、[ストレージ] > [ディスクの管理]の順にクリックします。 3.  ドライブ文字を右クリックして、[プロパティ]を選択し利用可能なディスクスペースがあることを確認しま

す。

ヒント:ディスクの容量をモニターして、ディスクの容量がユーザー定義サイズに達した場合に警告を発したり、E メールを送信したりできるユーティリティーもあります。

2.3.2 ディスクの空き容量の増加ディスクの空き容量を増加させるには、次の方法があります。

 l プロジェクトのアーカイブ l ハードディスクの追加 l 異なるドライブやサーバー上の別のファイル共有へのプロジェクト生データの移動

2.3.2.1 プロジェクトのアーカイブ

プロジェクトのアーカイブでは、プロジェクトのバックアップ、その後のデータベースからのプロジェクトの削除が必要になります。詳細については、Empower 3 FR3 のオンラインヘルプの、プロジェクトのアーカイブを作成する手順を参照してください。

Empower 3 FR3 ソフトウェアには複数の自動のアーカイブオプションが用意されています。詳細については、日本ウォーターズに問い合わせるか、www.Waters.com を参照してください。

2.3.2.2 ハードディスクの追加

ディスクの空き容量を増加するもう一つの方法は、Empower 3 FR3 システムにハードディスクを追加することです。詳細については、ご使用のサーバーに付属しているハードウェアマニュアル、および Windows のマニュアルを参照してください。

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2.3.2.3 プロジェクト生データの移動

生データの保存場所をネットワーク上の別のコンピューターやドライブに移すと、ディスク容量を増やすことができます。 

関連項目:詳細は生データファイルの管理をご覧ください。

2.3.3 ハードディスクの最適化ディスクからファイルを削除し、その後同じディスクに新しいファイルを作成したり追加したりすると、ハードディスクのフラグメントが起こります。フラグメント化はシステムを使用していく中で避けることができません。これをチェックせずにいると、ディスクのフラグメント化によりシステムの性能が目に見えて低下することがあります。Windows OS には最適化ユーティリティーがあります。

ディスクデフラグユーティリティーにアクセスするには:

 l Windows 7 SP1 および Windows Server 2008 R2 SP1 Enterprise システムで、[スタート]をクリックし、[検索]ボックスに「ディスクデフラグ」と入力して、検索結果からこれを選択します。

 l Windows 8.1 では、[スタート]で[検索]アイコンをクリックし、「ディスクデフラグ」と入力し、結果にあるアプリケーションをクリックします。

 l Windows Server 2012 では、[スタート]で[サーバーマネージャー] > [ツール] > [ドライブのデフラグと最適化]をクリックします。

ディスクデフラグユーティリティーの使用の詳細については、オペレーティングシステムのヘルプを参照してください。

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3 Empower 3 FR3 データベースの管理

本章では Waters Database Manager を使用して Empower 3 FR3 データベースを管理する方法を説明します。

この章で説明する管理作業は以下のとおりです。

 l Waters Database Manager l Waters Database Manager の起動と終了 l データベースファイルの編成 l Windows DBA アカウントの設定 l データベースユーザーアカウントの管理 l データベース情報の記録 l テーブルスペースデータファイルのデータベースへの追加 l アラートログのアーカイブ l Empower 3 FR3 データベースの停止と起動

3.1 Waters database managerWaters Database Manager (WDM) Web アプリケーションを使って、Empower 3 FR3 データベースを管理し、データベースバックアップおよびストレージをモニターします。 

注意:Empower 3 FR3 ソフトウェアの機能が損なわれ、再バリデーションが必要になることを避けるために、追加のデータベースチューニングを実施しないでください。データベースに変更を加える際には、事前に Waters のデータスペシャリストにご相談ください。 

3.2 Waters Database Manager の起動と終了Waters Database Manager を初めて起動する際は、有効なユーザー名とパスワードを入力する必要があります。管理者がユーザーアカウントを作成し、そのアカウントに管理者 (ADMIN) 権限がある場合は、いつでもパスワードを変更できます。そうでない場合は、管理者にパスワードの変更を依頼する必要があります。

以下のブラウザを使用して WDM にログオンできます。

 l Internet Explorer® 11 以降、互換モードなし l Google Chrome™ 35 以降 l iPad iOS 7.1 用 Safari 

推奨事項:Google Chrome 35 以降

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Waters Database Manager を起動するには:

 1.  以下の方法のいずれか 1 つを使用して Waters Database Manager を起動します。 l Empower 3 FR3 アプリケーション/データベースサーバーで、[スタート] > [Empower] > [Waters Database Manager]をクリックします。 

 l サポートされているブラウザーのアドレスバーにウェブ URL http://<コンピューター名>:8181/ords/f?p=Waters を入力し、アプリケーション/データベースサーバーのコンピューター名で置き換えます。

 2.  Waters Database Manager ログイン画面が表示されたら、有効なユーザー名とパスワードを入力し、[Login (ログイン)]をクリックします。 

ヒント: 初期設定のログインユーザー名/パスワードは「administrator/administrator」です。

結果: ダッシュボードが表示され、データベース管理のための複数のオプションが表示されます。

セッションの最大アイドル時間は 10 分です。しかし、必要に応じて頻繁に Waters Database Manager アプリケーションにログオンできます。初期設定を表示するには、[Server(サーバー)] > [Profiles(プロファイル)]をクリックします。 

Waters Database Manager アプリケーションを終了するには:

 1.  ダッシュボードにログインしている間に、ダッシュボードの右上にあるユーザー ID の隣にある下向き矢印をクリックします。

 2.  [Sign Out(サインアウト)]をクリックします。

3.3 データベースファイルの編成このセクションでは、Empower 3 FR3 サーバーの編成、およびサーバーのハードドライブとデータベースファイルの編成について説明します。

3.3.1 サーバー構成既定の構成の Empower 3 FR3 サーバーでは、4 つの大容量ハードドライブを、4 つの論理ドライブに分割して以下の項目を保存します。

 l Empower 3 FR3 アプリケーションプログラムファイル l Empower 3 FR3 データベースデータファイル l 生データファイルを含む Empower 3 FR3 のプロジェクト l Empower 3 FR3 Oracle データベースファイル

3.3.2 データベースファイルの編成基本的なデータベース構造の定義方法の詳細については、最新バージョンの Empower 3 Installation, Configuration, and Upgrade Guide(『Empower 3 インストール/構成/アップグレードガイド』)を参照してください。Spfile とインスタンスの生成中に使用されるその他のパラメーターによって、Empower 3 FR3 データベースを定義します。性能と信頼性の面から、Oracle のアーカイブログ、ミラー化された制御ファイルおよび REDO ログは通常、別の物理ディスクに配置します。これらの場所は、Empower 3 FR3 ソフトウェアのインストール時に定義されます。

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ヒント:使用している Empower 3 FR3 データベースファイルの場所は、データベースのインストール時の選択によって決まります。

Oracle データベースファイルの詳細情報については、Oracle Database Concepts(『Oracle データベースのコンセプト』)のバージョン 11g 用マニュアル、および最新バージョンの Empower 3 Installation, Configuration, and Upgrade Guide(『Empower 3 インストール/構成/アップグレードガイド』)を参照してください。

Empower 3 FR3 データベースファイルは、初期設定では次の表に示すように構成されています。指定の場所は、4 つの物理ドライブを備えたサーバーの推奨された場所に、Empower エンタープライズを標準インストールしていることを前提としています。さらに、ファイル名と場所は、インストール時に初期設定の SID (WAT11) を選択した場合のものです(選択されていない場合、表中のすべての WAT11 を使用する SID で置き換えてください)。

Empower 3 FR3 アプリケーションプログラムおよびミラー化されたファイル:

ドライブ ファイル

[プログラムドライブ]\ Empower\Bin Empower ソフトウェア実行ファイル[プログラムドライブ]\ Empower\Script ホットおよびコールドバックアップ用のスクリプトファイルなどの 

Empower 3 FR3 ソフトウェア用スクリプト。[プログラムドライブ]\WatersCDSArchive2DB

データベースの復元に使用されるミラー化されたアーカイブログの一式。

[プログラムドライブ]\WatersCDSArchive1DB

ミラー化されたアーカイブログの一式。

[プログラムドライブ]\WatersCDSMirrorDB\oradata\WAT11

Control0n.ctl - データベース制御ファイルのミラー化されたコピー(n は 2~3)。Redo2n.rdo - REDO ログのミラー化されたコピー(n は 1~4)。

生データファイルを含む Empower 3 FR3 のプロジェクト

ドライブ ファイル

生データドライブ:\ Empower\Projects

このディレクトリーは、生データのデフォルトの保存場所です。データベースの各プロジェクトに対応するサブディレクトリーが含まれています。 ヒント:このディレクトリーで表示されるプロジェクトフォルダー名と、[システム管理]で表示されるプロジェクト名は、プロジェクトがプロジェクト階層の一部である場合やプロジェクト名が変更されている場合、完全に同じであるとは限りません。

Empower 3 FR3 Oracle ファイル:

[Oracle ドライブ] は Oracle ソフトウェアをインストールしたドライブです。

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ドライブ ファイル

[Oracle ドライブ]:\Empower\Oracle\diag \rdbms\WAT11\WAT11\Trace

データベースのアクティビティーに関する情報を含む Oracle のアラートログ。

[Oracle ドライブ]:\Empower\Oracle\ Oracle11g_4\Bin

Oracle ソフトウェア実行ファイル

[Oracle ドライブ]:\Empower\Oracle\ Oracle11g_4\Database

pwdWAT11.ora ファイル – Oracle (Empower を除く)パスワード。 SPFILEWAT11.ora – サーバーのパラメーターファイル。 制限事項:パスワードまたは SpfileWAT11.ora ファイルは編集しないでください。

[Oracle ドライブ]:\Empower\Oracle\ Oracle11gClient_4\Network\Admin

tnsnames.ora – Empower 3 FR3 データベースの接続情報。

[Oracle ドライブ]:\Empower\Oracle\diag \tnslsnr\server name\listener\trace

Listener.log - データベースの接続に関する情報。

生データドライブ:\ WatersCDSMirrorDB\oradata\WAT11

Control0n.ctl - データベース制御ファイルのミラー化されたコピー(n は 2~3)。Redo2n.rdo - REDO ログのミラー化されたコピー(n は 1~4)。

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Empower 3 FR3 データベースファイル:

ドライブ ファイル

データベースドライブ:\ EmpowerDatabase\oradata\WAT11

INDEX0n.DBF - インデックステーブルスペースのデータファイル(n は 1~9) TEMP01.DBF - 一時テーブルスペースのデータファイル。 SYSTEM01.DBF - システムテーブルスペースのデータファイル。 UndoTBS01.DBF - アンドゥテーブルスペースのデータファイル。 SYSAUX01.DBF - SYS AUX テーブルスペースのデータファイル。 INDEX0n.DBF - ユーザーテーブルスペースのデータファイル(n は 1~9) CONTROL01.CTL - データベース制御ファイルのコピー。 REDO0N.rdo - REDO ログ(n は 1~4)。

3.4 Windows DBA アカウントの設定Windows ユーザーアカウントは ORA_DBA グループのメンバーに追加する必要があります。ユーザーがすでにドメイングループのメンバーである場合は(サーバーオペレータなど)、グループを ORA_DBA グループのメンバーとして追加することもできます。Windows Server 2008 R2 サーバーの場合、ローカルおよびドメイン管理者は自動的に ORA_DBA グループのメンバーに追加されます。別のユーザー(あるいはグループ)に ORA_DBA 特権を与える場合は、以下にリストされている手順に従ってください。 

3.4.1 ORA_DBA グループへのユーザーまたはグループの追加ユーザーまたはグループを ORA_DBA グループに追加するには、以下の手順に従います。

ORA_DBA グループにユーザーグループを追加するには、次の操作を行います。

 1.  [スタート] > [管理ツール] > [コンピューターの管理]の順にクリックします。 2.  [コンピューターの管理]ウィンドウで、[システムツール] > [ローカルユーザーとグループ] > [グ

ループ]の順にクリックします。 3.  右側ペインで[ORA_DBA]をダブルクリックします。 4.  [追加]をクリックします。 5.  データベース管理に使用する管理者アカウントがメンバーとして一覧に表示されていない場合は、以下のい

ずれかの操作を実行して、[OK]をクリックします。 l [ユーザー、コンピューター、サービスアカウントまたはグループの選択]ダイアログボックスで[場所]をクリックします。設定済みのローカルユーザーをグループに追加する場合は、Empower 3 FR3 データベースサーバー名を選択します。ドメインユーザーまたはグループを追加する場合は、該当するドメインを選択します。

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必要条件:ドメインユーザーまたはグループを選択する場合は、そのドメインの管理者ユーザー名とパスワードを使用する必要があります。ローカルサーバー上のユーザーアカウントを選択したい場合は、ドメインに対する権限の確認の際に[キャンセル]をクリックし、[場所]ダイアログボックスでデータベースサーバー名を選択します。

 l [ユーザー、コンピューター、サービスアカウントまたはグループの選択]ダイアログボックスで、データベース管理機能の実行に必要な資格を持つユーザーまたはグループの名前を入力し、[OK]をクリックします。

3.4.2 Windows DBA ユーザーにバッチジョブ特権を与えるWindows DBA ユーザーにバッチジョブとしてログオンする権限を与えるには、次の操作を行います。

 1.  [スタート] > [管理ツール] > [ローカルセキュリティーポリシー]の順にクリックします。 2.  [ローカルポリシー]を展開して[ユーザー権限の割り当て]をクリックし、[ポリシー]リストを下にスク

ロールして[バッチジョブとしてログオン]をダブルクリックします。 3.  [ローカルセキュリティー設定]ダイアログボックスで、[ユーザーまたはグループの追加]をクリックします。 4.  [ユーザー、コンピューター、サービスアカウントまたはグループの選択]ダイアログボックスで[場所]をク

