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品番 MCO-170AICUVD-PJ 取扱説明書 CO 2 インキュベーター 保証書別添付 本製品は、日本国内での使用を目的として設計・製造されたものであり、日本国外では使用できません。 製品保証および修理対応は、日本国内においてのみ有効です。日本国外への輸出に関しては、当社は一切の責任を負いません。 このたびは、パナソニック製品をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。 取扱説明書をよくお読みのうえ、正しく安全にお使いください。 ご使用前に「安全上のご注意」(59 ページ)を必ずお読みください。 保証書は「お買い上げ日・販売店名」などの記入を確かめ、取扱説明書とともに大切に保管してください。

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品番 MCO-170AICUVD-PJ

取扱説明書

CO2 インキュベーター

保証書別添付

本製品は、日本国内での使用を目的として設計・製造されたものであり、日本国外では使用できません。

製品保証および修理対応は、日本国内においてのみ有効です。日本国外への輸出に関しては、当社は一切の責任を負いません。

このたびは、パナソニック製品をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。

取扱説明書をよくお読みのうえ、正しく安全にお使いください。

ご使用前に「安全上のご注意」(5~9 ページ)を必ずお読みください。

保証書は「お買い上げ日・販売店名」などの記入を確かめ、取扱説明書とともに大切に保管してください。

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もくじ

はじめに 4 ページ

安全上のご注意(必ずお守りください) 5 ページ

各部の名前とはたらき

本体 10 ページ

液晶表示部 12 ページ

遠隔警報端子 14 ページ

据付設置

据付場所の選びかた 15 ページ

据付のしかた 17 ページ

CO2 ガスボンベの接続 20 ページ

使用前の準備

初めて使用する際の清掃のしかた 22 ページ

器内の内装品の外しかた 23 ページ

器内の内装品の取り付けかた 25 ページ

加湿トレイへの給水方法 26 ページ

よりよい培養のために

培養上の注意 27 ページ

コンタミネーションを防止するために 28 ページ

正しい運転のしかた 29 ページ

液晶表示部の操作方法 30 ページ

基本運転設定

数値入力欄の入力のしかた 32 ページ

温度、CO2 濃度、独立過昇防止警報設定のしかた 33 ページ

キーロック設定 35 ページ

キーロック設定の解除 37 ページ

警報設定 39 ページ

運転・警報・乾熱滅菌履歴

ログ周期の設定 42 ページ

運転履歴グラフの表示 43 ページ

運転履歴データの出力 47 ページ

警報履歴の表示 50 ページ

警報履歴データの出力 52 ページ

乾熱滅菌履歴の表示 55 ページ

乾熱滅菌履歴データの出力 57 ページ

その他の設定

年月日、時刻の設定 60 ページ

輝度・スリープ設定 61 ページ

DAQ 設定 63 ページ

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乾熱滅菌のしかた 64 ページ

乾熱滅菌のしかた 64 ページ

電気錠の使いかた 69 ページ

ユーザーID の設定 69 ページ

オートロック設定 71 ページ

開錠キーの使いかた 74 ページ

オートロック設定の解除 75 ページ

UV ランプの使いかた 76 ページ

UV ランプの使いかた 76 ページ

UV ランプの点灯時間設定方法 77 ページ

UV ランプの 24 時間点灯方法 79 ページ

CO2 ガス自動切替器(別売品)の使いかた 81 ページ

CO2 ガスボンベの接続 81 ページ

CO2 ガス供給ラインの自動切替 82 ページ

CO2 ガス供給ライン AB の手動切替 84 ページ

標準ガス自動校正増設キット(別売品)の使いかた 85 ページ

お手入れのしかた 88 ページ

警報・保安機能および自己診断機能 89 ページ

故障かな?と思ったら 93 ページ

CO2 インキュベーターを廃棄するときは 95 ページ

保証とアフターサービス(よくお読みください) 96 ページ

安全確認書発行のお願い 96 ページ

安全確認書 97 ページ

仕様 98 ページ

性能仕様 100 ページ

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はじめに

<意図する用途>

●本製品は研究用途で、医療・生物系の試料(細胞等)を培養することを意図しています。

<取扱説明書について>

●ご使用の前に取扱説明書をよく読み、安全に関する指示事項には必ずしたがってください。

●製品本来の使用方法および取扱説明書に規定した方法以外での使い方に関しましては、当社は安全性を保

証できませんので、注意してください。

●取扱説明書は適切な場所に保存し、必要な時にいつでも参照できるようにしておいてください。

●取扱説明書の内容は、製品の性能・機能の向上などによって将来予告なしに変更することがあります。

●取扱説明書に乱丁・落丁などの不備がありましたら、当社営業所または販売店へ連絡してください。

●取扱説明書の内容に関しては万全を期しておりますが、万一不備な点や誤り、記載もれなどにお気づきの場

合には、当社営業所または販売店へ連絡してください。

●取扱説明書の全部または一部を無断で転載、複製することはお断りします。

<内容物の免責について>

●当社では内容物の補償についてはその責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

<お客さまの個人情報のお取扱いについて>

●保証期間内の無料修理あるいはサービスの際にお受けしたお客さまのお名前、ご住所、お電話番号などの個

人情報は適切に管理いたします。また、お客さまの同意がない限り、業務委託の場合および法令に基づき必要と

判断される場合を除き、第三者への開示はおこないません。

<日本国外への輸出について>

●本製品は、日本国内での使用を目的として設計・製造されたものであり、日本国外では使用できません。製品

保証および修理対応は、日本国内においてのみ有効です。日本国外への輸出に関しては、当社は一切の責任

を負いません。

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安全上のご注意(必ずお守りください)

人への危害、財産の損害を防止するため、必ずお守りいただくことを説明しています。 ■誤った使い方をしたときに生じる危害や損害の程度を区分して、説明しています。

■お守りいただく内容を次の図記号で説明しています。(次は図記号の例です)

してはいけない内容です。

実行しなければならない内容です。

気をつけていただく内容です。

このマークは、内部に高電圧の電気部品があり、感電の危険性があることを示しています。

このマークが付いたカバーは、サービスマン以外は絶対に開けないでください。

このマークは、周辺が高温になることを示しています。やけどに注意してください。

警告 「死亡や重症を負うおそれがある内容」です。

注意 「軽傷を負うことや、財産の損害が発生するおそれがある内容」

です。

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安全上のご注意(必ずお守りください) つづき

電源コード・プラグを破損するようなことはしない (傷つける、加工する、熱器具に近づける、無理

に曲げる、ねじる、引っ張る、重い物を載せる、

束ねる など)

