Contents3 Drama 2016/2017 シーズン 演劇 ラインアップ 〈計8演目〉 2016 年10 月...

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Contents 演劇芸術監督 宮田慶子 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 2016/2017シーズン 演劇 ラインアップ ・・・・・・・・・・・ 3 フリック ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 ヘンリー四世 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 第一部 第二部 かさなる視点―日本戯曲の力― Vol. 1 白蟻の巣 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 かさなる視点―日本戯曲の力― Vol. 2 城塞 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 かさなる視点―日本戯曲の力― Vol. 3 マリアの首 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 JAPAN MEETS…-現代劇の系譜をひもとく- Ⅺ 君が人生の時 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 JAPAN MEETS…-現代劇の系譜をひもとく- Ⅻ 怒りをこめてふり返れ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 公演一覧(1997.10~2016.7) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 2016/01/20

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    Contents

    演劇芸術監督 宮田慶子 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

    2016/2017シーズン 演劇 ラインアップ ・・・・・・・・・・・ 3

    フリック ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

    ヘンリー四世 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 第一部 第二部

    かさなる視点―日本戯曲の力― Vol. 1

    白蟻の巣 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

    かさなる視点―日本戯曲の力― Vol. 2

    城塞 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11

    かさなる視点―日本戯曲の力― Vol. 3

    マリアの首 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

    JAPAN MEETS…-現代劇の系譜をひもとく- Ⅺ

    君が人生の時 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15

    JAPAN MEETS…-現代劇の系譜をひもとく- Ⅻ

    怒りをこめてふり返れ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18

    公演一覧(1997.10~2016.7) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22

    2016/01/20

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    2016/2017 シーズン 演劇

    演劇芸術監督 宮田慶子 それぞれの視点

    2016/2017シーズンは、海外の同時代作品から、2014年のピュリッツァー賞に輝いた『フ

    リック』で幕を開けます。30代の気鋭の劇作家アニー・ベイカーによる、さびれた映画館

    を舞台に、変わりゆく社会と疎外されてゆく人々の姿を描いた秀作を、マキノノゾミが演

    出にあたります。

    続いて、11~12月は、いよいよシェイクスピアの中期を代表する『ヘンリー四世』第一

    部、第二部の連続上演です。『ヘンリー六世』三部作(09年上演)、『リチャード三世』

    (12年上演)に先立つ『ヘンリー四世』の上演によって、壮大な歴史がさらに大きな流れ

    となって出現します。演出はもちろん鵜山仁。キャストもスタッフも前作品を引き継ぎ、

    さらに新たな顔ぶれも加わります。世界的にも例のない「同じ俳優による連続上演」は、作品の骨格を鮮明にすると同時

    に、時代を造り変えていく人間ドラマをあざやかに描き出します。

    3〜5月はシリーズ「かさなる視点—日本戯曲の力—」と題して、昭和30年代に発表された三つの日本の戯曲に、気鋭の

    演出家三人が挑みます。

    昭和31年に発表された「もはや戦後ではない」が流行語にもなり、まさに高度経済成長に日本が突入していった昭和30

    年代——。急激な時代の流れの中で、故意に、また無自覚に歴史の中に埋められ、歪められていくものたちへの劇作家た

    ちの鋭い視点が、それぞれの作品の中に色濃く息づいています。

    現代への第一歩を踏み出したあの時代を、三人の演出家の視点によって、新たに構築していきます。3月は、三島由紀夫・

    作『白蟻の巣』(昭和31年)に新国立劇場初登場の谷賢一が演出にあたります。4月は安部公房・作『城塞』(昭和37年)

    を、14年の『アルトナの幽閉者』で緻密な舞台を作り上げた上村聡史、そして5月の田中千禾夫『マリアの首』(昭和34

    年)は、13年『OPUS/作品』、14年『星ノ数ホド』の小川絵梨子が演出します。

    6月はシリーズ「JAPAN MEETS…―現代劇の系譜をひもとく―」Ⅺとして、アメリカの庶民を平易な筆致で描いたサ

    ローヤンの『君が人生の時』(1939年発表)を宮田演出で上演します。うらぶれた下町の酒場に出入りする人々の、決し

    てうまくは行かない日々の中で、つつましくも夢を抱きながら生きる、人生の滋味を感じさせる作品です。

    そして、7月はイギリスの現代劇の歴史を切り開いた、オズボーン・作『怒りをこめてふり返れ』(1956年)が「JAPAN

    MEETS…」Ⅻとして、ついに登場します。時代や社会への不満、怒り、苛立ちを熱く抱え込む労働者階級の生活を描い

    た名作の演出には、俳優として数多く新国立劇場に出演し、演出家としても活躍する千葉哲也があたります。

    重量級の作品が勢揃いした演目を、それぞれが独自の視点で描く今シーズンのラインアップをお楽しみ頂きたいと思い

    ます。

    〈プロフィール〉

    1980年、劇団青年座(文芸部)に入団。83年青年座スタジオ公演『ひといきといき』の作・演出でデビュー。翻訳劇、近

    代古典、ストレートプレイ、ミュージカル、商業演劇、小劇場と多方面にわたる作品を手がける一方、演劇教育や日本各

    地での演劇振興・交流に積極的に取り組んでいる。公益社団法人日本劇団協議会常務理事、日本演出者協会副理事長。主

    な受賞歴に、94年第29回紀伊国屋演劇賞個人賞(青年座『MOTHER』)、97年第5回読売演劇大賞優秀演出家賞(青年座『フ

    ユヒコ』)、98年芸術選奨文部大臣新人賞(新国立劇場『ディア・ライアー』)、2001年第43回毎日芸術賞千田是也賞、第9

    回読売演劇大賞最優秀演出家賞(青年座『赤シャツ』『悔しい女』、松竹『サラ』)など。上記以外の主な演出作品に、青年

    座『ブンナよ、木からおりてこい』『妻と社長と九ちゃん』『をんな善哉』、松竹『愛は謎の変奏曲』『恋の三重奏』『ガブリ

    エル・シャネル』、ホリプロ『ノイゼズオフ』『エレファントマン』『ペテン師と詐欺師』、パルコ『ふたたびの恋』『LOVE30』

    など。新国立劇場では上記『ディア・ライアー』のほか、『かくて新年は』『美女で野獣』『屋上庭園』を演出。芸術監督就

    任後は2010/2011シーズン『ヘッダ・ガーブレル』『わが町』『おどくみ』、2011/2012 シーズン『朱雀家の滅亡』『負傷者

    16人─ SIXTEEN WOUNDED─』、2012/2013 シーズン『るつぼ』『長い墓標の列』『つく、きえる』、2013/2014 シーズ

    ン『ピグマリオン』『永遠の一瞬─ Time Stands Still─』、2014/2015 シーズン『三文オペラ』『海の夫人』。2015/2016

    シーズン『パッション』『「かぐや姫伝説」より 月・こうこう,風・そうそう』。また、オペラ部門では『沈黙』(12・15

    年)を演出。

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    Drama

    2016/2017 シーズン 演劇 ラインアップ 〈計8演目〉

    2016 年 10 月 日本初演

    フリック

    作:アニー・ベイカー 翻訳:平川大作 演出:マキノノゾミ

    2016 年 11 月~12 月

    ヘンリー四世

    作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:小田島雄志 演出:鵜山 仁

    2016 年 11 月~12 月

    第一部

    2016 年 11 月~12 月

    第二部

    2017 年 3 月 かさなる視点―日本戯曲の力― Vol. 1

    白蟻の巣

    作:三島由紀夫

    演出:谷 賢一

    2017 年 4 月 かさなる視点―日本戯曲の力― Vol. 2

    城塞

    作:安部公房

    演出:上村聡史

    2017 年 5 月 かさなる視点―日本戯曲の力― Vol. 3

    マリアの首

    作:田中千禾夫 演出:小川絵梨子

    2017 年 6 月 JAPAN MEETS…-現代劇の系譜をひもとく- Ⅺ

    君が人生の時

    作:ウィリアム・サローヤン

    翻訳:浦辺千鶴 演出:宮田慶子

    2017 年 7 月 JAPAN MEETS…-現代劇の系譜をひもとく- Ⅻ

    怒りをこめてふり返れ

    作:ジョン・オズボーン 翻訳:水谷八也

    演出:千葉哲也

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    フリック The Flick 小劇場

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    作:アニー・ベイカー Written by Annie BAKER

    翻訳:平川大作 Translated by HIRAKAWA Daisaku

    演出:マキノノゾミ Directed by MAKINO Nozomi

    企画意図

    2012 年『負傷者 16 人-SIXTEEN WOUNDED-』、14 年『永遠の一瞬』、15 年『バグダッド動物園のベン

    ガルタイガー』に続く、現代欧米戯曲の日本未発表作品を上演する企画。その第 4 弾として 2014年ピュリッツァ

    ー賞受賞作を取り上げます。

    マサチューセッツの寂れた映画館を舞台に、アナログからデジタルに移りゆく時代に、「今をどのように生きな

    ければいけないか」を問われる若者たち。「現実的自然主義者」と評される作者ならではの筆致で、さまざまな条

    件を課されながらも“生きていかなければならない”若者たちの焦燥感を描きます。

    演出を手掛けるのは、02年『かもめ』以来、新国立劇場に 14年ぶりの登場となるマキノノゾミ。『OPUS/作

    品』『バグダッド動物園のベンガルタイガー』などの翻訳でもお馴染みの平川大作とタッグを組み、繊細かつ大胆

    に描く意欲作です。

    作 品

    マサチューセッツ州ウースター郡の古びた映画館。いつか映写係になることを夢見て働くサム。映画狂のエイヴ

    リー。まだ 35mmフィルムで映画を映写しているこの映画館だからこそ働きたい、とようやく働き口を見つけた

    にも関わらず、時代の波はデジタル化に向かい、フィルム映写機からデジタル映写機に移行するという話が持ち上

    がる。どうせ自分は下流階級に属しているからと卑屈になりながらも、与えられた仕事をそれなりに、けれど懸命

    にこなす従業員たちだったが、デジタル化が意味するものは、従業員の数を減らすという通告でもあった……。

    2016年 10月 <日本初演> Japan Premiere

    ●会員先行販売期間: 2016年 7/24(日)~8/3(水)