リックします。 5.  既存のローカルユーザーをグループに追加する場合は、Empower 3 FR3 データベースサーバー名を選

択します。 6.  ドメインユーザーまたはグループを追加する場合は、該当するドメインを選択します。

必要条件:ドメインユーザーまたはグループを選択する場合は、そのドメインの管理者ユーザー名とパスワードを使用する必要があります。ローカルサーバー上のユーザーアカウントを選択するには、ドメインに対する権限の確認の際に[キャンセル]をクリックし、[場所]ダイアログボックスでデータベースサーバー名を選択します。

 7.  [OK]をクリックします。 8.  データベース管理機能の実行に必要な資格を持つユーザーまたはグループの名前を入力し、[OK]をク

リックします。 9.  [OK]をクリックします。

3.4.3 Oracle サービスの停止と開始Oracle サービスを停止する前に、システムモニターを使用して現在どのユーザーも Empower 3 FR3 データベースに接続していないことを確認します。システムモニターを起動するには、Empower 3 FR3 ソフトウェアにログインして[システム管理]ウィンドウで[表示] > [システムモニター]を選択します。

Oracle サービスを停止する方法:

 1.  [スタート] > [管理ツール] > [コンピューターの管理]の順にクリックします。 2.  [コンピューターの管理]ウィンドウで、[サービスとアプリケーション]を展開し、[サービスプロパティ]を

クリックします。 3.  サービスのリストで、OracleServiceWATn を右クリックします。ここで n はデータベースのバージョン

(Empower 3 FR 3 は WAT11)によって異なります。次に、[プロパティ]を選択します。 4.  [停止]をクリックします。 5.  サービスが停止しない場合、あるいはサーバーが再起動した際にデータベースが自動的に起動しないように

したい場合は、[スタートアップの種類]を「無効」に変更して、サーバーを再起動させます。

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必要条件:データベースまたはサーバーの保守が完了したら、OracleServiceWATn の[スタートアップの種類]を[自動]に再設定してください。

Oracle サービスを開始する方法:

 1.  [スタート] > [管理ツール] > [コンピューターの管理]の順にクリックします。 2.  [コンピューターの管理]ウィンドウで、[サービスとアプリケーション]を展開し、[サービス]をクリックし

ます。 3.  サービスのリストで[OracleServiceWATn]を右クリックして、[プロパティ]を選択します。 4.  [開始]をクリックします。

3.5 データベースユーザーアカウントの管理Empower 3 FR3 ソフトウェアは、Sys や System などの Oracle データベースユーザーアカウントを使用してデータベースを管理します。

推奨事項: 所属する会社のセキュリティーポリシーおよび標準操作手順に従って、Waters ソフトウェアのインストール後、定期的に Oracle データベースのユーザーアカウントパスワードを再設定してください。

Oracle データベースユーザーアカウントをロックおよびロック解除したり、ユーザーのパスワードを再設定して、管理できます。 

3.5.1 Oracle アカウントのロックとロック解除無断使用を防ぐためには Oracle アカウントをロックする必要がある場合があります。パスワード入力時に Oracle ユーザーが指定回数以上入力を試みた場合にも、ロックされた Oracle アカウントをロック解除する必要があります。

Oracle データベースユーザーアカウントをロックするには:

 1.  Waters Database Manager アプリケーションにログオンし、次にダッシュボードから、[Manage Oracle Database Users(Oracle データベースユーザーの管理)]をクリックします。

 2.  [Users(ユーザー)]ページから、ユーザーアカウントを選択し、[Edit(編集)] をクリックします。

 3.  [Manage User(ユーザーの管理)]ページから、[Lock User(ユーザーのロック)]をクリックします。 

結果: データベースユーザーはロック解除されるまでこのアカウントを使用できません。

Oracle データベースユーザーアカウントをロック解除するには:

 1.  Waters Database Manager アプリケーションにログオンし、次にダッシュボードから、[Manage Oracle Database Users(Oracle データベースユーザーの管理)]をクリックします。

 2.  [Users(ユーザー)]ページから、ユーザーアカウントを選択し、[Edit(編集)] をクリックします。

 3.  [Manage User(ユーザーの管理)]ページから、[Unlock User(ユーザーのロック解除)]をクリックします。 

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結果: データベースユーザーはこのアカウントを使用できます。

3.5.2 Oracle アカウントパスワードの変更Oracle アカウントパスワードはいつでも変更または再設定できます。 

推奨事項: 所属する会社のセキュリティーポリシーおよび標準操作手順に従って、ソフトウェアのインストール後、定期的に Oracle ユーザーパスワードを変更してください。

ユーザーのパスワードを変更するには:

 1.  Waters Database Manager アプリケーションにログインし、次にダッシュボードから、[Manage Oracle Database Users(Oracle データベースユーザーの管理)]をクリックします。

 2.  [Users(ユーザー)]ページから、ユーザーアカウントを選択し、[Edit(編集)] をクリックします。

 3.  [Manage User(ユーザーの管理)]ページから、以下を実行し、次に[Re-set Password(パスワードの再設定)]をクリックします。  l [Password(パスワード)]フィールドに、アカウントの新しいパスワードを入力します。 l [Re-enter Password(パスワード再入力)]フィールドに、パスワードを再度入力し、次に[Reset(再設定)]をクリックします。

3.5.3 Sys アカウントパスワードのリセットOracle Sys アカウントパスワードをリセットする際は、[Manage Application Configuration (アプリケーション設定管理)] ページでもこれを変更する必要があります。パスワードをこのページで変更しないと、データベーススクリプトを実行できません。

Sys アカウントのパスワードを変更するには:

 1.  Waters Database Dashboard で、[Application Admin (アプリケーション管理)]をクリックし、次に[Manage Application Configuration (アプリケーション設定管理)]をクリックします。

 2.  [Application Configuration (アプリケーション設定)]ページで、[Parameter (パラメー

ター)]列にある DMB スクリプトユーザーパスワードを検索し、[Edit (編集)]   をクリックします。 3.  [Configuration Parameter (設定パラメーター)]ページで、新しい Sys パスワードを

[Password (パスワード)]フィールドに入力し、[Confirm Password (パスワード確認)]フィールドで再入力し、次に[Apply Changes (変更を適用)]をクリックします。 

3.6 データベース情報の記録データベース名および識別番号は、Waters Database Manager アプリケーションのダッシュボードの[Database Information(データベース情報)]グループボックスにあります。Waters テクニカルサポートへのお問い合わせの際は、この情報をお知らせください。 

データベースを構築したら、すぐに次の情報を記録してください。

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 l 一意のデータベース名 l データベース ID l アーカイブログモードがオンまたはオフになっているか

[Fast Recovery Area (高速リカバリーエリアの場所)]を確認するには、[Manage Backups(バックアップの管理)] > [Backup Settings(バックアップ設定)]をクリックします。[Disk Backup Location(ディスクバックアップの場所)]に FRA の場所が一覧表示されます。

3.7 テーブルスペースデータファイルのデータベースへの追加テーブルスペースデータファイルをデータベースに追加して、データファイルのストレージを増加できます。通常、ストレージを User_Data または Index_Data ファイルに追加する必要があります。テーブルスペースデータファイルは、Waters Database Manager を使用して追加します。

テーブルスペースデータファイルをデータベースに追加するには:

 1.  Waters Database Manager にログオンします。 2.  ダッシュボードで、[Server (サーバー)]をクリックします。 3.  [Server (サーバー)]ページで、[Tablespaces (テーブルスペース)]([Storage (ストレー

ジ)]の下)をクリックします。

 4.  [Tablespaces (テーブルスペース)]ページで、データファイル管理アイコン   を選択し、データファイルを追加する先のテーブルスペースを特定します。

 5.  [Manage Datafiles (データファイル管理))]ページで、以下の情報を入力します。  l [Initial size (初期サイズ)]フィールドに、データファイルの初期サイズのメガバイト数を入力します。

 l [Maximum Size (最大サイズ)]フィールドで、メガバイト単位の数を入力してデータファイルの最大サイズを指定します。

 l [Increment By (次の数値ずつ増加)]フィールドに、データファイルの増分値をメガバイト単位で入力します。

 6.  [Add (追加)]をクリックします。

推奨事項: データファイルのストレージを調整する前に Waters テクニカルサポートにお問い合わせください。 

データファイルのサイズリミットを調整するには:

 1.  Waters Database Manager にログオンします。 2.  [Server (サーバー)]ページの[Storage (ストレージ)]ペインで、[Datafiles (データファイル)]

をクリックします。 3.  変更するデータファイルを[File Name (ファイル名)]列で検索し、最初の列にある[Adjust 

Storage Settings (ストレージ設定調整)]アイコン   をクリックします。 4.  [Adjust datafile storage settings (データファイルストレージ設定の調整)]ページで、ストレージ

設定を以下のように変更します。  l [Increment By (次の数値ずつ増加)]フィールドに、データファイルが初期の限界に達したときにストレージスペースを増加する数をメガバイト単位で入力します。

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 l [Maximum Size (最大サイズ)]フィールドで、メガバイト単位の数を入力してデータファイルの最大サイズを指定します。

 l [Minimum Size (最小サイズ)]フィールドに、メガバイト単位で数字を入力してデータファイルの最小サイズを指定するか、[Enable auto extension (自動増分を有効にする)]ボックスのチェックを外してデータファイルの最大サイズをメガバイト単位で入力します。

 5.  [apply (適用)]をクリックします。

3.8 アラートログのアーカイブOracle アラートログ (Alert_WAT11.log) は、Oracle が重要なデータベース情報を記録するために使用するファイルです。このファイルのサイズは大きくなり続けます。ファイルのサイズが大きくなりすぎると、システムのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。定期的にアラートログをアーカイブし、ファイルが大きくなりすぎて、問題が起こらないようにしてください。

アラートログをアーカイブするには、ログをプログラムドライブ:\Empower\Oracle\diag\rdbms\WAT11\WAT11\Trace から保存場所へ移動します。

ヒント:アラートログを移動すると、新しいアラートログが自動的に再作成されます。

3.9 Empower 3 FR3 データベースの停止と起動Empower 3 FR3 データベースは、データベースサーバーに電源が入ると起動するように設定されています。このセクションでは、データベースをマニュアルで起動およびシャットダウンする方法について説明します。データベースの起動と停止は、次の 2 つのユーザー条件が必要とされるデータベース管理機能です。ローカルの ORA_DBA グループのメンバーである Windows DBA ユーザー(ローカルまたはドメイン)であること、SYSDBA または SYSOPER 権限のある Oracle ユーザーであること。また、Windows DBA ユーザーにはサーバーにバッチジョブとしてログオンする権限も与えられていなければなりません。

2016 年 2 月 22 日、715005082JA リビジョン A32 ページ

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4 Empower 3 FR3 ソフトウェアの管理

注意:Empower 3 FR3 ソフトウェアにログインし、その後ログアウトしてそのアプリケーション(システム管理など)の一部を実行中のままにしておくと、[Empower アプリケーション実行中]メッセージボックスが表示されます。このメッセージボックスは、Empower アプリケーションが開いたままであることを知らせ、それらをロックまたはアンロック状態のままにする設定を提供します。アプリケーションをアンロックの状態にしておくと、特権をもたないユーザーが代わりにログインし、開いているアプリケーションを使用することができます。自分のユーザーの種類にアクセス特権が与えられていないにもかかわらず、これらの特権を利用できてしまいます。

クライアントで管理タスクを実行する場合は、Empower 3 FR3 プロフェッショナルインターフェースを使用する必要があります。

4.1 TNS_Admin 環境変数の使用Empower 3 FR3 クライアントと LAC/E32 取り込みサーバーインストーラーは、TNS_ADMIN という名称の環境変数を作成することができます。これの値は、事前に設定された tnsnames.ora ファイルがある共有フォルダーへのパスです。この変数をクライアントおよび LAC/E32 取り込みサーバーで使用すれば、各コンピューターの tnsnames.ora ファイルを個々に手動で設定および保守する必要がなくなります。この機能を使用する場合、tnsnames.ora ファイルをサーバー上の共有フォルダーに置いて、Empower 3 FR3 ソフトウェアにログインする際にユーザーがアクセスできる状態にしておく必要があります。

例外: LAC/E32 取り込みサーバーがデータを取り込んでいる間にネットワーク接続に不具合が生じた場合には、ローカル tnsnames ファイルを使用し、サンプルセットデータをアップロードして、中断されたデータをリカバリーする必要があります。

推奨事項:共有 tnsnames.ora ファイルは \Empower\Projects ディレクトリーに置いてください。このフォルダーは、適切なセキュリティー設定が適用された状態で共有され、Empower 3 FR3 ソフトウェアが正常に機能するためには使用可能な状態にしておく必要があるためです。

4.1.1 Windows Server でのローカルセキュリティーポリシーの設定の変更ローカルセキュリティーポリシーの設定は、Empower 3 FR3 のインストール時に自動的に設定されます。TNS_ADMIN 環境変数を使用して Windows サーバー上の Empower 3 FR3 データベースにアクセスする場合、Empower 3 FR3 ソフトウェアの適正な性能を保証するには、データベースサーバーの初期設定のローカルセキュリティーポリシー設定を変更する必要があります。 

セキュリティーポリシーの設定を変更するには、次の操作を行います。

 1.  Empower 3 FR3 データベースサーバーに管理者としてログオンします。 2.  [スタート] > [管理ツール] > [ローカルセキュリティーポリシー]の順に選択します。

ヒント:Windows Server 2012 では、[スタート]で、[サーバーマネージャー] > [ツール]メニュー > [ローカルセキュリティーポリシー]をクリックします。

 3.  左側のツリーで、[ローカルポリシー]を展開して、次に[セキュリティーオプション]を展開します。

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 4.  「ネットワークアクセス:Everyone のアクセス許可を匿名ユーザーに適用する」ポリシーをダブルクリックします。次に[有効]を選択します。

 5.  [適用]を選択し、次に[OK]をクリックします。 6.  [ローカルセキュリティーポリシー]ウィンドウを閉じます。

4.1.2 共有 tnsnames.ora ファイルの構成生データ共有に権限を設定する前に、tnsnames.ora ファイルを設定する必要があります。権限の設定の詳細については、最新バージョンの Empower 3 Installation, Configuration, and Upgrade Guide(『Empower 3 のインストール/構成/アップグレードガイド』)を参照してください。

