Design the Future. 日本の未来を一緒に描いてみま …Design the Future....

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Design the Future.先輩職員からのメッセージ・目次

座談会● 少し先輩職員からのメッセージ『先輩職員の仕事のリアル』 4

地方自治行政

「霞ヶ関」で「故郷(地方)」のためにできる仕事自治行政局行政課行政第三係長 萩原 良智 8

「人とのつながり、フィールドの広がりを求めて」自治行政局地域自立応援課企画第二係長

併任 企画第一係長 併任 人材力活性化・連携交流室 西村 佳子 9

人・仕事との出会いのある場所自治財政局財政課 佐藤 弘康 10

地方の想いを政策に…。自治財政局交付税課検査係長 大井 芳泰 11

国と地方それぞれの立場から自治税務局市町村税課諸税係長 併任 大都市税制係長 卯田 圭吾 12

先輩の一日 責任と情熱 〜災害と向き合う新人消防庁職員の一日〜

消防庁消防・救急課 持丸 和也 13

放送・情報通信・郵政行政

「政策」を分かってもらうのは大変なんです。情報通信国際戦略局情報通信政策課情報通信経済室 浅川 貴義 14

「政策」を「制度」というカタチに情報流通行政局放送政策課 併任 情報通信国際戦略局情報通信政策課法体系担当 乾 浩斉 15

地域の放送基盤の構築をお手伝いします!情報流通行政局衛星・地域放送課地域放送推進室調査係長 植村 昌代 16

時代の最前線にて総合通信基盤局電気通信事業部高度通信網振興課開発係 日上 俊祐 17

我が国発の無線通信技術の国際標準化を目指して総合通信基盤局電波部衛星移動通信課国際係長 丸橋 弘人 18

先輩の一日 国際会議の一日 情報通信国際戦略局国際政策課 野川 愛美 19

行政制度の管理運営

たくさんの出会いの場人事・恩給局雇用調整第一係 和田 友美 20

大切なのは「理想」と「判断基準」行政管理局主査 大嶋 一郎 21

的確な判断の裏に、確かな統計が存在!だからこそ、正確さにこだわり続けたい統計局統計調査部国勢統計課労働力人口統計室審査発表第二係長 三川 敬久 22

地味にみえて実はダイナミック やりがいのある業務がきっとあります。統計局統計調査部消費統計課審査発表係長 関野 秀峰 23

先 輩 職 員 か ら の メ ッ セ ー ジ ・ 目 次2

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統計審査という裏方業務、いかがでしょうか?政策統括官(統計基準担当)付統計審査官(経済統計担当)付 今井 美恵子 24

先輩の一日 総務省の立場で年金制度を 支えます

行政評価局年金記録確認 中央第三者委員会事務室調査員 大城 由希子 25

総務省を志望するみなさまへ 先輩からのメッセージ 26

地方支分部局

「おかしいこと」を「おかしい」と言える仕事です。北海道管区行政評価局長 中井川 禎彦 28

困っている人の気持ちに寄り添い考えて行動することが仕事です。佐賀行政評価事務所行政相談課業務係長 帶田 義宜 29

「電波」は社会の縁の下の力持ち信越総合通信局無線通信部陸上課 若井 靖之 30

知らないことが、たくさんあります。 近畿総合通信局放送部有線放送課 河瀬 基公子 31

地方自治体・海外・出向・留学

地方のために「地方の現場」にも身を置けるという貴重な機会と大きな魅力木津川市市長公室長 鈴木 宏治 32

地方自治の「現場」を肌で感じる鳥取県企画部地域づくり支援局自治振興課 松本 静香 33

より豊かな「人財」を目指して沖縄県企画部市町村課 小泉 太輝 34

世界で輝く、日本の地方自治 ~海外からの先輩談~自治体国際化協会シドニー事務所所長補佐 田頭 真二 35

ベトナムに来て思うこと在ベトナム大使館二等書記官 丸山 和子 36

メキシコと日本と総務省日墨交換留学生(メキシコ国立自治大学) 丸山 祐輔 37

過去をトレースし、今を生き、斬新な発想と実践力で、国・地方の未来を描く栗原市企画部理事 大塚 雄蔵 38

誰かの役に立ちたいという思いで、統計というフィールドに立っています。独立行政法人統計センター製表部分類主幹付上級製表職 小髙 敦 39

Q&A 40

総務省の組織 42

採用情報 43

先 輩 職 員 か ら の メ ッ セ ー ジ ・ 目 次 3

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先輩職員からのメッ

セージ

少し

守備範囲は「日本全体」

市川:皆さん、こんにちは。今日は皆さんが日々の仕事を

通して感じた総務省の魅力について伺いたいと思います。

まずは、現在担当している仕事についてご紹介ください。

白井:私は現在、総合通信基盤局電波部電波政策課で、電

波の利用状況調査、つまり電波の有効利用の度合いを調

査しています。例えば、携帯電話の基地局が何局あるか

とか、各無線設備でどんな技術が用いられているかなど

の調査がありますが、この調査結果は将来、周波数の割

当を検討する際の基礎データとして活用されます。

塚原:私は自治行政局選挙部管理課で、選挙に関係する様々

なデータのとりまとめや、政治活動用の立札・看板に貼

る証票の交付を担当しています。また、平成 22 年度の

参議院選挙結果をまとめた冊子も作成しています。

安本:私は北海道管区行政評価局で採用となり、今は行政

評価局総務課政策評価審議室で「機動調査」を担当して

いる部署に在籍しています。一般に行政評価局調査は、

テーマを決めてから調査結果が出るまで 1 年から1年

半程度かかりますが、それだと決めた時には話題のテー

マでも、調査結果が出るまでには過去のものとなり十分

に注目していただけないなどの課題があったことから、

もっと評価結果を迅速に公表できる仕組みが必要ではな

いかということで機動調査を担当するチームが設置され

ました。私はそこで主に行政評価局調査の効率化・迅速

化に向けた業務改革の仕事に取り組んでいます。

中根:いよいよ今年の 7 月 24 日に地上デジタル放送へ

の移行が予定されていますが、私はこの地デジ化を担当

する情報流通行政局地上放送課に所属しています。私の

担当は、山間部等の地理的条件により放送電波が届きづ

らい地域に設置される辺地共聴施設のデジタル化改修等

への支援です。アナログ放送終了までに、あと何施設の

デジタル化対応が必要かといった進捗状況などを把握し、

データとしてとりまとめています。とりまとめたデータ

は、今後の判断の基となるので、非常に大事な仕事をさ

せてもらっていると感じています。

瀬尾:私が所属している自治財政局公営企業経営室では、

水道、交通、病院、下水道等といった、主に料金収入に

よって賄われる地方公共団体が経営する公営企業のうち、

水道事業や交通事業等に関する業務を行っています。私

がいる水道・工業用水道事業係では、ライフラインであ

る水道事業が、安定的に安全な水を供給できるよう地方

財政措置を行ったり、経営的な助言や統計資料を作成し

たりしています。国民生活に密接した影響の大きい事業

が担当なので、やりがいがあります。

西田:私は統計局統計調査部消費統計課で全国消費実態調

査を担当しています。この調査は5年に1度、世帯の収

支、貯蓄・負債などを調べており、その結果は国や地方

公共団体の政策立案の際の基礎資料などに使われていま

す。直近では平成 21 年に実施し、その結果を随時公表

しています。具体的には世の中の動向なども考慮しなが

ら結果を分析し、まとめたものをホームページ等で公表

する仕事をしています。

『先輩職員の仕事のリアル』総務省とはどんな官庁なのか?そこで働く人は何を思うのか?

そんな疑問を解消すべく、行政評価、統計、地方自治、情報通信分野の最前線で活躍している若手職員に、国家公務員として仕事とどう向き合っているかについて語っていただいた。

塚原 沙也加(平成 22 年度採用) ● S a y a k a T s u k a h a r a

●自治行政局選挙部管理課

白井 孝典(平成 19 年度採用) ● T a k a n o r i S h i r a i

●総合通信基盤局電波部電波政策課

少 し 先 輩 職 員 か ら の メ ッ セ ー ジ4

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自分を成長させた仕事とは

市川:皆さん、非常に幅広い分野で活躍されているんです

ね。では、次に入省してから皆さんが携わってきた職務

をご紹介下さい。また、その中で大変だったことや、ど

う工夫してその職務を全うしたか等についても聞かせて

いただけないでしょうか。

西田:私は現在の部署に来る前はずっと独立行政法人統計

センターでした。最初は、集計した統計調査の結果表を

審査する部署に配属になり、そこでは、相当な表計算ソ

フトの知識が求められ、プログラミングなども教えても

らいました。その知識は、その後の業務でも役立ってい

ます。次の部署は、主に組織の業務実績を取りまとめる

所でした。そこでは組織の業務全般を理解する必要があ

り、大変でしたが勉強になりました。

市川:2つ目の部署では、個別の統計調査には携わらず、

全体の調整的な仕事をされたということでしょうか。

西田:はい。その部署では、組織が何に重点を置き、どう

いう方向に向かっているかということが理解でき、非常

に勉強になりました。

瀬尾:私が最初に配属されたのは自治財政局総務室で、2

年目に、自治財政局地域企業経営企画室(現 準公営企

業室)に配属され、地方公共団体が行う公営企業のうち

卸売市場や港湾の整備・運営ための地方財政措置等に関

する仕事をし、3年目で山口県において勤務しました。

山口県では市町課に配属されて、2年間、主に地方交付

税や地方税のうち市町村税に関する仕事に携わりました。

面白かったことは、総務省が所管している財政制度に基

づき、地方公共団体が様々な事業を行っている中で、私

の場合は卸売市場や港湾の整備等に関する多岐に渡る知

識を求められ、様々な体験ができたことです。また、地

方公共団体において勤務した経験は非常に大きく、勤務

先の地域住民の考え方を学び、逆に住民が総務省をどう

見ているのかということも知ることができ、相対的な観

点が養えたと思います。

市川:地方自治体での勤務の際、出身地との違いに驚いた

ことはありませんでしたか。

瀬尾:食文化の違いを感じました。出身地である埼玉県と

比べて刺身につける醤油が甘く感じ、最初は違和感があ

りました。またよく言われることですが、うどんやそば

の出汁が違うことに驚きました。( 笑 )

中根:私は、2年目から大臣官房政策評価広報課広報室で、

ホームページなどの省の広報を担当しました。省内向け

広報誌にも携わることがあり、大臣等にインタビューを

するといった貴重な経験をさせてもらいました。その後、

情報通信国際戦略局で審議会の担当になり、審議会委員

である著名な企業の経営者など、普通は滅多にお会いす

ることのできない方々と関わらせていただきました。中

央省庁ならではの機会に恵まれたと思っています。

市川:広報室の仕事で、高い役職の方にインタビューする

際はかなり緊張したと思いますが、その時に気を付けて

いたことはありますか。

中根:できるだけ気持ち良くお話し頂けるように、インタ

ビュー相手のことを事前によく勉強しておくことを心掛

けました。

安本:私は、採用されて2年目に行政管理局行政情報シス

テム企画課に異動し、約6年間、電子政府の推進に関す

る業務を担当してきました。その間には、各都道府県の

社会保険労務士や行政書士の方などに電子政府推進員

なって頂き、各地で協議会を開催し電子政府の推進のた

めにお知恵を拝借したり、また、中央省庁で統一的に導

入され、総務省でも使用している認証システム(GIMA)

の開発に携わったりしました。特に、GIMA の開発に当

たっては、各府省の関係者との調整にかなり苦労しまし

た。その後、「霞が関クラウド」とも呼ばれる政府共通

プラットフォームの構築に向けた業務に携わり、主に予

算確保のため財政当局向け資料の作成や説明を行いまし

安本 拓郎(平成 16 年度採用) ● T a k u r o Y a s u m o t o

●行政評価局総務課政策評価審議室

中根 典子(平成 18 年度採用) ● N o r i k o N a k a n e

●情報流通行政局地上放送課デジタル放送受信推進室

少 し 先 輩 職 員 か ら の メ ッ セ ー ジ 5

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た。総務省の仕事の魅力は、総務省だけでなく各省の政

策や行政の取組状況も見えるので、行政の仕組みを知る

機会が多くあることが魅力だと思います。

市川:電子政府推進のための協議会の開催や GIMA、政府

共通プラットフォームのシステム開発にしても、総務省

だけでなく全中央省庁に関わることですね。システム開

発にかなり関わっていますが、仕事の中で身に着ける必

要があった知識は相当ありましたか。

安本:専門用語をきちんと理解しないと関係者に説明でき

ませんので、自分なりに勉強しました。

市川:採用後も勉強は継続的に必要ということですね。

塚原:私は最初、自治行政局の総務関係の仕事に携わって

いました。自治行政局一つをとっても、扱っている業務

が多岐に渡り、一つの部屋の中でもパーテーションで区

切られる中で全く別の仕事をしていることに驚かされま

した。今所属している管理課ではデータを作成しそれを

報道発表したり、法律の勉強をしたり、会議の準備をし

たりと、様々な仕事をさせていただいております。今ま

でで一番印象的だったことは、自分が取りまとめたデー

タが報道発表した次の日に、新聞に掲載されたことです。

その時は鳥肌が立つほど驚き、自分が総務省の職員とし

て国で働いているのだなと実感しました。

市川:採用前の総務省のイメージと、採用後の印象が異な

ることはありましたか。

塚原:中央省庁なので民間の方や他省庁の職員とかかわる

機会が多いと思っていましたが、実際は想像以上でした。

採用2年目の私でも、総務省の顔として報道機関の方と

お話しする機会があります。

市川:中央省庁で働いていると、係員であっても全国でそ

の案件について一番知見を持っているのが自分かもしれ

ないということがあります。それが仕事のやりがいだっ

たり、若干の怖さだったりするのでしょうね。

白井:私は以前所属していた情報通信国際戦略局技術政策

課研究推進室で、情報通信関連技術の発展・普及を促す

ため、委託研究を行っていました。私が担当していたの

はロボット関係の研究で、複数のロボットの協調動作に

必要な通信技術に関する開発をしていました。入省前は、

予算要求に関する仕事はイメージしていなかったのです

が、省内、財務省への予算要求、内閣府の科学技術関連

部署への説明などを経験し、補正予算の要求も行いまし

た。補正予算は短期間で決まるので期限に追われて大変

だった印象があります。そもそも、委託研究とは、最初

から企業への支払額が決まっているものではなく、企業

の報告してきた報告から技術開発に必要だった額を確認

しますので、年度末に各企業が提出した資料を4月中旬

の支払額決定までに一円単位で確認しなければなりませ

んでした。

市川:予算要求のための資料作りで、気を付けていたこと

はありますか。

白井:資料の提出先により、訴える要点を変えた資料を作

ることを心がけました。

市川:提出先によって着目点が異なることから、それに合

わせて作成するということですね。

未来を創るために必要なこと

市川:皆さん、それぞれにやりがいや苦労を経験されたよ

うですね。では最後に、総務省を志望する方へのメッセー

ジをお願いできないでしょうか。

安本:総務省は各省の政策や行政運営に触れる機会が多く

あるため様々な知識を蓄えることができ、バランス感覚

を持った公務員に成長できるのではないかと思います。

ですから、様々な政策に触れてみたい方は是非総務省に

来て頂きたいですね。

塚原:総務省は担当業務がとても幅広く、そこが魅力だと

思うので、まだ将来何をしたいかが明確に決まっていな

い方こそ総務省に一度来て頂きたいと思います。

市川:迷ったら是非、総務省へ、ということですね。(笑)