    ●一般発売日: 2016年 8/7(日)

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    フリック

    翻訳家からのメッセージ

    平川大作

    いまこの文章を書きはじめる直前に原節子さんが亡くなられたことが報じられました。わたしが生まれたのは

    1960年代も末、原さんの最後の出演作は1962年の『忠臣蔵 花の巻 雪の巻』なので、とても同時代を過ごしたと

    は言えませんが、昭和の末端に育った人間としては心底哀しくご冥福を祈る気持ちでいます。少し泣けてきます。

    これからの日本の、いや世界の映画ファンは原節子さんの、神聖とたたえるべき美しさにどう触れていくのでし

    ょうか。手の中の端末機器にしろ、映画館での再上映にしろ、それはデジタルリマスタリング済みの『東京物語』

    なり、『晩春』となることでしょう。そこでなら、傷とも埃ともフィルムの経年劣化とも永遠に無縁な原節子さん

    と再会できるはずです。

    でも、私が知っているのは大学生の頃にフィルムの映写機で観た原さんでした。摩耗し、プツプツとノイズが入

    り、上映途中に技師が交換したロールを通り抜けたチカチカとする光の先で出会った原節子さんは、もしかしたら

    いつかフィルムごと滅びてしまいそうだったからこそ美しかった。闇の中の、奇跡のような時間のなかで美しかっ

    た。

    アニー・ベイカーの戯曲『フリック』は、そんなフィルムの美を愛する人のための物語です。原題 The Flick は

    デジタル化の宿命に直面した古い映画館の名称であり、flick とは映画、映画館を指す少し古風な俗語です。もとも

    とは flicker、すなわち「チカチカする、明滅する」という動詞に語源があり、1926年頃から使われていたようで

    す。映画に音がつく直前ですね。

    もうチカチカするフィルムの時代は終わりました。原さんと再会した小津監督や笠智衆さんの耳にもその報せは

    届くことでしょう。悲しいけれど、やっぱり滅んでしまうからこそフィルムは美しい。2016年秋の東京では、愛と

    フィルムをめぐる挽歌のような芝居が上演されます。どうぞご期待ください。

    演出家からのメッセージ

    マキノノゾミ

    現代社会で日常を生きるということは、面倒くさくかったるいことの連続でもあります。次々に押し寄せる様々

    な事象にいちいち正面からぶつかっていては身が持たないので、たいていの場合、わたしたちは目をつぶって「え

    いや!」といいかげんに処理しています。小さな嘘をついたり、ちょっとだけズルをしたり、あるいはちょっぴり

    後ろめたくても「まあ、仕方ないか」と誰かを裏切ったりするなんてことも日常よくあることです。ただ――それ

    だけで一生を過ごしてしまうというわけでもない。時には(つらいことだけれど)きちんと目を見開いて自分の矮

    小さを見つめ、正面から受け止めようとする瞬間がある。それは、わたしたちが人間だからです。

    優れた戯曲には、そのような人間の瞬間を場面としてすくい取ったものが多い。この『フリック』という新しい

    戯曲もそうです。淡々と滑稽で、しみじみと哀しくて、でも最後にちょっとだけ心に火が灯るような、そんなお芝

    居です。ご期待ください。

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    フリック

    スタッフ プロフィール

    アニー・ベイカー Annie BAKER

    1981年生れ。アメリカの劇作家。

    2013年にPlaywrights Horizonsで上演されたオフ・ブロードウェイ作品『フリック(The

    Flick)』で2014年第98回ピュリッツァー賞を受賞。マサチューセッツの寂れた映画館を舞台に

    した3人の従業員たちの物語を丁寧に描いた。

    その他の主な作品に『ボディ・アウェアネス(Body Awareness)』、『サークル・ミラー・トラ

    ンスフォーメーション(Circle Mirror Transformation)』、『ザ・エイリアン(The Aliens)』な

    ど。

    平川大作 HIRAKAWA Daisaku

    九州大学文学部、大阪大学大学院演劇学専攻で学び、「ひょうご舞台芸術」に調査研究員として

    参加。2000年より大手前大学に勤務。メディア・芸術学部教授。主な翻訳作品に01年『コペン

    ハーゲン』(新国立劇場)、03年『扉を開けて、ミスター・グリーン』(ひょうご舞台芸術)、12

    年『アテンプツ・オン・ハー・ライフ』(エイチエムピー・シアターカンパニー)、13年『OPUS

    /作品』(新国立劇場)、15年『バグダッド動物園のベンガルタイガー』(新国立劇場)など。

    11年『モジョ ミキボー』(オーウェン・マカファーティ作)で第3回小田島雄志・翻訳戯曲賞

    受賞。

    マキノノゾミ MAKINO Nozomi

    1984年劇団M.O.P.結成、2010年の解散公演まで主宰を務める。1994年『MOTHER』で第45

    回芸術選奨文部大臣新人賞を、97年『東京原子核クラブ』で第49回読売文学賞、98年『フユヒ

    コ』で第5回読売演劇大賞優秀作品賞、2000年『高き彼物』で第4回鶴屋南北賞、01年『黒いハ

    ンカチーフ』『赤シャツ』で第36回紀伊國屋演劇賞個人賞、08年『殿様と私』で第15回読売演

    劇大賞優秀作品賞、10年『ローマの休日』の演出・脚本の成果に対し第36回菊田一夫演劇賞受

    賞など、受賞多数。演出のみを手掛けた主な作品に、『かもめ』、『淋しいのはお前だけじゃない』、

    『マリーアントワネット』、『雪まろげ』、『秘密はうたう』など。新国立劇場では『怒濤』を演

    出している。

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    ヘンリー四世 第一部・第二部 Henry Ⅳ Part1 & Part2 中劇場

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    作:ウィリアム・シェイクスピア Written by William SHAKESPEARE

    翻訳:小田島雄志 Translated by ODASHIMA Yushi

    演出:鵜山 仁 Directed by UYAMA Hitoshi

    出演:浦井健治 岡本健一 ラサール石井 ・ 中嶋しゅう 佐藤 B作 ほか

    Cast : URAI Kenji, OKAMOTO Kenichi, Lasalle ISHII, NAKAJIMA Shu, SATO Bsaku and others

    企画意図

    新国立劇場ではこれまで、シェイクスピアの歴史劇『ヘンリー六世』三部作を 2009 年 11 月に、2012 年 10 月

    には『リチャード三世』を上演いたしました。これは通算すると、延べ 12 時間に亘る大作ですが、シェイクスピ

    アが意図した大きな歴史のうねりをダイナミックに表現するため、『ヘンリー六世』三部作での通し上演も含め、

    四作品(第 1四部作)すべて同じ俳優、スタッフで上演し、物語の見事な統一感と多彩なキャラクター造形が高く

    評価され、観客、評論家、演劇界に最大の賞賛をもって迎えいれられました。

    今回上演いたします『ヘンリー四世』二部作は、設定年代ではさらに遡り、ヘンリー六世の祖父、ヘンリー四世

    と、その息子で、ヘンリー六世の父、後のヘンリー五世の世代に焦点を当てた歴史劇の大作です。また一方ではシ

    ェイクスピアの全作品中最も人気のある登場人物の一人、フォールスタッフが活躍することでも有名で、歴史劇の

    中の人気作となっています。また、作品の時代設定は遡っていますが、シェイクスピアの執筆時期は第 1四部作が

    最初期であったのに対し、『ヘンリー四世』は円熟期にあたり、『ハムレット』から始まる充実の悲劇群の直前、

    まさに脂の乗り切った時期とされています。そのため登場人物のキャラクター造形はより深みを増し、物語展開も

    起伏に富んで、観客の耳目を惹きつけて止まないでしょう。

    今回の上演にあたり、スタッフは第 1四部作と同じメンバーで、キャストは前回までの出演者に加えて、魅力あ

    ふれる新しい俳優も参加して、まさに百花繚乱の賑わいです。新たな歴史劇シリーズの誕生にご期待ください。

    作 品

    舞台はロンドン。宮殿では王ヘンリーの胸に暗雲がたれこめていた。一つは国内での反乱の兆し。いま一つは息

    子ヘンリー(通称ハル王子)の放蕩。元々、王が即位した経緯は、従兄弟である前王リチャード二世から力づくで

    王位を奪取したこともあり、彼は常にその罪の意識に苛まれていたのだ。一方ハル王子はきょうも場末の居酒屋で、

    無頼の騎士フォールスタッフ相手に無為に時を過ごし、悪ふざけに興じていた。

    折しもそんな時、王の従兄弟、ノーサンバランド伯が息子のヘンリー・パーシー(通称ホット・スパー)ととも

    に反逆の狼煙を上げたとの報が王に届く。王は軍備を整え、ハル王子を伴い戦場に赴く。戦場で相見える、ハル王

    子とホット・スパー。二人の運命は?勝敗の行方はいかに……。

    2016年 11月~12月

    ●会員先行販売期間:2016年 8/28(日)~9/7(水) ●一般発売日:2016年 9/11(日)