傷んだまま使用すると、感電・火災の原因

となります。

コードやプラグの修理は、販売店にご相談

ください。

電源プラグのほこり等は定期的にとる

プラグにほこり等がたまると、湿気等で絶

縁不良となり火災の原因となります。電源

プラグを抜き、乾いた布でふいてください。

電源プラグは根元まで確実に差し込む

差し込みが不完全ですと、感電や発熱によ

る火災の原因となります。傷んだプラグ・ゆ

るんだコンセントは使用しないでください。

ぬれた手で、電源プラグの抜き差しはしない

感電の原因となります。

定格 15 A・交流 100 V のコンセントを単独で使う

他の機器と併用すると、発熱による火災の

原因となります。延長コードも定格 15 A の

ものを単独でお使いください。

据付けは、営業所または販売店に依頼する

ユーザーによる据付工事は、水漏れや感

電、火災の原因となります。

屋外で使用しない

雨水のかかる場所で使用すると漏電・感電

の原因となります。

毒性、病原性微生物等、有害な試料を扱う場合

は、定められた隔離施設内で使用する

誤った使用により、人体や自然環境に有害

な影響をおよぼす原因となります。

引火性・揮発性の物質がある場所には据付けな

爆発・火災の原因となります。

酸などの腐食性ガスのある場所には据付けない

電装品の腐食により絶縁が低下して漏電

や感電の原因となります。

換気の良い場所に据付ける

CO2 ガスを使用する機器では、機器周辺へ

の CO2 ガスの放出により酸欠状態やガス

中毒を引起こす原因となります。万一、十

分な換気が確実でない場合は、CO2 濃度

計や酸素濃度計等による警報装置を備え

てください。

上部に水道や蒸気の配管がある場所には据付

けない

絶縁低下から漏電・感電の原因となりま

す。

湿気の多い所や、水のかかりやすい場所に据付

けない

絶縁低下から漏電・感電の原因となりま

す。

警告

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製品は、重量に十分耐える所に水平になるよう

に据付け、転倒防止の処置をする

強度不足や据付けが不完全な場合は、製

品の転倒によりケガの原因となります。

電源プラグの切り離し動作の邪魔になる位置に、

本製品やその他の機器を設置しない

異常が発生した場合、電源を遮断できずに

火災に至る恐れがあります。

感電を防止するためにアース(接地)接続する

アース接続をしないと感電の原因となりま

す。

アース工事のアース線はガス管、水道管、避雷

針や電話のアース線に接続しない

感電の原因となります。

電源コードは、商品に同梱されているものを使

用する

当社指定以外の電源コードを使用すると、

感電、火災の原因となります。

本製品に CO2 ガスボンベを接続する場合は、ガ

スの種類が正しいことを確認する

誤ったガスの使用は、爆発、火災、あるい

はガス漏れ時のガス中毒や酸欠事故の原

因となります。

本製品に CO2 ガスボンベを接続する場合は、ガ

ス漏れのないことを確認する

ガス中毒や酸欠事故の原因となります。

梱包ポリ袋は幼児の手に届くところに置かない

頭からかぶるなどをしたときに口や鼻をふ

さぎ、窒息する恐れがあります。

CO2 ガスを使用する場合は換気する

狭い密閉した部屋では、ガス中毒や酸欠事

故の原因となります。

指定圧力を守る

指定以外の圧力は、爆発、あるいはガス漏

れによるガス中毒や酸欠事故の原因となり

ます。

扉を開けた際に、器内の空気を吸入しない

ガス中毒や酸欠事故の原因となります。

揮発性・引火性のあるものを器内に入れる場合

は、密封できる容器を使用する

爆発・火災の原因となります。

警告

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安全上のご注意(必ずお守りください) つづき

製品の上には液体を入れた容器を置かない

こぼれた液体で感電・火災の原因となりま

す。

通気孔や隙間にピンや針金などの金属、異物な

どを入れない

感電の原因になったり、駆動部が動作して

ケガの原因となります。

製品に直接水をかけたりしない

こぼれた液体で感電・火災の原因となりま

す。

電源コードを抜く場合は、先端の電源プラグを持

って抜く

コードを引っ張ると感電の原因となります。

乾熱滅菌をおこなう場合は、内扉、外扉を閉じる

高温になった扉に触ると、火傷の恐れがあ

ります。

乾熱滅菌中は、測定孔に付属のシリコン栓を付

ける

乾熱滅菌中に測定孔付近を触ると、火傷

の恐れがあります。

乾熱滅菌中は、付属の開錠キーによる扉開放

はおこなわない

乾熱滅菌中は器内が高温になるため、火

傷の恐れがあります。乾熱滅菌中に停電し

た場合でも、器内が高温なので火傷の恐

れがあります。

分解・改造をしない

内部には電圧の高い部分があり、感電の

原因となります。内部の点検や修理は、営

業所または販売店に依頼してください。

異常時は運転を停止して、電源プラグを抜く

異常のまま運転を続けると感電、火災等の

原因となります。

お手入れや整備・点検の場合は、電源スイッチ

がある場合には電源スイッチを停止にして、電

源プラグを抜く

感電やケガの原因となります。

製品のお手入れや消耗品を交換する場合、手

袋やマスクを着用する

付着している薬品の接触や、粉塵等の吸

引により健康を害する原因となります。

製品を移動する場合は、電源プラグをコンセント

から抜いて、電源コードを傷つけないように移動

する

感電、火災の原因となります。

製品を長期間使用しない場合は、電源コードを

電源供給元から外す

絶縁劣化により感電や漏電、火災の原因と

なります。

警告

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製品を一時的に使用を中止して保管する場合は、

幼児が遊ぶ場所をさけ、扉を密閉できないように

する

幼児が閉じ込められる原因となります。

解体・廃棄は専門の業者に依頼する

第三者が立ち入る場所に本製品を放置す

ると、不慮の事故(幼児が閉じ込められる

など)の原因となります。

UV 光は直接見ない

目の障害の原因となります。

内扉が開いた状態でスイッチを押さない

UV 光が点灯し、目の障害の原因となりま

す。

2 段積する場合は、十分な強度を有する床面を

選ぶ

転倒によるケガの原因となります。

3 段積以上にしない

作業時の製品落下、あるいは設置後の転

倒によるケガの原因となります。

製品の上に乗ったり、物を載せたりしない

転倒、破損、落下などによりケガの原因と

なります。

酸、アルカリ等の腐食性のあるものを器内に入

れる場合は、密封できる容器を使用する

扉を開けた際に吸入して、健康を害する原

因となります。また、内装部品や電装品の

腐食の原因となります。

器内をお手入れする場合は、ゴム手袋を着用す

内装品のカド等でケガをする原因となりま

す。

製品を移動する場合は、転倒に気をつける

転倒によるケガの原因となります。

やけどに注意する

扉の裏側は使用時、高温になります。

高温になっている部分に触るとやけどの原

因となります。

注意

警告

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各部の名前とはたらき

本体

1 2 3 棚 4 5

(内装品を取り外した場合)