西田 亜衣(平成 18 年度採用) ● A i N i s h i d a

●統計局統計調査部消費統計課

瀬尾 佑(平成 18 年度採用) ● T a s u k u S e o

●自治財政局公営企業課公営企業経営室

少 し 先 輩 職 員 か ら の メ ッ セ ー ジ6

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白井:情報通信関係の部署はどこも多様な取り組みを行っ

ています。情報通信に関心がある方であれば充実した仕

事が経験できるのではないかと思いますので是非お越し

下さい。

市川:最初は、スマートフォンが好きだからといった漠然

とした興味でもいいんですよね。それが地方自治でもい

いし、行政評価や統計の分野でもいいですが、「あ、こ

の仕事は関心が持てそうだな。」とピンと来るものがあ

れば、是非総務省に来ていただきたいですね。

西田:総務省の職員は個性豊かで明るい人が多く、職場も

和気藹々としています。若手職員でも自分の考えを言え

る働きやすい環境です。また、様々な業務経験から知識

を得て、自己成長できるところですので、興味を持たれ

た方は総務省に来て頂きたいと思います。

瀬尾:いま、日本は人口減少の時代に入り国と地方の借金

も大変な額になる等ネガティブな話も多いですが、その

中でも楽天的に色々なことに興味をもって取り組めるよ

うな人と働きたいです。

市川:非常に良い示唆を頂きました。楽天的にという話が

ありましたが、国家公務員を目指すうえでこれから一番

重要なのは、日本の未来をあきらめないことだと思いま

す。最近は悲観論ばかりが目につきますが、より良い日

本を次の世代に渡していくために公務員の仕事があり、

それに向かって自分たちは日々取り組んでいるのだとい

う、志というか熱い想いを絶対忘れてはいけないと思い

ます。では最後に中根さんお願いします。

中根:パンフレットを読んでいる時点で皆さん既に何かし

ら総務省への興味をお持ちだと思うので、総務省の説明

会や面接の中で、逆に皆さんが、その説明者や面接官と

一緒に働きたいかということを考えて、自分が総務省に

合うかどうかを見て頂ければと思います。

市川:本日は皆さんから体験談等を伺い、私自身も係員時

代の初心を思い出しました。本当にありがとうございま

した。

一同:ありがとうございました。

市川 憲史 ● N o r i f u m i I c h i k a w a

●大臣官房秘書課人事第三係長

少 し 先 輩 職 員 か ら の メ ッ セ ー ジ 7

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大学時代の恩師とゼミの仲間と共に水戸の偕楽園にて

P R O F I L E

とある一週間

月曜日

週末の新聞記事をチェックし、関係各課室へ提供する資料を作成。報道発表資料に関する問い合わせに適宜対応。

火曜日

関係省庁に訪問し、提出予定法案の内容について説明。提出予定法案について内閣法制局参事官の審査を受ける。

水曜日

担当分野に関する制度改正の要望等を聴取。国会議員主催の勉強会等へ上司と共に出席。

木曜日

他省提出予定法案の説明資料を作成し、上司に説明。地方公共団体の制度に関する運用状況について実情を聴取。

金曜日

国会における委員会質疑のための事前対応。地方自治法の解釈について問い合わせを受け、助言のために資料を収集。

土・日曜日

実家のある茨城県石岡市に帰省し、地元の仲間とゴルフを楽しむ。大学時代の恩師やゼミの仲間と偕楽園の梅まつりへ。

「霞ヶ関」で「地方自治」の視点で議論する。私は、総務省(旧自治省)の仕事の内容に惹かれ、故郷のために仕事がしたいと

考えて入省を希望しました。現在、地方自治の基幹法である地方自治法を所管する

行政課に所属しています。

行政課では、第一に地方自治の将来のことを考えて仕事をしています。地方の現

場の実情を踏まえ、制度の導入が地方自治行政にどのような影響を与えるのかを考

えた上で、地方自治の視点から制度の考え方を「あるべき姿」に見直すことを他省

庁に対して求めることも重要な仕事の一つです。このため、自らが制度の企画立案

をする場合はもちろん、他省庁から制度の説明を受ける場合にも、地方勤務で培っ

た知識や経験がいきることになります。また、行政課では自分の意見を遠慮せず納

得のいくまで上司や同僚と議論することができる恵まれた環境にあることが最大の

魅力であり、非常にやりがいを感じています。

「地方自治制度」の「これから」について考える。皆さんの身近な地方公共団体が、住民に対してどのような役割を果たしているか

について考えたことはありますか。「地域主権」の社会に向けて「住民に身近な地方

公共団体は、これまで以上に住民の負託に応えられる組織に生まれ変わらなければ

ならない」との考えから、行政課では地方自治制度の見直しを進めています。私の

担当する分野も例外なく見直しの対象に含まれており、今後、総務省の地方行財政

検討会議において、さらに議論が深められていくことが予定されています。今後入

省される皆さんと共に、事務局の一員として地方自治制度の将来について議論する

ことを楽しみにしています。

職場でのかけがえのない「出会い」。総務省では、国と地方の将来について高い志を持つ同僚や地方公共団体の職員の

方々と仕事をする機会に多く恵まれます。私は奈良県庁への地方赴任を経験しまし

たが、国の仕事とは異なり、現場を肌で実感することができる機会にも恵まれ、有

意義な時間を過ごすことができました。職場で出会った仲間は故郷の将来を真剣に

考える同志であるとともに、時には私の仕事について叱咤してくれる指南役でもあ

ります。今でも公私共にいろいろな意味で私の人生に刺激を与えてくれる大切な存

在です。

皆さんも総務省や地方公共団体で沢山の「出会い」を体験し、充実した日々を過

ごしてみませんか。

自治行政局行政課行政第三係長

Yoshitomo Hagiwara萩原 良智

「霞ヶ関」で「故郷(地方)」のためにできる仕事

平成13年4月 総務省採用

消防庁総務課

平成14年4月 自治税務局固定資産税課

平成15年4月 奈良県総務部市町村課

平成16年10月公営企業金融公庫融資部融資

第一課(兼第二課)

平成18年9月 総務省自治行政局行政課総務室

平成19年4月 自治行政局行政課総務室

総務係長

平成20年4月 自治行政局行政課行政

第四係長

平成22年4月 現職

先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ   地 方 自 治 行 政8

自治行政局

自治財政局

自治税務局

消防庁

自治行政局

自治財政局

自治税務局

消防庁

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P R O F I L E

とある一週間

月曜日一週間の始まり!今週の予定を確認し、優先順位を考えてスケジュールを立て、仕事に着手。

火曜日1泊2日で愛知県の佐久島へ出張。アートと伝統文化の融合による地域活性化の取組を調査。

水曜日

佐久島で迎える清々しい朝。昨日に引き続き、島内の方々や役場の職員からお話を伺いました。

木曜日

早めに登庁し、出張中に溜まった大量のメールをチェック。出張明けは、やるべきことも多く、ちょっと頑張ります。

金曜日

地域活性化交付金の執行スケジュールについて、資料作成、会計課と協議。終業後は課のみんなで飲み会。

土・日曜日同じ課の同僚と集まって、鍋パーティー♪ほろよい気分で日頃の疲れも吹き飛びます。

課の同僚との飲み会

自治行政局地域自立応援課企画第二係長併任 企画第一係長併任 人材力活性化・連携交流室

Yoshiko Nishimura

西村 佳子

「人とのつながり、フィールドの広がりを求めて」

現在の業務 ~地域力って?~私が所属する地域力創造グループでは、それぞれの地域で様々な主体が協働・連

携し、地域特有の資源を最大限に活用しながら、地域の活力、すなわち地域力を高

めるための施策(緑の分権改革の推進や定住自立圏構想の推進、過疎地域の自立・

活性化の支援など)を展開しています。厳しい財政状況の中でいかに独創性にあふ

れ、地域に根ざした取組を展開できるかという課題に向けて、地方公共団体だけで

なく、住民、NPO等と協働・連携することが肝要となっています。

つなげる つながるこうした地域づくりに携わる様々な主体、人と人、組織と組織をつなげるため、

情報提供や交流の場づくりという仕事も行っています。実際に、先進的な取組を行っ

ている地域に赴き、最前線で地域のための活動を実践されている方々やそれを支援

している専門家の方々のお話を聞くたびに、地に足のついた自治に触れ、新鮮で刺

激的な瞬間を味わいます。地域のために力を注ぐ主体どうしを結びつける仕事をし

ながら、自らも様々な人と広く深く交流をもつことができます。

この貴重な機会、皆さんも是非!私は、岡山県市町村課で2年間、地方勤務を経験しました。県内市町村に対する

地方自治法や地方公務員法等の法解釈や国の制度に関わる助言、市町村職員の定員

管理、選挙の啓発事務などに携わる中で、県内市町村の行財政の実情に直面しなが

ら勉強することができました。地方自治を所管する総務省だからこそ、地域に密着

した業務と国・地方を通じた国家の根幹に関わる仕組みづくりという業務の両方を

経験する機会を与えられます。まさに、一度で二度おいしい職場といっても過言で

はありません。また、地方での勤務は、地域の現実や実情を学ぶことはもとより、

地方ならではの自然、伝統文化、人々とのふれあいを体感する貴重な機会となり、

私にとって今でも大きな財産となっています。

来て、見て、感じて!総務省は、仕事の内容のみならず、勤務地、職場環境、出会う人、どれをとって

も極めて多様性に富んでいます。私の経験から言えば、職業選択に当たって重視す

べきポイントは、職場の雰囲気や働いている人との相性だと考えます。総務省を訪

問していただければ、魅力ある仕事そして気概や熱意に溢れた人に必ず巡り合える

ことを確信しています!

平成16年4月 総務省採用 自治税務局企画課

管理審査専門官付平成17年4月 自治税務局固定資産税課 資産評価室平成18年4月 岡山県企画振興部市町村課平成20年4月 総務省大臣官房政策評価

広報課平成21年7月 大臣官房秘書課平成22年4月 現職

    地 方 自 治 行 政   先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ 9

自治行政局

自治税務局

消防庁

自治財政局

自治行政局

自治税務局

消防庁

自治財政局

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P R O F I L E

平成17年4月 総務省採用 自治財政局財務調査課

平成18年10月宮崎県地域生活部市町村課

平成20年10月総務省自治財政局公営企業課地域企業経営企画室

平成22年10月現職

とある一週間

月曜日

次年度の改正により新たに地方負担が発生する制度の内容を聴取。地方財政計画へどう反映するか検討。

火曜日

上司に前日の数値の積算結果について報告。詳細について再び助言をもらい最終的な形にしていく。

水曜日財務省の担当者との打ち合わせ。総務省の立場、財務省の立場の情報交換。

木曜日国会関係の資料作成。その合間に関係省庁の担当者と打ち合わせ。

金曜日

上司から大臣説明資料等の作成指示を受け作業。上司にそれらを託し、大臣に報告。大臣の判断を待つ。

土・日曜日 仕事を忘れ、妻と息子と近所をのんびり散歩。

息子と植物園にて

自治財政局財政課

Hiroyasu Sato佐藤 弘康

人・仕事との出会いのある場所

国と地方の財政は「車の両輪」私の所属する自治財政局財政課は地方財政計画を策定することが主な仕事です。

地方財政計画とは、国の財政規模と並ぶ 80 兆円を超える全国の地方公共団体の歳

入・歳出を見積るもので、そのことにより必要な財源を確保するための計画です。

様々な地域格差に配慮しつつも地方財政に関わる動きを的確にとらえ、地方交付税

や地方債などにより財源保障を行います。地方公共団体からの要望や財務省その他

関係省庁との協議の中で策定します。

必要なのは「知識」よりも「探求心」全ての意見を取り入れると財政状況が厳しい中お金が足りなくなりますし、逆に

過小に見積もっても地方の取組みに支障が生じてしまうことになります。大変に難

しい仕事です。しかしこの仕事は、知識を多く持つことよりも色々なことに興味を

もち探求心をもって望むことが大切であると考えています。総務省の制度のみなら

ず、他省庁の制度についても勉強をし、課題に対してどう対応できているのか、制

度を変えたらどこにどう影響を与えるのか、等々。探求することがそのまま仕事と

なり、結果としてその分野のスペシャリストにもなります。これは国の仕事の特徴

の1つかもしれません。

「探求心」を支える仲間と場所それでも国での仕事は大変です。しかし、経験豊富な上司や様々な専門知識を持

つ同僚が総務省にはたくさんいます。壁にぶつかった時、相談をできる環境は抜群

です。さらに、総務省に入れば県庁や市役所での勤務経験の機会もあります。私も

宮崎県庁で2年間仕事をしました。そこでできた仲間は公私ともに自分を支えてく

れる存在になっていますし、仕事を通して、全国各地にそんな仲間たちがたくさん

できます。これは地方とつながる総務省ならではの魅力の1つかもしれません。

「出会い」がある場所多くの皆さんが今自分は何をしたいのか思い悩んでいるのではないかと想像しま

す。もしそうならば、その思いをたくさんの人に出会って相談してみてください。

その行動は必ずや思いがけない人や仕事との出会いにつながると思います。総務省

という職場はそんな人や仕事との出会いがたくさんある場所です。ぜひ皆さんの出

会いの場の一つとして足を運んでみてください!

先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ   地 方 自 治 行 政10

自治行政局

自治財政局

自治税務局

消防庁

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職場のみなさんと富士山の頂上で…

P R O F I L E

平成16年10月総務省採用 消防庁消防大学校庶務課

平成17年10月自治財政局交付税課

平成18年4月 茨城県総務部市町村課

平成20年4月 地方公務員災害補償基金審査課

平成22年4月 総務省自治財政局交付税課平成22年10月現職

とある一週間

月曜日他省の補助金について資料を作成し上司へ説明を行った。その後担当業務の分析を行う。

火曜日まさに国会で審議されている一括交付金の導入について、交付税への影響を分析し上司へ報告。

水曜日

以前、地方団体に照会していた調査の回答が大量に返ってきた。エクセルの関数に悪戦苦闘しながら集計作業開始。

木曜日昨日に引き続き、集計作業。なんとか取りまとめ終了。夜は係のみなさんと飲み会で盛り上がる。

金曜日

午前中は会議。昼食は職場のみなさんとカレー。午後から一括交付金導入に伴う影響額のシミュレーション。

土・日曜日 掃除、洗濯、買い物…家族サービス!!

自治財政局交付税課検査係長

Yoshiyasu Ooi

大井 芳泰

地方の想いを政策に…。

地方を支える仕事総務省は平成 13 年の省庁再編により、当時の自治省、郵政省、総務庁が統合さ

れ誕生したため、その業務は幅広く多岐に渡りますが、そんな総務省の中で、私は、

現在、自治財政局交付税課というところに勤務しており、交付税の算定などの業務

に従事しております。交付税という言葉は、みなさんも一度はニュースや新聞で目

にしたことがあると思いますが、誤解を恐れずに簡単に説明すると、地方団体が行

う行政サービスに要する経費について、その団体の税収入だけでは足りない部分を

交付税として交付し、行政サービスが滞りなく実施できるようにするものです。

我々の仕事の一例として交付税を挙げさせていただきましたが、我々は財政面、

制度面等のあらゆる形で、市町村や都道府県を支える仕事をしております。

地方勤務と我々の使命地方勤務。これは、総務省において「地方を支える仕事」をする上で、非常に重

要な経験となるものです。私も 2 年間、茨城県の職員として勤務する機会をいた

だき、市町村合併に関することや市町村の財政分析などの業務に従事させていただ

きました。地方自治の最前線である市町村との距離が近いため、地方団体が実際に

感じていることや苦労していることなどの地方団体の想いを肌で感じることができ

ました。

この地方勤務で感じた地方団体の想いを、国に戻り政策に反映することで、地方

団体の行政サービス水準の維持又は向上を図り、さらにはその先にいる国民生活を

守っていく。当然、そこには責任が伴い、時には重く感じることもあるかもしれま

せんが、これが我々総務省の職員に課せられた使命であり醍醐味であると私なりに

考えております。

おわりに…。ここまで、私が経験し、感じた総務省の仕事のほんの一部を紹介させていただき

ましたが、我々の「地方を支える仕事」には、地方公務員と国家公務員の両方が経

験できる魅力的な一面がある一方で、ここでは語り尽くせないクリアすべき課題も

たくさん存在しているのも事実です。

今、このパンフレットを手にしているみなさんには、職業選択に当たり様々な想

いがあるかと思いますが、我々と一緒に、課題をクリアし、地方団体のその先にい

る国民の生活を守っていく仕事をしてみませんか。「地方を支える仕事」はみなさ

んの可能性と情熱を注ぐだけの価値のあるものだと思います。

    地 方 自 治 行 政   先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ 11

自治行政局

自治税務局

消防庁

自治財政局

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P R O F I L E

平成16年4月 総務省採用

自治行政局行政課

管理審査専門官付

平成17年4月 自治財政局地方債課

平成17年10月 群馬県西部県民局地域政策部

(兼西部県民局地域政策部

高崎行政事務所)

平成18年4月 西部県民局地域政策部政策室

平成18年10月 産業経済局工業振興課

平成19年10月 総務省消防庁総務課

平成22年4月 現職

とある一週間

月曜日

作成した法案の内閣法制局の審査を受ける。いくつか指摘を頂き、法律の適用関係を再確認。法制作業は難しい。

火曜日

国会議員からたばこ税に関する資料の提供依頼を受ける。上司と相談したうえ、資料を作成し、先方に提出。

水曜日軽自動車税の懸案事項について、関係省庁と対応策を意見交換。

木曜日

税制改正に向け、担当税目の課題と今後の方向性を検討。創設経緯を調べるため、昭和20年頃の資料を調べることも。

金曜日

前日に検討した内容を係内で議論。自治体出身の係員に現場の状況を聞きながら内容をまとめる。

土・日曜日 同期とスノーボード。いい気分転換になります。

現在の仕事税金には国税と地方税があります。総務省は都道府県・市区町村が課税・徴収す

る地方税の企画立案を行っています。住民税、固定資産税、自動車税など皆さんも

聞いたことがあるかもしれません。

その中で、私は地方たばこ税、軽自動車税といった税目を担当しています。地方

たばこ税については、テレビや新聞でもよく取り上げられていましたが、昨年の

10月に税率の引き上げが行われました。税収への影響など各方面から問い合わせ

があり、自分が携わっている仕事の大きさ、責任の重さを改めて実感しました。

このように総務省には国民生活に密着した重要な仕事に携わることができます。

総務省の魅力総務省の魅力は様々な経験を通じて自分を成長させることができるところだと思

います。私はこれまで地方税や地方債など地方公共団体を支える各種制度の企画立

案を行う業務から、国会連絡業務など総務省内部の調整を行う業務まで様々な仕事

を経験することができました。

そして何より魅力なのが、地方公共団体に赴き、地方公務員として仕事をする機

会が与えられることです。私は2年間群馬県庁にお世話になりました。そこでは、

市町村の役場や県内の中小企業など多くの現場に行き、いろんな方の話を聞くこと

ができました。現場ではどんな問題を抱えていて、総務省にはどんなことを期待し

ているのか。この地方勤務から学ぶことができ、現在の自分の財産となっています。

仕事をする上で必要なこと地方公共団体は、福祉や土木、教育、地域産業の活性化など様々な役割を担って

います。総務省はそんな地方を制度面、財政面で支える非常に重要な役割が期待さ

れています。その期待に応えるためには自分の担当分野以外にも幅広い知識が必要

です、常にアンテナを高く張って、各省庁の施策を理解し、地方の立場から考える

ことが求められます。

最後に今回は自分の業務のほんの一部分しか紹介できませんでした。総務省にはまだま

だ多くの仕事があり、きっと皆さんが興味を持つ仕事があると思います。是非、総

務省に足を運んで頂き、話を聞いてみて下さい。

先輩一日

おはようございます! 今日も一日がはじまりまし

た。元気に登庁して最初の仕事はゴミ捨てと机拭

きです。職場の皆さんが気持ちよく仕事ができる

ように環境を整えるのも新人職員の仕事です。私の担当は消防財政です。来年

度の改正について、課長へ説明

をしました。一年目の事務官で

あっても、担当としての責任はほ

かの先輩事務官と変わりません。

課長への説明はとても緊張します

が、同時にやりがいもあります。

日々勉強です。

午後は消防本部にて研修です。

消防業務に使用する様々な車両

や資機材の使用方法などを学び

ます。手袋一つでも様々なアイ

デアが盛り込まれており、非常

に勉強になります。

写真は救助隊の訓練に一部参

加した時に撮影したものです。

手に汗がにじみます。

今日は職場のみなさんと昼食会をしました。

メニューはひつまぶしです。

職場の近くのおいしい食堂を探しに行くのも

昼休みの楽しみです。

「お疲れ様でした!ありがとう

ございました!」今回の研修で

お世話になった現場の救助隊

員のみなさんと記念撮影。

やっぱり「オレンジ」はかっこ

いいですね。貴重な体験がで

きました。その後、職場にい

る上司へ報告し、本日は業務

終了。明日も頑張ります!!

ひとことメッセージ「火を消す!命を守る!」と消防の

目的はとても単純で気持ちを入

れやすいものです。この目的の

ためにと、困難な仕事にも熱く

挑戦することができ、その結果、

この一年で様々な体験をする事が

できました。

また、総務省は所管する業務が

多く、これから様々な業務に携わ

る事が出来ると思うと非常に楽し

みです!是非一度総務省を訪れて

ください!一緒に日々成長しましょ

う!!待っています!!