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    ヘンリー四世

    演出家からのメッセージ

    鵜山 仁

    「王の登場」は、ひとりランカスター朝のヘンリー四世、あるいはヘンリー五世の即位という歴史的事実にとど

    まらず、人間社会を形成する上で、重要なファクターである「公」の出現の象徴です。その意味でこれは、我々の

    日常を支配している「公」と「私」の葛藤、「聖」と「俗」との相克を写し出す、格好の命題だと思います。

    『ヘンリー四世』という芝居の面白さは、「公」が「私」とせめぎ合いながら立ち上がって行く醍醐味、この一

    点にあると言っても過言ではない。一方では、「私」から「公」へ、「王」へと変貌してゆくハル王子の通過儀礼

    が鮮やかに描かれ、他方、「公」を成立させるために犠牲にしなければならない「私」、「私生活」の総体が、騎

    士フォールスタッフという登場人物に結晶しています。

    『ヘンリー四世』二部作を、先に新国立劇場で上演した『ヘンリー六世』三部作、『リチャード三世』の文脈に

    つなげることで、どんな世界が浮かび上がるか。

    この貴重な機会に乗じ、新たなキャスト、スタッフとともに、更なる物語の創造に身を委ねたいと思います。

    スタッフ プロフィール

    ウィリアム・シェイクスピア William SHAKESPEARE

    イギリス、エリザベス朝の劇作家、詩人。1564年-1616年。

    生涯に37本を越える劇作を残し、死後出版された全集ではその作品が歴史劇、悲劇、喜劇に分

    類された。そのうち歴史劇は10本を数え、イギリスの王権史に題材をとった『ジョン王』『リ

    チャード二世』『ヘンリー四世』第一部、第二部、『ヘンリー五世』『ヘンリー六世』第一部、第

    二部、第三部、『リチャード三世』『ヘンリー八世』がある。執筆された順から『リチャード二

    世』『ヘンリー四世』二部作、『ヘンリー五世』を「第2四部作」と呼ぶこともある。

    37本の作品群は21世紀の今日に至るまで、本国イギリスは言うに及ばず全世界で上演され続け

    ている。我が国でも、明治期に翻案作品が紹介されて以来さまざまな形で上演され、歌舞伎か

    ら小劇場の公演まで広範囲に影響を与えている。

    鵜山 仁 UYAMA Hitoshi

    舞台芸術学院、文学座附属研究所を経て、1981年、文学座座員に。83年から1年間、文化庁派

    遣芸術家在外研修員としてパリに滞在。毎日芸術賞千田是也賞、紀伊國屋演劇賞個人賞など、

    受賞多数。最近の演出作品に『尺には尺を』『十二夜』『終の楽園』『死神』『ペリクリーズ』『ト

    ロイラスとクレシダ』など。

    新国立劇場では、『リア王』『新・雨月物語』『新・地獄変』『コペンハーゲン』『花咲く港』『カ

    エル』『アルゴス坂の白い家』『オットーと呼ばれる日本人』『舞台は夢』『現代能楽集 鵺』『イ

    ロアセル』『リチャード三世』『桜の園』、オペラ『カルメン』『鹿鳴館』を演出。

    2009年『ヘンリー六世』の演出で芸術選奨文部科学大臣賞、読売演劇大賞 最優秀演出家賞な

    どを受賞。07年9月より10年8月まで新国立劇場演劇部門芸術監督を務めた。

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    かさなる視点―日本戯曲の力― Vol.1

    白蟻の巣 The Nest of the White Ants 小劇場

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    作:三島由紀夫 Written by MISHIMA Yukio

    演出:谷 賢一 Directed by TANI Kenichi

    企画意図

    2016/2017シーズンではシリーズ「かさなる視点―日本戯曲の力―」と銘打ち、日本近代演劇の礎となった3つの

    名作を、30代の気鋭の演出家三人の手に委ねて連続上演いたします。その第一弾として、新国立劇場には初登場と

    なる谷賢一が、三島由紀夫に挑戦します。

    『白蟻の巣』は、三島にとって初の長編戯曲で、この成功により、劇作家としての地位が確立した作品でもあり

    ます。敗戦から10年後、青年座に書き下ろされた本作は、戦後の日本に空虚感を抱いていた三島の思いが色濃く顕

    れている作品です。三島が終生求め続けていたもの、三島にとってのこの作品の位置づけを考察しながら、谷賢一

    が放つ問題作。どうぞご期待ください。

    作 品

    ブラジル、リンスにある珈琲農園。経営者である刈屋義郎と妙子夫妻、その運転手の百島健次と啓子夫妻。4 人

    は奇妙な三角関係にあった。啓子の結婚以前に、妙子と健次が心中未遂事件を起こしていたからである。

    それを承知で健次と結婚した啓子ではあったが、徐々に嫉妬にかられるようになり、夫と妙子が決定的に引き離

    される方法はないかと思案する。一方、心中事件を起こした妻と使用人をそのまま邸に置き続ける義郎の「寛大さ」

    に縛られ、身動きの取れない妙子。

    義郎の寛大さがすべての邪魔をしていると思った啓子は、邸から遠く離れた地へ義郎を送り出す。

    義郎の留守の間に健次と妙子が再び関係を結び、それが露呈することで自分たち夫婦が邸から追い出されること

    を目論んだのだ。

    白蟻の巣のように、それぞれの思いが絡み合い、いつしか 4人の関係が変化していく……。

    演出家からのメッセージ

    谷 賢一

    昭和 30年(1955年)に書かれた『白蟻の巣』は、劇作家としての三島由紀夫のデビュー作であると同時に、三

    島が終生、まさに市ヶ谷駐屯地で腹かっさばく直前まで考え続けた問題をダイレクトに扱っている。──敗戦から

    10年、これから日本人はどう生きるべきか?

    「もはや戦後ではない」という言葉が人口に膾炙したのは翌年、1956年のことだったが、敗戦から70年が経つ

    2015年の今でさえ、我々日本人はどうあるべきか、新しい答えを見出せていない。しばらくの間は金儲けに成功し

    てチャラチャラしていられたが、その間、何一つ思想的な進歩はなかったように思う。

    『白蟻の巣』を読むと、三島由紀夫に叱られている気持ちになる。そう長くない芝居だが、彼の魂がこもった本

    だ。全力で立ち向かい、その問い掛けに一矢報いてやりたい。

    2017年 3月

    ●会員先行販売期間:2016年 12/4(日)~12/14(水) ●一般発売日:2016年 12/18(日)

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    白蟻の巣

    スタッフ プロフィール

    三島由紀夫 MISHIMA Yukio

    本名・平岡公威(ひらおか・きみたけ)。1925年東京市四谷区(現新宿区)生まれ。学習院初

    等科から中等科及び高等科を経て、東京帝国大学法学部卒。卒業後、大蔵省銀行局国民貯蓄課

    に勤めたが9ヶ月で退職、作家として独立した。華麗な文体と、特異な心理分析、古典的美によ

    って裏打ちされた作風で多くの作品を発表。代表作に戯曲『鹿鳴館』『近代能楽集』『サド侯爵

    夫人』『わが友ヒットラー』、小説『仮面の告白』『金閣寺』『潮騒』『豊饒の海』などがあり、ノ

    ーベル文学賞候補に何度も挙げられたことがある。

    1970年11月25日、市谷にある陸上自衛隊東部方面総監部に乱入、自衛隊員に憲法改正への蹶起

    を促したが失敗、割腹自殺を遂げる。享年45。毎年11月25日には「憂国忌」が営まれる。

    谷 賢一 TANI Kenichi

    作家・演出家・翻訳家。1982年、福島県生まれ、千葉県柏市育ち。DULL-COLORED POP主

    宰。Theatre des Annales代表。

    明治大学演劇学専攻、ならびにイギリス・University of Kent at Canterbury, Theatre and

    Drama Study にて演劇学を学んだ後、劇団を旗揚げ。「斬新な手法と古典的な素養の幸せな合

    体」(永井愛)と評された、ポップでロックで文学的な創作スタイルで、脚本・演出ともに幅広

    く評価を受けている。

    2013年には『最後の精神分析』の翻訳・演出を手掛け、第6回小田島雄志・翻訳戯曲賞、なら

    びに文化庁芸術祭優秀賞を受賞した。また近年では海外演出家とのコラボレーション作品も多

    く手がけ、デヴィッド・ルヴォー『昔の日々』(日生劇場)、シディ・ラルビ・シェルカウイ

    『PLUTO』(シアターコクーン)、アンドリュー・ゴールドバーグ『マクベス』(PARCO劇場)

    などにそれぞれ翻訳・脚本・演出補などで参加している。

    近年の代表作に、あうるすぽっと『TUSK TUSK』(演出)、KAAT『ペール・ギュント』(翻訳・

    上演台本)、PARCO『マクベス』(演出補)、東宝『死と乙女』(演出)、シアターコクーン『PLUTO』

    (上演台本)、DULL-COLORED POP『夏目漱石とねこ』(座・高円寺)・『河童』(吉祥寺シア

    ター)、Theatre des Annales『トーキョー・スラム・エンジェルス』(青山円形劇場)、東京グ

    ローブ座製作『ストレンジ・フルーツ』、『モリー・スウィーニー』(シアタートラム)などがあ

    る。

  • 11

    かさなる視点―日本戯曲の力― Vol.2

    城塞 The Fortress 小劇場

    ------------------------------------------------------------------------------------------------------------