共有 tnsnames.ora ファイルを構成するには、次の操作を行います:

 1.  Oracle プログラムファイルがインストールされたドライブを検索し、Empower\Oracle\Oracle11gClient_4\Network\Admin ディレクトリーを参照します。

 2.  tnsnames.ora ファイルを探し、ファイルを右クリックしてから[コピー]をクリックします。

必要条件:Empower 3 FR3 データベースサーバーが複数ある場合は、tnsnames.ora ファイルをコピーする前に、Waters Net Configuration Assistant を使って tnsnames.ora ファイルにこれらを追加します。Waters Net Configuration Assistant の使用の詳細については、最新バージョンの Empower 3 Installation, Configuration, and Upgrade Guide(『Empower 3 のインストール/構成/アップグレードガイド』)を参照してください。

 3.  生データドライブ:\Empower\Projects ディレクトリーを参照し、tnsnames.ora ファイルを当該フォルダーに貼り付けます。

推奨事項:Empower 3 FR3 生データを保持するディレクトリーと同じディレクトリーに共有ファイルを置きます。ユーザー指定のディレクトリーを使用する場合、最新バージョンの Empower 3 Installation, Configuration, and Upgrade Guide(『Empower 3 インストール/構成/アップグレードガイド』)に説明されているとおりに、共有の権限を設定する必要があります。

4.2 データベースネットサービス名の構成TNS_ADMIN 環境変数を使用していない限り、各クライアントで、以前はデータベースエイリアスと呼んでいたデータベースネットサービス名を Empower データベースに接続するように設定する必要があります。データベースネットサービス名は、個々の Empower データベースの名前です。この名前は、[Empowerログイン]ページの[データベース]フィールドに表示されます。

ヒント:TNS_ADMIN 変数はインストール時に設定され、tnsnames.ora file ファイルが作成されます。TNS_ADMIN 変数は、tnsnames.ora ファイルを指します。tnsnames.ora ファイルには、クライアントまたは LAC/E32 モジュールがアクセスできる Empower データベースのリストが含まれます。

新しいデータベースネットサービス名の作成または既存のネットサービス名の変更を行うには、以下の手順に従います。Empower Personal をクライアントとして使用している場合、以下の手順を実行して TNSNames.ora ファイルの使用を強制します。それぞれのクライアントまたは LAC/E32 モジュールに、同じデータベースネットサービス名を定義する必要があります。

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データベースのネットサービス名を設定する方法:

 1.  [スタート] > [すべてのプログラム] > [Empower] > [Waters Net Configuration Assistant]の順に選択します。代替手段:[スタート]をクリックして、「Waters Net Configuration Assistant」と入力します。Empower パーソナルから:[プログラムドライブ]:\Empower\Bin\WatersNetConfig アプリケーションをクリックします。

ヒント:Windows Server 2012 の、[スタート]で > 下向き矢印 ( ) をクリックして[アプリケーション]ページを表示し > [Empower]をポイントして > [Waters Net Configuration Assistant]を選択します。

 2.  [Waters Net Configuration Assistant]ユーティリティーで、最初の行をクリックしてカラム詳細を編集します。

 3.  [エイリアス]列に、データベースサービスの代替名を入力します。例:WATWIN2008R2規則:データベースサービスの識別子は、数字ではなく文字で始まる必要があります。

 4.  [サーバー名]列に、コンピューター名またはデータベースサーバーの IP アドレスを入力します。 5.  [サービス名]列に、データベースサービス名を以下の形式で入力します。

<SID.ServerName.domain>、ここで、SID は Oracle Service の識別子です。ServerName は[サーバー名]列に入力した値、ドメインはサーバー、クライアントまたは LAC/E マシンのドメインを指します。注: l Windows システムでは、SID は「WAT」で始まり、長さが最大 8 文字の英数字が続きます。これは、Redhat および Solaris システムにインストールされたデータベースでは必須ではありません。

 l デフォルトは「WAT11」です。ヒント: l サービス名が不明な場合は、データベースサーバーの[リスナー構成]を使用して名前を検索できます。[リスナー構成]はクライアントでは無効です。データベースサーバーの確認を以下のように実行します。[構成] > [リスナー構成]をクリックします。[Waters Net Configuration Assistant] にサービス名が表示されます(サービス = 「<サービス名」。)

 l グローバルデータベース名は、インストール時に指定した Oracle サービス識別子 (SID) とデータベースドメイン名の組み合わせです。例えば、SID が WAT11 で、データベースドメイン名がEmpower1.Waters.com の場合、グローバルデータベース名は WAT11.Empower1.Waters.com です。

 6.  [ポート番号]列で、初期設定のポート選択が 1521 であることを確認します。 7.  [保存]をクリックします。

結果: tnsnames.ora ファイルが作成されます。 8.  行を選択して右クリックし、[テスト]を選択します。 9.  [ログイン変更]ダイアログボックスで、ユーザー名「System」とパスワード「empower」が事前入力さ

れていることを確認し、[OK]をクリックします。ヒント:「empower」は、Empower 3 での Oracle System アカウントの初期設定パスワードです。パスワードは大文字と小文字を区別しません。

 10.  接続テストに成功したら、[OK]をクリックします。結果:Empower 3 FR3 にクライアントからログオンすると、データベースのエイリアス名が自動的に[ログイン]ダイアログボックスに入力されます。

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4.3 Empower に初期設定の管理者としてログインEmpower 3 FR3 ソフトウェアには初期設定のシステムユーザーアカウントが登録されており、このアカウントにはネームドユーザーライセンスは必要ありません。この管理者アカウントは、無効にできますが、Empower 3 FR3 ソフトウェアから削除することはできません。

デフォルトのシステム管理者としてログインするには、次の操作を行います。

 1.  [スタート] > [すべてのプログラム] > [Empower] > [Empower]の順に選択します。ヒント:Windows Server 2012 で Empower にアクセスするには、[スタート]で下向き矢印をクリックして[アプリケーション]ページを表示し > Empower を指し、[Empower ユーティリティー]をクリックします。

 2.  [Empowerログイン]ダイアログボックスで、ユーザー名として System、パスワードとして Manager を入力します。

ヒント: ユーザー名とパスワードは大文字と小文字を区別しません。

 3.  Empower 3 FR3 サーバーのネットサービス名(データベースエイリアス)を選択します。 4.  詳細をクリックし、要求されたインターフェースフィールドに「プロフェッショナル」が表示されていることを確認し

ます。

必要条件:プロフェッショナルインターフェースに対するアクセス権がない場合は、別のユーザーアカウントを使用してログインするか、現在のユーザーアカウントのユーザープロパティを変更する必要があります。詳細については、Empower 3 FR3 のオンラインヘルプを参照してください。

 5.  [OK]をクリックします。

結果: [Empower プロフェッショナル]ウィンドウが表示され、データベースの名前と、ログインしているユーザーが表示されます。

4.3.1 Empower 3 FR3 システムユーザーアカウントのパスワードの変更初めてログインする際に、Empower 3 FR3 システムユーザーアカウントのパスワードを変更し、その後もシステムセキュリティーを維持するために定期的に変更します。

必要条件:この手順を実行するには、管理者としてログインする必要があります。

システムアカウントのパスワードを変更するには、次の操作を行います。

 1.  システム管理で、[ユーザー]表示を選択します。 2.  右側ペインで[システム]を選択します。 3.  [システム]をマウスの右ボタンでクリックし、[プロパティ]を選択します。 4.  [全般]タブで、[新しいパスワード]と[パスワードの確認]ボックスに新しいパスワードを入力します。 5.  [OK]をクリックします。

4.3.2 Empower 3 FR3 データベースのパスワードの変更Empower 3 FR3 ソフトウェアは、データベースパスワードを使用して、データベースにアクセスします。Waters では、所属する組織のセキュリティープロトコルによって求められない限り、このパスワードを変更しないことをお勧めします。

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推奨事項:所属する組織の方針によってこのパスワードを変更する必要がある場合は、必ず[システム管理]ウインドウから正しく変更してください。

制限事項:このパスワードを直接 Oracle で変更しないでください。以下に説明する手順に正確に従ってください。

Empower 3 FR3 Oracle データベースパスワードの変更方法:

 1.  保存していない結果を保存します。 2.  [システム管理]ウィンドウと[Empower プロフェッショナル]ウィンドウ以外の開いているアプリケーショ

ンをすべて閉じます。 3.  システム管理で、[表示] > [データベースのプロパティ]と選択します。 4.  [データベースのプロパティ]ダイアログボックスで[データベースのパスワードを変更]をクリックします。 5.  [パスワードの変更]ダイアログボックスで、古いパスワードと新しいパスワードを入力します。 6.  新しいパスワードを再入力して新しいパスワードを確定し、[OK]を 2 回クリックします。

4.4 生データファイルの管理生データファイルの管理機能を使用すると、生データをプロジェクトごとに保存するシステムへの追加パスを構成することができます。初期設定では、プロジェクト生データは生データドライブ:\Empower\Projects ディレクトリーに保存されます。ただし、ネットワークで任意の有効な共有を指定することができます。指定されたディレクトリーは Empower 3 FR3 サーバーに存在する必要はありませんが、WatersService サービスはこのパスが位置付けられているコンピューターで実行されていなければなりません。WatersService サービスのインストールの詳細については、最新バージョンの Empower 3 Installation, Configuration, and Upgrade Guide(『Empower 3 インストール/構成/アップグレードガイド』)の「ファイルサーバーのインストール」を参照してください。 

4.4.1 生データ共有の追加 生データシェアを追加するには、次の操作を行ないます。

 1.  システム管理で、[表示] > [生データファイルの管理]の順に選択します。  2.  [生データファイルの管理]ダイアログボックスの[ファイルサービス]リストから、データを保存したいコン

ピューターで実行しているファイルサービスの名前を選択します。 

ヒント: ファイルサービスを追加するには、[ファイルサービスの追加]をクリックし、新しいファイルサービスのノード名を入力してから、[OK]をクリックします。 

 3.  [生データ共有の追加]をクリックします。  4.  [生データ共有の追加]ダイアログボックスで、共有名を入力し[OK]をクリックします。 

結果: この共有がまだ存在していない場合は、ダイアログボックスが表示されますので、共有のディレクトリーパスを指定することができます。 

共有が作成されると、デフォルトの権限が適用されます。設定される権限は OS によって異なります。適切な機能とセキュリティーが実現できるように、生データフォルダーの権限は最新バージョンの Empower 3 Installation, Configuration, and Upgrade Guide(『Empower 3インストール/構成/アップグレードガイド』)で説明されているとおり正確に設定してください。

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新しいプロジェクトを作成する場合、生データパスをプロジェクト新規作成ウィザードの[名前の入力]ページで指定することができます。既存のプロジェクトデータは、別の生データ共有に移動することもできます。この機能に関連する 3 つの Empower 3 FR3 ソフトウェアの特権は、プロジェクトパスの作成、プロジェクトパスの指定、プロジェクトパスの変更です。この機能のさまざまな面を使用するには、ユーザーは適切な特権を持つ必要があります。

例外:プロジェクトで使用中の生データファイルのパスを削除すると、パスは[生データファイルの管理]ダイアログボックスのリストには表示されなくなります。ただし、プロジェクトの既存のデータも新しく取り込まれるデータも、削除された生データファイルのパスを使用し続けます。

4.4.2 プロジェクト生データファイルの移動プロジェクトの生データを新しいデータディレクトリーに移動させることができます。プロジェクトの生データを移動させるには、[システム管理]ウィンドウでプロジェクトをマウスの右ボタンでクリックし、[プロジェクトデータの移動]を選択します。詳細については、Empower 3 FR3 のオンラインヘルプを参照してください。

推奨事項:多量のデータを移動する場合、[プロジェクトデータの移動]ユーティリティーを使用しないでください。代わりに、[プロジェクトデータの移動]を使ってプロジェクトの生データファイルのパスを修正し、オペレーティングシステムのコマンドを使ってファイルを手動で移動してください。

4.4.3 現在の生データパスの表示デフォルトでは、プロジェクトの生データを格納するディレクトリーを表示する列は[システム管理]ウィンドウのプロジェクトテーブルに表示されません。この情報は、ビューフィルターを作成して、テーブルに追加することができます。

プロジェクトの現在の生データパスを表示させるには、次の操作を行います。

 1.  システム管理者として Empower 3 FR3 ソフトウェアにログインします。 2.  [システム管理]ウィンドウで[プロジェクト]をクリックします。 3.  [ビューフィルター]ウィンドウを開くには、[ビューの編集]をクリックします。 4.  ビューフィルター編集画面に表示される列のリストにディレクトリーを追加します。

ヒント:[名前]列がリストの最初の列となるようにしてください。

 5.  ビューフィルターを保存し、ビューフィルター編集画面を閉じます。

結果: [ディレクトリー]ボックスにプロジェクトの現在の生データパスが表示されます。

4.5 システムモニターの使用システムモニターアプリケーションによって、システムデータベース使用状況をモニターすることができます。どのユーザーがどのプロジェクト、システム、およびプロセスサーバーにアクセスしているかなどの情報は、テーブル形式で表示されます。次の 4 つのビューを使用することができます。

 l ユーザー  l システム  l プロジェクト  l 解析 

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システムモニターには、使用できるライセンスの合計数と比較した使用されるライセンスの合計数が、ライセンスの種類ごとに表示されます。さまざまなライセンス種類は、ユーザーライセンス、システムライセンス、Agilent LC ライセンス、Agilent GC ライセンス、Shimadzu LC ライセンス、Shimadzu GC ライセンス、および Hitachi LC ライセンスです。

ヒント:各ライセンス種類について、使用できるライセンスの合計数は、インストール時にアクティブにしたライセンスの合計数から、使用されるライセンスの合計数を引いた数です。

システムモニターを起動するには、[システム管理]ウィンドウから[表示] > [システムモニター]と選択します。 

システムモニターの詳細については、Empower 3 FR3 のオンラインヘルプを参照してください。

4.6 Empower サービスまたは機能リリースのチェックWaters では、既存の問題に対処するため、または拡張機能を提供するために、サービスや機能のリリースを定期的に発行しています。これらのサービスのリリースは、Waters Elite Web サイトからダウンロード可能です。個々のリリースノートに記載されている手順に従ってインストールします。メディアを必要とするお客様は、Web サイトに表示される部品番号を記録し、お近くの日本ウォーターズの営業所に注文してください。 