災害と向き合う

 

新人消防庁職員の一日

責任と情熱持丸和也

消防庁消防・救急課

平成22年4月 総務省採用       現職

PROF I L E

Kazuya Mochimaru

職場メンバーで茨城旅行に行った時の一枚

自治税務局市町村税課諸税係長併任 大都市税制係長

Keigo Uda卯田 圭吾

国と地方それぞれの立場から

先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ   地 方 自 治 行 政12

自治行政局

自治財政局

自治税務局

消防庁

自治行政局

自治財政局

自治税務局

消防庁

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先輩一日

おはようございます! 今日も一日がはじまりまし

た。元気に登庁して最初の仕事はゴミ捨てと机拭

きです。職場の皆さんが気持ちよく仕事ができる

ように環境を整えるのも新人職員の仕事です。私の担当は消防財政です。来年

度の改正について、課長へ説明

をしました。一年目の事務官で

あっても、担当としての責任はほ

かの先輩事務官と変わりません。

課長への説明はとても緊張します

が、同時にやりがいもあります。

日々勉強です。

午後は消防本部にて研修です。

消防業務に使用する様々な車両

や資機材の使用方法などを学び

ます。手袋一つでも様々なアイ

デアが盛り込まれており、非常

に勉強になります。

写真は救助隊の訓練に一部参

加した時に撮影したものです。

手に汗がにじみます。

今日は職場のみなさんと昼食会をしました。

メニューはひつまぶしです。

職場の近くのおいしい食堂を探しに行くのも

昼休みの楽しみです。

「お疲れ様でした!ありがとう

ございました!」今回の研修で

お世話になった現場の救助隊

員のみなさんと記念撮影。

やっぱり「オレンジ」はかっこ

いいですね。貴重な体験がで

きました。その後、職場にい

る上司へ報告し、本日は業務

終了。明日も頑張ります!!

ひとことメッセージ「火を消す!命を守る!」と消防の

目的はとても単純で気持ちを入

れやすいものです。この目的の

ためにと、困難な仕事にも熱く

挑戦することができ、その結果、

この一年で様々な体験をする事が

できました。

また、総務省は所管する業務が

多く、これから様々な業務に携わ

る事が出来ると思うと非常に楽し

みです!是非一度総務省を訪れて

ください!一緒に日々成長しましょ

う!!待っています!!

災害と向き合う

 

新人消防庁職員の一日

責任と情熱持丸和也

消防庁消防・救急課

平成22年4月 総務省採用       現職

PROF I L E

Kazuya Mochimaru

先 輩 の 一 日   先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ 13

自治行政局

自治税務局

消防庁

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情報通信国際戦略局情報通信政策課情報通信経済室

Takayoshi Asakawa浅川 貴義

「政策」を分かってもらうのは大変なんです。

P R O F I L E

平成17年4月 総務省採用 郵政行政局貯金企画課

平成18年4月 郵政行政局総務課 総合企画室

平成19年8月 情報通信政策局総務課

平成20年7月 情報通信国際戦略局 情報通信政策課管理室

平成21年7月 現職

とある一週間

月曜日

毎週定例の部内ミーティング。上司に業務の進捗状況を説明し、今後の段取りの指示を受けます。

火曜日統計調査の公表に向けて関係部署などと資料の最終調整。最後まで気が抜けません。

水曜日統計調査結果の公表日。これまで苦労した成果が形になることは格別の充実感です。

木曜日

調査結果を見た方からの問い合わせ対応。丁寧に説明するとともにいただいたご意見を今後の資料の作り方の参考に。

金曜日

業務が一段落したので早めに仕事を終了させ、部署内のメンバーで打ち上げに行ってきます。

土・日曜日休日は近所の浅草を散歩したりして気分をリフレッシュします。

「政策」の説得力って?私は、現在情報通信経済室という部署で「統計調査」を実施する業務に就いてい

ます。

「え?統計を行っているのは統計局じゃないの?」と思う方もいるかもしれませ

ん。実は総務省の統計局以外でも統計調査を実施しており、情報通信経済室では、

情報通信に特化した統計調査を行っています。具体的には、日本のインターネット

の利用率や情報通信に関する業界の市場規模などを調査しています。

統計は、世の中の形を数字で表すものであり、政策立案の基礎となるものです。

例えば、「世の中の変化に対応するために制度を変えたい」と考えたとしても、も

しそれが思いだけしかなければ国民を始め皆さまになかなか理解してもらえないこ

ともあります。その根拠となる数字があることで説得力が出てくるのです。

このように大事な業務ですので、正確な調査を実施できるよう日々努めています。

経済産業省と共同で昨年からは、経済産業省と共同で「情報通信業基本調査」という調査を創設しま

した。「情報通信業」という業種は、所管が総務省と経済産業省とで入り組んでい

るため、これまでは総務省と経済産業省が、それぞれの所管に関するものを別々の

調査として実施していました。しかし、「バラバラだとどちらが正しい数字か分か

りにくい。このままではいかん!」と考え、両省協力しあって利用者の視点に立っ

た調査結果を作成することができました。

こういった点についても一つ筋の通った数字を示すことで多くの人に政策などを

理解してもらえる可能性が広がることになります。

様々なことに対するチャレンジ精神を「総務省は色々な業務をやっていて自分にできるかな」と思う方もいるかもしれ

ません。むしろ色々な業務ができることこそが、総務省の大きな魅力の一つです。

私が入省してから6年経ちましたが、たった6年の間で郵政行政、情報通信行政、

統計調査と様々な業務を経験してきました。それぞれに新しい発見があり、とても

やりがいのあるものです。少しでも興味のあるものを見つけることができたら是非

総務省を訪ねてみてください。

来年にみなさんと一緒に総務省で働けることを楽しみにしています。

浅草にて

先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ   放 送 ・ 情 報 通 信 ・ 郵 政 行 政14

情報通信国際戦略局

情報流通行政局

総合通信基盤局

情報通信国際戦略局

情報流通行政局

総合通信基盤局

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P R O F I L E

平成17年10月総務省採用(技官) 情報通信政策局 情報通信政策課 情報セキュリティ対策室

平成20年7月 総合通信基盤局 電波部電波政策課

平成22年7月 現職

とある一週間

月曜日今週の作業スケジュールについて、室内ミーティング。その後、担当する省令の作成作業。

火曜日

朝から午後に予定されている会議の資料準備。各担当の進捗状況を確認しつつ準備を進めます。

水曜日昼休みに久しぶりの銀座ランチへ。リフレッシュしたところで、各種照会への対応。

木曜日

再来週に予定されている政令に関する閣議請議の準備。スケジュールを考慮して、早めに準備を進めます。

金曜日

今週の作業の進捗状況を確認し、期日までに仕上がるように作業を進めます。メリハリをつけて、早めに退庁します!!

土・日曜日平日に時間がなかなか取れないので、子供と一緒に公園に散歩へ。1週間の疲れをとります。

初詣にて

情報流通行政局放送政策課併任 情報通信国際戦略局情報通信政策課法体系担当

Hiroshi Inui

乾 浩斉

「政策」を「制度」というカタチに

情報通信は身近な存在! !みなさんは情報通信に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?

多くのみなさんは、情報通信は専門的な用語が多く理解し難いものといったイ

メージをお持ちだと思います。しかし、そんなイメージをお持ちの方であっても、

インターネット、携帯電話、テレビなどの情報通信機器を日常生活において何気な

く使われていることでしょう。このように今や社会生活になくてはならない情報通

信分野の政策の一端をご紹介させていただきます。

政策の実現に向けて~法律改正~昨年 12 月 3 日に「放送法等の一部を改正する法律」が公布されたことを皆さん

ご存じですか?

私は今、この法律の施行に向けた政省令等の改正に携わっています。当法律の改

正の経緯は、平成 21 年 8 月に情報通信審議会の「通信・放送の総合的な法体系の

在り方」答申を受け、平成 22 年はブロードバンド・ゼロ地域の解消やテレビ放送

の完全デジタル化という、通信と放送に関するインフラ政策の目標達成期限を間近

に控える節目の年であることから、整備されたインフラを最大限に活用できる政策

の展開や様々な通信・放送の融合・連携型サービスへの対応など、通信と放送に関

する法律や制度の更なる充実を図ることとなりました。これにより放送に関連する

4 つの法律を統合するなど、60 年振りに法体系を見直すとともに、「放送の参入

に関する制度」、「マスメディア集中排除原則」、「通信業務用や放送業務用の無線局

をほかの用途でも使用可能にする制度」等の整備や見直しを盛り込んだ放送法、電

波法、電気通信事業法の改正を行いました。

法改正に携わっている者として、当法律が施行されることにより通信・放送の様々

なインフラが最大限に活用されて、世界最先端の通信・放送サービスを実現し、経

済・社会の活力が向上することを期待しています。

6年目にして思うこと技術の進歩が急速な情報通信分野について、日々勉強しながらミッションをこな

していく大変さはありますが、日常生活の中で自分が携わった成果を目にすると、

自分も僅かながら情報通信政策の一端を担っていることを実感しています。

情報通信政策の最前線にて、さらなる社会経済及び国民生活の発展のためにみな

さまと共に仕事ができる日を楽しみにしております。

  放 送 ・ 情 報 通 信 ・ 郵 政 行 政   先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ 15

情報通信国際戦略局

総合通信基盤局

情報流通行政局

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P R O F I L E

平成12年4月 郵政省採用    7月 電波部移動通信課平成14年4月 総務省大臣官房会計課平成16年10月総合通信基盤局国際部国際協力課平成18年8月 総合通信基盤局国際部国際協力課

アジア太平洋地域係長平成19年7月 総合通信基盤局国際部

国際経済課欧州経済係長平成20年7月 内閣府男女共同参画局総務課

広報啓発係長平成22年10月現職

とある一週間

月曜日

各省、各課から寄せられる大量の照会文書の室内割り振り作業を行います。年度末なので、締切との闘いです。

火曜日

午後から省外での会議へ。今年は、地デジ移行完了年ということで、地デジ関連の会合がたくさんあります。

水曜日

四半期ごとに行っている統計資料の取りまとめ作業を、全国11の地方総合通信局とやりとりをしながら実施。

木曜日

改正放送法施行に伴い改正が必要となる告示、通達等の下位規定について、担当係を集めて打ち合わせ。

金曜日

今週の業務の振り返りと、来週の予定について報告しあうため、課内打ち合わせを行います。他の係との情報交換も。

土・日曜日

家族ぐるみでおつきあいがある大学時代の友人宅を訪問。業種の違う友人と話をするのは勉強になります。

地域の放送基盤の構築をお手伝いします!

情報流通行政局衛星・地域放送課地域放送推進室調査係長

Masayo Uemura植村 昌代

地域に密着した情報を発信する「地域メディア」私の勤務する地域放送推進室では、ケーブルテレビや有線ラジオ、コミュニティ

放送局に関する許認可・振興等を担当しています。

ケーブルテレビは、もともとは山間部やビルの陰など、アンテナで放送の電波を

受信するのが困難な地域に対し、テレビ放送を届けることから始まりました。近年

は多チャンネル放送や、ブロードバンドのネット接続など、幅広い地域で多様なメ

ニューを提供しています。

コミュニティ放送局は、市区町村内の一部地域で放送するFM放送局で、普段は

地域情報を放送するなど住民に身近な地域メディアです。災害時には住民の安否情

報、支援物資の配布場所など現地で役立つ生活情報を発信することでも注目されて

います。

突然の災害・・・復興へ向けて2011 年は、地デジ完全移行という大きな目標のもとに、総務省やメーカー、ケー

ブルテレビ事業者が一体となって取組を急いでいました。そんな中で突如起こった

地震と津波という大災害。混乱の中、多くの地元放送局は非常用電源などで設備を

動かし、放送を継続し続けました。私たちも被害状況の確認や復旧支援策の検討に

追われながら、災害時に正しい情報を伝えるインフラとしての放送の重要性を再認

識することになりました。今後は、微力ではありますが、復旧・復興のお手伝いを

していきたいと思います。

これまで、とこれから国際部に在籍していた頃は、通信・放送分野での途上国への開発援助・協力を主

に担当しており、様々な国を訪れたり、逆に研修生を日本へ受け入れたりしてきま

した。援助の枠組みの中で我が国と全く同じ技術、政策を導入する場合であっても、

多様な文化、価値観、歴史のもとでは日本と必ずしも同じようにはいきません。そ

の度、驚いたり悩んだりしつつやってきましたが、そうした経験は、たとえそれが

成功体験でなかったとしても、確かに自分の糧となっている、と入省 12 年目を迎

えた今強く感じます。とはいえ、まだまだ力不足を感じることも少なくないのです

が・・・。

みなさんが新しい風を総務省に運んでくれるのを楽しみにしています。一緒に頑

張りましょう!

同期と一緒に

先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ   放 送 ・ 情 報 通 信 ・ 郵 政 行 政16

情報通信国際戦略局

情報流通行政局

総合通信基盤局

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P R O F I L E

とある一週間

月曜日

税制についてのニュースを新聞やネットでチェック。来年度税制告示の改正スケジュールに影響が出そうなので注意します。

火曜日

関係省庁から告示について協議があり、回答案を作成。どうすればよりわかり易くなるか他省庁の過去の法令や告示を調べて告示の書きぶりについて上司と相談します。

水曜日

午後に予定されている会議の準備。数ヶ月前から準備していた会議なので会議終了後には充実感があります。一段落したので早目に退庁して疲れをとります。

木曜日

電気通信基盤充実臨時措置法の認定事業者に対して電話にてヒアリング。ブロードバンド設備の現状について資料作成の参考になります。

金曜日

今日は午前中にあった議員事務所からの資料要求に対応。夜は早目に退庁して上司とラーメンを食べに行き英気を養います。うまい!!

土・日曜日

大学時代の友人と久しぶりに波乗りへ。海の水平線を見ると日常生活を忘れてリフレッシュできます。また明日から一週間頑張ります!

総合通信基盤局電気通信事業部高度通信網振興課開発係

Shunsuke Hikami

日上 俊祐

時代の最前線にて

現在の業務私が所属する高度通信網振興課は「光の道」構想実現に資する電気通信基盤充実

臨時措置法を所掌している課で、現在電気通信基盤充実臨時措置法や関連する税制

告示の改正作業等に携わっています(CM 等で「光の道」という単語を見聞きした

ことがある方もいらっしゃるかもしれません。)。「光の道」構想とは、今後の日本

経済の更なる発展や雇用の創出、地域の活性化に寄与する可能性を秘めた ICT を

活用して、豊かな社会の実現を目指すものです。具体的には 2015 年頃を目途に、

すべての世帯でブロードバンドサービスが利用されることを目標としています。初

めて経験する法律改正の業務においては、「読み合わせ」という法律の条文を通常

とは異なる読み方をして形式的に確認する業務を経験でき、大変勉強になりました。

ちなみに「払戻し」は何と読むか、みなさんわかりますか?答えは「ふつれいし」と

読みます。(笑)このように法改正のスキルがどんどん上がっていくのを日々実感

しています。

職場環境総務省についてぜひ皆さんに知っていただきたいことがあります。それは総務省

がとても仕事がしやすい環境だということです。私はこれまで3つの課を経験して

きましたが、どの課も優しく時には厳しく指導してくださるざっくばらんで気さく

な方ばかりで、仕事をする環境は申し分ないです。確かに国会対応等至急の案件が

発生した場合は、夜遅くまで作業することがたまにはあるかもしれませんが、普段

は比較的早目に帰ることもでき、仕事と自分の生活を両立することが可能な、皆さ

んが想像している以上に働きやすい環境です。

放送・情報通信行政の魅力放送・情報通信行政の魅力は何といっても自分達で新しい制度を作っていくこと

ができる点です。というのも放送・情報通信分野は日々進歩している分野ですので

前例に囚われすぎてしまうと対応ができなくなってしまうからです。現在、携帯電

話、ブロードバンド、地上デジタル放送等 ICT は日常生活に必要不可欠なツール

となっており、社会に与える影響も非常に大きいものとなっています。こうした時

代の最前線において制度設計を行うことができるのは非常にやりがいを感じること

ができるのではないでしょうか。総務省は知的好奇心に溢れた皆さんを満足させて

くれる場所です。官庁訪問は出会いの場です。ぜひ気軽に総務省に官庁訪問に来て

ください。来年の春、皆さんとお会いすることができるのを楽しみにしています。同期の結婚式にて(筆者後列右から3人目)

平成18年10月総務省採用 総合通信基盤局電気通信

事業部消費者行政課

平成20年7月 大臣官房秘書課

平成22年7月 現職

  放 送 ・ 情 報 通 信 ・ 郵 政 行 政   先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ 17

情報通信国際戦略局

総合通信基盤局

情報流通行政局

情報通信国際戦略局

総合通信基盤局

情報流通行政局

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平成15年4月 総務省採用(技官) 総合通信基盤局 電波部電波政策課    7月 総合通信基盤局 電波部電波環境課平成17年8月 放送大学学園 放送部技術・運行課平成19年7月 総務省総合通信基盤局 電波部電波政策課 国際周波数政策室平成21年7月 現職

とある一週間

月曜日

木曜日に主催する(国際会合に向け国の対処方針案を審議する)会議の内容を上司に説明。指摘を踏まえ進行や配付資料を見直し。

火曜日会議の参加者の名札や会議室への案内図などを作成。会議に向けた準備を進める。

水曜日 膨大な会議資料を印刷。会議室に搬入し、資料を組む。

木曜日

会議当日。予め会議の主査(議長)に進行を説明。事務局として会議を運営。参加者の意見や指摘をメモ。

金曜日 会議での意見を踏まえ資料を修正。会議録を作成。

土・日曜日一大イベントを終え、ほっと一息。月曜日からの業務に向け英気を養う。

電気通信分野における行政官の役割?電気通信分野は、我が国の産業の中でも取り分け発展・成長の著しい分野です。

ここ最近を見ても、携帯電話やインターネット、デジタル放送など新たな情報伝達

手段が続々と登場・普及しています。これらの普及・発展の背景には、通信機器の

高度化があるのはもちろんですが、情報通信サービスの利用を促進させ、産業を発

展させるための規制の見直しや制度の整備があると言えます。

私たち行政官には、サービスの利用が普及されるようにしたり、新たなサービス

が生まれるようにしたりする制度的な環境を作り出すことが求められていると言え

ます。

無線通信に係る仕事私の所属する電波部衛星移動通信課では、電気通信の中でも無線通信、取り分け

人工衛星や航空機、船舶などで使用される無線通信を扱っています。具体的には、

それらの利用のための免許や新たなシステムの導入に伴う制度整備、研究開発の推

進、国際対応などを行っています。この中で、私は国際対応に係る業務を担当して

います。

国際競争力の強化のための取組昨今、我が国の産業の国際競争力の低下が叫ばれている中で、研究開発や国際標

準化の重要性が改めて認識されています。各国で使用する通信システムや通信機器

は、国際電気通信連合(ITU)で定める規格に準拠して構築されたり、製作された

りしています。そのため、積極的に自国内で新たな技術やシステムを開発させ、そ

れを国際標準化することによって、他国に対して技術的な先行性を持てるほか、そ

れに係る特許の使用料を他国から得られるようになります。このような取組は、我

が国の競争力を高め、産業を発展させる点で非常に重要です。

国際会議での対応ITU の本部はスイスに置かれ、そこで年に計四回程度、関係する会合が開催され

ます。私はその会合に国内の研究開発の成果などを携えて、通信事業者や製造業者

などの方々とともに日本代表団として参加しています。ITUの会合では、国内で審議・

合意された方針にしたがって対処しますが、各国も自国の利益を守ろうとそれが脅

かされるような提案には示し合わせて採用されないようにするなど、こちらの思う

ようにはいかないことが多々あり、国際標準化の難しさを感じさせられています。

我が国発の無線通信技術の国際標準化を目指して

総合通信基盤局電波部衛星移動通信課国際係長

Hirohito Marubashi丸橋 弘人

アジア地域の国際会議を終えて(於香港)

先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ   放 送 ・ 情 報 通 信 ・ 郵 政 行 政18

情報通信国際戦略局

情報流通行政局

総合通信基盤局

情報通信国際戦略局

情報流通行政局

総合通信基盤局

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国連の専門機関の一つである国際電気通信連合

(ITU)の会議に出席するために、グアダラハ

ラ(メキシコ)に来ています。

4年に1度開催されるこの全権委員会議

は、世界各国から約1700名が参加する、

大きな会議です。会議は国連公用語の6

言語で行われるので、私はイヤホンを通し

て、英語の音声を聞き、メモ取りをします。

会議では選挙が行われ、今後4年間の

役職者や理事国が決定されます。選挙

が行われるまで、様々な国が参加国を

招待し、レセプションを開催します。こ

の日は、日本レセプションが開催され

ました。こうした機会に、各国出席者

と交流し、意見交換をしたり、様々な

情報を集めたりすることも大切です。

お昼の休憩時間は、グアダラハラの町

の市場にやってきました。地元の人々

で賑わっている市場には、見たことの

ない美味しそうな食べ物がいろいろ並

んでおり、見ているだけで楽しめます。

3週間にわたる長い会議も最終日とな

りました。メキシコともいよいよお別れ

です。一緒に出張をした上司、同僚の

方と記念の写真を一枚!