    作:安部公房 Written by ABE Kobo

    演出:上村聡史 Directed by KAMIMURA Satoshi

    企画意図

    シリーズ「かさなる視点―日本戯曲の力―」第 2弾では、安部公房による意欲作『城塞』に上村聡史が挑みます。

    上村聡史は新国立劇場では、2013/2014シーズンに、サルトル作『アルトナの幽閉者』を演出。難解で複雑な構

    造の戯曲を鮮やかに視覚化し、質の高い舞台成果を上げたことは記憶に新しいところです。常に問題意識を持ち、

    時代や状況に批評精神を投げかける上村の演出で、『城塞』の新たな上演に期待がふくらみます。

    作 品

    とある家の広間。爆音が響く。電燈が尾を引いて消える。どうやら戦時下のようである。「和彦」と呼ばれる男

    とその父が言い争っていた。父は「和彦」とともに内地に脱出しようとするのだが、「和彦」は母と妹を見捨てる

    のか、と父を詰る。

    しかし、それは「和彦」と呼ばれる男が、父に対して仕掛けた、ある“ごっこ”だった……。

    演出家からのメッセージ

    上村聡史

    太平洋戦争における日本の敗戦は、現代に至るまでの私たちの生活にさまざまな影響を与えてきました。そして

    戦後の崩壊した風景から、政治、科学、経済の進歩とともに成長したこの国日本は、衛星カメラでみると電力とい

    う名の光が二十四時間、途絶えることなく燦々と輝いて映る、そんな国にまで成長を遂げました。その国に生きる

    私たちの生活は充足する満足感に溢れましたが、これからの 10 年後、100 年後を見据えると、なぜか不安に満ち

    た個人の虚無感と全体の閉塞感が溢れ、混沌とした浮遊感によって現在の生活が形成されているように思います。

    全体と個の在り方はますます乖離し、己の為に生きることは、もはや利己の為に生きることへと変換されてしまっ

    たような気がします。

    昭和 37 年(1962 年)に初演された『城塞』は、敗戦から 17 年後のある富裕層の邸で、男、その父、男の妻、

    家に仕える従僕、男に雇われた若い女、という不可思議に集った共同体が、敗戦の記憶を持ちながらもそれぞれの

    立場から利己の主張によって、この共同体のバランスが危うい状況へと変化していく筋立てになるのですが、彼ら

    の抱える特権階級意識、戦争観、愛国精神に対する言及は、どこか危機意識や未来への憧憬を喪失した現在の無自

    覚な私たちと繋がっているようでもあります。そして登場人物たちはこの危機的状況をある手段を用いて回避しよ

    うとしますが、それは紛れもなく人間が古代から現代に至るまで行ってきた“夢へと渡る魅惑的な儀式”であり、そ

    のあたりの人間の不変的な感覚と現代の進歩に歩調を合わせながら合理的に生きる感覚が、喜劇的なバランスで表

    出されていくところにこの戯曲の妙味があるのでしょう。

    そのような安部公房が紡いだ劇世界に対し、戦後から現代に繋がる日本人の精神を時にグロテスクに、かつ愚か

    に、そして何よりも“今”に対する鋭い批評眼を持って描くことが、今回の私の重要な役割のように思います。

    2017年 4月

    ●会員先行販売期間:2017年 1/15(日)~1/25(水) ●一般発売日:2017年 1/29(日)

  • 12

    城塞

    スタッフ プロフィール

    安部公房 ABE Kobo

    小説家、劇作家、演出家。1924-1993年。

    1948年に最初の小説、『終りし道の標べに』を出版。以降、精力的に作品を発表し、日本国内

    のみならず、海外でも高く評価される。

    演劇の分野では50年代から戯曲を書き始め、劇団俳優座等で上演されていたが、73年には自身

    が主宰する演劇集団「安部公房スタジオ」を立ち上げ、劇作家、演出家としても活躍した。

    51年に『壁-S・カルマ氏の犯罪』で芥川龍之介賞、58年には戯曲『幽霊はここにいる』で岸田

    國士戯曲賞を受賞。

    上村聡史 KAMIMURA Satoshi

    1979年、東京生まれ。2001年文学座付属演劇研究所41期生として入所。06年座員に昇格、09

    年より文化庁新進芸術家海外留学制度により1年間イギリス・ドイツに留学。

    14年に新国立劇場で上演された『アルトナの幽閉者』をはじめ他の演出作品で15年毎日芸術賞

    第17回千田是也賞を受賞。また演出を手掛けた『炎 アンサンディ』が第69回文化庁芸術祭賞

    大賞、また第22回読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞した。

    主な演出作品に『AWAKE AND SING!』『連結の子』『未来を忘れる』『信じる機械』『ボビー・

    フィッシャーはパサデナに住んでいる』『当世極楽気質』『悲しみを聴く石』、オペラ『人間の声』

    など。

  • 13

    かさなる視点―日本戯曲の力― Vol.3

    マリアの首 The Head of Mary: Nagasaki as Theophany 小劇場

    ------------------------------------------------------------------------------------------------------------

    作:田中千禾夫 Written by TANAKA Chikao

    演出:小川絵梨子 Directed by OGAWA Eriko

    企画意図

    シリーズ企画「かさなる視点―日本戯曲の力―」第3弾として、田中千禾夫の名作『マリアの首』を小川絵梨子

    演出でお届けします。

    終戦後の長崎で、三人の女性の生きざまを軸に、神との対話と平和への祈りを描き、1959年、岸田國士戯曲賞、

    芸術選奨文部大臣賞を受賞した名作です。戦争や被爆の体験を忘れようとする人々、その爪痕を残し記憶を風化さ

    せまいとする人々。さまざまな思いを詩的に、時に哲学的に描きます。

    「戦争」とはなんだったのか、「生きていく」とはなんなのか。生々しい人間関係を繊密に描くことに定評があ

    る演出家・小川絵梨子が「戦争」に向き合います。どうぞご期待ください。

    作 品

    爆撃され被爆した浦上天主堂の残骸を保存するか否かで物議を醸していた昭和 20 年代後半。昼は看護婦として

    働き、夜はケロイドを包帯で隠して娼婦として働く鹿。夫の詩集と薬を売りながら客引きをし、生計を立てている

    忍。鹿と忍が働く病院で献身的に働く看護婦の静。

    いつまでたっても保存か立て壊しか結論の出ない市議会を横目に、原爆で崩れた浦上天主堂の壊れたマリア像の

    残骸を、秘密裏に拾い集めて、なんとかマリア像だけでも自分たちの手で保存しようと画策する女たち。

    雪のある晩、最後に残ったマリアの首を運ぼうと天主堂に集まったが、風呂敷に包もうとしても、マリアの首は

    重く、なかなか動かないのだった……。

    演出家からのメッセージ

    小川絵梨子

    「マリアの首」は私にとって大きな挑戦だと思っています。昭和34年に田中千禾夫によって書かれた本作は、原

    爆投下後の長崎を舞台に、傷だらけになりつつ生き続ける人々の姿を大きな視点から描いています。目を背けたく

    なるような生々しさと、深く静かな祈りのような幻想が同時に存在する、壮大な世界観を持った作品です。私は現

    代英米作家の本を演出することが多く、作品も現代人の日々の葛藤を入り口としたものが多いので、この本は自分

    に身近で手触りの分かりやすいものでは決してありません。しかしこの本から感じられる、残酷さと深い愛情が混

    在する精神性にとても心を動かされています。先に書いたように大きな挑戦になるとは思いますが覚悟を持って、

    この作品に飛び込みたいと考えています。

    2017年 5月

    ●会員先行販売期間:2017年 2/11(土)~2/21(火) ●一般発売日:2017年 2/25(土)

  • 14

    マリアの首

    スタッフ プロフィール

    田中千禾夫 TANAKA Chikao

    1905年、長崎市生まれ。劇作家、演出家。岸田國士、岩田豊雄らの指導を受け、32年、第一次

    「劇作」同人となり、処女作の「おふくろ」(築地座上演)が出世作となる。「教育」ほかで読

    売文学賞など受賞多数。戦後の主要作品に『雲の涯』『肥前風土記』『千鳥』『右往左往』など。

    95年没。

    小川絵梨子 OGAWA Eriko

    1978年、東京生まれ。2004年、アクターズスタジオ大学院演出部卒業。06~07年、平成17年

    度文化庁新進芸術家海外派遣制度研修生。

    10年、サム・シェパード作『今は亡きヘンリー・モス』の翻訳で第3回小田島雄志・翻訳戯曲

    賞受賞。12年、『12人~奇跡の物語~』『夜の来訪者』『プライド』の演出で第19回読売演劇大

    賞優秀演出家賞、杉村春子賞受賞。14年『ピローマン』『帰郷-The Homecoming-』『OPUS/

    作品』の演出で第48回紀伊國屋演劇賞個人賞、第16回千田是也賞、第21回読売演劇大賞優秀演

    出家賞を受賞。

    最近の演出作品に『スポケーンの左手』『RED』『夜想曲集』『ユビュ王』など。新国立劇場で

    は『OPUS/作品』『星ノ数ホド』の演出のほか、『ウィンズロウ・ボーイ』の翻訳も手がけて

    いる。

  • 15

    JAPAN MEETS…-現代劇の系譜をひもとく- Ⅺ

    君が人生の時 The Time of Your Life 中劇場

    ------------------------------------------------------------------------------------------------------------