6

7

12

11 電気錠 10 9 8 18

(12 を取り外した状態)

電源コード接続口

器内サンプルガス取出口キャップ

17 16 15 14 13

19

ハンドル

調節台 調節台

右側面

背面側

測定孔カバー シリコン栓 20 21

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1. 外扉

マグネットのはたらきで、フレームに密着します。扉

内面にはヒーターがあります。

左開きにも変更可能です。この場合は、営業所また

は販売店に相談してください。

2. 内扉

強化ガラス製ですが、強い衝撃を与えないように注

意してください。

3. 棚受け

内箱側面の凹部に合わせて棚を挿入します。

4. ファンカバー(ダクト上)

循環空気の吸込み口です。取り外すことができま

す。

5. ダクト

循環空気の流路です。取り外すことができます。

6. 器内循環用ファン

オートクレーブ滅菌が可能です。

7. UV ランプ

オゾンを発生しない UV ランプです。UV ランプの使い

かたは 76~80 ページを参照してください。UV ランプ

の交換は、営業所または販売店に依頼してくださ

い。

お願い: UV 光は直接見ないでください。

8. 加湿トレイカバー

UV 光を遮蔽します。器内温度分布、湿度復帰性能

にも影響しますので必ず装着してください。

9. 加湿トレイ

滅菌蒸留水を入れて、器内奥面にしっかりと当たる

状態でセットしてください。加湿トレイは、加湿トレイカ

バーに干渉しないように縦方向(短辺が手前にくるよ

う)に設置してください。

10. ドアスイッチ

外扉の開閉状態を感知します。外扉が開いていると

きに CO2 電磁弁を閉じ、器内循環用ファンを停止し、

UV ランプを消灯します。

11. 鍵穴

外扉が電気錠でロック中、開錠キーで開錠するとき

の鍵穴です。

12. スイッチ部カバー

据付設置後に取り付けておけば、不意の接触でガス

供給チューブが外れたり、電源スイッチが OFF にな

ることを防止できます。

13. 電源コード止め板

電源コードが外れるのを防止する金具です。

14. CO2 ガスパイプ接続口 A

CO2 ガスボンベとの接続は、20~21 ページを参照し

て正しくおこなってください。指定ガス圧力を厳守して

ください(21 ページまたは 81 ページ参照)。

備 考 : 別 売 品 の CO2 ガ ス 自 動 切 替 器

MCO-21GC-PJ を装着した場合は接続口が A・B の

2 か所になります(CO2 ガス自動切替機能は 81~83

ページ参照)。

15. グロースターター

UV ランプ点灯用です。

16. 電源スイッチ

本製品の電源スイッチです(ON-“|”,OFF-“O”)。

過電流ブレーカーの機能を有しています。

17. 器内サンプルガス取出口

器内ガス排出口にもなります。使用するとき以外は

器内サンプルガス取出口キャップを付けたままにし

てください。

18. サービスポート

器内サンプルガス取出口をこちらに移設できます。

その場合は営業所または販売店に相談してくださ

い。

19. USB ポート

運転・警報・乾熱滅菌履歴データを出力する場合に

USB メモリーを挿入します(46~59 ページ参照)。

備考: パスワード入力を要求されるセキュリティ機

能付きの USB メモリーは使えません。

20. 測定孔

使用しないときは、付属のシリコン栓 2 個を使用して

器内側と器外側に栓をしてください。

21. 遠隔警報端子

外部の警報器に接続して、別室など離れた場所で本

製品の警報を報知するための端子です(14 ページ

参照)。

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各部の名前とはたらき つづき

液晶表示部

電源スイッチを ON にすると、次のトップ画面が表示されます。

備考: トップ画面が表示されるまで約 20 秒かかります。本製品のウォーミングアップ中は、13. メッセージ表示

部に“Status: Gas sensor initializing”と表示され、4. 現在 CO2 濃度表示部には“--.-”と表示されます。

2 6 7 8

3

1

1. 現在温度表示部

器内温度の現在値を表示します。

2. 設定温度表示部

器内温度の設定値を表示します。

工場出荷時:37 oC。

3. 加熱インジケーター

ヒーター加熱中に点灯表示します。

4. 現在 CO2 濃度表示部

器内 CO2濃度の現在値を表示します。CO2濃度

を 0 %に設定しているときは表示されません。

5. 設定 CO2 濃度表示部

器内 CO2 濃度の設定値を表示します。

工場出荷時:0 %。

6. CO2 ガス噴射インジケーター

器内に CO2 ガスを噴射中に点灯表示します。

7. CO2 ガス供給ラインインジケーターA・B※1

現在 CO2 を供給している CO2 ガス供給ライン

(CO2 ガスパイプ接続口)が表示されます。CO2

ボンベが空になって CO2ガス自動切替機能で切

り替わった場合は、空になった接続口が反転点

滅します。

8. CO2 ガス供給ライン選択キー※1

CO2 ガス供給ライン(CO2 ガスパイプ接続口)の

選択キーです。別売品の CO2 ガス自動切替器

MCO-21GC-PJ 装着時は、CO2ガスボンベが空

になると CO2 ガス供給ライン A/B が自動で切り

替わりますが、このキーを長押しして手動で切り

替えることもできます。

※1:別売品の CO2 ガス自動切替器 MCO-21GC-PJ を装着している場合に使用できます。装着していない場合は表

示されません。

5

4

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13

10 11 9 12

13

18 17 16 15

9. 現在年月日・時刻表示部

現在の年月日・時刻を表示します。工場出荷時

に簡易的に年月日と時刻を合わせてあります

(設定方法は 60~61 ページ参照)。

10. 独立過昇防止警報表示部

警報発生時:“Over Heat”点滅(反転/非反転)。

11. UV ランプ状態表示部

UV ランプ点灯時:“UV : On”表示。

UV ランプ消灯時:“UV : Off”表示。

12. 外扉開閉状態表示部

外扉開:“Door : Open”点滅(反転/非反転)。

外扉閉:“Door : Closed”表示。

外扉ロック中:“Door : Locked”表示。

13. メッセージ表示部

現在発生している警報・エラーを表示します(89

~92 ページ参照)。