ヒント: 任意の[Empower ソフトウェア]ウィンドウで[ヘルプ] > [バージョン情報]の順にクリックして、Empower ソフトウェアのビルド番号を表示し、どのサービスや機能リリースがインストールされているかを知ることができます。

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5 データベースのバックアップとリカバリー

推奨事項:定期的にバックアップメディア一セットをテストし、所属する組織の標準の障害復旧プロトコルに従って、バックアップが正しく動作していることを確認してください。

5.1 Empower 3 FR3 データベースのバックアップデータの損失を防ぎ、アーカイブログの保存ディレクトリーを保守するため、バックアップスクリプトを定期的に実行してください。バックアップスクリプトを実装する最適なタイミングは、システムの設置の際に災害復旧対策の一環としてです。 

Empower 3 FR3 のデータを保護するため、以下の作業を実行することをお勧めします。 

 l 最低 1 日に 1 回、データベースおよび Empower 3 FR3 ソフトウェア生データファイルをホットバックアップ。

 l 最低週に 1 回、データベースおよび Empower 3 FR3 ソフトウェア生データファイルをコールドバックアップ。

推奨事項:バックアップの頻度はデータの相対的な重要性に基づいて決定してください。非常に重要なデータの場合は、Empower 3 FR3 ソフトウェアバックアップツールを使用して、1 日に 2 回以上ファイルをバックアップするか、個々のプロジェクトをバックアップしてください。

バックアップのスケジュール作成については、「Windowsのスケジューラーを使用したデータベースバックアップのスケジュール」を参照してください。 

2 種類のバックアップセットがあります。 

 l データベースのホットバックアップセットは、Empower データベースがバックアップモードである場合に作成されます。このバックアップモードは、データベースを閉じることなく、Oracle ツールを使用してデータベースファイルを他の場所へコピーできる状態にするプロセスです。この種類のデータベースバックアップをリストアするときに、これらのファイルを使用してリストアされたデータベースを開くには、通常は手動でのデータベースのリカバリーを行うことが必要になることがあります。 

 l データベースのコールドバックアップセットは、Empowerデータベースが閉じている間に作成されます。閉じている間は、データベースに対して新規のトランザクションは配置できません。この種類のデータベースバックアップをリストアするときに、これらのファイルを使用してリストアされたデータベースを開く場合、一般的には手動でのリカバリーは必要ありません。 

重要: システム障害の場合は、システムの修復を試みる前に、現在のバックアップを手動で実施してください。

5.1.1 スクリプトによる Empower 3 FR3 データベースのバックアップこのセクションでは、弊社で用意したバックアップスクリプトファイルを使用して、Empower 3 FR3 データベースをバックアップする手順について説明します。

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Empower 3 FR3 データベースのインストール時に、ホットバックアップとコールドバックアップのスクリプトがプログラムドライブ:\Empower\Script ディレクトリーに書き込まれます。スクリプトはコマンドプロンプトから手動で実行することも、スケジュールされたタスクとして実行することもできます。どちらのバックアップスクリプトも、累積したアーカイブログを既定の場所からバックアップフォルダーのディレクトリーに移動させます。

バックアップスクリプトは動的であり、バックアップが実行されるたびに自動的にデータベースに照会し、すべてのデータベースファイル、制御ファイル、アーカイブログ、および Empower 3 FR3 生データの現在の保存場所を割り出します。これによって、Empower 3 FR3 環境にデータファイルの追加や生データファイル保存場所の指定などの変更を加えても、バックアップスクリプトを手動で書き換える必要がなくなります。

5.1.1.1 バックアップスクリプトファイル

CS_Hot_Gen.bat および CS_Cold_Gen.bat のスクリプトは、すべての Empower データベースファイルをハードドライブの別の場所にコピーします。これらのバックアップ(バックアップセット)に含まれるファイルは、特定の時点でのデータベースの状態を表しています。スクリプトに対して選択したパラメーターによって、バックアップセットにすべてのクロマトグラフィーの生データファイルのコピーが含まれる場合があります。

5.1.1.2 バックアップセットの構造

Empower 3 FR3 データベースをバックアップする際に使用したバックアップスクリプト(ホットまたはコールドドライブバックアップ)によって、バックアップセットの構造が決まります。これらのバックアップ方法によるバックアップからデータベースをリストアする場合は、そのバックアップセットの構造を理解しておくことが重要です。

バックアップによって、以下の構造のバックアップフォルダーが作成されます。

 l アーカイブ (.arc) ログファイルを格納するアーカイブフォルダー l バックアップスクリプトファイルを格納するバックアップスクリプトフォルダー l データベースファイル、Oracle パスワードファイル、ミラー化した REDO ログファイルを格納したデータベースフォルダー、および制御ファイルを格納したサブフォルダー 

 l プロジェクト生データファイルを格納するプロジェクトフォルダー(各フォルダーは固有のフォルダーに格納)

cs_hot_gen.bat スクリプトは、データベースファイル、制御ファイル、REDO ログ、アーカイブログファイル、Spfile、Oracle パスワードファイル、および生データファイルを指定したバックアップドライブにバックアップします。Spfile も Pfile にバックアップします。バックアップの一環として、アーカイブログファイルはバックアップ中に既定の場所からバックアップフォルダーのディレクトリーに移されます。データベースはバックアップの最中でもユーザーがアクセスできるようになっています。スクリプトが同じ場所に対して再実行された場合、既存のバックアップは削除され、新しいバックアップに置き換わります。

次の表には、ホットバックアップスクリプトで作成されるフォルダーとファイルがリストアップされています。

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cs_hot_gen.bat データベースバックアップスクリプト:

フォルダー サブフォルダーと説明

アーカイブ Log Archive Dest 1 と Log Archive Dest 2 にはアーカイブログファイルが格納されています。

バックアップスクリプト

以下のファイルがあります。 l Beginbackup.sql — テーブルスペースをバックアップモードにします。 l EmpowerHBU.sql — EmpowerHBU.bat ファイルを生成します。 l EmpowerHBU.bat — バックアップディレクトリーにデータベースファイルをコピーします。

 l ArcDir.sql — ArcDir.bat ファイルを作成します。 l ArcDir.bat — バックアップディレクトリーにアーカイブディレクトリーを作成します。 l Arc.sql — Copy_Arc.bat ファイルを作成します。 l Copy_Arc.bat — データベースファイルが作成される前後にアーカイブログをバックアップします。

 l Endbackup.sql — データベースファイルが作成される前後にアーカイブログをバックアップします。

 l Copy_DF.sql — 生データファイルをバックアップディレクトリーにコピーします。 l Copy_DF.bat — 生データファイルをバックアップディレクトリーにコピーします。 l Spfilepfile.sql — Spfile から Pfile を作成します。 l StoreDumpDest.sql — 古い user_dump_dest を保存するための OldDumpDest.sql を作成します。

 l OldDumpDest.sql — 古い user_dump_dest をバックアップフォルダーに設定します。

 l NewDumpDest.sql — 新しい user_dump_dest をバックアップフォルダーに設定します。

 l DumpControl.sql — 制御ファイルをトレースにコピーします。データベース REDO ログ 1~4 と、ミラー化された REDO ログ 1~4 が格納されています。 

以下の ORA ファイルがあります。  l pfile  l pwdWAT11 (WAT11 は初期設定の SID) l SpfileWAT11 以下の DBF ファイルがあります。  l INDEX0n(ここで、n は 1~9)  l SYSAUX01  l SYSTEM01  l TEMP01  l UNDOTBS01  l USER0n(ここで n は 1 から 9 の値です) Controlfiles サブフォルダーには、制御ファイル 1~3 が格納されています。

プロジェクト データベース内の各プロジェクトに対して、プロジェクトの生データファイルを格納するサブディレクトリーが用意されています。

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cs_cold_gen.bat スクリプトは、データベースファイル、制御ファイル、REDO ログ、アーカイブログファイル、Spfile、Oracle パスワードファイル、および生データファイルを指定したバックアップドライブにバックアップします。Spfile も Pfile にバックアップします。バックアップの一環として、アーカイブログファイルはバックアップ中に既定の場所からバックアップフォルダーのディレクトリーに移されます。

データベースは、バックアップ開始前にこのスクリプトによって停止され、バックアップ完了後に再起動されます。バックアップ中は、ユーザーはデータベースにアクセスできない状態になり、バックアップ中に取り込まれたデータはデータベースが再起動されるまでローカルにバッファされます。スクリプトが同じ場所に対して再実行された場合、既存のバックアップは削除され、新しいバックアップに置き換わります。

このスクリプトを使用すると、後で組織内でのバックアップ手順の一部としてバックアップするディレクトリーにバックアップすることができます。このスクリプトはサードパーティ製バックアップアプリケーションで使用することができます。

次の表には、コールドデータベースバックアップスクリプトで作成されるファイルを示します。

cs_cold_gen.bat データベースバックアップスクリプト:

フォルダー

サブフォルダーと説明

アーカイブ Log Archive Dest 1 と Log Archive Dest 2 にはアーカイブログファイルが格納されています。バックアップ

バックアップファイルを以下に一覧表示します。 l shutdown.sql — 直ちにデータベースをシャットダウンします。 l startup.sql — データベースを再起動します。 l EmpowerCBU.sql — EmpowerCBU.bat ファイルを構築します。 l EmpowerCBU.bat — データベースファイルをコピーします。 l DBVerify.sql — DBVerify.bat を生成するスクリプトを作成します。 l DBVerify.bat — データベースファイルに対して DBV を実行します。 l ArcDir.sql — アクティブなアーカイブログごとにリストディレクトリーを作成するバッチファイルを生成します。

 l ArcDir.bat — アーカイブログファイルを保存するバックアップディレクトリーを作成します。 l Arc.sql — アクティブなアーカイブログをそれぞれの保存場所 (1 ~ 10) から移動させるバッチファイルを生成します。

 l Arc.bat — バックアップをコピーします。 l Copy_DF.sql — すべてのデータ共有から生データファイルをコピーします。 l Copy_DF.bat — 生データファイルをバックアップディレクトリーにコピーします。 l Spfilepfile.sql — Spfile から Pfile を作成します。 l StoreDumpDest.sql — 古い user_dump_dest を保存するための OldDumpDest.sql を作成します。

 l OldDumpDest.sql — 古い user_dump_dest をバックアップフォルダーに設定します。 l NewDumpDest.sql — 新しい user_dump_dest をバックアップフォルダーに設定します。 l DumpControl.sql — 制御ファイルをトレースにコピーします。

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フォルダー

サブフォルダーと説明

データベース

REDO ログ 1~4 と、ミラー化された REDO ログ 1~4 が格納されています。 以下の ORA ファイルがあります。  l pfile  l pwdWAT11   l SpfileWAT11 以下の DBF ファイルがあります。  l INDEX0n(ここで、n は 1~9)  l SYSAUX01  l SYSTEM01  l TEMP01  l UNDOTBS01  l USER0n(ここで n は 1 から 9 の値です) Controlfiles サブフォルダーには、制御ファイル 1~3 が格納されています。

プロジェクト

データベース内の各プロジェクトに対して、プロジェクトの生データファイルを格納するサブディレクトリーが用意されています。

5.1.2 スクリプトを使用するデータベースバックアップの実行cs_hot_gen.bat ファイルはデータベースのホットバックアップを、cs_cold_gen.bat ファイルはデータベースのコールドバックアップを実行し、ハードディスクドライブに保存します。バックアップスクリプトがコマンドラインプロンプトから手動で実行されたか、スケジュールされたタスクとして自動的に実行されたかどうかに関係なく、コマンド構文では次の 7 つの変数が必要です。

バックアップ変数:

変数 例

バックアップスクリプト <インストールドライブ>:\Empower\Script\cs_hot_gen.batバックアップ先 G:\BackupOracle SYSDBA ユーザー名

既定値: SYS例外:複数のデータベースインスタンスを Windows ベースの Empower 3 FR3 サーバーに作成する場合、ユーザー名ではなく接続文字列を指定します。以下の例で、WAT11 はサーバーに存在する次のサービス名です。例: 接続文字列:sys@WAT11

パスワード(Oracle SYSDBA ユーザーについて)

Oracle

Oracle_Home <インストールドライブ>:\Empower\Oracle\Oracle11g_4

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変数 例

Oracle_SID 既定値: WAT11生データを除外する Yes / No

ヒント: デフォルトでは、生データはバックアップに含まれます。生データをバックアップから除外するには、[Yes]を選択します。

これらのスクリプトファイルを使用するためのコマンド構文は、次のとおりです。backupscript backup_location OracleSYSDBA_username Password Oracle_home SID Exclude raw data.