    作:ウィリアム・サローヤン Written by William SAROYAN

    翻訳:浦辺千鶴 Translated by URABE Chizuru

    演出:宮田慶子 Directed by MIYATA Keiko

    企画意図

    「日本の演劇がどのように西洋演劇と出会い進化してきたか」をテーマに、新翻訳で送る「JAPAN MEETS…

    ―現代劇の系譜をひもとく―」シリーズ。日本の近代演劇に大きな影響を与えた海外戯曲を新たに翻訳し、現在に

    よみがえらせます。

    その第11弾として、1939年ニューヨークにて初演され、ニューヨーク劇評家賞とピュリッツァー賞を受賞(本人

    は辞退)した、ウィリアム・サローヤンの『君が人生の時』を取り上げます。

    この作品でサローヤンは、戦争の影が忍び寄る時代の中、社会の周辺で生活を送り、逆境の中でも誠実であろう

    とする慎ましき人々の健気な美しさを、奥底に人間存在への絶対的な信頼感と優しい眼差しを持って描いています。

    演出には宮田慶子演劇芸術監督、翻訳は『星ノ数ホド』の翻訳で、小田島雄志・翻訳戯曲賞を受賞した浦辺千鶴

    があたります。

    作 品

    舞台はサンフランシスコの波止場の外れにある、安っぽいショーを見せるニックが経営する場末の酒場。そこに

    は様々な事情を抱えた客がやって来ては去っていく。ピアノの名手、ダンサー、港湾労働者、哲学者、警察官、娼

    婦……。誰もがそれぞれの想いを抱えながら酒を飲み、本音をポツリと語り、時の流れに身を委ねる。

    若く美しい放浪者のジョオは、いつからかこの店にやって来て毎日朝から晩までシャンパンを飲んで過ごす不思

    議な男だった。この店で出会いジョオの弟分となったトムは、客の一人、自称女優の魅惑的な女性キティに恋して

    いるが思いを打ち明けられずにいた。

    そんな毎日が流れる中、弱い者のみに権力を振るうこの地域の風紀係の役人ブリックは、この酒場を目の敵にし、

    度々訪れる様になっていた……。

    2017年 6月

    ●会員先行販売期間:2017年 3/4(土)~3/15(水) ●一般発売日:2017年 3/19(日)

  • 16

    君が人生の時

    翻訳家からのメッセージ

    浦辺千鶴

    多くのサローヤン作品と同様、この作品でも市井の人々のささやかな暮らしが描かれている。彼が目を向けるの

    はドラマチックな人生や出来事ではなく、どこにでもいる平凡な人々だ。登場人物たちはサンフランシスコの安酒

    場に集い、みんな自分の人生を真正面から生きようとしている。時には愚直にすら思えるほど、自分の中にある美

    しいもの、善きものに従い生きようとする人々に、サローヤンは温かい視線を投げかける。

    本作が発表されたのは、アメリカの社会に戦争の気配が濃厚になってきた 1939 年であり、魂の善良さとは相容

    れない「戦争」を前に書いたこの作品には、迫り来る権力や力に立ち向かい、自らの魂の信念に沿って美しく人生

    を生きようとする人々の姿が描かれている。

    私自身、人の中にある「善きもの」を信じたくて、演劇の世界に身を置いているところがある。そんな私にとっ

    てこの『君が人生の時』は、大いに勇気づけてくれるものであり、今の時代にこの作品に関わらせていただける意

    義をとても強く感じている。

    演出家からのメッセージ

    宮田慶子

    サローヤンの『君が人生の時』を初めて読んだのは、20代後半だったと思う。正直に白状すると、そのときは「何

    も理解できなかった」というのが事実だ。無理も無い。この戯曲は、人生の機微も陰影もわからない若造なんかに

    は、とても理解できない「ホン」なのだ。

    以来、折りにふれ、ときどきページを開きながら、歳を重ねるうちに、だんだんと「気になるホン」になってい

    った。そしてついに「やりたいホン」になり、そして、自分で手がける幸運な機会に巡り会えた。身の引締まる想

    いだ。

    1930年代の大不況から、次第に第2次世界大戦への重苦しい気配が色濃くなる中、アメリカ演劇界を席巻してい

    た社会劇や政治思想の強い作品に背を向けるように、1939年にサローヤンの『君が人生の時』は生み出された。(ち

    なみに、ソーントン・ワイルダーの『わが町』は前年の1938年の発表である。)

    主人公ジョオを巡る、行き交い出入りする人々とのさりげないドラマが積み重なりながら、「時」に包まれた世

    界が組み上がる。人間をいとおしみ、生きる喜びをつむぐことによって、不幸な時代への警鐘を鳴らす作者の想い

    は、知性と誇りを切実に求めている。

    音楽やダンスも絡みながら、世界の縮図のような「美しい」時間が作れたら・・と思う。

  • 17

    君が人生の時

    スタッフ プロフィール

    ウィリアム・サローヤン William SAROYAN

    1908年、カリフォルニア州フレズノに生まれる。両親はアルメニアからの移民。幼くして父親

    を亡くし、新聞配達などをして一家の家計を支えた。その後作家を志し、34年、「ストーリー」

    誌に掲載された短篇小説『空中ぶらんこに乗った大胆な若者』で脚光を浴びる。『我が名はアラ

    ム』(1940)、『人間喜劇』(1943)、『ママ・アイラブユー』(1956)などの小説は日本でも評価

    が高い。劇作家としても、ピュリッツァー賞に選ばれた39年の『君が人生の時』を皮切りに作

    品多数。アルメニア系という自身のルーツや、少年時代の貧しい暮らしを下敷きに、厳しくと

    も希望のある人生模様を温かく描いた。81年、生まれ故郷のフレズノにて死去。

    浦辺千鶴 URABE Chizuru

    上智短期大学英語学科、東京女子大学文理学部英米文学科卒業。小田島恒志、山内あゆ子両氏

    に師事。これまでに東急文化村、パソナ、新国立劇場などからの依頼で多くの作品の下訳を手

    掛けている。2009年、新国立劇場『シュート・ザ・クロウ』(小田島恒志氏との共訳)で本格

    的に翻訳家としてデビュー後、新国立劇場において、14年『星ノ数ホド』、15年『パッション』

    を翻訳。

    『星ノ数ホド』、俳優座劇場『月の獣』の翻訳に対し、第8回小田島雄志・翻訳戯曲賞を受賞。

    宮田慶子 MIYATA Keiko

    2ページを参照。

  • 18

    JAPAN MEETS…-現代劇の系譜をひもとく- Ⅻ

    怒りをこめてふり返れ Look Back in Anger 小劇場

    ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

    作:ジョン・オズボーン Written by John OSBORNE

    翻訳:水谷八也 Translated by MIZUTANI Hachiya

    演出:千葉哲也 Directed by CHIBA Tetsuya

    企画意図

    「JAPAN MEETS…-現代劇の系譜をひもとく-」シリーズの第 12弾は、ジョン・オズボーンの『怒りをこめ

    てふり返れ』。1956 年、ロンドンのロイヤル・コート劇場初演です。それまで英国演劇ではとりあげられなかっ

    た、労働者階級社会を初めて描いたと言われています。かつての栄光が陰り国際的にも経済的にも低迷していた 50

    年代の大英帝国への焦燥、不満、怒りをぶちまける姿が観客を挑発し、「怒れる若者たち」という呼び名で社会現

    象を起こしました。

    演出に、俳優としてのみならず、演出家としても活躍する千葉哲也を迎え、『わが町』『るつぼ』と同シリーズ

    のテーマを熟知している水谷八也の新訳で、「生きるとは何か」に肉薄し、現代の日本を照射します。

    作 品

    英国中部のある大都会の屋根裏部屋。貧しい下層階級に生まれたジミーは、妻アリソンと、同じ下層階級出身の

    友人クリフとの奇妙な三人の共同生活を続けていた。ジミーは、政治、宗教、あらゆる旧世代の価値観や秩序に激

    しい怒りをぶちまけ、さらに搾取により裕福で欺瞞に満ちた生活を送る憎むべき中産階級出身の妻アリソンにいら

    だち罵倒する。善良なクリフはジミーに怒りの矛先を向けられ憔悴したアリソンをやさしくなぐさめるのだった。

    ある日、アリソンの友人ヘレナが部屋を訪れる。窮状を見かねたヘレナは、アリソンの父親レッドファーン大佐

    に連絡を取り、説得されたアリソンは実家に戻るのだが……。

    2017年 7月

    ●会員先行販売期間:2017年 4/8(土)~4/18(火) ●一般発売日:2017年 4/22(土)