備考: 現在発生している警報・エラーが複数あ

る場合、例えば警報・エラー総数 2 件中 1 件目を

表示している場合は“1 / 2”と表示されます。

14. メッセージ表示切替キー

複数の警報・エラーが発生している場合、13 に

表示する内容を切り替えます。

15. Menu キー

Menu 画面に移行して、設定などをおこなえます

(30 ページ参照)。

16. 乾熱滅菌キー(Sterilisation)

乾熱滅菌をおこなう時に使用します(64~68ペー

ジ参照)。

乾熱滅菌条件:180 oC-60 分。

17. 電気錠ロック解除キー(Unlock)

外扉が電気錠でオートロックされているときに、こ

のキーを押すとロックを解除します(73 ページ参

照)。オートロック機能を OFF にしているときは表

示されません。

18. 消音キー(Buzzer)

警報のブザーが鳴っているときにこのキーを押す

と警報ブザーが止まります。ただし警報復帰

(Ring Back)を ON に設定している場合は、警報

復帰時間(Ring Back)が経過した後なお警報状

態が継続していれば再び警報ブザーが鳴ります

(41 ページおよび 89~90 ページ参照)。

備考: このキーによって独立過昇防止警報のブ

ザーは止まりません。

14

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各部の名前とはたらき つづき

遠隔警報端子

遠隔警報端子に外部の警報器を接続して、別室など離れた場所で本製品の警報を報知することができます(遠

隔警報出力される警報の種類と挙動は 89~92 ページ参照)。

遠隔警報装置を付けるための接点が、本体背面右上に

端子として用意されています(右図参照)。警報はこの端

子から取り出せます。なお、許容接点容量は、DC 30

V・2 A です。

遠隔警報の接点出力と、消音キー(Buzzer)を押したと

きの動作は表 1 のとおりです。

備考: ドア警報は遠隔警報が作動しません(89~90 ペ

ージ参照)。

表 1 遠隔警報の接点出力および消音キー(Buzzer)を押したときの動作

遠隔警報設定(Remote Alarm)

(39~41 ページ参照) 接続端子 正常時

異常時(停電時・電源プラグを外した時を含む)

消音キー(Buzzer)を押したとき

ON:

消音キー(Buzzer)と非連動

COM.-N.C. クローズ オープン オープン(異常時のまま)※

COM.-N.O. オープン クローズ クローズ(異常時のまま)※

OFF:

消音キー(Buzzer)と連動

COM.-N.C. クローズ オープン クローズ(正常時に戻る)

COM.-N.O. オープン クローズ オープン(正常時に戻る)

※Err01(CO2 ガス空)、Err11・12(CO2 センサー異常)の場合は正常時に戻ります。また Err18(UV ランプ故障)

において、UV ランプの点灯時間経過後に消音キー(Buzzer)を押した場合も、正常時に戻ります。

遠隔警報端子

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据付設置

据付場所の選びかた

本製品を正しく運転させるために、次のような場所に据付けてください。

警告

CO2 ガスを使用する場合は、換気する

狭い密閉した部屋では、ガス中毒や酸欠事故の原因となります。

警告

扉を開けた際に、器内の空気を吸入しない

ガス中毒や酸欠事故の原因となります。

●正常な空気環境に設置

本製品は正常な空気環境に設置してください。

●風通しのよい場所

本製品の周囲は風通しをよくするため、上面も含め、必ず周囲に 10 cm 以上のすきまを開けてください。通風が

妨げられると性能が低下し、故障の原因となります。

●直射日光の当たらない場所

直射日光の当たる場所はさけてください。直射日光の当たる場所で運転を続けると製品本来の性能が得られま

せん。

●発熱源から離れた場所

ヒーター、ボイラー、オーブン、オートクレーブ等の大きな発熱源に近い場所はさけてください。製品本来の性能

が得られません。

●周囲温度が設定温度よりも 5 oC 以上低い場所

本製品の制御温度は、周囲温度よりも 5 oC 以上高い温度です。たとえば器内温度を 37 oC で制御する場合、周

囲温度は常に 32 oC 以下でなくてはなりません。周囲温度が高くなりすぎないようにしてください。

●床が丈夫で水平な場所

床面は凸凹がない丈夫で水平な場所を選択してください。凸凹した場所や、傾いた状態での設置は製品が不安

定になり、故障やケガの原因となることがあります。

振動や騒音をさけて運転させるために、必ず安定した状態で据付けてください。床面が不安定なときは振動や騒

音の原因となります。

警告

製品は、重量に十分耐える所に水平に据付け、転倒防止の処置をする

強度不足や据付けが不完全な場合は、製品の転倒によりケガの原因となります。

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16

据付設置 つづき

●振動する機器から離れた場所

振動する機器の近くはさけてください。振動があると培養不良の原因となります。

●湿気の少ない場所

湿度 80 %R.H.以下の場所を選択してください。高湿度の場所で使用すると漏電・感電の原因となります。

警告

屋外で使用しない

雨水のかかる場所で使用すると漏電・感電の原因となります。

警告

湿気の多い所や、水のかかりやすい場所に据付けない

絶縁低下から漏電・感電の原因となります。

警告

上部に水道や蒸気の配管がある場所には据付けない

絶縁低下から漏電・感電の原因となります。

●引火性・腐食性ガスのない場所

引火性・腐食性ガスにさらされる場所には据付けないでください。爆発・火災の原因となります。また、電装品の

腐食により絶縁が低下して漏電や感電の原因となります。

●落下物のない場所

製品の上に物が落下する可能性がある場所はさけてください。製品が破損し、故障の原因となります。

●標高2000 m以下の場所

標高の高い場所では絶縁性能が低下して漏電や感電の原因となります。

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据付けのしかた

取り付け不備、取り扱い不備による事故、損害については、当社は責任を負いません。

1. 梱包テープの除去

扉や内装品を固定しているテープなどをすべて外し、扉を開けてしばらく換気してください。外装の汚れがひどい

場合には、希釈した器具用中性洗剤をガーゼに含ませ拭きとってください。(原液を使用するとプラスチックが割

れることがあります。洗剤の薄めかたはその注意書にしたがってください。)