ドライブへのバックアップを実行するには、次の操作を行います。

 1.  [スタート] > [実行]をクリックして、CMD を[実行]ダイアログボックスに入力し、[OK]をクリックします。ヒント:Windows 2012 では、[スタート]で[検索]アイコンをクリックして「CMD」を入力します。

 2.  [コマンドプロンプト]ウィンドウで、実行したいバックアップの種類のコマンド構文を入力します。例:

E:\Empower\Script\cs_hot_gen.bat G:\Backup sys oracle

E:\Empower\oracle\oracle11g_4 wat11 no

ヒント:コールドバックアップを実行するには、cs_hot_gen.bat を cs_cold_gen.bat に置き換えます。

 3.  これで、Windows バックアップまたはサードパーティのバックアップアプリケーションを使用して、バックアップフォルダーのバックアップが行われます。バックアップスクリプトにより、データが日次または週次で上書きされます。2 つ以上のバックアップを利用可能にするには、サードパーティ製ソフトウェアを使用します。

5.1.3 現在の状態のバックアップの手動キャプチャーこのセクションでは、現在の Empower データベースおよびクロマトグラフィーの生データファイルを手動でバックアップする方法を説明します。

必要条件: 現在のデータベースが動作していない場合にも、リストアまたはリカバリーのプロセスを開始する前に、すべての Empower データベースファイルおよびすべてのクロマトグラフィーの生データファイルをコピーします。

Empower データベースおよびクロマトグラム生データファイルをコピーする前に、バックアップ中にファイルを変更しないように、Empower サーバーの Oracle インスタンスを終了する必要があります。これによって、ファイルが正しくコピーされます。

現在の状態のバックアップをキャプチャーするには:

 1.  [スタート]メニューの[検索]ボックスに、「サーバーマネージャー」と入力し、プログラムリストで[サーバーマネージャー]をクリックします。ヒント: Windows サーバー 2012 では、[スタート]で[サーバーマネージャー]をクリックします。

 2.  [サーバーマネージャー]ツリーで、[設定]を展開します。 3.  [設定]ツリーで、[サービス]を選択します。 4.  WatersService、および「Oracle」という名前で始まりステータスが「開始済み」である各サービスに対し

て、以下の操作を行います。 l サービス名をクリックします。 l [停止]をクリックします。

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 l サービスが停止するのを待ちます。 5.  データベースを停止します。 6.  以下のデータベースファイルを該当するハードディスクのパーティションから Empower サーバー以外の安

全な場所にコピーします。

\Empower\Oracle\Oracle11g_4\database\pwdWAT11.ora

\Empower\Oracle\Oracle11g_4\database\SPFILEWAT11.ora

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\SYSTEM01.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\UNDOTBS01.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\SYSAUX01.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\USERS01.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\USERS02.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\USERS03.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\USERS04.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\USERS05.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\USERS06.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\USERS07.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\USERS08.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\USERS09.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\INDEX01.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\INDEX02.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\INDEX03.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\INDEX04.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\INDEX05.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\INDEX06.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\INDEX07.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\INDEX08.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\INDEX09.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\TEMP01.DBF

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\REDO01.RDO

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\REDO02.RDO

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\REDO03.RDO

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\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\REDO04.RDO

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11\CONTROL01.CTL

\WatersCDSMirrorDB\Oradata\WAT11\CONTROL02.CTL

\WatersCDSMirrorDB\Oradata\WAT11\CONTROL03.CTL

\WatersCDSMirrorDB\Oradata\WAT11\REDO21.ORA

\WatersCDSMirrorDB\Oradata\WAT11\REDO22.ORA

\WatersCDSMirrorDB\Oradata\WAT11\REDO23.ORA

\WatersCDSMirrorDB\Oradata\WAT11\REDO24.ORA

\WatersCDSArchive1DB\*.* (すべてのファイル)

\WatersCDSArchive2DB\*.* (すべてのファイル)

\Empower\Projects\*.* (すべてのプロジェクトフォルダーとファイル)

ヒント:バックアップの前に、バックアップスクリプトにより、データベースがファイルリスト全体を取得していることが確認されます。ただし、複数のサーバーで複数のファイルを共有する場合や、新規テーブルスペースのデータファイルを作成して上記とは異なるディレクトリーに保存する場合があります。Empower ソフトウェアにログオンして、[表示] > [生データファイルの管理]をクリックし、使用している Empower システムで共有されているすべての設定済みファイルを表示します。これらのデータベースファイルを安全な場所に手動でコピーすることもできます。

 7.  ファイルをコピーしたら、[サーバーマネージャー]フォルダーに戻ります。 8.  ステップ 4 で停止したサービスそれぞれに対して、以下の操作を実行します。

 l サービス名をクリックします。 l [開始]をクリックします。

 9.  データベースを再起動します。

代替手段:各サービスの起動種類を変更していない場合は、サーバーを再起動します。起動種類は(初期設定による)自動、または手動/無効(ユーザーによる変更)に設定できます。

5.1.4 Windows のスケジューラーを使用したデータベースバックアップのスケジュール

Windowsのスケジューラーを使用して、ホットバックアップおよびコールドバックアップをスケジュールすることができます。

規則:複数のデータベースインスタンスを Windows ベースの Empower 3 FR3 サーバーに作成する場合は、データベースサーバーでバックアップをスケジュールする必要があります。

バックアップをスケジュールする方法:

 1.  [スタート]メニューの[検索]ボックスに、「サーバーマネージャー」と入力し、プログラムリストで[サーバーマネージャー]をクリックします。ヒント: Windows サーバー 2012 では、[スタート]で[サーバーマネージャー]をクリックします。

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 2.  [サーバーマネージャー]ツリーで、[設定]を展開します。 3.  [設定]ツリーで、[タスクスケジューラー]を選択します。 4.  [アクション]リストから、[タスクの作成]を選択します。 5.  [全般]タブで、タスクの名前と説明を指定します。 6.  [ユーザーまたはグループの変更]をクリックして、スケジュールされたタスクを実行するのに十分な権限を

持った、Windows ユーザーのユーザー名とパスワードを入力します。 7.  [ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する]をクリックします。 8.  [トリガー]タブを選択してから、[新規]をクリックします。 9.  バックアップを行う頻度とタイミングを入力し、[OK]をクリックします。 10.  [アクション]タブを選択してから、[新規]をクリックします。 11.  アクションが[プログラムの開始]に設定されていることを検証します。 12.  Empower\Script フォルダーを開きます。 13.  cs_cold_gen.bat または cs_hot_gen.bat を選択して、[開く]をクリックします。 14.  [引数の追加]ボックスで、「バックアップ変数」というタイトルのテーブルにリストされている 6 つのバックアッ

プパラメーターを追加し、[OK]を 2 回クリックします。

例:  program drive\Empower\Script\cs_hot_gen.bat g:\backup sys oracle E:\empower\oracle\oracle11g_4 wat11 [yes/no]

ヒント:オプションで、7 番目の変数を指定して、データベースファイルだけをバックアップし、生データファイルをコピーしないようにすることができます。データベースファイルのドライブバックアップだけを実行するには、ステップ 14 のバックアップのコマンド構文の最後に「Yes」を追加します。

バックアップスクリプトを同じ場所に対して実行すると、その度に既存のバックアップディレクトリーは削除されます。長期間にわたってバックアップを保存しておきたい場合は、異なる場所に対して複数回のバックアップをスケジュールすることもできます。

例:週 1 回実行するタスクを 7 つ作成し、それぞれに異なる名前を付け(MondayBackup や TuesdayBackup など)、各タスクを指定した日に実行するように、スケジュールします。この方法では、最も古いバックアップが上書きされるまで、7 日分のバックアップが維持されます。

5.1.5 バックアップのテスト推奨事項:

 l 定期的にバックアップメディアセットをテストし、所属している組織の標準の障害復旧プロトコルに従って、バックアップが正しく動作していることを確認してください。

 l 実際のサーバーと同じ設定でテストサーバーを作成します。バックアップをテストサーバーでリストアすることで検証します。

関連項目:「スクリプトを使用して Empower 3 FR3 データベースをバックアップする」セクションを参照して、バックアップ中に適切なスクリプトが動的に作成されたことを確認します。

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5.2 ドライブの障害からのリカバリーデータが失われる原因で多いのはハードディスクの故障です。故障の種類によって、特定のドライブをリストアするか、データベース全体をリストアすることが必要になります。

ヒント:ホットバックアップだけしか実行していない場合でも、リカバリーは可能です。しかし、この場合にはより複雑なリカバリー手順が要求されており、本書で扱う範囲を超えています。詳細については、Waters のデータスペシャリストにお問合せください。

このセクションでは、データベース、サポートしているオペレーティングシステム、あるいは特定のハードドライブのパーティションが存在しているハードウェアに問題が発生した場合に、スクリプト化されたバックアップセットを使用して Empower アプリケーション(データベースおよび生データファイル)を復元する方法を説明します。

特に、このセクションでは以下のシナリオから復旧する方法を説明します。

 l コールドバックアップを使ったデータベースドライブの障害 l Empower ソフトウェアの生データドライブの障害 l Empower プログラムファイルディスクの障害 l データベースドライブと生データドライブの障害 

ヒント:このセクションで説明しているリカバリー手順では、Empower サーバーが Empower 3 Installation, Configuration, and Upgrade Guide (『Empower 3 インストール/構成/アップグレードガイド』)に記載されているとおりに(アプリケーションは 4 つの個別の物理ドライブおよびパーティションで設定)正確に設定されている場合を想定しています。カスタムインストールを行った場合は、必要に応じてリカバリー手順を変更する必要があります。例えば、WAT11 以外の SID 名を選択した場合は、WAT11 の代わりに使用している SID を指定してください。

5.2.1 コールドバックアップを使ってデータベースドライブの障害からリカバリーするには、次の操作を行います。

必要条件:コールドバックアップの場合は、前回バックアップを行った状態にデータベースが復元されます。生データファイルとデータベースとの同期をとるためには、コールドバックアップの時点でバックアップされた生データファイルをリストアしてください。

リカバリープロセスを開始する前に、次のステップを実行してください。

 l オペレーティングシステムに管理者としてログインします。 l データベースが実行中の場合、「Empower 3 FR3 データベースの停止と起動」の説明に従って、これを停止します。

コールドバックアップを使ってデータベースドライブ障害からリカバリーするには、次の操作を行います。

 1.  該当するデータベースファイルがあることを確認して、バックアップのリストアを行う前に、データベースドライブ:\EmpowerDatabase\oradata\WAT11 ディレクトリーツリーの内容をすべて削除します。

 2.  データベースドライブのルートに EmpowerDatabase\oradata ディレクトリーを作成し、その下にSID名のサブディレクトリーを作成します。

例:データベースドライブ:\EmpowerDatabase\oradata\WAT11。

 3.  コールドバックアップのデータベースディレクトリーから、すべてのデータベースデータファイル (*.DBF) と REDO0n ログファイル(ここで、n は 1 ~ 4)をデータベースドライ

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ブ:\EmpowerDatabase\oradata\WAT11 ディレクトリーにコピーします。 4.  Controlfile フォルダーから Control01.CTL ファイルをデータベースドライ

ブ:\EmpowerDatabase\oradata\WAT11 ディレクトリーにコピーします。 5.  生データドライブのコンテンツをコピー:\WatersCDSMirrorDB\oradata\WAT11 の内容を安全な

場所にコピーします。

ヒント:これらのファイルは、追加でリカバリーが必要になった場合に使用します。この追加リカバリーはこの手順では説明していません。

 6.  生データドライブ:\WatersCDSMirrorDB\oradata\WAT11 の内容を削除します。 7.  コールドバックアップの database\controlfiles ディレクトリーから、Control02 および Control03 を生

データドライブ:\WatersCDSMirrorDB\oradata\WAT11 にコピーします。 8.  コールドバックアップのデータベースディレクトリーから、REDO2n ログファイル(ここで、n は 1~4)を生

データドライブ:\WatersCDSMirrorDB\oradata\WAT11 にコピーします。 9.  OracleServiceWat11 を停止してから再起動すること、またはサーバーを再起動することで、データベー

スを再起動します。 

5.2.2 Empower ソフトウェアの生データドライブの障害からのリカバリーEmpower 3 FR3 ソフトウェア生データディスクには、生のクロマトグラムファイル、EmpowerMirror1DB ディレクトリー、そして多くの場合 EmpowerMirrorDB ディレクトリーが格納されています(ただし、データベースの設定が異なる場合があります)。このドライブに障害が起きても、Empower 3 FR3 データベースディスクが影響を受けることはないため、Empower 3 FR3 データベースの情報が失われることはありません。

最後のバックアップからディスクが故障するまでに生成したクロマトグラフィーファイルはリカバリーできないため、その期間に取り込んだクロマトグラムやその結果は表示することも、使用することもできません。ただし、直前のバックアップ以降に作成または編集したすべてのメソッド、サンプルローディング情報、および生成した結果は使用することができます。

5.2.2.1 生データドライブの障害からのリカバリー

リカバリープロセスを開始する前に、次のステップを実行してください。

 l オペレーティングシステムに管理者としてログインします。 l データベースが実行中の場合、「Empower 3 FR3 データベースの停止と起動」の説明に従って、これを停止します。

ヒント:この手順で、WAT11 の実際の SID が異なる場合は、実際の SID を使用してください。インストール済のソフトウェアは、以下に記載のリカバリー手順に一覧で表示されているのとは異なるドライブにある場合があることに留意してください。  

生データドライブの障害からリカバリーするには、次の操作を行います。

 1.  生データドライブに Projects ディレクトリーを作成します。

生データドライブ:\Empower\Projects。

 2.  バックアッププロジェクトのディレクトリーから、すべてのプロジェクトフォルダーを生データドライブ:\Empower\Projects ディレクトリーにコピーします。

ヒント:設定では生データを複数共有する場合があります。

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 3.  Projects ディレクトリーを共有名 Waters_Projects$で共有し、Empower 3 Installation, Configuration, and Upgrade Guide(『Empower 3システムインストール/構成/アップグレードガイド』)で説明されているとおりに、該当するセキュリティーレベルを設定します。

 4.  データベースドライブ:\EmpowerDatabase\oradata\WAT11 ディレクトリーから、Control01 を生データドライブ:\EmpowerMirrorDB\oradata\WAT11 にコピーします。

 5.  生データドライブ:\WatersCDSMirrorDB\oradata\WAT11 ディレクトリーで、Control01.CTL から Control02.CTL に名前を変更します。

 6.  データベースドライブ:\EmpowerDatabase\oradata\WAT11 ディレクトリーから、Control01 を生データドライブ:\EmpowerMirrorDB\oradata\WAT11 にコピーします。

 7.  生データドライブ:\WatersCDSMirrorDB\oradata\WAT11 ディレクトリーで、Control01.CTL から Control03.CTL に名前を変更します。

 8.  データベースドライブ:\EmpowerDatabase\oradata\WAT11 ディレクトリーから、REDO0n ログファイル(ここで、n は 1 ~ 4)を生データドライブ:\WatersCDSMirrorDB\oradata\WAT11 にコピーします。

 9.  生データドライブ:\WatersCDSMirrorDB\oradata\WAT11 ディレクトリーで、REDO0n.RDO ログファイルの名前を REDO2n.RDO (ここで、n は 1 ~ 4)に変更します。

 10.  アーカイブログのディレクトリー生データドライブ:

\WatersCDSArchive1DB を作成します。

 11.  プログラムドライブ:\EmpowerArchive2DB ディレクトリーのすべての内容を、生データドライブ:\WatersCDSArchive1DB にコピーします。

 12.  OracleServiceWat11 を停止して再起動することにより、またはサーバーを再起動することことによって、使用するデータベースを再起動します。

ヒント:この手順は単一の生データまたは共有を想定しています。Empower ソフトウェアは生データの複数共有をサポートしています。

5.2.3 Empower プログラムファイルディスクの障害からのリカバリーEmpower 3 FR3 のプログラムファイルのディスクには、Empower プログラムファイルおよび Empower\Script ディレクトリーが含まれています。Oracle プログラムファイルには Oracle ディレクトリー oracle_home が含まれていて、そこにはOracleパスワードファイル(pwdWATn.ora)および一連のアーカイブログファイルがある WatersCDSArchive2DB ディレクトリーが含まれています。これらのディスクのリカバリー作業には、Empower と Oracle の再インストールが含まれます。

ヒント: Empower ソフトウェアと Oracle が共に同じプログラムディスクに存在することは可能ですが、別個のプログラムディスクに存在することも可能です。

部分的なディスク障害の場合は(不良データセクタなど)、そのディスクからすべてのアーカイブ(*.arc)ファイルを保存することができるので、直ちにデータベースドライブのバックアップを行います。アーカイブファイルは、ディスクの修理が終わるまでテープまたはネットワークドライブにコピーしておくことができます。そうすれば、障害が発生した時点の状態にデータベースをリストアすることができます。

推奨事項:誤ってファイルの削除や上書きが行われた場合に備えて、他のすべてのドライブのバックアップを行ってください。バックアップ先のディレクトリーに、ファイルのコピーに必要なディスクの空き容量が十分にあることを、事前に確認しておいてください。

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5.2.3.1 プログラムドライブの障害からのリカバリー

可能であれば、ドライブ全体のディスクイメージバックアップをリストアするのが最良の選択です。プログラムファイルディスクのディスクイメージのバックアップが使用できない場合や、バックアップに最新の変更内容が反映されていない場合は、Empower 3 FR3 および Oracle を、以下の手順で再インストールします。

Empower プログラムドライブの障害からリカバリーするには、次の操作を行います。

 1.  データベースドライブ:\EmpowerDatabase\oradata\WAT11 ディレクトリーの内容を、ネットワークドライブなどの安全な場所に手動でバックアップしてから、データベースドライブ:\EmpowerDatabase ディレクトリーを削除します。

 2.  生データドライブ:\Empower\Projectsディレクトリーの内容を、ネットワークドライブなどの安全な場所に手動でバックアップしてから、生データドライブ:\Empower\Projects ディレクトリーを削除します。

 3.  生データドライブ:\WatersCDSArchive1DB および生データドライブ:\WatersCDSMirrorDB ディレクトリーを安全な場所に手動でバックアップしてから、これらのディレクトリーを削除します。

 4.  Empower をインストールする前に、オペレーティングシステムドライブを前回のリストアポイントに再イメージします。

 5.  Empower 3 Installation, Configuration, and Upgrade Guide(『Empower 3 システムインストール/構成/アップグレードガイド』)で説明されているとおりに、Empower 3 FR3 DVD から Empower を前と同じ場所にインストールし、前と同じ SID およびグローバルデータベース名を使用します。

 6.  [サービス]を開き、以下のサービスの[スタートアップの種類]を[無効]に設定します。 l OracleServiceWAT11 l OracleEmpower11g_4TNSListener l WatersService

 7.  サーバーを再起動します。 8.  データベースドライブ:\EmpowerDatabase\oradata\WAT11 のコンテンツと、control01.ctl ファ

イルを含むコールドバックアップにバックアップされているデータベースファイルとを交換します。 9.  プログラムドライブ:\WatersCDSArchive2DB ディレクトリーのコンテンツと、コールドバックアップにある、

\LOG_ARCHIVE_DEST_1 アーカイブのコンテンツとを交換します。

ヒント:同じファイルを使用して生データベースドライブ:\WatersCDSArchive1DB のコンテンツを交換します。

 10.  生データドライブ:\Empower\Projects ディレクトリーのコンテンツと、コールドバックアップにあるプロジェクトファイルのコンテンツを交換します。

 11.  生データドライブ:\WatersCDSMirrorDB ディレクトリーにある Control02、Control03、Redo21、Redo22、Redo23、および Redo24 ファイルと、コールドバックアップにある Control および Redo ファイルとを交換します。

 12.  手動でバックアップされ、プログラムドライブ:\Empower\Oracle\Oracle11g_4\network\admin および Empower\Oracle\Oracle11g クライアントディレクトリーに貼り付けられた tnsnames.ora ファイルをコピーします。

 13.  プログラムドライブ:\Empower\Oracle\Oracle11g_4\network\admin\listener.ora ファイルと、手動バックアップにある listener.ora ファイルを交換します。

 14.  生データドライブ:\Empower\Projects ディレクトリーを共有名 Waters_Projects$ で共有し、Empower 3 Installation, Configuration, and Upgrade Guide(『Empower 3 システムインストール/構成/アップグレードガイド』)の最新バージョンで説明されているとおりに、該当するセキュリティー

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レベルを設定します。 15.  [サービス]を開き、以下のサービスの[スタートアップの種類]を[自動]に設定します。

 l OracleServiceSID_Name l OracleEmpower11g_4TNSListener l WatersService

 16.  サーバーを再起動します。

5.2.4 データベースドライブと生データドライブの障害からのリカバリーEmpower 3FR3 データベースドライブと Empower 3 FR3 生データドライブの両方に障害が発生した場合、ミラー化された制御ファイルはリカバリーできません。この場合は、コールドバックアップを使用してリストアを行う必要があります。

データベースと生データドライブの障害からリカバリーするには、次の操作を行います。

 1.  「コールドバックアップを使ってデータベースドライブの障害からリカバリー」するには、次の操作を行います。 2.  「Empower ソフトウェアの生データドライブの障害からリカバリー」するには、次の操作を行います。

5.3 Empower 3 FR3 データベースのリストアこのリストアおよびリカバリーのプロセスは、既存の Empower データベースを、データベースが閉じている間に作成した前回の正常なデータベースバックアップセットからのデータベースのコピーによって置き換えることに基づいています。この種類のバックアップセットは、CS_Cold_Gen.bat バックアップスクリプトの実行中に作成されます。コールドバックアップセットの時点より後で発生した、すべてのユーザーアクティビティーおよびデータベーストランザクションアクティビティーは使用できません。

データベースまたは生データファイルのいずれかのリストアを実行する際は、2 組のファイル間の同期を考慮します。

注意:壊滅的な障害の場合、前回のデータベースバックアップが安全な場所に保管されていて安全であることを、確認します。直近のデータベースが上書きされないように、データベースバックアップディレクトリーの名前を変更します。障害のあるサーバーとは別のサーバーまたはストレージユニットにバックアップのコピーを保存します。

5.3.1 前回の正常なコールドデータベースバックアップの時点へのリカバリーこの手順の実行によって、データベースが停止し、バックアップセットのファイルは適切なサーバーのハードディスク上の場所に(既存のファイルを置き換えて)リストアされ、その後データベースが起動されます。このプロセスは、コールドデータベースバックアップのリストアに基づいているので、手動でのデータベースリカバリーは不要です。この手順は、データベースのリストアとリカバリーのプロセスだけを説明しています。関連するクロマトグラフィーの生データは手動でリストアする必要があります。

サーバーのデータベースをサポートするファイルをバックアップ場所にあるファイルで置き換える前に、Empower サーバーの Oracle インスタンスを設定して、サーバーの電源がオンになったときに自動的に起動しないようにする必要があります。これによって、ファイルが正しくリストアされます。

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前回の正常なコールドデータベースバックアップの時点にリカバリーするには

 1.  コンピューターのデスクトップで、[マイ コンピューター]を右クリックし、[管理]を選択します。ヒント:Windows Server 2012 の[コンピューターの管理]ダイアログにアクセスするには、[サーバーマネージャー] > [管理] > [コンピューター管理]をクリックします。 

 2.  [サービスとアプリケーション]のグループで、[サービス]フォルダーをクリックします。 3.  WaterService および名前が「Oracle」で始まるそれぞれのサービスに対して、

 l サービス名をダブルクリックします。 l [全般]タブをクリックします。 l [スタートアップの種類]ボックスで、[無効]を選択します。 l [OK]をクリックします。

 4.  すべてのアプリケーションを閉じます。 5.  サーバーを再起動します。 6.  以下にリストするファイルを、コールドバックアップセットのデータベースフォルダーから、該当するハードディスク

のパーティションの指定されるコピー先の場所へコピーします。

データベース保管情報:

ファイル 宛先の場所

pwdWAT11.oraSPFILEWAT11.ora

\Empower\Oracle\Oracle11g\database

controlfiles\control02.ctlcontrolfiles\control03.ctlredo21.oraredo22.oraredo23.ora redo24.ora

\WatersCDSMirrorDB\Oradata\WAT11

2016 年 2 月 22 日、715005082JA リビジョン A55 ページ

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ファイル 宛先の場所

control01.ctlredo01.rdoredo02.rdoredo03.rdoredo04.rdoSYSTEM01.dbfUNDOTBS01.dbfTEMP01.dbfSYSAUX01.dbfINDEX01.dbfINDEX02.dbfINDEX03.dbfINDEX04.dbfINDEX05.dbfINDEX06.dbfINDEX07.dbfINDEX08.dbfINDEX09.dbfUSERS01.dbfUSERS02.dbfUSERS03.dbfUSERS04.dbfUSERS05.dbfUSERS06.dbfUSERS07.dbfUSERS08.dbfUSERS09.dbf

\EmpowerDatabase\Oradata\WAT11 

ヒント:テーブルはこれらのファイルの一般的な場所について説明しています。場所は、特定のインストールおよび、生データ共有の追加またはテーブルスペースデータファイルの追加などの後からの設定操作によって異なります。

ファイルをリストアした後、Empower サーバーの Oracle インスタンスを設定して、サーバーが再起動されたときに自動的に起動するようにします。これによって、コールドバックアップセットからの現在のデータベースが自動的に起動し、Empower アプリケーションをサポートできるようになります。

Oracle に対する Windows サービスを自動的に起動できるようにするには

 1.  コンピューターのデスクトップで、[マイ コンピューター]を右クリックし、[管理]を選択します。ヒント:Windows Server 2012 の[コンピューターの管理]ダイアログにアクセスするには、[サーバーマネージャー] > [管理] > [コンピューター管理]をクリックします。 

 2.  [サービスとアプリケーション]のグループで、[サービス]フォルダーをクリックします。 3.  WatersService および名前が「Oracle」で始まるそれぞれのサービスに対して、

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 l サービス名をダブルクリックします。 l [全般]タブをクリックします。 l [スタートアップの種類]ボックスで、[自動]を選択し、[OK]をクリックします。

 4.  すべてのアプリケーションを閉じます。 5.  データベースインスタンスを停止して、再起動します。

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6 トラブルシューティング

この章では、Empower 3 FR3 エンタープライズまたはワークグループシステムで発生する可能性があるシステムレベルでの問題を特定し、修正するための指針を示します。ハードウェアおよびソフトウェアの問題について、その症状と対処法を説明します。

輸送中の損傷およびクレームのお申し出についての詳細は、Empower 3 FR3 のドキュメントメディアに収録されている Waters Licenses, Warranties, and Support Services(『Waters 使用許諾・保証・サポートサービス』)を参照してください。

6.1 追加のヘルプEmpower 3 FR3 システムをトラブルシューティングする際の他のヘルプとして、以下を参照してください。

 l Empower 3 Feature Release 3 オンラインヘルプ l Windows のヘルプ l システムのハードウェアに付属のハードウェアマニュアル l 検出器、ポンプ、オートサンプラー、およびクロマトグラフィーシステムの他のコンポーネントのオペレーターズガイド

 l Empower 3 Feature Release 3 リリースノート l www.Waters.com l Waters テクニカルサービス

ここで示されている対処法によっても問題を解決できない場合は、「問題をレポートする」を参照し、Waters にお問い合わせください。

北米のお客様は、Waters テクニカルサービス (800 252-4752) に問題点をご連絡ください。他の地域のお客様は最寄りの Waters 支社または Waters Corporation 本社(米国マサチューセッツ州、Milford)までお電話いただくか、www.waters.com をご覧ください。

6.2 問題点の特定トラブルシューティングの第 1 ステップは問題点の特定です。問題点の特定に必要な手順はシステムの種類によって異なるので、この章では問題点の特定を行う一般的な方法を説明します。

問題点を特定する際には、以下のことに留意してください。

 l 体系的なトラブルシューティングの計画を立てます。 l ケーブルの接続や権限など、簡単なことを先に確認します。 l 症状を再び発生させ、問題が起こるまでの段階をすべて記録します。 l 問題の原因を突き止めるには、設定は一度に一カ所ずつ修正します。

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 l Empower 3 FR3 ソフトウェアアプリケーションでソフトウェアに問題がある場合、Empower のエラーメッセージが生成されることがあります。メッセージが表示されない、またはログインができない場合、問題は設定にある可能性があります。

 l 装置のコントロールに問題がある場合は、問題があると疑われるデバイスの取り込みサーバーとの接続を外し、可能であれば当該デバイスをフロントパネルからコントロールします。前面パネルから設定してもデバイスが指定どおりに応答しない場合、問題は Empower 3 FR3 システムではなく、装置側にあります。

 l Empower 3 FR3 メッセージセンターをチェックして、エラーがないか調べます。 l オペレーティングシステムのイベントビューアーをチェックして、エラーがないか調べます。

6.2.0.1 問題の記録

システム問題ログに、システムの問題とトラブルシューティングの対処法をすべて記録してください。 

6.3 問題のレポートWaters テクニカルサービスに連絡する前に、その問題について十分に調査してください。本章に記載した対処法で問題を解決できない場合は、すべてのトラブルシューティング情報、システム問題記録、および関連する技術マニュアルをご覧ください。