  • 19

    怒りをこめてふり返れ

    翻訳家からのメッセージ

    水谷八也

    21世紀のジミー・ポーターへ

    あの時、君はなぜあんなに怒っていたの? 何をあんなに苛立っていたの? 君のあの気持ちはどこから生まれ

    て、どこに向けられていたのだろう。今でも、あの熱はなんだったのか、考えてしまうことが時々ある。君がロン

    ドンのロイヤル・コート劇場で手当たりしだいに悪態をつき、古典劇や上流階級主体の客間劇ばかりで停滞気味だ

    ったロンドンの演劇界にショックを与え始めたのが 1956年 5月 8日のこと。

    ジョン・オズボーンの『怒りをこめてふり返れ』は、台所のガスレンジが丸見えの古びたアパートの屋根裏部屋

    が舞台となっていることも、主人公である君の知的ではあっても上品とは言えない言葉づかいも、機関銃のように

    喋り散らす圧倒的な言葉の熱量も、時に観客を挑発するかのような態度も、異例づくめだった。大体、君自身、旧

    態然とした現実を鋭く糾弾してるくせに、妙に律儀で義理堅い古風な一面も併せ持つ複雑な人間だ。自分でも持て

    余すほどの生命力を抱え込んだ不器用な男・ジミーを、当時の観客はどう扱えばよいのか戸惑ったと思う。本当に

    面倒くさい奴だ。でも、君の存在は意外と大きくて、『怒りをこめてふり返れ』以後出てくる若い作家たちは、怒

    っていようがいまいが、「怒れる若者たち」と呼ばれることになってしまった。

    1957年、君の熱は日本にも伝わり、日本橋の洋書屋でこの戯曲を立ち読みしていた当時演出家にもなっていなか

    った木村光一は、冒頭の場面を目にしただけで魅了され、翻訳に取りかかる。『怒りをこめてふり返れ』は1959

    年5月に文学座のアトリエ公演として上演され、夏には演劇雑誌『悲劇喜劇』が「怒れる若き世代」という特集を

    組み、秋には雑誌『文学界』が「怒れる若者たち」と題して、石原慎太郎、江藤淳、浅利慶太、大江健三郎らの熱

    い議論を掲載している。君の怒りの熱はそれほど高かったということだ。

    それから約60年たった今、世界には怒るべきことが明確に増え続けているように思う。その多くが直接〈生命〉

    に関わることだ。60年前も21世紀になってしまった今も、「生」の問題は何一つ解決されていない。むしろ状況は

    刻々と深刻になってきてるんじゃないだろうか。だから、厄介者かもしれないけれど、君のあの怒りの中を覗いて

    みれば、君が過去の人ではないことがわかると思う。やり場のない怒りや苛立ちが古びもせず、今でも熱を持ち続

    けていることがわかるんじゃないだろうか。だから、もう一度、みんな、君の熱に当てられてもいい頃だと思う。

    いや、むしろ、当てられたいかな。だから、応援するよ。

  • 20

    怒りをこめてふり返れ

    演出家からのメッセージ

    千葉哲也

    人と人が「関わり」を持つ

    この時人は様々な感覚を手に入れる

    一般的に使われる「喜怒哀楽」

    例えば「愛」という感覚を「喜怒哀楽」で分解してみても

    「愛故の喜び」

    「愛故の怒り」

    「愛故の悲しみ」

    「愛故の楽しみ」

    言葉で書けばたった 4通りでシンプルである

    しかし人はそんなにシンプルなのだろうか

    「愛を手に入れた喜びと同時に、どうしようもない怒りにかられ、

    そして楽しければ楽しい程、深い悲しみ捉われる・・・」

    4通りどころか無限の可能性がありはしないか

    シンプルに生きたいがシンプルには生きられないのではないだろうか

    人は自分も他者もコントロールしているつもりで出来てはいないのではないだろうか

    多分、生きる事は「1+1=2」にはならないのである

    いや、なってはいけないのではないだろうか

    だからこそ、「無感覚」や「無感動」にならずに「関わり」を持とうとするのではないだろうか

    前を向き、時にはふりかえり・・・コントロール出来ない自分や他者と、

    コントロールできない「関わり」を持って・・・

    コントロール出来ない「喜怒哀楽」を抱え込んで・・・

    自棄にならず無限の可能性に立ち向かい・・・そして覚悟を持って生きていく

    『怒りをこめてふり返れ』、この戯曲の中には宝石箱のように、

    様々なコントロール出来ない「喜怒哀楽」に満ちている

    それを丁寧に、時には荒々しく乱暴に、残酷に愛を持って・・・「1+1=2」にならない様に

    カンパニー全員が「関わり」の中突き進みそして、「関わり」を持ってふりかえる

    そんな作品になればと願う

  • 21

    怒りをこめてふり返れ

    スタッフ プロフィール

    ジョン・オズボーン John OSBORNE

    1929年、南ロンドンの労働者階級の家に生まれる。デヴォン州のベルモント・カレッジを出て、

    19歳から田舎回りの劇団で俳優生活に入る。50年に処女戯曲が舞台化。56年『怒りをこめてふ

    り返れ』が評判になり社会現象となる。同作を観て衝撃を受けたサー・ローレンス・オリヴィ

    エから書き下ろしを依頼された『エンターテイナー』は、興行的にも成功をおさめた。その後

    も、『ポール・スリッキーの世界』『ルター』『イングランドのための劇』『認めがたき証言』『わ

    たしのための愛国者』『支払われた負債』など精力的に執筆。ほかにもテレビドラマやシナリオ

    を手掛け、晩年には自伝を出版した。94年没。

    水谷八也 MIZUTANI Hachiya

    学習院大学大学院人文科学研究科修了。現在、早稲田大学文化構想学部教授(文芸・ジャーナ

    リズム論系)。翻訳書に、ソーントン・ワイルダー『危機一髪』『結婚仲介人』、アリエール・ド

    ーフマン『谷間の女たち』『世界で最も乾いた土地』など。新国立劇場ではドーフマン『THE

    OTHER SIDE/線の向こう側』、ワイルダー『わが町』、アーサー・ミラー『るつぼ』がある。

    千葉哲也 CHIBA Tetsuya

    1987年、演劇企画集団「THE・ガジラ」旗揚げから参加。俳優のみならず演出家としての活躍

    もめざましく、2006年『スラブ・ボーイズ』で初演出。同作品と、08年『広い世界のほとりに』

    で、第14回及び第16回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。そのほかの演出作品に、『ここらかの