中性洗剤使用後は、必ずガーゼに水を含ませ洗剤を拭きとってください。その後カラぶきをし、水気を拭きとってく

ださい。

お願い: 電源コードを束ねる結束バンドを取り外してください。電源コードを結束バンドで束ねたまま使用しつづ

けると、電源コードの被覆が腐食する場合があります。

警告

梱包ポリ袋は幼児の手に届くところに置かない

頭からかぶるなどをしたときに口や鼻をふさぎ、窒息する恐れがあります。

2. 内装品の取付け

加湿トレイと加湿トレイカバーを取付けた後(図 1)、標準の棚 4 枚をお好みの高さにセットします(図 2)。

3. 調節台の調節

いずれかの棚に水準器を置きます。棚が水平になるよ

うに4個の調節台の高さを調節してください(図3)。

備考: 傾いた棚で培養すると、培養に悪影響が出るこ

とがあります。

図 1 図 2

棚 4 枚

加湿トレイ

加湿トレイ カバー

図 3

調節台

縮む

伸びる

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18

据付設置 つづき

4. アース(接地)

アース(接地)は、万一電気の絶縁状態が悪くなった時に起こる感電を防止するものです。本製品の電源プラグ

はアース極付きの3極プラグを使用していますので、アース極付きの3極コンセントに差し込んでください。

お願い:

・アース極付きの3極コンセント以外の場合は、施設管理者または専門業者にアース工事を依頼してください。

・製品の設置場所にアース配線がない場合、施設管理者または専門業者にアース工事を依頼してください。

警告

感電を防止するためにアース(接地)接続する

アース接続をしないと感電の原因となります。

警告

アース工事のアース線はガス管、水道管、避雷針や電話のアース線に接続しない

感電の原因となります。

●漏電遮断器の設置について

本製品を水気のある所、湿気のある所などでやむを得ず使用する場合は、電気を供給する電路(製品の電源

側)に漏電遮断器を取り付けることをお勧めします。工事は営業所または販売店に依頼してください。

注意

製品の上に乗ったり、物を載せたりしない

転倒、破損、落下などによりケガの原因となります。

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19

●2 段積みする場合

別売品の 2 段積み金具 MCO-170PS-PJ または 2 段

積みスペーサーMCO-170SB-PJ に同梱されている手

順書を参照して、確実におこなってください。

お願い:

・本製品を 2 段積で使用する場合、上段の製品背面の

転倒防止金具にワイヤーなどを通して壁に固定し、転

倒を防止してください(図 4)。

・2台以上同時に乾熱滅菌をする場合は、電源の容量

が十分であるか確認してください。また2台以上同時に

乾熱滅菌をすると、1台単独で乾熱滅菌をしたときより

表面温度が高くなる場合があります。

備考: 本製品以外の当社CO2インキュベーター・マル

チガスインキュベーターの上に2段積みする場合は2

段積みスペーサーMCO-170SB-PJを使用します(99

ページ表10参照)。

●製品を使用しないとき

加湿トレイの水を捨て、器内の湿気を排出し、十分乾燥した状態で扉を閉めてください。器内の湿度が高い状態

だと故障の原因となります。

●製品を移動する前に

製品を移動するときは加湿トレイの水を捨て、電源プラグをコンセントから抜いて電源コードを傷つけないように

移動してください。感電・火災の原因となります。

図 4

転倒防止用金具

ワイヤー

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据付設置 つづき

CO2 ガスボンベの接続

警告

本製品に CO2 ガスボンベを接続する場合は、ガスの種類が正しいことを確認する

誤ったガスの使用は、爆発、火災、あるいはガス漏れ時のガス中毒や酸欠事故の原因となります。

警告

本製品に CO2 ガスボンベを接続する場合は、ガス漏れのないことを確認する

ガス中毒や酸欠事故の原因となります。

警告

指定圧力を守る

指定以外の圧力は、爆発、あるいはガス漏れによるガス中毒や酸欠事故の原因となります。

警告

換気の良い場所に据付ける

CO2 ガスを使用する機器では、機器周辺への CO2 ガスの放出により酸欠状態やガス中毒を引起こす

原因となります。万一、十分な換気が確実でない場合は、CO2 濃度計や酸素濃度計等による警報装置

を備えてください。

1. CO2 ガスボンベを 1 本用意して、別売品の CO2/N2 ガス圧力調整器 MCO-100L を取り付けます。

お願い:

・CO2 ガスボンベは、CO2 ガス用(純度 99.5 %以上)を使用してください。サイホン管タイプは使用できません。

・MCO-100L が入手できない場合は、1 次圧力 25 MPa(G)(250 kgf/cm2(G))、2 次圧力 0.2 MPa(G)(2

kgf/cm2(G))のガス圧力調整器を使用してください。

2. 付属のガス供給用チューブで、CO2 ガスパイプ接

続口 A と、CO2 ガスボンベの CO2/N2 ガス圧力調整器

を 接 続 し ま す 。 別 売 品 の CO2 ガ ス 自 動 切 替 器

MCO-21GC-PJ を装着している場合の接続方法は 81

ページを参照してください。

お願い:

・ガス供給用チューブが外れないように、付属のチューブバンドを使ってしっかり接続してください。

・ガス供給用チューブが折れ曲がらないようにしてください。

本体右側面下部

CO2 ガスパイプ接続口 A

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備考: ガス供給用チューブを分岐させて、1 本のガスボンベから複数台の CO2インキュベーターに CO2を供給す