Waters に連絡する際には、次の情報をお手元にご用意ください。

 l ソフトウェアサポートプラン番号 l 症状の説明 l 問題の深刻さの正確な評価(例:システムのダウン、サーバーのダウン、PC のダウン、PC クライアントがサーバーに接続できない、プリンターの出力が文字化けしている、ときどき誤動作を起こす、など)

 l 問題が発生すると、再現できる問題か、一時的なものか、あるいは継続的な問題か。またはデータに関するものか、アカウントに関するものか

 l 問題が発生するまでの具体的な段階 l システムは最近変更されたか、新しいハードウェアかソフトウェアがインストールされたか、またはメンテナンスが行われたか

 l 問題を修復するために行った処置 l 次の製品のバージョン情報:

 l Empower 3 FR3 ソフトウェア(任意の[ヘルプ] > [バージョン情報]ダイアログボックスからビルド番号およびサービスリリースまたは機能リリースを取得します)

 l Windows オペレーティングシステムソフトウェア(コントロールパネルにあるそのソフトウェアバージョン用のシステムアプレットを使用)

 l Waters HPLC デバイスおよび装置(Empower 3 FR3 インストールログを参照するか、[ファイルの検証]ユーティリティーを使用してファームウェアのバージョンを取得)

 l ハードウェアの構成要素の基本的な構成とシリアル番号 l 印刷したハードコピーのサンプル l 構成要素のユーザーマニュアル

以下の作業の準備をしてください。

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 l ケーブルをまだ点検していない場合は、ケーブルを取り替える必要がある場合もあります。 l 問題に関する報告書を作成し、E メールで送信するか、またはハードコピーをファックスしてください。

推奨事項:対象のシステムに近い場所から電話してください。通話中にシステムが使用できれば、Waters の技術サービス担当者も問題解決をより効果的に行えます。

6.4 バッファリングとデータリカバリーの問題Empower 3 FR3 ソフトウェアは、サーバーやネットワークに障害が発生した場合に、取り込んだデータを保護するためにデータのバッファリングおよびリカバリー機能を提供しています。LAC/E32 取り込みサーバーまたは取り込みクライアントが、Empower 3 FR3 データベース、またはプロジェクトの生データを保存中のファイルサーバーへの接続を失った場合、Empower 3 FR3 は、取り込んだデータを、LAC/E32 取り込みサーバーまたは取り込みクライアントのハードディスクドライブ、Empower 3 FR3 プログラムファイルがインストールされているドライブに、一時的に保存します。ネットワークの接続が復旧すると、LAC/E32 取り込みサーバーまたは取り込みクライアントは適切なサーバーへのデータ送信を再開します。

ヒント:データベース情報(サンプル識別子、メソッド情報、結果など)は、Empower 3 FR3 サーバーの Empower 3 FR3 データベースに保存されます。初期設定では、クロマトグラフ生データは Empower 3 FR3 サーバーの生データドライブ:\ Empower\Projects ディレクトリーに保存されます。

Waters サービスが存在していれば、生データファイルの管理機能を使用して、生データの保存場所を別のコンピューターに変更することができます。これにより、Empower 3 FR3 データベース、またはプロジェクト生データ(初期設定では \\servername\Waters_Projects$)を保存しているコンピューターが、何らかの理由でネットワーク上で使用できない場合、データはバッファリングされます。

関連項目: 生データファイルの管理

6.4.1 バッファリング中の再接続バッファリングが行われている時、現在取り込み中のクロマトグラフデータは取り込みサーバーの\Empower\InstrumentServer ディレクトリーに保存されます。これが行われると、取り込みサーバーは各インジェクション後に適切なサーバへの再接続を試みます。取り込みサーバーがうまく再接続されると、バッファリングされた注入データはネットワークを介して適切な記憶場所にコピーされます。その後、ソフトウェアは取り込みサーバーのハードディスクドライブの生データファイルを削除し、バッファリングが停止して、通常の取り込みが続行されます。

サンプルセットを取り込む前に、該当のネットワーク接続は完全な状態のままでなければなりません。サンプルセットの取り込みが開始されると直ぐに、Empower 3 FR3 ソフトウェアは、データ取り込みを完了するために必要なすべてのメソッドを、取り込みサーバーにダウンロードします。このダウンロードシーケンスは、取り込みが始まる前に終了す必要があり、以後のバッファリングが必要な場合に必要です。

サンプルセットの取り込み後やシングルインジェクションの完了後もデータがバッファリングされたままになっている場合、取り込みサーバーは接続が回復するまで(約)10分ごとに該当のネットワーク接続をチェックします。接続が回復すると、データは適切な記憶場所にコピーされ、取り込みサーバーから削除されます。

ヒント:Empower 3 FR3 ソフトウェアは、必要に応じて、データをすべての待機サンプルセットからバッファーに格納もします。

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6.4.2 バッファリング中のデータ取り込みの継続バッファリングが行なわれると、取り込みは待機中のサンプルセットの残りに対して継続されます。バッファリング時には:

 l 取り込みは、「分析のみ」、「フォールトでも継続」モードで続行されます。 l サンプルの分析画面には、必ずしもリアルタイムプロットは表示されません。 l [レビュー]ウィンドウには、バッファリングされたデータは表示されません。 l [サンプルの分析]ウィンドウのディスクアイコンに「x」が表示されます。(このアイコンは、ステータスバーの右下隅でクロックの隣に表示されます。)

ネットワーク接続が回復し通常の取り込みが再開されると、これらの条件は当てはまらなくなります。ただし、取り込みは「分析のみ」モードで継続されます。

6.5 反応しなくなった接続の切断場合によっては、プロジェクトデータの移動、あるいは手動によるプロジェクトのアーカイブ化を試行する際に、「サーバーがビジー状態です」という内容のメッセージが表示されることがあります。これは、接続がアクティブでない状態で LAC/E32 取り込みサーバーが動作しているためです。これは、停電時など、LAC/E32 取り込みサーバーの電源が予期せず切れたときに起こります。

[システムモニター]の[プロジェクト]タブを見て、切断する必要があるプロセスがあるかどうかを判断します。反応しなくなった接続は、sqlnet.ora ファイルを編集することでチェックできます。

反応しなくなった接続を自動的に切断するには、次の操作を行います。

 1.  データベースサーバーにログインします。 2.  メモ帳で sqlnet.ora ファイルを開きます。 3.  次のコマンドを入力します。

sqlnet.authentication_services = (NTS)

sqlnet.expire_time=X

ここで X は、データベースが、接続がないことを点検するまでの

分数(例えば10分ごと)です。

ヒント:このパラメーターに短すぎる値(2 分間など)を設定すると、データベースのパフォーマンスが低下する場合があります。

 4.  データベースサーバーを再起動します。 5.  [システムモニター]で、問題のあるプロセスがないことを確認します。

6.6 ソフトウェアの問題次の表に、一般的なソフトウェアの問題に関する症状、考えられる原因、および対処法を示します。

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問題のトラブルシューティング:

症状 考えられる原因 対処法

システム性能が低下した。

ディスクの空き容量が不足しています。

Windows エクスプローラーで、ドライブのプロパティを表示して、空きディスク容量をチェックします。ディスクの空き容量が少ない場合、ファイルをアーカイブするか削除します(「サーバーのディスク容量の管理」を参照)。

ディスクに連続する空きディスク容量が不足しています(ディスクの断片化)。

ドライブの最適化:バックアップを実行して、すべてのハードディスクをリストアするか、OS のディスクデフラグツールを使用します。デフラグツールを開くには[スタート] > [すべてのプログラム] > [アクセサリ] > [システムツール] > [ディスクデフラグ]の順にクリックします。

ディスクステータスを調べるときにエラーが発生する。

ネットワークがダウンしている。サービスが実行されていない。ファイアウォールの設定が変更されている。

Windows 7、Windows 8.1、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012 R2 のドキュメントを参照してください。 

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症状 考えられる原因 対処法

クライアントがデータベースに接続できない。   

サーバーが停止しています。

サーバーを再起動します。

リスナーが稼動していません。

リスナーを再起動します。リスナーを再起動するには:1. [スタート] > [すべてのプログラム] > [Empower] > [Waters Net Configuration Assistant]の順に選択します。代替手段:[スタート]をクリックして、「Waters Net Configuration Assistant」と入力します。Empower Personal から:[プログラムドライブ]:\Empower\Bin\WatersNetConfig アプリケーションをクリックします。ヒント:Windows Server 2012 の、[スタート]で > 下向き矢印 ( ) をクリックして[アプリケーション]ページを表示し > [Empower]をポイントして > [Waters Net Configuration Assistant]を選択します。2. Waters Net Configuration Assistant で、[構成] > [リスナー構成]をクリックします。3. リスナーを起動するには、  [開始]をクリックします。ヒント:リスナーを停止してリスナーステータスを取得することもできます。 

クライアントの構成に問題があります。

クライアントの tnsnames.ora ファイルのエントリーが正しいかどうか、TNS_ADMIN 変数が正しい共有を示しているかどうかを確認します。

ネットワークの問題 ネットワークケーブルが正しく接続されていることを確認します。 クライアントで Windows 7、Windows 8.1 または Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012 TCP/IP ユーティリティーを使用して、サーバーへの ping を行います。 ルーティングをする場合、デフォルトのゲートウェイが正しく設定されていることを確認します。

クライアントが LAC/E32 取り込みサーバーの[サンプルの分析]に接続できない。

ユーザーに必要な権限がありません。

クライアントから、ユーザーが正しいドメイン関係にログインしているか確認します。

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症状 考えられる原因 対処法

分析、レポート、あるいはバックグランド解析を使用してデータの処理を試みたときに、結果が作成されない。 

Empower へのパスが見つかりません。

OS のパス環境変数で、Empower のパスが他のパスの前にリストされていることを確認します。

TNS_ADMIN 変数が、セキュリティー設定が適切でない Win2008 R2 または Win2012 R2 データベースサーバーを参照している。

最新バージョンの Empower 3 Installation, Configuration, and Upgrade Guide(『Empower 3 インストール/構成/アップグレードガイド』)の第 4 章を参照してください。

取り込みサーバーへの接続を試みたときに、「No COM connection (COM接続がありません)」というエラーが発生する。

Waters サービスが実行されていないか、あるいは取り込みサーバーがドメイン関係にありません。

Waters サービスを起動します(Waters サービスがオペレーティングシステムのサービスリストの中にない場合は、Waters テクニカルサポートにお問い合わせください)。あるいは、ドメイン間で 2 つの片方向の信頼関係を有効にします。

他のドメインにいるクライアントが Empower のリソースに接続できない。

ドメイントラストが設定されていません。

ドメイン間に双方向の信頼関係があることを確認します。または、Empower ドメインにその特定ユーザー用のアカウントを作成します。

起動しない。データベースのフェッチエラー、または接続エラー。

LAC/E32 取り込みサーバーのデータベースのエイリアスが正しくありません。

接続しようとしているデータベースの LAC/E32 または取り込みクライアント上のデータベースエイリアスを確認します。

LAC/E32 がバッファリングモードで取り込みを開始した。

データベースサービスの名称が、クライアントと LAC/E32 取り込みサーバーの間で一致していません。

tnsnames.ora ファイルを統一します。

クライアントがクロマトグラムを見ることができない、またはプロジェクトの作成/削除ができない。 

ユーザーがドメインにログインしていないか、または生データ共有の権限の設定が正しくありません。

最新バージョンの Empower 3 Installation, Configuration, and Upgrade Guide(『Empower 3 インストール/構成/アップグレードガイド』)を参照してください。

ファイアウォールの例外が正しく設定されていない。

最新バージョンの Empower 3 Installation, Configuration, and Upgrade Guide(『Empower 3 インストール/構成/アップグレードガイド』)を参照してください。

6.6.1 ACQUITY UPLC の問題Empower 3 FR3 で制御されている ACQUITY UPLC システムの場合、オンデマンドのヘルプおよびサポートを提供する Connections INSIGHT iHelp サービスを使用できます。iHelp リクエストサービスにより、ユーザーの質問と共にユーザーのシステムのプロファイルのスナップショットがキャプチャーされ、この情報が自動的かつ安全に、Watersのテクニカルサポートチームに直接送信されます。すると、サポートチームはユーザーに連絡を取り、システムの問題の解決に尽力いたします。

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ACQUITY UPLC システムをコントロールする ACQUITY UPLC システムおよびコンピューターに接続している Empower 3 FR3 コンピューターに、Connections INSIGHT ソフトウェアをインストールする必要があります。Connections INSIGHT ソフトウェアにはアクティブなインターネット接続(直接、またはファイアウォールかプロキシサーバー経由)が必要です。

関連項目:Connections INSIGHT Quick Start Guide(『Connections INSIGHT クイックスタートガイド』)の Connections INSIGHT ソフトウェアのインストールに関する情報、および Connections INSIGHT User’s Guide(『Connections INSIGHTユーザーズガイド』)の Connections INSIGHT ソフトウェアの使用方法に関する情報。

iHelp リクエストを送信するには、次の操作を行います。

 1.  Connections INSIGHT ソフトウェアのトレイアプリケーションを開いて[iHelp]タブを選択します。 2.  [iHelp リクエスト]ダイアログボックスで、問題または質問を記述し、連絡先情報を記入します。 3.  必要に応じて、問い合わせ内容に含めるデータを選択したり、プロットまたはクロマトグラムなどのファイルを

アップロードすることができます。

ヒント: [メソッドとディレクトリー]を選択して、装置またはデバイスにもっとも最近ダウンロードしたプロジェクトで使用したメソッドを Waters に提供してください。これを行っても、クロマトグラムデータは Waters には送信されません。それでも、この機能はソフトウェアに関連する問題のトラブルシューティングには便利です。

 4.  [iHelp リクエスト送信]をクリックします。

結果: サービスプロファイルが作成され、Connections INSIGHT エンタープライズサーバーに送信されます。ファイルのアップロード処理により Waters エキスパートセンター宛の E メールのアラートが実行され、サービスプロファイルがレビューされて結果がユーザーに連絡されます。