ひとことメッセージまだまだ勉強中ではありますが、

私は総務省に入省し、国際政策

課に配属され国際機関の担当と

なったことから、こうした国際会

議に出席する機会に多く恵まれま

した。こうした機会がなければ、

出会うことができなかったであろ

う、様々な国の人々と接すること

もできました。国際的な分野で

活躍することを希望しているみな

さまを歓迎します!

今日のランチはご飯と野菜

スープです。奥にあるソー

スやライムは自由に使えま

す。やはりメキシコなので、

唐辛子を使った辛いソース

が美味しいです。

先輩一日

の野川愛美情報通信国際戦略局国際政策課

平成20年10月 総務省採用 情報通信国際戦略局国際政策課国際機関室平成21年 7月 現職

PROF I L E

国際会議の一日

Manami Nogawa

先 輩 の 一 日   先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ 19

情報通信国際戦略局

総合通信基盤局

情報流通行政局

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高尾山にて

P R O F I L E

平成18年10月総務省採用 人事・恩給局 総務課調整第一係平成20年1月 内閣官房行政改革推進本部 事務局局員平成20年11月総務省人事・恩給局 公務員高齢対策課平成21年4月 人事・恩給局 交流第二係平成22年5月 現職

とある一週間

月曜日

一週間の業務内容について、係内で打合せ。翌週に控えた研修会の準備が、今週のメイン業務。

火曜日

研修会場を下見。この研修は地方でも行うため、協力してもらっている地方部局とも密に連絡を取り合う。

水曜日

研修テキストの最終チェック。1ページずつ見直していくのは細かい作業だが、これも重要な仕事。

木曜日

調査研究を委託している企業から業務報告を受け、意見交換。勤務終了後は職場の友人とウォーキング教室に。勤務中も正しい姿勢で!

金曜日研修講師と最終打合せ。来週はいよいよ研修会。研修内容等を再度確認し、退庁。

土・日曜日

学生時代の友人と、結婚式で演奏するハンドベルの練習。練習よりおしゃべりの方が長い!でもこの時間が何よりも楽しい。

人事・恩給局雇用調整第一係

Yumi Wada和田 友美

たくさんの出会いの場

これからは国家公務員として私は、平成 18 年 10 月に総務省職員として採用されました。以前は民間企業に

勤めていましたが、より広く社会のために働きたいと公務員を志望するようになり

ました。その中で総務省を希望したのは、国家公務員の人事管理制度に関する仕事

を行っており、公務員が働きやすい環境を作っていくという役割を担っているとこ

ろに魅力を感じたからです。

入省後の業務入省後、人事・恩給局で公務員制度改革に関する業務を行う係に配属されました。

その後、他の係や内閣官房での業務を経験し、昨年5月に現在の係に異動になりま

した。話は平成18年にさかのぼりますが、この年「国の行政機関の定員の純減につ

いて」が閣議決定され、これに基づき平成 18 〜 22 年度までの5年間で国の行政機

関の定員を5%以上純減することが定められました。この定員純減を円滑に進める

ため、国家公務員の配置転換・採用抑制等に関する事務を行っているのが私の係です。

仕事との出会いこれまで私が経験してきた職場は、国家公務員の人事管理に関する業務を行って

いるという共通点はあるものの、業務内容はまったくと言っていいほど異なってい

ます。そのため、毎回ゼロからのスタートなのですが、言い換えればそれだけさま

ざまな業務に携われるということでもあり、そこが総務省の魅力でもあります。も

ちろん、総務省の仕事はこの分野に限らず多岐にわたっていますので、いろいろな

業務にチャレンジしたいという方、その中で自分のやりたいことを見つけたいと考

えている方にはぴったりではないでしょうか。

人との出会い業務内容もさることながら、そこで働く方たちも個性豊かでバラエティに富んで

います。上司や先輩方のバイタリティや深い知識には頭が下がりますし、仕事に情

熱を傾ける一方で多様な趣味を楽しむなど、ライフスタイルも見習いたいところが

多々あります。また、私の上司は農林水産省から出向してきており、他府省の方と

一緒に仕事ができることも貴重な経験です。

入省して4年半、様々な出会いを通じて新しい自分と出会うこともあるかも ?!

などと考えつつ、総務省でのたくさんの出会いを楽しんでいます。皆さんも、総務

省での貴重な出会いの数々、経験してみませんか?

先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ   行 政 制 度 の 管 理 運 営20

人事・恩給局

政策統括官

(統計基準担当)

行政評価局

行政管理局

統計局

人事・恩給局

政策統括官

(統計基準担当)

行政評価局

行政管理局

統計局

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「査定」という仕事行政管理局の査定担当では、各府省の機構・定員の要求について、行政需要の変

化に対応した効率的な行政組織と定員配置にするための審査、独立行政法人等の業

務や法人の在り方に関する審査を行っている。

毎年8月末に要求書が提出されて要求理由等の説明を受け、その妥当性について、

必要性・緊急性・増員抑制努力等の観点から、政府方針との整合性も勘案しつつ、

検証。各府省との調整を経て、審査結果は政府予算案に反映される。

8月下旬から 12 月の査定期間、私たち査定担当者は、府省担当毎にパーテショ

ンで仕切られた「査定部屋」が執務室。この間は仕事が深夜に及ぶことも多く、的

確なスケジュール管理、資料整理が不可欠。査定期間を無事に乗り越えたときの達

成感は一入だ。

「アンテナ」張ってますか?査定業務は、予算編成過程を通じて財務当局とも連携を図りながら行うこと、国

会審議の動向の影響も大きいことなどから、予算・国会・法令関係という国家公務

員の仕事の根幹を成す業務に関する知識を深め、経験を積むことができる。

携わる業務に関する事柄が毎日のように報道に取り上げられ、やりがいを感じる

反面、報道よりも早く情報を得るためにアンテナを高く張って、先を見通しながら

仕事をすることも求められる(これが中々難しい ・・・)。

総務省の「魅力」都市銀行から転職し、縁あって総務庁(当時)に採用していただいた。

行政評価事務所では、地域の課題について地元の方々から直接お話を伺い、国の

出先機関や地方公共団体の方々と協力して取り組んだ。アジア太平洋統計研修所で

は、下手な英語を駆使しつつ、色々な国籍の国連職員の方々に協力して、様々な国

の研修生に統計研修を行う仕事に携わり、日本政府代表団の一員として海外出張し、

国際会議に出席することもできた。私自身、総務省が行う業務の幅広さを実感して

おり、大きな魅力であると思うし、これまでの経験は現在の仕事にも生かされている。

是非、「実感」を ! !もう一つ、総務省の大きな魅力は、一緒に仕事をする方々―― 。

目から鱗が落ちるような新たな視点や想定外のスピード感、プライベートの充実

ぶり ・・・。毎日刺激を受けている。是非、総務省の魅力を実感してほしいと思う。相手省担当者との打合せ

大切なのは「理想」と「判断基準」

P R O F I L E

平成10年4月 総務庁採用 関東管区行政監察局平成11年4月 千葉行政監察事務所

行政相談課平成13年10月総務省千葉行政評価

事務所評価監視調査官平成14年4月 長野行政評価事務所

評価監視調査官平成17年4月 統計局統計基準部

国際統計課研修専門官平成20年4月 現職

とある一週間

月曜日

毎朝、幹部予定とメール、新聞記事等をチェック。先週の局議結果を踏まえ、相手省と折衝。翌日の局議の準備。

火曜日

午後、局長室で局議。眠気をこらえてメモ。終了後、相手省に結果概要を説明。夕食は省内のコンビニで購入。

水曜日

相手省の担当課が来所し、次の局議に向けたヒアリング。その後、翌日の局議の打合せと資料準備。

木曜日

幹部予定の変更により、午前の予定だった局議が急遽午後に。昼食は省内で販売している弁当。

金曜日局議結果等を取りまとめて上司と打合せ。翌週以降の予定を確認して帰宅。

土・日曜日

土曜の午前中は爆睡。ジョギングなどでストレス解消。家族で公園に出掛け、子ども達とボール遊び。笑顔に癒される。

行政管理局主査

Ichiro Oshima

大嶋 一郎

  行 政 制 度 の 管 理 運 営   先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ 21

人事・恩給局

行政評価局

行政管理局

統計局

政策統括官

(統計基準担当)

人事・恩給局

行政評価局

行政管理局

統計局

政策統括官

(統計基準担当)

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P R O F I L E

平成12年4月 総務庁採用 統計センター管理部首席統

計情報官付

平成15年4月 独立行政法人統計センター製表部情報処理課

平成19年4月 独立行政法人統計センター製表部情報処理課 上級製表職

平成21年4月 現職

とある一週間

月曜日

担当する労働力調査(詳細集計)の公表日。マスコミからの問い合わせに追われる一方で、反響があることへの喜びを感じた。

火曜日

公表記事が新聞各紙に掲載。国会議員から掲載記事に対し説明要求があり、室長に同行し議員会館へ。

水曜日

労働力調査の標本設計の改正に向けて検討資料を作成し、打ち合わせを行った。明日の出張先で使用する資料を作成。

木曜日

愛媛県に出張(お昼は郷土料理の鯛飯)。県の職員や調査員の方々と意見交換。帰りの機内で出張記録をつけた。

金曜日

再び標本設計の改正に向けた業務。様々な試算を行うため、プログラマと打ち合わせを行った。定時退庁。

土・日曜日

子供と水族館へ。イルカショーでは親子で大興奮!しかし、アシカスタジアムでは、希望に添わなかったのか暴れ出す始末。

水族館にて記念撮影

的確な判断の裏に、確かな統計が存在!だからこそ、正確さにこだわり続けたい

完全失業率って?「完全失業率」、こんな言葉を新聞やニュースなどで目にしたことありませんか。

これは、総務省統計局で行う労働力調査で公表している数値で、景気判断や雇用政

策の策定など様々な場面で用いられています。私はこの労働力調査の『標本設計』

という仕事を担当しています。労働力調査は、日本全国を対象として毎月調査を行っ

ていますが、時間や費用面などの制約から日本に住むすべての人を調査することは

できません。そのため、実際には全国から約4万世帯を選んで調査を行っています。

選んだ世帯が、日本全国の縮図となるように、どの地域からどうやって世帯を選ぶ

か、を考えるのが私の仕事になります。

より正確な数値を目指して完全失業率は、「○ . ○%」といったように、小数点以下第1位まで公表していま

すが、日本全国を調査して得た数値ではないため、実際はある程度の誤差を含んだ

推計値となっています。しかしながら、完全失業率は景気判断や雇用対策における

重要な指標となっているため、0.1%変化しただけでも、雇用情勢を反映した結果

として、社会に大きなインパクトを与えてしまうこともあるのが実情です。したがっ

て、調査の設計に当たっては、調査した地域に偏りがないかチェックを行ったり、

より正確な数値が算出できるようアイデアを出し、それに基づいて試算を行ったり

と様々な努力を行っています。

信頼できる統計は土台づくりから『標本設計』の仕事は一見地味な仕事かもしれません。しかし、この仕事は家づ

くりに例えてみれば、家の骨組みを考えるようなもの。美しく機能的に見える家で

あっても、しっかりした土台がなければ安心して住むことはできません。同じよう

に、統計においても標本設計をしっかりと行った精度の高い数値でなければ、世の

中に信頼され使ってもらうことはできない、と考えています。

まさにものづくりの仕事統計局には、そのほか調査を実施する部門や調査結果を公表する部門など様々な

仕事があり、相互に連携しながら統計というひとつの成果物を作っています。国家

公務員でありながらまさにものづくりともいえる仕事です。このような仕事に興味

がありましたら、是非、総務省に足を運んでみてください。

統計局統計調査部国勢統計課労働力人口統計室審査発表第二係長

Yoshihisa Mikawa三川 敬久

先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ   行 政 制 度 の 管 理 運 営22

人事・恩給局

政策統括官

(統計基準担当)

行政評価局

行政管理局

統計局

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自動車から歯ブラシまで!私は今、総務省で「家計調査」という統計の作成に携わっています。この統計は、

全国約 9000 世帯の家計簿をまとめた、一般的なアンケートなどとは一味違うユ

ニークなもので、私は、その分析・公表といった業務を担当しています。この統計、

平均的な生活費(消費支出)だけでなく、実はその内訳が詳細に明らかになるもの

で、自動車のような大きなものから歯ブラシのような小さなものまで、平均的に何

にどのくらい支出しているかといったことなどが具体的にわかる、非常に生活に身

近なものです。

自分だけ?それとも社会現象?調査結果からは、それまで漠然と個人的な感覚でとらえていた世の中の動きが、

統計数値として実証的に明らかになります。例えば、たばこ。昨年の値上げの際に

は喫煙者の私も買いだめに走った口ですが、調査結果においても値上げ直前にたば

こへの支出が激増しており、私の行動が特別なものではなく社会全体の現象であっ

たことがわかります。他にも、エコポイント制度によりテレビへの支出が増えた一

方、天候不順により値上がりした野菜への支出が減ったりと、正に世の中の動きが

凝縮された大変興味深い結果が表れ、こうした情報を世の中に発信する仕事に、と

ても充実したやりがいを感じます。

他にもやりがいがたくさん!統計という仕事は一見地味な印象を受けますが、前述のとおり、実は世の中の動

きを即座に反映する、ある意味とてもダイナミックなものといえます。総務省では、

他にも完全失業率や消費者物価指数といった主要な経済指標や、国勢調査といった

行政運営の基盤となる統計を作成するなど、統計分野だけをとってみても、注目度

も高く、やりがいのある業務がそろっています。

縁あって総務省に。あなたもぜひ・・どういった仕事に就くかを決める要素には、少なからず、職場との「縁」、「出会い」

といったものがあると感じます。私自身、特に統計の仕事をやりたいんだと気負っ

ていた訳ではなく、いろいろな官庁を覗いていく中で、結果的に縁あって総務庁(現

総務省)に入庁しました。しかし、振り返ってみて実に良縁であったなぁと思いま

す。このパンフレットをご覧になっている皆さんとも、縁あって総務省の扉をたた

いていただき、一緒に仕事ができることを、楽しみにしております。

P R O F I L E

とある一週間

月曜日

明朝は調査結果の公表。最終確認後、無事に公表を迎えられそうと安心しつつ早めに帰宅。

火曜日

調査結果の公表日。朝 8 時 3 0 分 か ら の 記 者 発 表に随行。記者からの質問多数(汗)。

水曜日

新聞やネット記事、シンクタンクの分析レポートなどをチェック。昨日公表した結果の反響を実感。

木曜日若手の研究報告会に出席。最近は優秀な若手が多く、感心しきり。

金曜日

次回の公表に向け、準備を着々と。結果分析のため、世の中の動きにアンテナを高くしなければ。

土・日曜日

学生時代の仲間と久々の飲み会。仕事を離れ、大いに盛り上がる。来週もがんばるぞ!

地味にみえて実はダイナミックやりがいのある業務がきっとあります。

審査発表係のメンバー

平成8年4月 総務庁採用 統計局総務課人事係平成15年4月 総務省統計局統計調査部 調査企画課精度管理情報官平成16年4月 統計局統計調査部 国勢統計課労働力人口統計室

企画指導第一係長平成17年4月 独立行政法人統計センター 製表部事業管理課上級製表職平成18年10月内閣府経済社会総合研究所 国民経済計算部企画調査課 研究専門職平成21年1月 現職

統計局統計調査部消費統計課審査発表係長

Hidemine Sekino

関野 秀峰

  行 政 制 度 の 管 理 運 営   先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ 23

人事・恩給局

行政評価局

行政管理局

統計局

政策統括官

(統計基準担当)

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同僚と、打ち合わせ

統計審査という裏方業務、いかがでしょうか?