ると、CO2/N2ガス圧力調整器内に CO2固形物が形成され、CO2/N2ガス圧力調整器の安全弁が動作して破裂音

がすることがあります。

3. 接続後、ガス漏れ検知スプレーなどを利用してガス漏れがないことを確認します。

4. CO2 ガスの 2 次圧力を 0.03 MPa(G)~0.1 MPa(G)(0.3 kgf/cm2(G)~1 kgf/cm2(G))(ガス噴射時)に調整し

て使用します。推奨圧力:0.03 MPa(G)(0.3 kgf/cm2(G))。

お願い: 2 次圧力を上げすぎないでください。圧力が高くなると CO2 ガス濃度の変動幅が大きくなります。またイ

ンキュベーター内のガス配管ホースが外れる場合があり、ガス漏れによるガス中毒や酸欠事故の原因となります。

ホースが外れた場合はインキュベーターの修理が必要になります。

5. CO2 ガスがなくなり CO2 ガス空警報が出たら、空のガスボンベを新しいガスボンベに交換します。ガスボンベ

の交換は、付属の「ガスボンベ交換の手順」を参照し、正しい手順でおこなってください。

備考: 別売品の CO2 ガス自動切替器 MCO-21GC-PJ を装着している場合、現在使用している CO2 ガスボンベ

が空になると、自動的に予備のボンベに切り替わります(81~83 ページ参照)。

お願い:

・インキュベーターに接続しているガス配管ホースは経年変化により劣化します。点検により劣化や異常が認め

られた場合、速やかに交換してください。

・CO2ガスを使用しない場合は、ガスボンベのバルブを閉じてください。

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使用前の準備

初めて使用する際の清掃のしかた 本製品を初めて使用する前に必ず器内および内装品の汚れ(梱包テープの糊残りや油分等)を十分に清掃して

ください。器内を清潔にすることは、本製品の性能を発揮する上で不可欠です。器内にコンタミネーションが発生

したときや培養前の器内清掃時に、乾熱滅菌をおこなうことができます(64~68 ページ参照)。次の手順で正しく

清掃をおこなってください。

1. 23~24 ページの“器内の内装品の外しかた”を参照して内装品を外してください。

2. ゴム手袋を装着し、ゴム手袋表面を消毒用アルコールで消毒してください。

お願い: 消毒用アルコールの使用中は、裸火を近づけないでください。

3. 消毒用アルコールをガーゼに含ませて器内壁面や内装品、温度センサー、UV ランプを良く拭き上げてくださ

い(図 1)。特にコーナー部や部品の接合部は丁寧におこなってください。

4. 消毒用アルコールをガーゼに含ませて、内扉、内扉パッキング、取っ手を良く拭きあげてください。

5. 消毒用アルコールをガーゼに含ませて取り外した内装品を良く拭きあげ、25 ページの“器内の内装品の取り

付けかた”を参照して内装品を正しく確実に取り付けてください。

備考: コンタミネーション防止のためには『5 %以下に希釈した器具用中性洗剤』をスポンジ等に含ませて清掃し、

蒸留水を含ませたガーゼ等で拭きあげると効果的です。また測定孔のシリコン栓(2 個)と器内循環用ファンは、

オートクレーブ滅菌処理(121 oC、20 分)をおこなうことも可能です。

酸、アルカリまたは塩素系の洗剤や消毒液は使用しないでください。変色、腐食、錆発生の原因となります。

器内壁面の温度センサー、CO2 ガス噴射孔、器内サンプルガス測定孔、ファンモーター軸受部、器内サンプルガ

ス取出孔(図 2 )に消毒用アルコールなどの液体が入らないように注意してください。また、温度センサ

ー、UV ランプは洗剤で洗わないでください。故障の原因となります。(図 2)

図 1 図 2

内扉パッキング

シリコン栓

温度センサー

UV ランプ

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器内の内装品の外しかた

注意

器内をお手入れする場合は、ゴム手袋を着用する

内装品のカド等でケガをする原因となります。

次の手順により内装品を取り外してください。なお、器内ダクト内には UV ランプがあります。破損しないように注

意してください。

1. 本製品の電源が OFF であることを確認します。

2. 外扉と内扉を開き、棚を取り出します(図 1)。

3. 加湿トレイを取り出します(図 2)。

4. 加湿トレイカバーを手前に引いて取り外します(図 3)。

5. ファンカバーを手前に引いて取り外します(図 4)。

図 1

図 2

図 3

ファンカバー

加湿トレイ

加湿トレイカバー

図 4

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24

使用前の準備 つづき

6. ダクトを上に持上げ、奥側のピンから取り外します(図 5)。

7. 器内循環用ファンを手前側に引いて取り外します(図 6)。

8. 測定孔のシリコン栓を取り外します(図 7、8)。

図 5

図 6

図 7

図 8

ダクト

シリコン栓

シリコン栓

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25

器内の内装品の取り付けかた

24 ページの手順 8 から逆の手順で、器内の内装品の取り付けをおこなってください。

お願い: 器内循環用ファンを取り付けるときは、モータ

ーの軸にしっかり奥まで挿入してください。このとき、器

内循環用ファンを軽く手で回して、奥面との接触がな

いことと、軽く引っ張って外れないことを確認してくださ

い(図 1)。

器内循環用ファンの挿入が不十分な場合、所定の風速

性能が得られず、培養不良の原因となります。

お願い: ダクトを取り付けるときは、4 か所のピンがダク

トの 4 孔に確実に装着していることを確認してください

(図 2)。

ダクトの取り付けが不確実な場合、所定の風速性能が

得られず、培養不良の原因となります。

お願い: ファンカバーを取り付けるときは、ダクトの長孔

とファンカバーの突起の位置を合わせて、そのまま押し

込んでください(図 3)。加湿トレイカバーも同様です。

ファンカバー上部を奥側に強く押すと傾くことがあります。

傾いた状態では器内の温度分布に影響しますので、取

り付けた後ファンカバーの下側に隙間がないことを確認

してください。

ファンカバーの取り付けが不確実な場合、所定の風速

性能が得られず、培養不良の原因となります。

お願い: 棚は周囲の曲げが手前側のみ下を向くよう

にセットしてください(図 4)。

① モーター軸の突起に合わせて、 器内循環用ファンを しっかり奥まで挿入

図 1

図 2

図 4

図 3

①位置を合わせて

押し込む

②左右の突起がき

ちんと嵌合している

ことを確認する

③ファンカバー下側に隙間がないことを

確認する

②器内循環用ファンを軽く回し、 奥面との接触がないことを確認

③器内循環用ファンを軽く引っ張り、 外れないことを確認

下向き

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26

使用前の準備 つづき

加湿トレイへの給水方法

加湿トレイへの給水や、加湿トレイの水の交換は次の手順でおこなってください。

1. 加湿トレイを手前に引出します(図 1)。

2. 加湿トレイに残留している水を捨てて蒸留水で良くすすいだ後、消毒用アルコールで拭き上げます。

3. 器内底面に付着している水分を拭き取ります。

4. 加湿トレイを器内に戻し、あらかじめ使用する温度に

加温した滅菌蒸留水(約 1.5 L)を加えます(図 2)。

5. 加湿トレイを器内奥面にしっかりと当たる状態でセットして、内扉および外扉を閉めます。

備考: 加湿トレイに水を入れないで運転した場合、一時的に器内温度が設定温度より高くなることがあります。

お願い:

・加湿トレイの水は、あらかじめ使用する温度に加温してください。低温の水を加えると器内温湿度が低下する原

因となります。

・加湿トレイは、短辺が奥になるよう縦方向にセットしてください。

・水量が低下したら早めに補給してください。

・加湿トレイの水への薬剤の投入は、培養に影響を与える場合があります。特に UV ランプを使用する場合、UV

による薬剤の変質が起こるため、薬剤は使用しないでください。

お願い: 加湿トレイは器内奥面にしっかりと当たる状態でセットしてください。消毒用アルコールをガーゼまたは

不織布に含ませて良く拭き上げるか、汚れのひどい場合は、クリームクレンザー等で磨き落としてください。

図 1

図 2

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27

よりよい培養のために

培養上の注意

●培養容器は間隔をあけて置く

培養容器(シャーレ、フラスコ等)は、間隔をあけて通気ができるように心がけてください。すき間なく置くと、温度

分布やCO2ガス濃度分布が大きくなることがあります。

●器内に入れるもの

器内に、酸・アルカリや腐食性ガス等を発生する試料は入れないでください。変色や腐食により、故障の原因とな

ります。

●内扉は必ず閉める

内扉が半開きの状態で外扉を閉めても、本来の性能が得られませんので注意してください。

●扉の開閉は静かに

扉の開閉は静かにおこなってください。培地がこぼれたり、半ドアになったり、パッキングの損傷の原因となりま

す。

●外扉を閉めるときは

外扉を閉めるときはハンドルを持って閉めてください。ハンドル以外の所を持つと、指をはさんでケガをする原因

となります。また外扉にぶらさがったりしないでください。外扉の脱落や製品の転倒によるケガ、または漏電・感電

の原因となります。

●外扉の内側には注意してください

熱くなっている場合があります。

●内扉に無理な力を加えない ガラスに手をついたり、鋭利なもので突いたり、強い力を加えないでください。ガラスが割れてケガの原因となりま

す。

●警報ブザーの原因を調べる

本製品を使用中に警報ブザーが鳴った場合は、すみやかに警報の原因を調べて対処してください(89~92 ペー

ジ参照)。

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28

よりよい培養のために つづき

コンタミネーションを防止するために

器内の雑菌汚染(コンタミネーション)を防ぐために、適切な設置場所を選んでください。

●高温多湿な所はさける

湿気の多い場所や温度の高い場所は、空気中の雑菌も多いのでさけてください。

●人や風の動きが少ないところ

室内のドア付近や空調機や扇風機の付近は、人や風が動き雑菌が器内へ入りやすいのでさけてください。

●より完全な培養をするには

クリーンルームでの使用を推奨いたします。

●培養容器の取り扱いは清潔に

コンタミネーションの 大の要因は培養容器の汚染です。出し入れする容器や棚は、汚染しないように注意してく

ださい。

●器内は清潔に

指紋などがついた場合は必ず拭き取ってください。加湿トレイの水をこぼしたり外扉を長時間開いた状態にすると、

内扉内面に水滴が付くことがあります。このような場合は、乾燥した滅菌ガーゼで水滴を拭き取ってください。特

に培地をこぼした場合は、すみやかに清掃、消毒をおこなってください(22ページ参照)。

●加湿トレイには滅菌蒸留水を使用

加湿トレイには滅菌蒸留水を使用し、1週間に1度交換してください。また、月に一度は加湿トレイの清掃をおこな

ってください。

●空調用の風が直接当たらない場所

空調の温冷風が製品に当たると、結露が生じたりコンタミネーションが発生する可能性がありますので注意してく

ださい。

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正しい運転のしかた

本製品の試運転および運転を開始するときは、次の手順でおこなってください。

1. 15~21 ページの“据付設置”の項により正しく据付けてください。

2. 器内およびすべての内装品は梱包を解き、88ページの“お手入れのしかた”の項を参照して清掃殺菌してくだ

さい。

3. 加湿トレイに、滅菌蒸留水を約 1.5 L 加えてください(26 ページ参照)。

4. 付属品の電源コードを本体右側面下部の電源コード接続口に取り付けてから、コンセントに差し込みます。

5. 電源コード止め板とスイッチ部カバーを取り付けます。

6. 本体右側面下部の電源スイッチを ON にします。

7. 液晶表示部で、使用している電源の周波数を設定します(77~78 ページ参照)。

警告

電源コードは、商品に同梱されているものを使用する

当社指定以外の電源コードを使用すると、感電、火災の原因となります。

●付属品の電源コードは本製品専用です

他の製品に使用しないでください。

●本製品の乾熱滅菌機能を使用していますと、熱により内箱表面や棚に薄く着色する場合があります。これは自

然着色のためですので、ご了承ください。

●本製品は工場より出荷の際にテストをおこなっております。このため、器内に薄い着色が認められることがあり

ます。

●製品を使用しないとき

加湿トレイの水を捨て、器内の湿気を排出し、十分乾燥した状態で扉を閉めてください。器内の湿度が高い状態

だと故障の原因となります。

●製品を移動する前に

製品を移動するときは加湿トレイの水を捨て、電源プラグをコンセントから抜いて電源コードを傷つけないように

移動してください。感電・火災の原因となります。

●製品を移動するときは

製品を移動するときは、扉を持って運ばないでください。扉が破損する原因となります。

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30

液晶表示部の操作方法

●Menu キーからおこなえる操作

■Menu 画面 掲載ページ

◆Set → ■通常運転設定画面

(Stand-by Setting) :(設定) 温度、CO2 濃度、過昇防止警報 33~34

◆Log → ■Log 画面

◆Chart → ■Chart 画面

◆Actual Temp. :(表示) 器内温度履歴グラフ(出力も可能) 43~46 ◆Actual CO2 Level :(表示) 器内 CO2 濃度履歴グラフ(出力も可能) 43~46 ◆Door Opening :(表示) 外扉開閉状況履歴グラフ(出力も可能) 43~46