    距離』『キレイじゃなきゃいけないワケ』『BLUE/ORANGE』『アット・ホーム・アット・ザ・

    ズー』『桜の園』『K2』『ノイゼズ・オフ』『袴垂れはどこだ』『寿歌』『トークトワミー!』『ART』

    などがある。新国立劇場では、『焼肉ドラゴン』『マニラ瑞穂記』をはじめ数多くの舞台に出演。

    2015年、新国立劇場演劇研修所のシーンスタディで演出を担当。新国立劇場主催公演の演出は

    今回が初めてとなる。

  • 22

    Drama 公演一覧

    開場記念公演~2015/2016シーズン

    シーズン 演目 作 訳・脚色 演出 公演初日

    開場記念公演

    ★紙屋町さくらホテル 井上ひさし 渡辺浩子 1997.010/22

    [蒲田行進曲完結編]銀ちゃんが逝く つかこうへい つかこうへい 1997.011/13

    夜明け前 原作 島崎藤村 脚色 村山知義

    補訂脚本 津上 忠 木村光一 1997.012/04

    リア王 ウィリアム・シェイクスピア 松岡和子 鵜山 仁 1998.001/17

    1998/

    1999

    ★虹を渡る女 岩松 了 岩松 了 1998.005/07

    幽霊はここにいる 安部公房 串田和美 1998.005/12

    ★今宵かぎりは…

    1928超巴里丼主義宣言の夜 竹内銃一郎 栗山民也 1998.006/12

    ★音楽劇 ブッダ 原作 手塚治虫 脚本 佐藤 信 栗山民也 1998.009/07

    THE PIT フェスティバル

    カストリ・エレジー

    スタインベック「二十日鼠と人間」

    より

    脚本 鐘下辰男 鐘下辰男 1998.010/03

    神々の国の首都 坂手洋二 坂手洋二 1998.010/17

    寿歌 北村 想 北村 想 1998.010/29

    ディア・ライアー

    すてきな嘘つき ジェローム・キルティ 丹野郁弓 宮田慶子 1998.011/04

    野望と夏草 山崎正和 西川信廣 1998.012/02

    ★新・雨月物語 脚本 鐘下辰男 鵜山 仁 1999.001/11

    子午線の祀り 木下順二 演出 観世栄夫/内山 鶉/酒井 誠/高瀬精一郎 1999.002/03

    セツアンの善人 ベルトルト・ブレヒト 松岡和子 串田和美 1999.005/18

    羅生門 原作 芥川龍之介 構成・演出 渡辺和子 1999.006/04

    棋人 —チーレン— 過 士行 菱沼彬晁 林 兆華 1999.007/01

    1999/

    2000

    キーン 或いは狂気と天才 J.P.サルトル

    上演台本 栗山民也/江守 徹 鈴木力衛 栗山民也 1999.010/04

    美しきものの伝説 宮本 研 木村光一 1999.011/04

    —森本薫の世界—

    かくて新年は 森本 薫 宮田慶子 1999.012/08

    怒濤 森本 薫 マキノノゾミ 2000.001/11

    華々しき一族 森本 薫 鐘下辰男 2000.002/09

    ★新・地獄変 原作 芥川龍之介 脚本 鐘下辰男 鵜山 仁 2000.003/23

    なよたけ 加藤道夫 木村光一 2000.004/11

    夜への長い旅路 ユージン・オニール 沼澤洽治 栗山民也 2000.005/11

    2000/

    2001

    マクベス ウィリアム・シェイクスピア 福田恆存翻訳より

    潤色 鐘下辰男 鐘下辰男 2000.009/08

    ブロードウェイ・ミュージカル

    太平洋序曲

    作曲・作詞 スティーブン・ソンドハイム

    台本 ジョン・ワイドマン 翻訳・訳詞 橋本邦彦 演出・振付 宮本亜門 2000.010/02

    欲望という名の電車 テネシー・ウィリアムズ 鳴海四郎 栗山民也 2000.010/20

    シリーズ「時代と記憶」

    ★memorandum メモランダム 構想・構成 ダムタイプ 2000.011/27

    ★母たちの国へ 松田正隆 西川信廣 2001.001/10

    ★ピカドン・キジムナー 坂手洋二 栗山民也 2001.002/10

    ★こんにちは、母さん 永井 愛 永井 愛 2001.003/12

    ★夢の裂け目 井上ひさし 栗山民也 2001.005/08

    紙屋町さくらホテル 井上ひさし 渡辺浩子/井上ひさし 2001.004/04

    贋作・桜の森の満開の下 野田秀樹 野田秀樹 2001.006/01

    ★=新作

  • 23

    a

    シーズン 演目 作 訳・脚色 演出 公演初日

    2001/

    2002

    海外招待作品 Vol.1 太陽劇団

    堤防の上の鼓手 エレーヌ・シクスー 字幕翻訳 松本伊瑳子 アリアーヌ・ムヌーシュキン 2001.009/07

    コペンハーゲン マイケル・フレイン 平川大作 鵜山 仁 2001.010/29

    ★美女で野獣 荻野アンナ 宮田慶子 2001.012/10

    シリーズ チェーホフ・魂の仕事

    Vol.1 かもめ アントン・チェーホフ 英訳 マイケル・フレイン

    翻訳 小田島雄志 マキノノゾミ 2002.001/11

    Vol.2 くしゃみ/the Sneeze アントン・チェーホフ 台本 マイケル・フレイン

    翻訳 小田島恒志 熊倉一雄 2002.002/28

    Vol.3 ★「三人姉妹」を追放されし

    トゥーゼンバフの物語 岩松 了 岩松 了 2002.004/01

    Vol.4 ワーニャおじさん

    四幕の田園生活劇 アントン・チェーホフ 小野理子 栗山民也 2002.005/09

    Vol.5 櫻の園 アントン・チェーホフ 潤色 堀越 真(神西清翻訳による) 栗山民也 2002.006/21

    ★その河をこえて、五月 平田オリザ/金 明和 李 炳焄/平田オリザ 2002.006/03

    2002/

    2003

    海外招待作品 Vol.2

    国際チェーホフ演劇祭 in モスクワ

    ハムレット

    ウィリアム・シェイクスピア ペーター・シュタイン 2002.009/07

    ブロードウェイ・ミュージカル

    太平洋序曲

    作曲・作詞 スティーブン・ソンドハイム

    台本 ジョン・ワイドマン 翻訳・訳詞 橋本邦彦 演出・振付 宮本亜門 2002.010/11

    ★↗ヤジルシ —誘われて 太田省吾 太田省吾 2002.011/12

    シリーズ「現在へ、日本の劇」

    ①ピルグリム 鴻上尚史 鴻上尚史 2003.001/14

    ②浮標 三好十郎 栗山民也 2003.002/19

    ③マッチ売りの少女 別役 実 坂手洋二 2003.004/08

    ④サド侯爵夫人 三島由紀夫 鐘下辰男 2003.005/26

    ★涙の谷、銀河の丘 松田正隆 栗山民也 2003.005/13

    ★ゴロヴリョフ家の人々 原作 サルティコフ・シチェドリン 翻訳 湯淺芳子

    脚本 永井 愛 永井 愛 2003.006/18

    2003/

    2004

    ★nocturne —月下の歩行者 構成 松本雄吉 松本雄吉 2003.009/08

    ★夢の泪 井上ひさし 栗山民也 2003.010/09

    世阿彌 山崎正和 栗山民也 2003.011/27

    シリーズ「女と男の風景」

    ①海外招待作品 Vol.3 香港・劇場組合

    The Game /ザ・ゲーム

    ウジェーヌ・イヨネスコの悲喜劇『椅

    子』より

    翻案 ジム・チム/

    オリヴィア・ヤン

    字幕 角田美知代 ジム・チム/

    オリヴィア・ヤン 2004.002/20

    ② ★THE OTHER SIDE

    /線のむこう側 アリエル・ドーフマン 水谷八也 孫 桭策 2004.004/12

    ③★てのひらのこびと 鈴江俊郎 松本祐子 2004.005/11

    ④請願 ─静かな叫び─ ブライアン・クラーク 吉原豊司 木村光一 2004.006/22

    こんにちは、母さん 永井 愛 永井 愛 2004.003/10

    透明人間の蒸気 野田秀樹 野田秀樹 2004.003/17

    ブロードウェイ・ミュージカル

    INTO THE WOODS

    作詞・作曲 スティーブン・ソンドハイム

    台本 ジェイムズ・ラパイン 翻訳・訳詞 橋本邦彦 演出・振付 宮本亜門 2004.006/09

    ★=新作

  • 24

    a

    シーズン 演目 作 訳・脚色 演出 公演初日

    2004/

    2005

    THE LOFT 小空間からの提案

    胎内 三好十郎 栗山民也 2004.010/04

    ◎ ★ヒトノカケラ 篠原久美子 宮﨑真子 2004.010/22

    ★二人の女兵士の物語 坂手洋二 坂手洋二 2004.011/08

    喪服の似合うエレクトラ ユージン・オニール 沼澤洽治 栗山民也 2004.011/16

    ★城 原作 フランツ・カフカ 構成 松本 修 松本 修 2005.001/14

    シリーズ 笑い

    ①咲く港 菊田一夫 鵜山 仁 2005.003/14

    ②★コミュニケーションズ

    現代劇作家によるコント集

    作 綾田俊樹/いとうせいこう/ケラリーノ・サンドロヴィッチ/杉浦久幸

    高橋徹郎/竹内 佑/鄭 義信/土田英生/別役 実/ふじきみつ彦/武藤真弓

    原作使用 筒井康隆 構成・演出 渡辺えり

    2005.004/08

    ③★箱根強羅ホテル 井上ひさし 栗山民也 2005.005/19

    ④うら騒ぎ ノイゼズ・オフ マイケル・フレイン 小田島恒志 白井 晃 2005.006/27

    その河をこえて、五月 平田オリザ/金 明和 李 炳焄/平田オリザ 2005.005/13

    海外招待作品 Vol.4 ベルリナー・アンサンブル

    アルトゥロ・ウイの興隆 ベルトルト・ブレヒト

    イヤホンガイド翻訳

    新野守広 ハイナー・ミュラー 2005.006/22

    2005/

    2006

    ◎黒いチューリップ/盲導犬 唐 十郎 中野敦之 2005.009/27

    ◎屋上庭園/動員挿話 岸田國士 宮田慶子〈屋上庭園〉

    深津篤史〈動員挿話〉 2005.010/31

    母・肝っ玉とその子供たち

    —三十年戦争年代記 ベルトルト・ブレヒト 谷川道子 栗山民也 2005.011/28

    ガラスの動物園 テネシー・ウィリアムズ 小田島雄志 イリーナ・ブルック 2006.002/09

    十二夜 ウィリアム・シェイクスピア 脚本 山崎清介

    小田島雄志翻訳による 山崎清介 2006.003/07

    シリーズ「われわれは、どこへいくのか」

    ①★カエル 過 士行 菱沼彬晁 鵜山 仁 2006.004/01

    ②★マテリアル・ママ 岩松 了 岩松 了 2006.004/19

    ③★やわらかい服を着て 永井 愛 永井 愛 2006.005/22

    ④★夢の痂 井上ひさし 栗山民也 2006.006/28

    ブロードウェイ・ミュージカル

    Into the Woods

    作詞・作曲 スティーブン・ソンドハイム

    台本 ジェイムズ・ラパイン 翻訳・訳詞 橋本邦彦 演出・振付 宮本亜門 2006.005/19

    2006/

    2007