同じことを何度も聞かれたら?皆さんは同じことを別々の人から何度も聞かれたら、どう思われますか?しかも、

「統計調査」という名目で、いろんな府省から聞かれたら…。「他の調査に答えたのに、

なぜ同じことを聞くの?」と思われますよね。さらには、「なぜこんなことを聞く

の?」「調査結果は何に使われるの?」等々、疑問を持たれると思います。

これらの疑問、統計審査の視点です。現在の日本では、各府省が独自に統計組織を持って統計調査を行っています。各

府省は、合理的な施策立案のために必要な統計調査を企画・実施し、データを得る

必要があります。しかし、場合によっては、調査の重複や調査の質問事項の多さ等

により、回答者の皆さんの負担が過度になりかねません。

私たちは、府省横断的かつ第三者的立場から、皆さんの負担を最小限にしつつ、

必要なデータが収集されるよう、各府省の統計調査の審査を行う立場にあります。

どのように統計審査をするの?統計審査は各府省が企画した調査計画の合理性等を確認し、場合によっては、計

画の変更も含めた検討を求めるという業務です。その過程で、各府省とのやり取り

に熱が入ることもありますが、これは、「よりよい統計調査」という目標へのアプロー

チが異なるためであり、対立するものではありません。

また、審査官室職員は各調査の審査を自らの責任で行いますが、担当の枠を超え

て上司や同僚と意見交換をする中で、結論を導きます。この意見交換の中で、私が

直面した疑問やその解決方法が、審査官室内で共有されたこともあります。組織と

しての知識の集積のためにも、積極的な意見交換が歓迎される環境であることは、

職員として、とても励みになります。

統計を制する者は、社会を制する。統計調査の実施自体は各府省の業務ですので、私たちが行う統計審査は、いわ

ば裏方業務です。しかし、各種施策を担当する各府省が企画する計画を審査す

ることで得られるものは測り知れません。そもそも統計は、証拠に基づく施策

(evidence-based policy)立案のための重要な情報であり、その範囲は非常に幅

広いものです(昨年秋に行われた「国勢調査」も統計調査の一つです。)。その意味

で「統計を制する者は、社会を制する」と言ってもいいでしょう。そんな統計の作

成過程に携わることのできる統計審査、いかがでしょうか?

P R O F I L E

平成18年4月 総務省採用 関東管区行政評価局

平成19年4月 千葉行政評価事務所 評価監視官付

平成21年7月 千葉行政評価事務所 評価監視調査官

平成22年4月 現職

とある一週間

月曜日

定例の経済統計担当の室内会議。各担当者から審査案件の進ちょく状況を報告。今週は、どんな案件に出会うことやら…

火曜日先週末に承認した案件の承認通知書を発出。一つ手続を終えると、やはり、ほっとします。

水曜日

担当案件の審査の方向性について、上司に相談。回答者数の設定に疑義があるが、調査実施者もなかなか手ごわい。

木曜日担当案件の審査所見を書き始めます。文章にすることで、問題点をより明確に認識。

金曜日同僚と庁舎外のお店でランチをとります。もうひと頑張りで、今週の業務も終わりです。

土・日曜日同期と伊勢・鳥羽・松阪に一泊で旅行に行きました。リフレッシュして来週も頑張ります。

政策統括官(統計基準担当)付統計審査官(経済統計担当)付

Mieko Imai今井 美恵子

先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ   行 政 制 度 の 管 理 運 営24

人事・恩給局

政策統括官

(統計基準担当)

行政評価局

行政管理局

統計局

人事・恩給局

政策統括官

(統計基準担当)

行政評価局

行政管理局

統計局

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先輩一日

今日も一日元気にスタート! 時には夫の分と2

つのお弁当を作ることも。

毎週公表する報道資料を

ホームページに掲載する

ための作業をします。国

民の皆様に見やすいホー

ムページとなるよう、随

時見直しも忘れません。

全国に設置されている第三

者委員会の人員配置を

チェックし、上司に報告して

います。地域によって国民

からの申立て件数に差があ

るため、バランスを考慮し

て効率的な体制となるよ

う、常に気を配っています。

同僚と沖縄料理のお店でランチ。ほっと和む

ひとときです。

総務省がこれまで専門外だっ

た年金制度について、初任

者を対象とした研修を企画し

ています。過去の研修アン

ケートを参考に、今回は第三

者委員会が取り上げられた

テレビ番組を放映する予定!

ひとことメッセージ年金記録確認第三者委員会は、

いわゆる年金記録問題について

国民の不安の解消を図るために

設置されました。なぜ総務省で

年金?と思われたかもしれませ

ん。その時々の行政上の問題

に、幅広くタイムリーに対応する

ことも、ここ総務省の仕事です!

ぜひ一度足を運んでみてくださ

い。活気あふれる雰囲気を感じ

ることができますよ。

総務省の立場で

年金制度を支えます大城由希子

行政評価局年金記録確認中央第三者委員会事務室調査員

平成17年4月 総務省採用       沖縄行政評価事務所平成19年4月 行政評価局評価監視官付平成21年4月 現職

PROF I L E

Yukiko Oshiro

先 輩 の 一 日   先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ 25

人事・恩給局

行政評価局

行政管理局

統計局

政策統括官

(統計基準担当)

Page 26: Design the Future. 日本の未来を一緒に描いてみま …Design the Future. 先輩職員からのメッセージ・目次 座談会 少し先輩職員からのメッセージ『先輩職員の仕事のリアル』

日本が直面する幾多の課題に取り組む組織、それが総務省です。これから長い人生を歩まれる皆さんが、この総務省というフィールドで多くの課題に向き合うことにより自己研鑽を重ね、自らの人生も意味深く豊かなものにしていく、そう願って止みません。

金子 創平成3年度採用

国民生活をより便利にするための政策を暮らしや地域の視点で考え具体化していくのが総務省の仕事です。行動力や創造性、様々な場面に適応できる柔軟性、そして何より何事に対しても誠実に向き合える方をお待ちしています。

佐藤 美幸平成2年度採用

今、情報通信に関係する研究開発を広く公募し、その中から専門家の高い評価を受けたものにその研究開発の実施を委託する仕事をしていますが、次世代の情報通信技術がこの中から生まれるという期待を持って取り組んでいます。

重成 知弥平成15年度採用

障害者のICT利活用支援を担当した時のこと、「私達はハードルを飛び越える努力をしている。皆さんはそのハードルが低くなるよう努力してほしい。」と言われました。ICTは新たな可能性を切り開く重要なツールであることを改めて実感した瞬間です。

岩崎 未希子平成10年度採用

普段忘れがちですが、

非常時は「情報伝達」=

「安心・安全」と言って

も過言ではありません。

災害時にこそ有効とな

りうるICTのあり方と

は いった い 何 な の

か・・・今後も模索し続

けたいと思います。

髙橋 大輔平成18年度採用

現在は主に地上デジタル放送の技術面に携わっています。今後は、技術だけに偏らずに、利用者の視点など幅広い視野で制度設計が出来るように、様々な仕事を経験しながら必要な知識を身につけていきたいです。

田邉 崇平成18年度採用

国民に身近なところで、幅広い仕事を行っている― それが総務省です。日頃から、様々なことにアンテナを張れる人。そして、いろんな人とサクッとつながり、「フォロー」し合える柔軟性のある人。そういう人と一緒に仕事ができればと思っています。

小﨑 啓子平成2年度採用

官庁訪問も大詰めの3日目、夕方に面接を終え庁舎を出ると綺麗な虹が。いい予感がして見ていると、帰りがけの職員の方々が「綺麗だね」「また会おうね」と声をかけてくださり感激しました。入省して1年、やはり総務省は「人」が魅力です。

長谷川 智英平成22年度採用

伝統や定着した理論をよく理解し、大事にしつつも、新しい考え、技術を受け入れ、未来を拓くチャレンジに努力を惜しまない、そして、日本をより良く、より幸せにしたいという強い意志と覚悟を持った公務員になって欲しい。

泉水 克規平成4年度採用

今、我が国の地方自治制度は大きな変革期を迎えています。これを担う人材には的確な歴史認識と鋭敏な市民感覚を備えることが求められます。この先の「国のかたち」について勇気と情熱を持って語り、行動することのできる皆さんの入省を期待しています。

山口 憲明平成6年度採用

消防庁、県庁、副大臣室、自治税務局。これまで経験したどの仕事もみな印象深いものですが、変わったところでは、在外公館勤務でしょうか。国家公務員、地方公務員。国内、国外。いろんな立場で仕事ができるのが魅力です。

仁藤 司史平成8年度採用

総務省は地方自治体との人事交流が非常に盛んで、自治体職員の皆さんと机を並べて仕事をする機会が沢山あります。様々なバックグラウンドを持った人々との出会いが自分自身を成長させてくれる。それが総務省の魅力です。

北畑 太一平成13年度採用

国際的な取組に興味を持っていた私。官庁訪問では、国際郵便業務に携わっている方から国際会議での経験などを聞くことができ、話が盛り上がりました。そして、今まさに国際郵便業務を担当しており、ちょっと運命的なものを感じます(笑)

砂川 友美平成22年度採用

総務省は技術的な分野も業務内容が幅広いので、官庁訪問で出会う人それぞれから違った話が聞けます。自分が興味を持っていたこと以外にも、多くのやってみたいこと、関わってみたいことを発見できると思います。

尾形 知子平成22年度採用

何事も「セルフマネジメント」が大事だと思います。仕事をいかに計画的に進めるかとか。仕事では失敗したり、ストレスを感じることもあるけれど、上手にプライベートと切り替えてリフレッシュするとかを考えられる人。そんなあなたをお待ちしております!

水澤 知洋平成4年度採用

大学の授業で学んだ統計がどのように作られているのか、興味をもち、総務省を目指しました。ささいな疑問でしたが、今思えば大きなきっかけだったと思います。また、説明会や官庁訪問でお会いした総務省の職員の雰囲気にひかれて入省を決めました。

林 栄一平成22年度採用

印象に残った業務は、J I CAの国家統計局データ提供能力強化計画の一員として、タンザニアに日本から25時間かけて行ったことです。貧困削減の政策等に統計情報を活用するためのプロジェクトに参加し、改めて統計と国際協力の重要性を感じました。

丸山 歩平成5年度採用

この写真より25キロ程細かった十数年前の20代半ばの頃。行政相談で、「農地の不法転用」「学校長のセクハラ」「河川汚染」「医療過誤」などの様々な問題を処理。体重だけではなく、知識、経験も増える職場です。

藤原 大介平成8年度採用

「実はここにも総務省」というキャッチフレーズどおり、働く職員にとっても、総務省は様々な分野で活躍する機会を与えてくれます。地方のたくさんの人の役に立てるよう、多分野の仕事に挑戦し幅広い知識・経験を身につけていきたいです!

芳賀 玲子平成19年度採用

今後しばらくは、自分の視野を広げるためにもできる限り幅広い仕事に携わりたいです。また、現在の業務である税についての理解を深め、将来的には住民にわかりやすい税制度の構築に向けて力になれるよう頑張りたいと思っています。

原 敏博平成19年度採用

私が総務省を希望したきっかけは、日本全国の地方行政と関わることができる魅力的な仕事だと思ったからです。また、官庁訪問時に、先輩方とお話できる機会を沢山頂いたことも大きな理由です。官庁訪問では、ぜひ普段聞けない裏話を先輩方から引き出してみて下さい!

亀澤 朋加平成22年度採用

官庁訪問では、職員の方々にお話をお伺いする中で、地方自治に対する総務省業務の重要性や「地方のために」という職員の熱意を強く感じました。このことが、地域活性化のために国の立場で働きたいと思う決め手になりました。

中南 航平成21年度採用

イスラエルでの国際会

議傍聴、説明会での講

演等、緊張するけどお

もしろい経験をたくさ

んしてきました。その

度にたくさんの人にお

世話になっているので、

いつか恩返しできるよ

うになりたいです。

鮒田 隆志平成19年度採用

統計局では失業率を出す労働力調査、人事・恩給局では天下り問題などに携わりました。各部局の中にも様々な仕事がある上、政策評価や情報通信など総務省は幅広いです。今後はさらに色々な係、それぞれの部局にも行ってみたいです。

大井 麻依子平成19年度採用

先輩からの メッセージ総務省を志望するみなさまへ

F o l l o wm e !

先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ26

Page 27: Design the Future. 日本の未来を一緒に描いてみま …Design the Future. 先輩職員からのメッセージ・目次 座談会 少し先輩職員からのメッセージ『先輩職員の仕事のリアル』

日本が直面する幾多の課題に取り組む組織、それが総務省です。これから長い人生を歩まれる皆さんが、この総務省というフィールドで多くの課題に向き合うことにより自己研鑽を重ね、自らの人生も意味深く豊かなものにしていく、そう願って止みません。

金子 創平成3年度採用

国民生活をより便利にするための政策を暮らしや地域の視点で考え具体化していくのが総務省の仕事です。行動力や創造性、様々な場面に適応できる柔軟性、そして何より何事に対しても誠実に向き合える方をお待ちしています。

佐藤 美幸平成2年度採用

今、情報通信に関係する研究開発を広く公募し、その中から専門家の高い評価を受けたものにその研究開発の実施を委託する仕事をしていますが、次世代の情報通信技術がこの中から生まれるという期待を持って取り組んでいます。

重成 知弥平成15年度採用

障害者のICT利活用支援を担当した時のこと、「私達はハードルを飛び越える努力をしている。皆さんはそのハードルが低くなるよう努力してほしい。」と言われました。ICTは新たな可能性を切り開く重要なツールであることを改めて実感した瞬間です。

岩崎 未希子平成10年度採用

普段忘れがちですが、

非常時は「情報伝達」=

「安心・安全」と言って

も過言ではありません。

災害時にこそ有効とな

りうるICTのあり方と

は いった い 何 な の

か・・・今後も模索し続

けたいと思います。

髙橋 大輔平成18年度採用

現在は主に地上デジタル放送の技術面に携わっています。今後は、技術だけに偏らずに、利用者の視点など幅広い視野で制度設計が出来るように、様々な仕事を経験しながら必要な知識を身につけていきたいです。

田邉 崇平成18年度採用

国民に身近なところで、幅広い仕事を行っている― それが総務省です。日頃から、様々なことにアンテナを張れる人。そして、いろんな人とサクッとつながり、「フォロー」し合える柔軟性のある人。そういう人と一緒に仕事ができればと思っています。

小﨑 啓子平成2年度採用

官庁訪問も大詰めの3日目、夕方に面接を終え庁舎を出ると綺麗な虹が。いい予感がして見ていると、帰りがけの職員の方々が「綺麗だね」「また会おうね」と声をかけてくださり感激しました。入省して1年、やはり総務省は「人」が魅力です。

長谷川 智英平成22年度採用

伝統や定着した理論をよく理解し、大事にしつつも、新しい考え、技術を受け入れ、未来を拓くチャレンジに努力を惜しまない、そして、日本をより良く、より幸せにしたいという強い意志と覚悟を持った公務員になって欲しい。

泉水 克規平成4年度採用

今、我が国の地方自治制度は大きな変革期を迎えています。これを担う人材には的確な歴史認識と鋭敏な市民感覚を備えることが求められます。この先の「国のかたち」について勇気と情熱を持って語り、行動することのできる皆さんの入省を期待しています。

山口 憲明平成6年度採用

消防庁、県庁、副大臣室、自治税務局。これまで経験したどの仕事もみな印象深いものですが、変わったところでは、在外公館勤務でしょうか。国家公務員、地方公務員。国内、国外。いろんな立場で仕事ができるのが魅力です。

仁藤 司史平成8年度採用

総務省は地方自治体との人事交流が非常に盛んで、自治体職員の皆さんと机を並べて仕事をする機会が沢山あります。様々なバックグラウンドを持った人々との出会いが自分自身を成長させてくれる。それが総務省の魅力です。

北畑 太一平成13年度採用

国際的な取組に興味を持っていた私。官庁訪問では、国際郵便業務に携わっている方から国際会議での経験などを聞くことができ、話が盛り上がりました。そして、今まさに国際郵便業務を担当しており、ちょっと運命的なものを感じます(笑)

砂川 友美平成22年度採用

総務省は技術的な分野も業務内容が幅広いので、官庁訪問で出会う人それぞれから違った話が聞けます。自分が興味を持っていたこと以外にも、多くのやってみたいこと、関わってみたいことを発見できると思います。

尾形 知子平成22年度採用

何事も「セルフマネジメント」が大事だと思います。仕事をいかに計画的に進めるかとか。仕事では失敗したり、ストレスを感じることもあるけれど、上手にプライベートと切り替えてリフレッシュするとかを考えられる人。そんなあなたをお待ちしております!

水澤 知洋平成4年度採用

大学の授業で学んだ統計がどのように作られているのか、興味をもち、総務省を目指しました。ささいな疑問でしたが、今思えば大きなきっかけだったと思います。また、説明会や官庁訪問でお会いした総務省の職員の雰囲気にひかれて入省を決めました。

林 栄一平成22年度採用

印象に残った業務は、J I CAの国家統計局データ提供能力強化計画の一員として、タンザニアに日本から25時間かけて行ったことです。貧困削減の政策等に統計情報を活用するためのプロジェクトに参加し、改めて統計と国際協力の重要性を感じました。

丸山 歩平成5年度採用

この写真より25キロ程細かった十数年前の20代半ばの頃。行政相談で、「農地の不法転用」「学校長のセクハラ」「河川汚染」「医療過誤」などの様々な問題を処理。体重だけではなく、知識、経験も増える職場です。

藤原 大介平成8年度採用

「実はここにも総務省」というキャッチフレーズどおり、働く職員にとっても、総務省は様々な分野で活躍する機会を与えてくれます。地方のたくさんの人の役に立てるよう、多分野の仕事に挑戦し幅広い知識・経験を身につけていきたいです!

芳賀 玲子平成19年度採用

今後しばらくは、自分の視野を広げるためにもできる限り幅広い仕事に携わりたいです。また、現在の業務である税についての理解を深め、将来的には住民にわかりやすい税制度の構築に向けて力になれるよう頑張りたいと思っています。

原 敏博平成19年度採用

私が総務省を希望したきっかけは、日本全国の地方行政と関わることができる魅力的な仕事だと思ったからです。また、官庁訪問時に、先輩方とお話できる機会を沢山頂いたことも大きな理由です。官庁訪問では、ぜひ普段聞けない裏話を先輩方から引き出してみて下さい!