6.7 ハードウェアの問題本節のトラブルシューティングの表には、ハードウェア構成要素の症状、考えられる原因と、問題の対処法を示します。

 l 取り込み  l プリンター l Citrix 

このセクションのトラブルシューティングの手順でも解決できない問題がシステムにある場合、ハードウェアに付属のマニュアルを参照して、推奨されているテストと診断を行ってください。構成要素の修理を必要とする問題を発見した場合は、連絡を取る適切なサポート会社をメンテナンス契約から探してください。

その他のトラブルシューティング情報、メンテナンス手順、およびステータスメッセージについては、Empower 3 Feature Release 3 のオンラインヘルプを参照してください。

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LAC/E32 のトラブルシューティング:

症状 考えられる原因 対処法

LAC/E 32 モジュールの電源 LED が点灯しない。

LAC/E 32 モジュールの電源プラグがコンセントから外れている。

LAC/E 32 モジュールの電源プラグをコンセントに差し込みます。

LAC/E32 モジュールの電源が入っていない。

LAC/E 32 モジュールの電源を入れます。

コンセントに電力が供給されていません。

コンセントでの電力を調べます。

ハードウェアが故障しています。

Waters テクニカルサービスにご連絡ください。

ネットワーク、または Empower ソフトウェアを通じての LAC/E32 取り込みサーバーへの接続が失敗する。

LAC/E32 取り込みサーバーの構成が正しくありません。

LAC/E32 取り込みサーバーが正しいネットワークドメインにあることを確認します。すべてのネットワークパラメーターの構成を確認します。

ネットワークカードが機能していません。

Waters テクニカルサービスにご連絡ください。

busLAC/E のハードウェアエラーです。

Waters テクニカルサービスにご連絡ください。

ファイアウォールの例外が正しく設定されていない。

最新バージョンの Empower 3 Installation, Configuration, and Upgrade Guide(『Empower 3 インストール/構成/アップグレードガイド』)を参照してください。

データファイルがデータベースサーバーにコピーされていないため、データファイルを参照することができない。   

LAC/E32 取り込みサーバーまたは取り込みクライアント上で、Water Service が実行されていません。

Waters サービスの[スタートアップの種類]を[自動(遅延開始)]に設定し、LAC/E32 取り込みサーバーまたは取り込みクライアントを再起動します。

データベースサーバー上で、Waters サービスが実行されていません。

Waters サービスの[スタートアップの種類]を[自動(遅延開始)]に設定し、サービスを起動して、データファイルのアップロードが終わるまで最長 10 分待ちます。

一般的なネットワーク障害

Waters テクニカルサービスにご連絡ください。

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症状 考えられる原因 対処法

サンプルの分析の印刷リソースが表示されません。

印刷キューが登録されていません。

[スタート] > [すべてのプログラム] > [Empower] > [Empower ノードプリンターを登録]を選択して、印刷キューを LAC/E32 取り込みサーバーまたは取り込みクライアントに登録します(Windows 7 システム)。オペレーティングシステムに管理者としてログインする必要があります。上記手順を、[Windows リモートデスクトップ接続]を使用してリモートで実行できます。

LAC/E32 取り込みサーバーでの分析中にすべてのサンプルセットデータを復旧できない。

データバッファリングの発生中にネットワークケーブルを取り外した。

TNS_ADMIN 変数がネットワークケーブルの取り外し後のリカバリーを禁止しています。ローカル tnsanmes ファイルを使用して、サンプルセットデータをアップロードしてください。

プリンターのトラブルシューティング:

症状 考えられる原因 対処法

プリンターの電源を入れても反応がない。

プリンターの電源コードが外れています。

コンセントに電源プラグを確実に差し込んでください。

コンセントに電力が供給されていません。

コンセントでの電力を調べます。

ハードウェアが故障しています。

Waters テクニカルサービスにご連絡ください。

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症状 考えられる原因 対処法

プリンターが稼動(印刷)しない。

データまたはメソッドに問題があります。

ファイルのプレビューを画面に表示します。プレビューが表示された場合は、プリンターのトラブルシューティングを行ってください。プレビューが表示されない場合は、Empower でデータかメソッドに問題があります。

バッチ印刷または実行およびレポート印刷ができない状態です。

Empower ノード用プリンターをローカルまたはドメインの管理者として登録します。

バッチ印刷または実行およびレポート印刷ができない状態です。

プリンターサーバーのプリンター権限をチェックします。許可を Everyone に設定します。

プリンターの電源が入っていません。

プリンターの電源を入れます。

プリンターがオンラインになっていません。

プリンターの Ready LED を確認します。点灯していない場合の手順については、プリンターのマニュアルを参照してください。

紙詰まりです。 紙を入れ直します。紙が適切に重ねられ、紙の種類が合っていることを確認してください。

印刷キューが正確に動作していません。

プリンター設定とプロパティを確認します。Windows ヘルプの[インデックス]タブを使用してプリンターのトピックを検索します。キューが止まったり、停止、または一時停止した場合は、プリンターを再起動してください。

プリンターがシステムに接続されていません。

コンピューターやネットワークとプリンター間の接続ケーブルを確認します。

間違ったプリンターが選択されています。

正しいプリンターを選択します。

プリンターエラーです。

プリンターのディスプレイでエラーを確認します。プリンターエラーのトラブルシューティングについては、プリンターのマニュアルを参照してください。

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Citrix の問題のトラブルシューティング:

症状

考えられる原因 対処法

Citrix Web インターフェースを使用して、ブラウザー対応アプリケーションとして Empower 3 FR3 ソフトウェアにアクセスしているとき、起動時に[Empower Login (Empower ログイン)]ウィンドウが全画面表示で開き、ユーザーが[Advance (詳細)]ボタンをクリックすると失敗することがある。 

Citrix Web インターフェースは、開いたときに最大化して表示されるような外観に設定されています。

Citrix Management コンソールで[Application Appearance (アプリケーション外観)]テーブルにアクセスし、[Maximize application on startup (スタートアップのアプリケーションを最大化する)]チェックボックスを選択解除します。

Citrix Web インターフェースを使ってブラウザー対応アプリケーションとして Empower 3 FR3 ソフトウェアにアクセスしているとき、ユーザーがシステム初期設定インターフェースを選択できない。

  Citrix Management コンソールで[Application Appearance (アプリケーション外観)]テーブルにアクセスし、[Maximize application on startup (スタートアップのアプリケーションを最大化する)]チェックボックスを選択解除します。

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症状

考えられる原因 対処法

Citrix Web インターフェースを使って Empower 3 FR3 ソフトウェアにアクセスしているとき、プロジェクトのバックアップやリストアなどのローカルドライブを列挙する操作を実行するために、ローカルのドライブおよびディレクトリーにオプションとしてアクセスできない。

この動作は、ユーザーが初めてローカルドライブを列挙する必要がある操作、例えばプロジェクトのバックアップまたはリストア、メソッドまたはレポートのエクスポートなどを行った際に表示される[ファイルのセキュリティー - Citrix オンラインプラグイン]ダイアログボックスへの応答内容に関係しています。どの時点であっても、このダイアログボックスで[No Access (アクセスなし)]が選択されていると、Citrix Web インターフェースのユーザーは誰もワークステーション上のクライアントローカルドライブにアクセスできなくなります。

Citrix ナレッジセンター (http://support.citrix.com) の 「Citrix Online Plug-in 12.0 Ignores Webica.ini Settings(Citrix オンラインプラグイン 12.0 で Webica.ini 設定を無視する)」(文書 ID CTX124921)の指示に従います。

Citrix クライアントからプロジェクトをリストアするときに、以下の 1 つまたは複数の動作が発生します。  l [Restore (リストア)]ウィザードのレスポンスが遅れ、ウィンドウのステータスが「反応なし」になることがあります 

 l プロジェクトの階層がリストアされません 

 l プロジェクトのリストアが失敗します

リストアするプロジェクトが Citrix クライアントでローカルです。

Citrix クライアントのドライブからリストアするとき、クライアントが Citrix サーバーとある程度の信頼関係にあるドメインの一部であり、そのドメインにログインしていることを確認します。クライアントとサーバーが信頼関係にない別個のドメインに常駐していると、リストア操作が失敗することがあります。

6.8 トラブルシューティングの手順

6.8.1 Windows のエラーメッセージの評価Windows オペレーティングシステムとさまざまなユーティリティーから発行されるシステムメッセージは、同様のフォーマットを共有しています。メッセージの情報に注意してください。

ヒント: Windows の画面印刷機能または画面キャプチャーユーティリティーを使用して、エラーメッセージの画像をキャプチャーします。

さらに詳しい情報を表示するには?ボタン、ヘルプボタン、またはF1キーをクリックします。

メッセージを確認したら[OK]をクリックします。

ヒント: Windows 7 オペレーティングシステムでは、エラーメッセージのダイアログボックスにより多くの情報が表示されます。

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Windows オペレーティングステムとユーティリティーのエラーメッセージの詳細については、Windows 7 のヘルプ、Windows 2008 R2 のヘルプ、または Microsoft の Web サイトを参照してください。

6.8.2 Empower 3 FR3 ソフトウェアのエラーメッセージの評価Empower 3 FR3 ソフトウェアアプリケーションのステータスとエラーメッセージは、クライアントのメッセージセンターに表示されます。メッセージセンターに表示されるエラーメッセージの詳細については、Empower 3 FR3 のオンラインヘルプを参照してください。

エラーメッセージについて Waters テクニカルサポートにお問い合わせする必要がある場合は、特定のエラーを書き留め、そのエラーを再現するために必要な手順を記録した上で、ご連絡ください。

6.8.2.1 Oracle のエラーの評価

Oracle システムおよびユーティリティーのエラーメッセージについては、Microsoft Windows X64 (64 ビット版)用 Oracle Database 11g Release 4 (11.2.0.4) のドキュメントメディアを参照してください。

注意:Oracle エラーメッセージに合わせてデータベースオブジェクトを作成または変更すると、Empower 3 FR3 ソフトウェアのパフォーマンスに悪影響を及ぼすことがあります。Empower 3 FR3 ソフトウェアの再確認が必要になる場合があります。データベースに変更を加える際には、事前に Waters のデータスペシャリストにご相談ください。

エラーメッセージについて Waters テクニカルサポートにお問い合わせする必要がある場合は、特定のエラーを書き留め、そのエラーを再現するために必要な手順を記録した上で、ご連絡ください。

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A 記録フォーム

この付録では、重要なシステム情報を記録するためのフォームのサンプルを示します。

A.1 データベース初期化パラメーター

データベース初期化パラメーター:

パラメーター データベースインスタンス 説明

Oracle SID    Oracle データベースドメイン

   

Oracle アプリケーションドライブ

  Oracle プログラムファイルのコピーが 1 つだけあります。

Empower Oracle データベース

  Oracle Database Configuration Assistant (DBCA) では DB_DIRECTORY と称します。

Empower プロジェクト

  インスタンスごとに一意の共有名を作成する必要があります。

Empower プログラムファイル

  Empower 3 プログラムファイルのコピーが 1 つだけあります。

ミラー化されたディレクトリー

  DBCA では DB_MIRROR です。 

1 番目のアーカイブディレクトリー

  DBCA では DB_ARCHIVE です。

2 番目のアーカイブディレクトリー

  DBCA では Called DB_ ARCHIVE2 と呼ばれます。

メモリー割り当て

  DBCA の 9 あるステップのステップ 8 です。各インスタンスに対して十分なメモリー割り当てが実行されていることを確認します。オペレーティングシステムに十分なメモリーを確保してください。

文字セット   WE8ISO8559P1 が必要。 ヒント:データベースで正しい文字セットが使用されていることを確認するには、アラートログファイルを開いて、「Database Characterset is WEISO8559P1(データベース文字セットは WE8ISO8559P1)」の行を検索します。

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A.2 データベース保管情報(制御ファイル)ヒント: 追加の欄が必要な場合は、適切な文書を追加してください。

コントロールファイル:

パラメーター データベースインスタンス 説明

制御ファイル 1    制御ファイル 2    制御ファイル 3    

A.3 データベース保管情報(テーブルスペース)ヒント: 追加の欄が必要な場合は、適切な文書を追加してください。

データベース保管情報:

パラメーター データベースインスタンス 説明

Index_Data テーブルスペース

   

SYSAUX テーブルスペース

   

SYSTEM テーブルスペース

   

TEMPORARY _DATA テーブルスペース 

   

UNDOTBS1 テーブルスペース

   

USER_DATA テーブルスペース

   

A.4 データファイル情報テーブルスペース名、および各ファイルのパスとサイズも記録します。

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データファイルログ:

テーブルスペース名 データベースインスタンス 説明

     

     

                                             

A.5 データファイル情報 (Redo_logs)

REDO ログ:

パラメーター データベースインスタンス 説明

REDO ロググループ 1

   

REDO ロググループ 2

   

REDO ロググループ 3

   

REDO ロググループ 4

   

A.6 ディスクスペースの使用状況記録

ディスクスペースの使用状況記録:

日付/担当者名 ドライブ名 ディスクの空き容量 日付/担当者名 ドライブ名 ディスクの空き容量

                                            

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日付/担当者名 ドライブ名 ディスクの空き容量 日付/担当者名 ドライブ名 ディスクの空き容量

                                                                                                                                                                                

A.7 データベースバックアップの記録

データベースバックアップの記録:

日付/担当者名 データベースディスク 保存メディアの説明

                                                                      

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A.8 フルディスクバックアップの記録

フルディスクバックアップの記録:

日付/担当者名 ドライブのボリューム名 メディアラベル バックアップセット名

                                                                                                                       

A.9 システムのサービス記録

システムのサービス記録:

日付/担当者名 修理内容 修理業者

                                             

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日付/担当者名 修理内容 修理業者

                                                                 

A.10 システムの問題記録

システムの問題記録:

日付/担当者名

問題の説明 対処法

     

     

                                                                 

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日付/担当者名

問題の説明 対処法

                                   

A.11 ハードウェアのサービス情報シートハードウェアの技術サポート/修理条件:

修理会社名:

所在地:

電話番号:

担当者名:

修理番号:

修理保証期限:

A.12 ソフトウェアのサービス情報シートソフトウェアの技術サポート/修理条件:

修理会社名:

所在地:

電話番号:

担当者名:

修理番号:

修理保証期限:

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