    ★アジアの女 長塚圭史 長塚圭史 2006.009/28

    「劇的な情念をめぐって」—世界の名作より—

    シラノ・ド・ベルジュラック 原作 エドモン・ロスタン 翻訳 辰野 隆/

    鈴木信太郎 構成・演出 鈴木忠志 2006.011/02

    イワーノフ/

    オイディプス王

    原作 アントン・チェーホフ

    原作 ソフォクレス

    翻訳 池田健太郎

    日本語 福田恆存

    ドイツ語 ヘルダーリン

    構成・演出 鈴木忠志 2006.011/04

    ◎ ★エンジョイ 岡田利規 岡田利規 2006.012/07

    コペンハーゲン マイケル・フレイン 平川大作 鵜山 仁 2007.003/01

    ★CLEANSKINS /きれいな肌 シャン・カーン 小田島恒志 栗山民也 2007.004/18

    ★下周村 —花に嵐のたとえもあるさ— 平田オリザ/李 六乙 李 六乙/平田オリザ 2007.005/15

    夏の夜の夢 ウィリアム・シェイクスピア 松岡和子 ジョン・ケアード 2007.005/31

    氷屋来たる ユージン・オニール 沼澤洽治 栗山民也 2007.006/18

    ★=新作 ◎=THE LOFT 公演

  • 25

    a

    シーズン 演目 作 訳・脚色 演出 公演初日

    2007/

    2008

    「三つの悲劇」 —ギリシャから

    Vol.1 ★アルゴス坂の白い家

    —クリュタイメストラ— 川村 毅 鵜山 仁 2007.009/20

    Vol.2 ★たとえば野に咲く花のように

    —アンドロマケ— 鄭 義信 鈴木裕美 2007.010/17

    Vol.3 ★異人の唄

    —アンティゴネ— 土田世紀 脚色 鐘下辰男 鐘下辰男 2007.011/14

    屋上庭園/動員挿話 岸田國士 宮田慶子〈屋上庭園〉

    深津篤史〈動員挿話〉 2008.002/26

    ★焼肉ドラゴン 鄭 義信 梁 正雄/鄭 義信 2008.004/17

    オットーと呼ばれる日本人 木下順二 鵜山 仁 2008.005/27

    シリーズ・同時代

    Vol.1 ★鳥瞰図 —ちょうかんず— 早船 聡 松本祐子 2008.006/11

    Vol.2 ★混じりあうこと、消えること 前田司郎 白井 晃 2008.006/27

    Vol.3 ★まほろば 蓬莱竜太 栗山民也 2008.007/14

    2008/

    2009

    近代能楽集『綾の鼓』『弱法師』 三島由紀夫 前田司郎〈綾の鼓〉

    深津篤史〈弱法師〉 2008.009/25

    山の巨人たち ルイジ・ピランデルロ 翻訳 田之倉稔 ジョルジュ・ラヴォーダン 2008.010/23

    舞台は夢 ─イリュージョン・コミック─ ピエール・コルネイユ 翻訳 伊藤 洋 鵜山 仁 2008.012/03

    シリーズ・同時代【海外編】

    Vol.1 昔の女 ローラント・シンメルプフェニヒ 翻訳 大塚 直 倉持 裕 2009.003/12

    Vol.2 シュート・ザ・クロウ オーウェン・マカファーティー 翻訳 浦辺千鶴/

    小田島恒志 田村孝裕 2009.004/10

    Vol.3 タトゥー デーア・ローアー 翻訳 三輪玲子 岡田利規 2009.005/15

    夏の夜の夢 ウィリアム・シェイクスピア 翻訳 松岡和子 ジョン・ケアード 2009.005/29

    ★現代能楽集 鵺 坂手洋二 鵜山 仁 2009.007/02

    2009/

    2010

    ヘンリー六世 ウィリアム・シェイクスピア 翻訳 小田島雄志 鵜山 仁

    第一部 百年戦争 2009.010/27

    第二部 敗北と混乱 2009.010/28

    第三部 薔薇戦争 2009.010/29

    象 別役 実 深津篤史 2010.003/05

    東京裁判三部作 井上ひさし 栗山民也

    夢の裂け目 2010.004/04

    夢の泪 2010.005/06

    夢の痂かさぶた 2010.006/03

    ★エネミイ 蓬莱竜太 鈴木裕美 2010.007/01

    2010/

    2011

    [JAPAN MEETS…

    ─現代劇の系譜をひもとく─]

    Ⅰ ヘッダ・ガーブレル ヘンリック・イプセン 翻訳 アンネ・ランデ・ペータス

    /長島 確 宮田慶子 2010.009/17

    Ⅱ やけたトタン屋根の上の猫 テネシー・ウィリアムズ 翻訳 常田景子 松本祐子 2010.011/09

    Ⅲ わが町 ソーントン・ワイルダー 翻訳 水谷八也 宮田慶子 2011.001/13

    Ⅳ ゴドーを待ちながら サミュエル・ベケット 翻訳 岩切正一郎 森 新太郎 2011.004/15

    焼肉ドラゴン 鄭 義信 翻訳 川原賢柱 鄭 義信 2011.002/07

    鳥瞰図 ─ちょうかんず─ 早船 聡 松本祐子 2011.005/10

    雨 井上ひさし 栗山民也 2011.006/09

    ★おどくみ 青木 豪 宮田慶子 2011.006/27

    ★=新作

  • 26

    a

    シーズン 演目 作 訳・脚色 演出 公演初日

    2011/

    2012

    【美×劇】

    ─滅びゆくものに託した美意識─

    Ⅰ 朱雀家の滅亡 三島由紀夫 宮田慶子 2011.009/20

    Ⅱ ★イロアセル 倉持 裕 鵜山 仁 2011.010/18

    Ⅲ 天守物語 泉 鏡花 白井 晃 2011.011/05

    ★パーマ屋スミレ 鄭 義信 鄭 義信 2012.003/05

    まほろば 蓬莱竜太 栗山民也 2012.004/02

    負傷者 16人 ─SIXTEEN WOUNDED─ エリアム・クライエム 翻訳 常田景子 宮田慶子 2012.004/23

    [JAPAN MEETS…

    ─現代劇の系譜をひもとく─]

    Ⅴ サロメ オスカー・ワイルド 翻訳 平野啓一郎 宮本亜門 2012.005/31

    Ⅵ 温室 ハロルド・ピンター 翻訳 喜志哲雄 深津篤史 2012.006/26

    2012/

    2013

    リチャード三世 ウィリアム・シェイクスピア 翻訳 小田島雄志 鵜山 仁 2012.010/03

    [JAPAN MEETS…

    ─現代劇の系譜をひもとく─]

    Ⅶるつぼ アーサー・ミラー 翻訳 水谷八也 宮田慶子 2012.010/29

    ★音のいない世界で 長塚圭史 振付 近藤良平 長塚圭史 2012.012/23

    長い墓標の列 福田善之 宮田慶子 2013.003/07

    With ─つながる演劇─

    ★ウェールズ編『効率学のススメ』 アラン・ハリス 翻訳 長島 確 ジョン・E・マグラー 2013.004/09

    ★韓国編 アジア温泉 鄭 義信 翻訳 朴 賢淑 孫 桭策 2013.005/10

    ★ドイツ編 つく、きえる ローラント・シンメルプフェニヒ 翻訳 大塚 直 宮田慶子 2013.006/04

    象 別役 実 深津篤史 2013.007/02

    2013/

    2014

    Try・Angle ─三人の演出家の視点─

    Vol.1 OPUS /作品 マイケル・ホリンガー 翻訳 平川大作 小川絵梨子 2013.009/10

    Vol.2 エドワード二世 クリストファー・マーロウ 翻訳 河合祥一郎 森 新太郎 2013.010/08

    Vol.3 アルトナの幽閉者 ジャン=ポール・サルトル 翻訳 岩切正一郎 上村聡史 2014.002/19

    [JAPAN MEETS…

    ─現代劇の系譜をひもとく─]

    Ⅷ ピグマリオン ジョージ・バーナード・ショー 翻訳 小田島恒志 宮田慶子 2013.011/13

    マニラ瑞穂記 秋元松代 栗山民也 2014.004/03

    テンペスト ウィリアム・シェイクスピア 翻訳 松岡和子 白井 晃 2014.005/15

    ★十九歳のジェイコブ 原作 中上健次 脚本 松井 周 松本雄吉 2014.006/11

    永遠の一瞬 ─Time Stands Still ─ ドナルド・マーグリーズ 翻訳 常田景子 宮田慶子 2014.007/08

    2014/

    2015

    [JAPAN MEETS…

    ─現代劇の系譜をひもとく─]

    Ⅸ 三文オペラ ベルトルト・ブレヒト 翻訳 谷川道子 宮田慶子 2014.009/10

    二人芝居 ─対話する力─

    Vol.1 ブレス・オブ・ライフ~女の肖像~ デイヴィッド・ヘア 翻訳 鴇澤麻由子 蓬莱竜太 2014.010/08

    Vol.2 ご臨終 モーリス・パニッチ 翻訳 吉原豊司 ノゾエ征爾 2014.011/05

    Vol.3 星ノ数ホド ニック・ペイン 翻訳 浦辺千鶴 小川絵梨子 2014.012/03

    ウィンズロウ・ボーイ テレンス・ラティガン 翻訳 小川絵梨子 鈴木裕美 2015.004/09

    [JAPAN MEETS…

    ─現代劇の系譜をひもとく─]

    Ⅹ 海の夫人 ヘンリック・イプセン 翻訳 アンネ・ランデ・ペータス

    /長島 確 宮田慶子 2015.005/13

    東海道四谷怪談 鶴屋南北 上演台本 フジノサツコ 森 新太郎 2015.006/10

    ★かがみのかなたはたなかのなかに 長塚圭史 振付 近藤良平 長塚圭史 2015.007/06

    ★=新作

  • 27

    a

    シーズン 演目 作 訳・脚色 演出 公演初日

    2015/

    2016

    パッション 作曲・作詞 スティーブン・ソンドハイム

    台本 ジェームス・ラパイン

    翻訳 浦辺千鶴

    訳詞 竜 真知子 宮田慶子 2015.010/16

    桜の園 アントン・チェーホフ 翻訳 神西 清 鵜山 仁 2015.011/11

    バグダッド動物園のベンガルタイガー ラジヴ・ジョセフ 翻訳 平川大作 中津留章仁 2015.012/08

    鄭義信 三部作

    焼肉ドラゴン 鄭 義信 鄭 義信 2016.0 3/07

    たとえば野に咲く花のように 鄭 義信 鈴木裕美 2016.0 4/06

    パーマ屋スミレ 鄭 義信 鄭 義信 2016.0 5/17

    あわれ彼女は娼婦 ジョン・フォード 翻訳 小田島雄志 栗山民也 2016.0 6/08

    ★「かぐや姫伝説」より月・こうこう,風・そうそう 別役 実 宮田慶子 2016.0 7/13

    ★=新作

  • 28

    2016/2017 シーズン 演劇ラインアップ お問い合わせ先

    公益財団法人新国立劇場運営財団 〈チケットに関するお問い合わせ〉

    住所:〒151-0071 東京都渋谷区本町 1-1-1 新国立劇場ボックスオフィス

    http://www.nntt.jac.go.jp/ TEL: 03-5352-9999

    http://www.nntt.jac.go.jp/english/ (10:00~18:00、年末年始・休館日を除き年中無休)

    〈公演に関するお問い合わせ〉 〈団体*に関するお問い合わせ〉 *10名様以上

    広報室 演劇担当 藤沢 花 営業部 営業課

    TEL: 03-5352-5738 / FAX: 03-5352-5709 オペラ・バレエ・ダンス TEL: 03-5352-5745

    演 劇 TEL: 03-5352-5746

    FAX: 03-5352-5744