亀澤 朋加平成22年度採用

官庁訪問では、職員の方々にお話をお伺いする中で、地方自治に対する総務省業務の重要性や「地方のために」という職員の熱意を強く感じました。このことが、地域活性化のために国の立場で働きたいと思う決め手になりました。

中南 航平成21年度採用

イスラエルでの国際会

議傍聴、説明会での講

演等、緊張するけどお

もしろい経験をたくさ

んしてきました。その

度にたくさんの人にお

世話になっているので、

いつか恩返しできるよ

うになりたいです。

鮒田 隆志平成19年度採用

統計局では失業率を出す労働力調査、人事・恩給局では天下り問題などに携わりました。各部局の中にも様々な仕事がある上、政策評価や情報通信など総務省は幅広いです。今後はさらに色々な係、それぞれの部局にも行ってみたいです。

大井 麻依子平成19年度採用

先輩からの メッセージ総務 省を志望するみなさまへ

F o l l o wm e !

先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ 27

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会議風景

北海道管区行政評価局長

Sadahiko Nakaigawa中井川 禎彦

「おかしいこと」を「おかしい」と言える仕事です。

P R O F I L E

昭和50年4月 行政管理庁採用 近畿管区行政監察局平成14年7月 総務省大臣官房秘書課 調査官平成16年7月 行政管理局 行政情報システム企画課 情報システム企画官平成17年8月 行政管理局管理官平成20年4月 内閣官房内閣参事官 (内閣官房副長官補付)平成22年7月 現職

とある一週間

月曜日午前、定例幹部会。各部署の業務の報告を受けて、必要な指示。

火曜日午後、調査テーマの本省への調査結果の報告案の説明を受ける。

水曜日札幌所在のブロック機関の長の昼食会に出席、北海道経済の動向などを情報交換。

木曜日行政相談委員の研修会に参加し、局を代表して挨拶、意見交換。

金曜日旭川分室(ほかに函館、釧路に分室)に出張し、管内の現状を聴取、職員と意見交換。

土・日曜日日頃の運動不足の解消を兼ねて、北広島まで40キロのサイクリング。

大きなことから小さなことまで行政評価局の仕事を一言でいえば、行政の仕組みややり方のおかしいところを「直

してください」と言う仕事です。行政評価局は、例えば厚生労働省が社会福祉分野

を所掌しているように、特定の行政分野を所掌しておらず、様々な行政機関の組織

やその活動を調査して必要な改善を求めていきます。「おかしいところ」には、行

政の仕組み自体の改善が必要なものから、行政の現場でちょっとした工夫をしても

らえれば改善できるものまで様々です。そのために必要なことは、おかしいことが

おかしいと思える「常識」と「正義感」です。

国民に寄り添う仕事です。また、行政評価局の仕事の一つである行政相談業務は、国民に寄り添い、国民の

利益を第一に考える仕事です。直接又は全国に五千人いる行政相談委員を通じて国

民から行政に対する苦情や要望を受け付け、それを関係する行政機関に伝え、改善

を求めていきます。例えば、東日本大震災が発生した際には、被災された方々の様々

なニーズに応えられるよう、フリーダイヤルの専用電話や特設相談所を設けるなど

してケアを行っています。

様々な変革が求められています。今我が国は長期の経済低迷や社会の閉塞感の中にあって、行政の役割の見直しや

地域主権の推進など大きな変革が求められています。このような中で、全国の管区

行政評価局、行政評価事務所等の調査網を活用し、行政の実態を把握し、改善につ

なげていく行政評価局の役割はますます重要になってくるものと思います。若い皆

さんが、柔軟な発想と視点で、行政改革のより良い処方箋づくりの役に立ってくだ

さることを期待します。

様々な選択肢があります。最後に、自己紹介をして、皆さんの選択の参考にしていただきたいと思います。

私は、旧行政管理庁の近畿管区行政監察局に中級職(現国家Ⅱ種)で入庁し、4

年弱の地方勤務を除いて、公務員生活のほとんどを本省で過ごしました。地方で採

用された仲間には、本省勤務が長い者、地方勤務を続けてきた者など様々です。

これから公務員を目指す皆さん、あなたの価値観を大切にして、自分が生かせる

と思う役所を選んでください。願わくは、多くの皆さんが総務省を選択してくれる

ことを望みます。

先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ   地 方 支 分 部 局28

管区行政評価局・事務所

総合通信局

管区行政評価局・事務所

総合通信局

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子供とブランコ

佐賀行政評価事務所行政相談課業務係長

Yoshinobu Obita

帶田 義宣

困っている人の気持ちに寄り添い考えて行動することが仕事です。

P R O F I L E

平成14年4月 総務省採用 九州管区行政評価局平成15年4月 行政評価局

評価監視官付平成16年4月 長崎行政評価事務所 行政相談課平成18年4月 長崎行政評価事務所

評価監視調査官平成19年4月 佐賀行政評価事務所

行政相談官平成20年4月 現職

とある一週間

月曜日電話で「国道」に関する行政相談を受ける。午後は来週の会議資料を作成。

火曜日昨日相談を受けた「国道」の現地調査。事務所へ戻り、上司と今後の処理方針を打合せ。

水曜日「国道」に関する相談について、国道事務所への照会文書を作成し、所長まで決裁。

木曜日

午前中、新任の行政相談委員が開設する定例相談所に出張応援。午後は、事務所に戻り来週の会議の準備。

金曜日

来所での行政相談を受ける。民事事案の相談だったため、専門の相談窓口を調べて、相談者にお伝えする。

土・日曜日子どもたちの通う保育園で生活発表会!「ずいぶん成長したな〜(涙)」

きっかけは、「飽きないこと」約 10 年前、総務省を就職先に選択した理由は、「自分の知識の幅が広がって、

飽きることのない仕事」だと思ったからです。

そして現在、総務省の地方支分部局「佐賀行政評価事務所」で行政相談業務に従

事しています。行政相談の対象となる範囲はかなり広いため、未だに初めて聞く制

度や言葉などが多くあり、そのたびに法令集やインターネット等を駆使して対応し

ています。相談を受けた時点で分からなかったことでも、相談の処理にあたって色々

なことを調べるため、処理が終わる頃には、その制度についてウンチクを語れるよ

うになっています。マンネリ化を嫌い、常に多くのことを吸収したいと思っている

方には最適な職場です。

HOW TO 行政相談ここで、行政相談を受けた場合の「かなり」大まかな仕事の流れを紹介します。

① 電話等で国民の方から行政に関する相談を受け付けます。他者の悩みに寄り添う

ことのできる心と、第三者機関として中立的立場に立てる思考能力が必要です。

② 必要に応じて現地調査、関係機関へのヒアリング、文書照会等を行います。その

道のプロである関係機関にヒアリングを行う際は、周到な事前勉強が必要ですし、

ヒアリング中も、相手の話す専門用語を理解しながら、何が問題なのか、どんな

解決方法があるのかを考え、事前に想定していたことと違う状況が判明した場合

はその場で新たに理論の構築をするなど臨機応変な対応が必要です。

③ 調査結果を踏まえて、関係機関に改善を働きかけます。小さな改善でも、相談者

から喜んでいただけたら、これまでの苦労も吹き飛びます。

少人数だからこその風通しの良さ行政評価事務所の行政相談課は、通常3人程度の職員で行政相談の受付や処理の

ほか、行政相談委員のサポート、イベントの開催などの業務を行っています。その

ため、若手にも重要な仕事が多く回ってきます。プレッシャーもありますが、それ

以上にやりがいも大きいです。「自分にそんな仕事が出来るだろうか?」といった

不安もあるでしょうが、少人数ゆえに風通しがよく、上司にも相談しやすい環境で

すし、難しい案件は皆で知恵を出し合って解決しますので、一人で抱え込んで悩む

ようなことはありません。さて、総務省が行う行政相談について少しでもご理解い

ただけたでしょうか?総務省に少しでも興味を持っていただけたらぜひ官庁訪問を

してみてください。きっと、ここで働きたいと思う“何か”が見つかるはずです。

  地 方 支 分 部 局   先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ 29

管区行政評価局・事務所

総合通信局

管区行政評価局・事務所

総合通信局

Page 30: Design the Future. 日本の未来を一緒に描いてみま …Design the Future. 先輩職員からのメッセージ・目次 座談会 少し先輩職員からのメッセージ『先輩職員の仕事のリアル』

「電波」と関わり続けて現在私は、総務省信越総合通信局(長野市)の無線通信部陸上課に所属しており、

主に携帯電話等の電気通信業務用無線局や、鉄道・電気・道路・ガスなどの公益事

業に関する無線局の免許などの許認可を担当しています。総務省に平成 14 年に入

省して以来、電波監視、地デジなどの放送局の許認可、陸上移動系の無線局の許認

可などと、「電波」に関する業務に携わってきています。みなさんも「電波」といっ

てもあまりピンと来ないかもしれませんが、現代社会では欠かすことのできない重

要なツールとなっています。

情報通信行政(電波行政)の不思議な魅力情報通信行政といっても、その内容は多岐にわたりますが、ここでは、電波行政

の魅力などについて触れてみます。世の中には、絶えず様々な電波が飛び交ってい

て、例えば、携帯電話、無線LAN、TV・ラジオ、ETC、防災行政無線など枚

挙に暇がありません。しかし、電波は目に見えないせいか、なかなか表立っては出

てきません。携帯電話で人と人とがコミュニケーションをすることを「主役」と例

えるならば、電波はお互いの思い、感情などを運び、主役を影で支える「名脇役」

といったところでしょうか。普段はあまり意識されない存在であるものが、実は、

重要な役割を果たしています。「目に見えないけど何かすごい」存在である電波に、

無線局の許認可等の行政という形で携わり、影ながら社会に貢献していると実感で

きることが、電波行政の魅力かもしれません。

Ⅱ種職員を目指すみなさんへ情報通信行政の分野は、変化するスピードが激しく、新たな技術基準、制度の導

入等が頻繁に行われています。新しい技術等に対応するためには、新しい知識を日々

習得しなければならないという大変さはありますが、裏を返せば日々刺激的な経験

ができるということでもあります。「技術的なことはちょっと ・・・」と思った方、ご

安心ください!実は大学時代、私は、「電波」とは縁もゆかりもない文系学部に所

属しており、採用当時は、電波に関する知識はほぼゼロ。先輩から無線工学の教科

書を借りたりして、勉強したことを覚えています。大学時代の専攻と今の仕事は全

く畑違いの分野ですが、人間その気になれば何とかなるものです。今、大学等で専

攻している分野にとらわれず、視野を広くして、情報通信行政に少しでも興味のあ

るみなさん、是非、様々な経験ができる総務省の門を叩いてみてはいかがでしょう

か?是非、総務省の魅力を実感してほしいと思います。

信越総合通信局無線通信部陸上課

Yasuyuki Wakai若井 靖之

「電波」は社会の縁の下の力持ち

P R O F I L E

平成14年4月 総務省採用 信越総合通信局 無線通信部監視調査課平成16年4月 信越総合通信局 無線通信部企画調整課平成17年8月 総合通信基盤局 電波部移動通信課平成19年7月 信越総合通信局 総務部総務課平成19年7月 信越総合通信局 情報通信部放送課平成22年8月 現職

とある一週間

月曜日

陸上移動系無線局の再免許申請の提出期限の日。担当ラインでは、期限内に1万局を超える無線局の再免許申請を受理。

火曜日

改正電波法の施行日。新しい制度に対応した携帯電話基地局の電子申請がさっそく到着。審査に着手。

水曜日

午後に会議があり、その模様を文書にまとめて報告。いつもより早めに帰宅し、子どもたちをお風呂に入れる。

木曜日

免許人が無線局の申請手続の方法について相談に来た。電波法令集片手に、手続方法を提案し、その内容で進めることに。

金曜日

来週の無線局検査出張の打ち合わせ。検査の手順、測定方法などを確認し、必要な各種書類を準備。来週の検査に備える。

土・日曜日

子どもたちと公園で遊んだり、買い物などでリフレッシュ。ゆっくり寝ている時間はありませんが家族と過ごす貴重な時間です。

先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ   地 方 支 分 部 局30

管区行政評価局・事務所

総合通信局

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友人と石垣旅行

近畿総合通信局放送部有線放送課

Kikuko Kawase

河瀬 基公子

知らないことが、たくさんあります。

テレビの視聴方法私は総務省に採用になってから、知らなかったこと、当たり前になってしまい考

えたことのなかったことが、たくさんあることに気がつきました。

例えばテレビ番組の視聴方法です。私は幼い頃からマンション住まいで、テレビ

を接続すれば、すぐに番組を見られる環境にあったため、放送波の受信について深

く考えたことがありませんでした。有線放送課に配属になり、それぞれの地域の受

信状況によって、アンテナを屋根に上げて受信する方法、共同受信施設で受信する

方法、ケーブルテレビに加入する方法等、様々な方法で視聴されている方がいらっ

しゃると知りました。

有線放送課の仕事私の所属する有線放送課では、山間地などの地理的条件によるテレビ難視聴解消

のための共同受信施設のデジタル化改修促進を行っています。

具体的には、市町村からの情報や共同受信施設組合からの相談を受け、放送事業

者、ケーブルテレビ事業者等関係機関と連携して対策手法を検討し、補助支援事業

を実施します。時には現地へ伺い、住民の方に直接お話しを伺うこともあります。

また、事務手続きとして、共同受信施設に関する申請、届出の処理や、補助支援

事業の申請から実績報告までの処理を行います。書類に記載されている項目につい

て、図面と比較しながら確認し、正確に審査を行います。特に補助事業の交付申請

の審査では、受信点での測定結果や図面を見ながら、見積明細に必要な機器のみが

計上されているか細かく確認する必要があり、技術的な知識が必要となります。

多様な業務への挑戦総務省には、普段の生活に身近な多種多様の業務があり、採用されてから異動の

度に新しいことを学ぶ機会を多く頂きました。携帯電話の基地局の点検立ち会い、

高齢者への携帯電話の使い方説明会、船舶無線や空港設備の検査、テレビの共同受

信施設の現地確認など様々な体験ができました。新しい発見や学びが多く、色々な

仕事に挑戦できる職場だと思います。新しいことを学ぶことが好きな方、多様な体

験を希望される方をお待ちしております。

P R O F I L E

平成16年 総務省採用 近畿総合通信局 総務部総務課企画広報室平成17年 近畿総合通信局 無線通信部陸上第一課平成18年 情報通信政策局 情報通信利用促進課平成19年 近畿総合通信局 無線通信部航空海上課平成22年 現職

とある一週間

月曜日

ケーブルテレビ事業者から設備と業務の変更手続きについて相談を受ける。法制度を整理しながら回答を準備した。

火曜日自治体から補助事業についての相談を受ける。状況を正確に把握して、対応を検討する。

水曜日定時退庁日。若手職員と飲み会で情報交換する。横のつながりが仕事上、重要となることも。

木曜日

デジサポ、自治体、等との進捗報告会議に参加する。デジタル化が困難な地域について、それぞれの立場から検討した。

金曜日

デジタル化困難共聴について現地で地元の方へ制度を説明する。対策手法の検討が困難な地域での対応を説明した。

土・日曜日趣味のクラシックバレエのレッスンへ。異業種の友人も増え、一緒に旅行に行くことも。

  地 方 支 分 部 局   先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ 31

管区行政評価局・事務所

総合通信局

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地方のために「地方の現場」を知る地方のために働く総務省職員として、「地方の現場」を知ることはとても重要です。

総務省職員は、都道府県や市町村での勤務を通じ「地方の現場」を知り、その地

において自らの力をふるえる貴重な機会を与えられます。私も、昨年4月から京都

府木津川市に市長公室長として赴任し、沖縄県に続く二度目の「地方の現場」の只

中にいます。市長公室長は、人事、秘書、広報広聴、公共交通対策、企業誘致など

の担当のほか、組織全体の総合調整を行う役割も担い、重要施策の審議決定にも参

画します。担当分野だけでなく市全体を見渡せる立場から、「地方の現場」が抱え

る様々な問題点や課題を受け止め、市民のために働けることは大きなやり甲斐です。

「地方の現場」でこそ味わえる喜び木津川市が行う特色的な施策の一つに企業誘致があります。木津川市では、雇用

の場の創出や税収増などを目指し、「企業立地推進室」という専門組織が、積極的

な企業誘致活動を展開しています。立地企業への優遇制度の整備、専門職員による

ワンストップサービスの実現、市長のトップセールスで市の熱意を伝えることも怠

りません。このような取組が実を結び企業立地が決定した際の喜びは、「地方の現場」

でこそ味わえるものと実感しました。

「地方の現場」を担う職員の資質向上「地方の現場」で多様な市民ニーズに応える職員の資質向上は、不断の課題であ

ると強く感じています。人事の担当として、職員のより一層の資質向上のため、研

修内容の充実や、上司と部下との積極的なコミュニケーションにより人材育成を図

る取組などを行っています。職員の意識も高まっており、互いの業務や市のあるべ

き姿などについて議論を交わす職員有志による勉強会も発足されました。勉強会に

は、私も含め様々な部署からの参加があり、毎回活発な議論が交わされています。

「地方の現場」を経験した生の声をぜひ「地方の現場」での勤務の機会を与えられ、そこでの経験を活かして地方のため

に働ける。これこそ、総務省ならではの最大の魅力です。

ここであげたのは、「地方の現場」で経験したことのほんの一部に過ぎません。

総務省を訪ねれば、「地方の現場」で様々な経験をしてきた地方のために働く職員

の生の声を聞くことができます。ぜひ、そんな生の声を聞きに総務省を訪ねてみて

ください。市長へ事務説明を行う筆者

木津川市市長公室長

Kouji Suzuki鈴木 宏治

地方のために「地方の現場」にも身を置けるという貴重な機会と大きな魅力

P R O F I L E

とある一週間

月曜日市役所までの通勤は自転車。元気よく通学する小学生の一団を横目に一週間がスタート。

火曜日

管理・監督職員を対象としたメンタルヘルス研修で挨拶。自己管理とともに、部下や後輩への目配り・気配りをお願いする。

水曜日

午後から、市政の重要事項を審議する政策会議に出席。夜は、職員有志による勉強会に出席し議論を交わす。

木曜日府内他市町村との電算システム共同化事業への参加について説明を受ける。

金曜日

市長らと翌週の日程の打ち合わせ。本市が「住みよさ」ランキングで府内1位になったことをあわせて報告。

土・日曜日

早朝は、ランニングで気分転換。日中は、京都や奈良に近いので寺社巡りをすることも。市内にある浄瑠璃寺はおすすめ。

平成10年4月 自治省採用 消防庁防災課特殊災害室平成11年4月 行政局公務員部公務員課平成12年4月 沖縄県企画開発部地域・

離島振興局地域・離島課平成13年4月 企画開発部地域・離島振興局

市町村課平成14年4月 総務省自治税務局固定資産税課

資産評価室平成16年4月 自治税務局固定資産税課資産評

価室家屋第二係長平成16年9月 大臣官房秘書課秘書第二係長平成18年9月 自治行政局地域振興課

地域振興第三係長平成20年4月 自治行政局行政課行政第二係長平成22年4月 現職

先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ   地 方 自 治 体 ・ 海 外 ・ 出 向 ・ 留 学32

地方自治体

海外

関係機関

留学

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鳥取県企画部地域づくり支援局自治振興課

Shizuka Matsumoto

松本 静香

地方自治の「現場」を肌で感じる

P R O F I L E

平成20年4月 総務省採用 大臣官房会計課

平成21年4月 自治行政局 地域政策課国際室

平成22年4月 現職

とある一週間

月曜日

担当している市町村への交付金の交付決定作業。万が一にも誤りがないよう、金額を慎重に確認していきます。

火曜日

来る知事・県議選挙に向けて、開票速報のリハーサル。本番で迅速・確実に開票結果を伝えるため、手順を入念に確認。

水曜日

お昼休みには、同僚と「おふくろの味」的な穴場のお店へ。楽しくおしゃべりしながら、午後の仕事に向けて充電完了♪

木曜日

投票用紙等を県庁から各市町村へ輸送。トラックに同乗して受け渡しを確認。出発の様子はTVのニュース番組にも!

金曜日

市町村の財政状況をまとめ、ホームページへ掲載。正確性はもちろん、見やすさやわかりやすさにも留意。

土・日曜日

海岸沿いをドライブがてら温泉へ。元々ペーパードライバーだったものの、鳥取に来てからは運転にも慣れました。

上司に相談(談笑?)する筆者

現職、鳥取県庁職員です。総務省に入省してから 3 年が経とうとしていますが、私は現在、鳥取県庁に勤

めています。ん?これは総務省のパンフレットでは??と思った方、間違っていま

せんよ!総務省では、地方自治分野に携わる職員として、若手のうちから地方自治

の「現場」ともいうべき地方自治体において勤務する機会が与えられているのです。

ちなみに、鳥取県での所属は自治振興課。地方分権の推進・市町村の行財政、選挙

などにかかわる部署で、総務省の業務とも深い関わりがあります。

日々これ勉強、を実感しています。自治振興課の中でも、私は主に財政分野の担当です。県内市町村の財政状況を取

りまとめ、全国集計を行う総務省へ報告したり、わかりやすい資料にまとめて県民

の皆さんへ公表したりしています。一口に財政といっても、市町村運営のあらゆる

分野に及ぶわけで、疑問点を抱えては四苦八苦しながら答えを探すような毎日です。

また、選挙前には選挙管理委員会事務局も兼ねるため、投票するだけではわから

ない選挙の裏方の大変さも身にしみています。

色々なご縁に恵まれてきました。もちろん、まだまだ経験の浅い身ですから、すべてを一人で解決できるわけでは

ありません。自分なりに考えたり調べたりしても行き詰ったときには、同僚や上司

に聞くと、ご自身の業務で忙しくても一緒に考えて下さいます。これは、総務省に

いても鳥取県にいても同じことで、良い職場に恵まれたと日々思うところです。

人のつながりといえば、総務省にいても、様々な自治体の人と知り合うことが出

来ます。省内には、全国の自治体出身の方も数多いからです。総務省にいた頃は、

業務の合間に色々な地方のお話を聞けるのが、ささやかな楽しみでした。忙しい中

で苦楽を共にした絆は深く、その部署から互いに異動した後も、機会を見つけてお

会いして、ご縁が続いています。

総務省の醍醐味、それは。総務省で先輩方から学んだこと、地方自治体出身の方からうかがったお話、そし

て現在鳥取県庁で経験していること全てが、これから地方自治に携わるものとして、

大いにプラスになってくれると感じています。霞ヶ関で全国を見渡しつつも、「現場」

である地方自治体を肌で感じながら仕事が出来る、それが総務省で働く醍醐味の一

つです!

  地 方 自 治 体 ・ 海 外 ・ 出 向 ・ 留 学   先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ 33

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沖縄県企画部市町村課

Hiroki Koizumi小泉 太輝

より豊かな「人財」を目指して

P R O F I L E

平成20年4月 総務省採用 大臣官房秘書課

平成21年4月 自治行政局 公務員部福利課

平成22年4月 現職

とある一週間

月曜日市町村に対する調査で、より詳しく聞きたい箇所につき、再度市町村の担当者に尋ねる。

火曜日

業務で分からないところについて調べる。説明が出来るよう、自分なりにまとめ、資料を作成する。

水曜日

本日は定時退庁日。業務終了時間内に仕事を終わらせ、夜は硬式テニスをして汗をかきリフレッシュ。

木曜日調 査 の 回 答 に つ い て 先 輩 にチェックをして貰う。気付かなかった箇所の指摘を受ける。

金曜日調査の回答は無事完了。一週間の終了なので、課の人を誘って呑み会へ。

土・日曜日大好きな沖縄そばを食べ廻る。時には周辺離島へ気軽に行くことも。

三線が趣味になりました

会って、話して、感じる。国家公務員といえども、国民と身近でなければならないと思います。しかし、そ

れは出来るものなのか。私は総務省に採用され、現在は沖縄県庁にいます。総務省

では、私のように各自治体へ行く人もいれば、逆に各自治体から総務省に来る人も

います。「人財」、これは造語ですが、人と人との繋がりは財産であること、お互い

にとってお互いの存在が財産であること、組織の中の個として財産であること。そ

のような意味で私は使用しています。そして、総務省はとても「人財」が豊かです。

そのことを先輩職員から教わり感銘を受け、現在も強く感じています。

当たって、砕けて、考える。私は市町村課において、市町村の財政について担当しています。内容は、各市町

村の一年間の財政活動結果を統計する業務です。想像しづらいでしょうが、この数

値を元にして各市町村の財政的な指標などを算出するため、気を引き締めてやらな

ければなりません。また、財政活動は全ての業務に共通するものですので、様々な

ことを知らないといけません。

自分で調べてどうしても分からないことがあれば、県庁内の他部署に伺って、担

当者に直接お話を聞くこともあります。勉強不足でご迷惑をお掛けすることも多々

ありますが、そうして得た知識は忘れません。

悩んで、相談して、成長する。では、全てこのようにしてスムーズにいくものなのか。そういうことは決してあ

りません。想いや熱意だけで乗り切れるほど甘くはないです。採用されてから今現

在に至るまでも、理想とする先輩方には全く及ばないと思っております。これまで

私なりに努力をしてきたつもりですが、周囲を見る度に、本当に私が役に立ってい

るのか、疑問に思ったことは一度や二度では済みません。しかし、そんな私を時に

は優しく、時には厳しく、成長する機会を総務省は与えてくれます。

その先にあるものを目指して。自分を活かす場がどのような場であれ、人と人とが接するということは決して切

り離せないと思います。そうした意味で、総務省は最も適した活躍の場です。

これまでの内容で、総務省についてよく分からなかったという方、もっと詳しく

知りたいと思われた方、冒頭の疑問の答えが知りたい方、いずれの方もまずは是非、

総務省へいらして素敵な先輩方と話してみて下さい。

先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ   地 方 自 治 体 ・ 海 外 ・ 出 向 ・ 留 学34

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自治体国際化協会シドニー事務所所長補佐

Shinj i Tagashira

田頭 真二

世界で輝く、日本の地方自治~海外からの先輩談~

P R O F I L E

とある一週間

月曜日日本からの調査依頼について、上司と現地採用スタッフと打ち合わせ。

火曜日今後の事務所の管理運営について協議。結果を東京本部に報告。

水曜日

業務終了後、英会話レッスン。「自己研鑽のための投資は惜しまずにしろ。」という上司の言葉にありがたみを感じる。

木曜日

日本のことを紹介するレセプションに向けて、資料の最終調整。JETAA(JET経験者OB会)との意見交換会。

金曜日 所内ミーティング。各担当者の業務報告と今後の予定を確認。

土・日曜日地域の方々が行っている英会話レッスンを受講。多文化共生社会の実情を体感。

JETAAの新旧会長(真ん中が著者)

海外からも、日本の地方公共団体の役に立つ!私は、旧自治省の職員として、平成 11 年度に採用されました。1 年程前までは、

自治財政局という地方財政に関係した部署に勤務していましたが、現在は、自治体

国際化協会(クレア)シドニー事務所に勤務しています。「何故、総務省職員が海

外で勤務しているのか?」と思われる方もいらっしゃるかも知れません。こちらで

は、日本の地方公共団体から依頼される海外の制度について調査、海外の制度で日

本の地方公共団体の行財政運営にとって参考になりそうな情報の発信、日本の地方

公共団体と海外の都市の姉妹都市交流のサポート、海外の方々に対して魅力ある日

本の地域をもっとよく知ってもらうための情報発信などを行っています。日本国内

からだけではなく、海外からも、日本の地方公共団体の役に立つことができるので

す。日本の地方自治制度を知り、日本各地の方々と知り合い、それに加えて、海外

の地方自治制度を知り、海外の地方自治体関係者とも知り合いになれるということ

は、自分自身の視野を広げることにもつながり、大変有意義な仕事をしていると思っ

ています。このような制度は、私のような国家Ⅱ種の職員に対しても開かれています。

特色ある職場と同僚との交流!クレアは、7つの海外事務所を持ち、私が所属するシドニー事務所は、オースト

ラリア及びニュージーランドを対象国としています。この 2 カ国と日本の地方公

共団体が関係する業務を、現地採用スタッフと北は北海道、南は四国の地方公共団

体から派遣された職員の合計 13 人で行っています。現地採用スタッフは、JET

プログラム(※)の参加経験者もおり、日本への地方公共団体への関心がとても高

く、また、日本の各地方公共団体から派遣された職員は、派遣元を代表して仕事を

しています。このような職場の同僚からは、英語以外にも、日本の各地の慣習など

学ぶことも多く、とても頼もしい存在です。

いつでも、積極的に!仕事をする上で、大切だと感じるのは、「自分の信念を持つこと」、「自分の意見

を持つこと」、「いつでも積極的に行動すること」であると思います。漠然と仕事を

するのではなく、自分なりの工夫を加え、積極的に行動することによって、その仕

事に対して、より前向きに取り組むことができるようになると思います。このパン

フレットを手にとって読んでいる皆さん、是非、総務省へ入省して、国内外から日

本の地方公共団体のために積極的に行動してみませんか。一緒に仕事をできること

を楽しみにしています。(※)JETプログラム 日本の外国語教育の充実と地域レベルの国際交流の進展を

図るために実施している語学指導等を行う外国青年招致事業

平成11年4月 自治省採用 大臣官房文書課平成12年4月 財政局地方債課平成13年1月 京都府総務部地方課平成15年4月 公営企業金融公庫総務部庶務課平成17年4月 総務省大臣官房会計課

決算第二係長平成19年4月 自治財政局調整課地域財政係長平成21年4月 自治財政局調整課調整係長平成22年5月 自治体国際化協会総務部

企画調査課主査平成22年10月現職

  地 方 自 治 体 ・ 海 外 ・ 出 向 ・ 留 学   先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ 35

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ベトナムは超親日。皆様こんにちは。私は、旧郵政省に入省して12年目の夏に、ハノイにある在ベ

トナム日本国大使館に出向してきました。皆様はベトナムという国に対して、どの

ような印象をお持ちでしょうか。私はここに赴任してくるまでベトナムという国に

対して特段の思い入れはありませんでした。赴任前は国際に関する業務が多かった

ので、これまで数々の外国出張の機会に恵まれましたが、どういうわけかベトナム

には縁がなく、出張したことはありませんでした。

赴任してきて日々感じているのは、ベトナム人の日本に対する思い入れです。そ

してそれを一番実感したのが、東北地方太平洋沖地震であり、この原稿を書いてい

る今は、この地震発生後約2週間のタイミングでもあります。大使館では、弔問記

帳などを受け付けていましたが、一般の方も含めて多くのベトナム人が来館され、

涙を流しながら記帳等されるのをたくさん目にし、非常に考えさせられました。

責任重大。総務省からの出向ということで、私の主な業務は、情報通信分野における日越協

力、企業展開の支援等々です。一言で言えば、日本の情報通信技術をベトナムでど

のように活用してもらうか、ベトナムに貢献できるか、ということを日々考えてい

ます。当地日系企業やベトナム人関係者にとっては、私イコール総務省・日本の情

報通信行政と言っても過言ではなく、責任重大ではありますが非常にやりがいがあ

ります。その他、総務省とは直結しませんが、草の根無償資金協力といって、小学

校建設や村落道路整備などの小規模案件へ無償で資金を供与するというスキームも

担当しています。供与にあたっては、実際に現場を見る必要があり、年に何回も田

舎に出張します。ハノイはだいぶ発展してきていますが、田舎はまだまだ貧しいの

で、舗装されていない道を何時間も車で揺られたりと、結構ハードです。しかし、

実際に供与したときの被供与先の人々の喜びに接するのは得難い経験です。

日越関係の一翼を担う。総務省の代表として大使館で勤務するのは、それなりに重圧もありますし、正直

時折心が砕けそうになることもあります。しかし、今は近年最良の日越関係と言わ

れているときでもあり、この貴重な機会を大切にして、特に情報通信分野において

も日越関係の一翼を担えるよう、日々取り組みたいと考えています。

総務省入省後に、このようなフィールドで働く機会もあるということで、少しで

も興味を持っていただけたら有り難いです。

在ベトナム大使館二等書記官

Kazuko Maruyama丸山 和子

ベトナムに来て思うこと

P R O F I L E

とある一週間

月曜日

当地日系通信企業と越通信企業との合弁会社設立セレモニーに出席。定時後にベトナム語のプライベートレッスン。

火曜日

総務省予算による当地での実証実験プロジェクトのセレモニーに出席。夢のあるプロジェクトだと絶賛され、感動。

水曜日

昼は離任する同僚の送別ランチ。午後は、ベトナム人スタッフが日本留学のため退職するので、後任の採用面接。

木曜日

日帰り出張。コンディションの悪い道路を長いこと揺られてヘロヘロになったものの、田舎の人に歓待されて、心暖まる。

金曜日

出張者を当地政府関係者とのアポに案内。渋滞頻発、壮絶な交通事情のハノイでは、アポ時間にいつも気を遣う。

土・日曜日

住んでいるアパート主催の遠足に同僚と参加。週末は疲れない程度にリフレッシュして、翌週に備えたい。

平成11年4月 郵政省採用平成11年7月 電気通信局 電波部衛星移動通信課平成13年1月 総務省総合通信基盤局 電波部衛星移動通信課平成14年7月 電波部国際周波数政策室平成16年7月 国際部国際機関室平成17年8月 国際部国際機関室 衛星通信係長平成19年7月 国際部国際経済課専門職平成20年7月 情報通信国際戦略局 国際経済課専門職平成22年5月 現職

先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ   地 方 自 治 体 ・ 海 外 ・ 出 向 ・ 留 学36

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日墨交換留学生(メキシコ国立自治大学)

Yusuke Maruyama

丸山 祐輔

「部屋とYシャツと私」みたいなタイトルになってしまいましたが、私がメキシ

コで学び、生活して感じたことを簡単にご紹介します。

メキシコにて私は今、日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画というやや仰々しい

名の留学制度の下、メキシコ国立自治大学でスペイン語を勉強しています。様々な

人種・国籍のクラスメートと各国が抱える課題について議論することで、日本の素

晴らしさを改めて実感するとともに、日本をより良くしたいという思いを強くして

います。また、二国間の友好関係と地球規模の課題に取り組むための戦略的グロー

バル・パートナーシップの強化に貢献することはもちろん、折しも、スペイン語圏

の国が多くを占める中南米で地上デジタルテレビ放送の日本方式の採用が相次いで

いることから、この留学で習得したスペイン語を総務省の業務においても活かして

いきたいと思っています。

人をつなぐ仕事 「情報通信技術は距離や時間を超越して、人をつなぐ」今年3月11日に発生

した東日本大震災は、まさにそのことを実感させられる出来事でした。日本から遠

く離れたメキシコにいながら、インターネットを通じて同時配信される日本の報道

番組を見て被害状況を知り、日本の携帯電話を使って家族や友人と連絡を取る。こ

のように、情報通信技術は今後も社会の在り方を変え、さらに多くの人をつなげて

いくことでしょう。そして、情報通信行政とは、そんなやりがいのある仕事なのだ

と思います。

おわりに東日本大震災発生から数か月が経ち、情報通信行政の分野でも復興に向けた取り

組みが始まっています。みなさんの中にもこの震災をきっかけに公務員を目指され

た方がいらっしゃるかもしれません。また、情報通信行政は国内に留まらず、情報

通信技術やコンテンツなどの海外展開も推進しています。就職という壁を目の前に

して悩むことも多くあると思いますが、強い意志でその壁を乗り越え、みなさんの

夢を叶える場所として総務省を選んでいただけることを期待しています。

P R O F I L E

平成17年10月総務省採用 郵政行政局信書便事業課

平成20年7月 総合通信基盤局 電気通信事業部 高度通信網振興課

平成21年4月 総合通信基盤局総務課

平成22年7月 現職

とある一週間

月曜日

午前はスペイン語、午後はメキシコの歴史の授業。オルメカやマヤなど、メキシコの古代文明は興味深い。

火曜日

メキシコの地理の授業でソノラ市場へ。薬草や呪術用品が売られていて、怪しい雰囲気たっぷり。

水曜日

今学期最後の授業。大学近くの屋台でタコスを食べた後、明日からの試験に備え、図書館で勉強。

木曜日

朝からOPP。きっと昨日の昼食に違いない。腹痛の波に顔を引きつらせながらも筆記試験を受ける。

金曜日

オーラル試験を何とかこなし、今学期終了。スキューバダイビングのライセンスを取得すべく、カンクンへ。

土・日曜日

海洋実習では大荒れの海に昼食で食べたエビを返すハプニングもあったが、念願のライセンスを取得。

大学の庭にてクラスメートと

メキシコと日本と総務省

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栗原市企画部理事

Yuzo Otsuka大塚 雄蔵

過去をトレースし、今を生き、斬新な発想と実践力で、国・地方の未来を描く

P R O F I L E

とある一週間

月曜日議会答弁の想定と関連資料の整理を行い、本番への備え。来年度事業の検討・打合せ。

火曜日

決裁・供覧文書多数。内容確認とともに、誰もが理解できる、簡潔明瞭な起案文書の作成が肝要と改めて思う。

水曜日

定時退庁日。帰宅後、次回の職員研修の講義案を練る。うまく構想が纏まらず、手作りのビール漬けを肴に焼酎の酒粕割りで現実逃避。

木曜日 予算特別委員会が終了し、関係者と慰労を兼ね、夜、呑み会。

金曜日 議会資料の整理や、来週以降のスケジュールを確認。

土・日曜日

骨董屋から、文明年間の古文書や天保年間の桶製の水入れなどを入手。しばし歴史ロマンに酔う。往復40キロ余りをバイクで、山中の湧水汲みへ。

集落支援事業の懇談会にて

「仕事と暮らしの風景」が一変!昨年の3月まで霞が関の一角を占める総務省行政評価局が私の職場でした。ここ

での仕事は、「世の中、社会をミリ単位で動かすもの」と教えられ、各府省の行政

にモノ申すという仕事の性格上、入念な事前勉強と折衝過程で渡り合える知識と度

胸が求められました。調査結果をまとめ上げ、世の中に問いかけ、公表し、その反

響に一喜一憂した日々でもありました。ここでの 20 年余りに及ぶ仕事と暮らしに

区切りをつけ、現在、宮城県栗原市へ単身赴任し、自治体行政に携わっています。

今、「自治体行政の最前線」は・・・栗原市は、平成 20 年6月の岩手・宮城内陸地震で甚大な被害を受け、震災復興

に向けて「がんばろう栗原」を、全国の御支援に「ありがとう栗原」を、そして、今

年は「はばたこう栗原」をマインドに、市の基本構想「市民が創る暮らしたい栗原」

の実現へ向け、様々な事務事業を展開しています。22 年度は、合併前の旧 10 町

村が定めた施設使用料の平準化、保健推進室のブロック化などの検討も進めていま

す。市民説明会では、「何もかも無くなる」「不便になる、サービス低下」といった

生の声も聞いています。自助・共助・公助を基本に、「あれもこれも」から「あれか、

これか」の「選択と集中」へ向け、市民の合意を得る難しさを痛感しています。

「実はここにも総務省」♪所属の企画部は、国勢調査を始め各種統計業務、市の行政改革大綱と集中改革プ

ランに基づく行政組織の見直しのコントロールタワーであり、また、山間部が多い

ため地デジ化への対応も急がれています。また、定住化対策、過疎化への歯止め、

地域交通網の再編、コミュニティ支援など山積する取組の端々に「実はここにも総

務省」を実感する日々でもあります。

「一日一生」を、皆さんも是非!自治体行政の最前線に足を踏み入れて早や1年、「今」という時の短さを想うと

ともに、自治体経営において、コストを意識しながら政策実現の目的・手段の合理

性や、市民のニーズへどのように応えていくべきかを考える良い機会となっていま

す。「一日一生」の言葉のとおり、一生も一日の集まり、一日も貴い一生と受け止

めて精一杯生き抜く想いで、これまでの未経験を数多く経験し、国と地方を問わ

ず、斬新な発想と実践力こそが組織の生き残りと活性化の鍵であると考え至ってい

ます。皆さんも、総務省に入省し、貴重な「一日一生」を経験してみませんか。

昭和57年4月 総務庁採用 東北管区行政監察局平成13年7月 総務省大臣官房秘書課 秘書専門官平成15年4月 行政評価局 評価監視調査官平成19年7月 行政評価局 総括評価監視調査官平成22年4月 現職

先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ   地 方 自 治 体 ・ 海 外 ・ 出 向 ・ 留 学38

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独立行政法人統計センター製表部分類主幹付上級製表職

Atsushi Odaka

小髙 敦

誰かの役に立ちたいという思いで、統計というフィールドに立っています。

「製表」って何だろう昨年総務省が実施した国勢調査は、調査日現在で日本国内に住んでいるすべての

人を対象として行いましたので、独り暮らしをされている方などは実際に調査票に

記入されたことと思います。統計結果は統計調査で集められた調査票から作成され

ますが、調査票の記入情報を基に集計するこの業務を「製表」といいます。統計セ

ンターでは国勢調査をはじめ、総務省統計局や各府省の実施した各種の統計調査に

ついて製表業務を行っています。

ユーザーに有用な情報の提供を!さて、統計に求められる情報とは何でしょうか。物事の全体を把握できる数値(例

えば、日本の総人口数など)は当然必要でしょう。それとともに、全体をいくつか

の集団(例えば、男女や年齢など)に分けることで、物事の正確な姿や新たな事実

に気付くことがあります。私が勤務する分類主幹は、活動内容ごとに事業所を区分

する産業分類や、仕事の内容ごとに就業者を区分する職業分類などの分類基準に従

い、個々の調査票の記入情報を正確に分類して、集められたデータの固まりに切り

口を与え、ユーザーに有用な情報を提供するという役割を担っています。

統計分類を更に深めて―産業分類や職業分類などの統計分類の設定や改定も総務省の仕事です。私は以前

この仕事も経験し、統計分類を体系的に理解することができました。現在私が勤務

する統計センターは、長年製表業務を実施し、正確な分類を行うための具体的な考

え方やノウハウを豊富に蓄積しています。この職場環境の中でできる限り多くの知

識を吸収し、統計に欠かすことのできない統計分類をよりよいものにしていきたい

というのが私の希望です。

新たな取組みもしています近年の厳しい行財政事情の下、行政サービスの民間開放が進められ、私たちの行っ

ている統計分類符号格付業務についても民間事業者への業務委託が開始されていま

す。しかしこの業務は統計分類の内容を正確に理解し、調査票の記入情報を基に分

類するという高度な専門性を要するため、民間事業者に対する業務指導を欠かすこ

とはできません。一方で民間事業者の創意・工夫には、私たち行政側も学ぶところ

があると感じています。こうした新たな取組みも、ひいてはユーザーによりよい統

計結果を提供したいとの思いで行っています。

P R O F I L E

平成11年1月 総務庁採用 統計局統計調査部 経済統計課サービス業 調査係

平成18年4月 総務省行政評価局 評価監視調査官

平成19年4月 統計局統計調査部 調査企画課統計専門職

平成21年10月現職

とある一週間

月曜日朝8時45分に出勤。今週一週間で行うべき業務の確認をしてから、仕事を開始。

火曜日

前日作成した資料について、担当内で審議を行う。上司からの指摘を受け、さらに充実した内容になって◎。

水曜日他課から急ぎの業務案件が舞い込むが、担当全員で一致協力し、無事に対処。

木曜日仕事の合間での先輩との雑談。先輩の経験談を聞き、新しい知識を得ることができた。

金曜日

民間委託事業者との業務打合せの日。互いによい仕事をしていきたいという気持ちから、打合せも熱を帯びる。

土・日曜日休日は家族サービスを心掛ける。いつまで子供たちに遊んでもらえるかな?

職場の仲間と箱根旅行(筆者左端)

  地 方 自 治 体 ・ 海 外 ・ 出 向 ・ 留 学   先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ 39

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平成23年度のⅡ種の採用実績は?

本省での採用者は60人、地方局採用者は9人となっています(平成22年度Ⅱ種試験合格者からの採用

者)。また、女性職員の採用にも積極的であり、多くの職員は結婚、出産後にも育児休業・部分休業等を利用

しながら仕事との両立を図っています。

Q&AQ

A

採用はどのように決定するのですか?

採用担当者とあなたとの面談を積み重ねて、あなたの長所、やる気、可能性などを総合的に判断して決定

します。面談による人物本位の選考を行いますので、積極的に訪問していただき、あなたの魅力をアピール

してください。

QA

最初に配属されると、ずっとその部署で勤務するのですか?

配属された部署によって異なりますが、おおむね、数年に一度、別の部署へ異動することとなります。本人の

希望、適性に応じ、採用地以外の勤務地へ転勤する場合もあります。

QA

採用後の研修は?

採用時に新任者研修を行うほか、業務に関連した研修や希望者を対象とした専門研修、昇進時の研修など

様々な研修があります。

QA

採用後のⅡ種のキャリアアップについて教えてください。

Ⅱ種で本省勤務となる職員は、入省後、内部部局の課、室において、係員、係長、課長補佐等として、本人の

希望や適性に応じて、主に特定分野の業務(例えば行政管理、地方自治、放送行政、情報通信行政、統計な

ど)を中心に担当することになります。ただし、必ずしも特定分野の業務のみではなく、大臣官房やそれ以外

の業務を担当する機会もあります。

また、キャリア形成の過程で、地方機関の管理職として活躍する機会や、都道府県や市町村の幹部職員等と

して派遣される例も多くあります。この他、他府省等への出向、海外の在外公館勤務や留学の機会もありま

す。

QA

採用時の配属・勤務地は?

本省採用者は本省内の各部局や東京都内の各機関に配属されます。

地方局採用者は、採用された地方局に配属されます。過去3年間のII種試験合格者の採用者状況は以下の

とおりです。

QA

本省採用者

地方局採用者

79 (18)

76 (29)

60 (21)

27 (10)

32 (11)

6( 2 )

14 (3)

12 (5)

3 (0)

21年度

22年度

23年度

管区行政評価局行政評価事務所

総合通信局総合通信事務所

★人数は各年度の国家公務員採用Ⅱ種試験合格者からの採用者数 ★カッコ内は女性の内数

Q & A 総 務 省 の 組 織   採 用 情 報40

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福利厚生等はどうなっていますか?

総務省に採用されると、総務省共済組合に加入することになり、医療給付等を受けられるほか、全国各地に

ある共済施設が利用できます。また、住宅資金の貸付制度もあります。

平成16年4月には、本省庁舎内に、食堂を含む新しい施設が増設され福利厚生が更に充実しました。

また、宿舎に関しては、希望者には独身用や世帯用等さまざまな宿舎が用意されています。

QA

本省庁舎内にある「総務省共

済組合診療所(歯科・内科)」。

急に歯が痛くなったり体調が

悪くなったときでも安心です。

本省庁舎内には、ドラッグスト

アや洋品店、クリーニング店、

コンビニエンスストア、各種飲

食店などがあります。

本省庁舎内8階にある「総務省図書館」

(国立国会図書館行政部門支部図書館)。

多くの職員が、業務に必要な書籍をこち

らで探したりします。特に法案の立法作

業や法案改正作業を行う課室の方等が

利用しています。

情報通信政策に関する総合的な調査・研究

及び研修を行う「情報通信政策研究所」。情

報通信政策研究所はIT戦略・情報通信政策

に資する調査研究を行うとともに、放送・情

報通信行政に従事する職員の研修機関とし

て放送・情報通信分野に関する様々な研修

を行い、人材の育成に取り組んでいます。

「統計研修所」は統計知識の普

及と発達を目的とした専門研

修機関。国及び地方公共団体

等の職員を対象に多様な研修

を実施しているほか、統計の

総合的な研究も行われていま

す。また、「日本統計年鑑」「世

界の統計」などの総合統計書

の編集・刊行も行っています。

Q & A   総 務 省 の 組 織   採 用 情 報 41

Page 42: Design the Future. 日本の未来を一緒に描いてみま …Design the Future. 先輩職員からのメッセージ・目次 座談会 少し先輩職員からのメッセージ『先輩職員の仕事のリアル』

内部部局

施設等機関、特別の機関、地方支分部局、外局

人事・恩給局

行政評価局

大臣官房

自治大学校 情報通信政策研究所 統計研修所 公害等調整委員会

行政管理局

自治行政局

恩給審査課恩給業務課参事官(5)

総務課人事政策課公務員高齢対策課恩給企画課

政策評価官評価監視官(9)

国際政策課国際経済課国際協力課参事官(3)

総務課行政相談課

自治財政局

財政課調整課交付税課地方債課公営企業課財務調査課

情報通信国際戦略局

情報通信政策課技術政策課通信規格課宇宙通信政策課

電波部 電波政策課 基幹通信課 移動通信課 衛星移動通信課 電波環境課

総合通信基盤局

総務課電気通信事業部 事業政策課 料金サービス課 データ通信課 電気通信技術システム課 高度通信網振興課 消費者行政課

政策統括官(統計基準担当)

統計企画管理官統計審査官(3)国際統計管理官

企画課政策評価広報課

公務員部 公務員課 福利課選挙部 選挙課 管理課 政治資金課

秘書課総務課会計課

企画調整課行政情報システム企画課管理官(8)

行政課住民制度課市町村体制整備課地域政策課地域自立応援課

自治税務局

企画課都道府県税課市町村税課固定資産税課

情報流通行政局

総務課情報流通振興課情報通信作品振興課情報通信利用促進課地域通信振興課放送政策課放送技術課地上放送課

政策統括官(情報通信担当)

統計局

総務課統計情報システム課統計調査部 調査企画課 国勢統計課

経済統計課経済基本構造統計課消費統計課

総合通信局管区行政評価局

政治資金適正化委員会 電気通信事業紛争処理委員会事務局

消防庁

衛星・地域放送課

郵政行政部 企画課 郵便課 貯金保険課 信書便事業課

総務課審査官(9)

北海道管区行政評価局東北管区行政評価局関東管区行政評価局中部管区行政評価局近畿管区行政評価局

中国四国管区行政評価局四国行政評価支局九州管区行政評価局沖縄行政評価事務所

総務課消防・救急課予防課

国民保護・防災部 防災課 参事官(3)

北海道総合通信局東北総合通信局関東総合通信局信越総合通信局北陸総合通信局東海総合通信局

近畿総合通信局中国総合通信局四国総合通信局九州総合通信局沖縄総合通信事務所

★内部部局、施設等機関、地方支分部局及び外局を記載している。この他にも関係機関がある。

総務省の組織

Q & A 総 務 省 の 組 織   採 用 情 報42

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〒060-0808 札幌市北区北八条西2丁目 札幌第1合同庁舎 011-709-1802(直)

〒980-0014 仙台市青葉区本町3-2-23 仙台第2合同庁舎 022-262-7831(直)

〒330-9717 さいたま市中央区新都心1-1 さいたま新都心合同庁舎1号館 048-600-2302(直)

〒812-0013 福岡市博多区博多駅東2-11-1 福岡合同庁舎 092-431-7081(直)

〒760-0068 高松市松島町1-17-33 高松第2地方合同庁舎 087-831-3101(直)

〒730-0012 広島市中区上八丁堀6-30 広島合同庁舎第4号館 082-228-6172(直)

〒540-8533 大阪市中央区大手前4-1-67 大阪合同庁舎第2号館 06-6941-3431(直)

〒460-0001 名古屋市中区三の丸2-5-1 名古屋合同庁舎第2号館 052-972-7411(直)

北海道管区行政評価局 総務課

九州管区行政評価局 総務課

〒900-0006 那覇市おもろまち2-1-1 那覇第2地方合同庁舎 098-866-0145(直)沖縄行政評価事務所 総務課

四国行政評価支局 総務課

中国四国管区行政評価局 総務課

近畿管区行政評価局 総務部総務課

中部管区行政評価局 総務課

関東管区行政評価局 総務部総務課

東北管区行政評価局 総務課

総務本省 ※消防庁を含む

北海道総合通信局 総務部総務課

沖縄総合通信事務所 総務課

九州総合通信局 総務部総務課

四国総合通信局 総務部総務課

中国総合通信局 総務部総務課

近畿総合通信局 総務部総務課

東海総合通信局 総務部総務課

関東総合通信局 総務部総務課

東北総合通信局 総務部総務課

北陸総合通信局 総務部総務課

信越総合通信局 総務部総務課

採 用 窓 口 連 絡 先

〒060-8795 札幌市北区北八条西2丁目1-1 札幌第1合同庁舎

〒980-8795 仙台市青葉区本町3-2-23 仙台第2合同庁舎 022-221-0606(直)

〒102-8795 千代田区九段南1-2-1 九段第3合同庁舎22階 03-6238-1625(直)

〒900-8795 那覇市東町26-29 098-865-2301(直)

〒860-8795 熊本市春日2-10-1 熊本地方合同庁舎 096-356-3523(直)

〒790-8795 松山市宮田町8-5 089-936-5012(直)

〒730-8795 広島市中区東白島町19-36 082-222-3306(直)

〒540-8795 大阪市中央区大手前1-5-44 大阪合同庁舎第1号館 06-6942-8507(直)

〒461-8795 名古屋市東区白壁1-15-1 名古屋合同庁舎第3号館 052-971-9106(直)

〒920-8795 金沢市広坂2-2-60 金沢広坂合同庁舎 076-233-4413(直)

〒380-8795 長野市旭町1108 長野第1合同庁舎 026-234-9964(直)

011-709-2311(代)(内線)4607

採用情報

〒100-8926 千代田区霞が関2-1-2 中央合同庁舎第2号館10階03-5253-5873(直)

【情報通信分野】総合通信基盤局 電波部電波政策課

技術系

〒100-8926 千代田区霞が関2-1-2 中央合同庁舎第2号館7階03-5253-5111(代)(内線)21183, 21187, 2119703-5253-5073・5074・5075(直)

大臣官房 秘書課人事係事務系

〒162-8668新宿区若松町19-1 総務省第2庁舎03-5273-1118(直)

【統計分野】統計局 総務課人事係

採 用 窓 口 連 絡 先

採用予定部局

管区行政評価局採用予定部局

採 用 窓 口 連 絡 先

総合通信局採用予定部局

Q & A   総 務 省 の 組 織   採 用 情 報 43

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丸ノ内線

霞ヶ関駅

有楽町線

桜田門駅

千代田線

霞ヶ関駅

千代田線

国会議事堂前駅

丸ノ内線

国会議事堂前駅

銀座線

虎ノ門駅

日比谷線 霞ヶ関駅

特許庁

内閣官房・内閣府

霞ヶ関ビル 会計検査院

財務省

外務省

六本木通り

国会議事堂

国土交通省

警視庁

赤レンガ棟裁判所合同庁舎

法務省・検察庁

弁護士会館公正取引委員会

厚生労働省・環境省

農林水産省経済産業省

文部科学省

日本郵政

外堀通り

公害等調整委員会・内閣法制局等

日比谷公園

人事院

総務省(合同庁舎第2号館)

A2 46

■所在地■

〒100-8926 東京都千代田区霞が関2-1-2

中央合同庁舎第2号館tel 03(5253)5111(代)

■交通アクセス■

東京メトロ丸ノ内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関」駅下車  出口徒歩1分有楽町線「桜田門」駅下車  番出口徒歩3分銀座線「虎ノ門」駅下車  番出口徒歩約8分

■ホームページ■http: / /www.soumu.go. jp/

A2

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総 務 省Ministry of Internal Affairs and Communications (MIC)