◆Data

Export → ■Export 画面

◆Actual Temp. :(出力) 器内温度履歴 47~49 ◆Actual CO2 Level :(出力) 器内 CO2 濃度履歴 47~49 ◆Door Opening :(出力) 外扉開閉状況履歴 47~49 ◆Setting :(設定) Log 周期、機体 ID 42~43 ◆Alarm :(表示) 警報履歴(出力も可能) 50~51 ◆Alarm Export :(出力) 警報履歴 52~54 ◆Sterilisation Log :(表示) 乾熱滅菌履歴(出力も可能) 55~56 ◆Sterilisation Export :(出力) 乾熱滅菌履歴 57~59

◆Lock → ■Lock 画面

◆Auto-Lock → ■Auto-Lock

画面 :(設定) オートロック ON/OFF、ユーザーID ON/OFF 71~75

◆KeyLock → ■Key Lock 画面 :(設定) キーロック ON/OFF、パスワード 35~38

◆Auto-Lock

User

■Auto-Lock User 画面

:(設定) ユーザーID、パスワード 69~71

◆Tools#1 → ■Tools#1 画面

◆Temp./CO2 Calibration 使用しません。このキーは押さないでください。 ◆Alarm Setting #1 :(設定) 温度警報・CO2 濃度警報 39~40 ◆Alarm Setting #2 :(設定) 警報遅延時間、警報復帰時間、遠隔警報など 39~41

◆UV Setting :(設定)

:(実行)

点灯時間、電源周波数 UV ランプ 24 時間連続点灯

77~78 79~80

◆STD Gas Setting※1 :(設定) 標準ガスの CO2 濃度 85~86 ◆STD Gas Calibration※1 :(実行) 標準ガスによる、本製品の濃度表示校正 85~87

◆Tools#2 → ■Tools#2 画面

◆Date & Time :(設定) 年月日、時刻 60~61 ◆Brightness/Sleep :(設定) 輝度、スリープ ON/OFF、スリープ時輝度 61~62 ◆DAQ Setting※2 :(設定) DAQ システム ON/OFF、ID、通信速度など 63

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31

※1:別売品の標準ガス自動校正増設キット MCO-SG-PJ を装着している場合。

※2:別売ソフトウェア製品のマルチモニター/メール通報ソフト MTR-5000-PJ を使用する場合のみ。

備考: Service キーは使用できません(サービス技術員専用)。

お願い: Tools #1 画面で、誤って温度・CO2 濃度校正

キー(Temp./CO2 Calibration)を押してしまうと、温度・

CO2 濃度校正画面(Temp./CO2 Calibration)に移行し

ます。

この画面が表示された場合は、Back キーを押して

Tools #1画面に戻るか、Topキーを押してトップ画面に

戻ってください。

この画面の設定を変更してしまうと、液晶表示部の温

度・CO2 濃度が正確に表示されない恐れがあります。

●MENU キー以外からおこなえる操作

◆CO2 ガス供給ライン選択キー:(実行)CO2 ガス供給ライン A⇔B の手動切替(84 ページ)。

◆メッセージ表示切替キー:

(実行)複数のメッセージの表示切替。

◆乾熱滅菌キー(Sterilisation):(実行)乾熱滅菌(64~68 ページ)。

◆電気錠ロック解除キー(Unlock):(実行)外扉のロック解除(73 ページ)

◆消音キー(Buzzer):(実行)ブザーの停止(警報自体は継続;90 ページ)。

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基本運転設定

数値入力欄の入力のしかた

液晶表示部で操作する各画面では、数値入力欄に数値の入力が必要な場合があります。

1. 数値入力欄を押すと、入力ウィンドウが開きます。

2. 数値キーを押して数値を入力するか、上下キーで

数値を確定して OK キーを押してください。

●各キーの説明

・数値キー(0~9):

数値を直接入力します。

・上下キー(▲/▼):

数値入力欄に表示されている数値を増減します。

・Clear キー:

数値入力欄に表示されている数値を削除します。

・Cancel キー:

数値入力欄への入力を取りやめて、入力ウィンドウ

を閉じます。

備考: 入力ウィンドウが開いている間、Top キーと Back キーの操作はできません。

備考: 上下キーが表示されない場合もあります。

数値入力欄

入力ウィンドウ

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温度、CO2 濃度、独立過昇防止警報設定のしかた

本製品を通常運転する時の器内温度と CO2 濃度、および独立過昇防止警報の温度設定を、次の手順でおこな

ってください。本製品は、電源投入後自動的にこの設定で運転します。

1. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に

移行します。

2. Menu 画面で Set キーを押すと、通常運転設定画

面(Stand-by Setting)に移行します。

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基本運転設定 つづき

3. 通常運転設定画面(Stand-by Setting)で各パラ

メーターを入力します。Apply キーを押すと入力値を

記憶し、Menu 画面に戻ります。

●各設定

・設定温度(Temperature):器内温度の設定値です。設定範囲:0.0 oC~50.0 oC、工場出荷時:37.0 oC。

・設定 CO2 濃度(CO2 Density):器内 CO2 濃度の設定値です。設定範囲:0.0 %~20.0 %、工場出荷時:0.0 %。

・独立過昇防止警報温度(High Limit):独立過昇防止警報は、自動設定温度警報(39~40 ページ)とは別の、も

う 1 つの独立した温度警報です。器内温度が独立過昇防止警報温度を超えると警報が作動します。

設定範囲:20.0 oC~53.0 oC、工場出荷時 53.0 oC。

警報の詳細は 89~92 ページ参照。

備考: 設定温度を 45.0 oC 未満から 45.0 oC 以上に変更した場合、本製品が CO2 センサーを再調整します。再

調整の間は、メッセージ表示部に“Status: Gas sensor initializing”と表示され、現在 CO2 濃度表示部には“--.-”と

表示されます。 短で約 15 分後に通常運転に戻ります。

お願い: ・初めて運転をおこなう場合や長期間使用しなかった場合には、器内温度:希望の温度、CO2 濃度 0 %に設定後、

器内温湿度および CO2 センサーが安定するまで約 4 時間以上運転してください。その後、希望の CO2 濃度に設

定してください。

・独立過昇防止警報温度設定は、器内温度が設定温度に安定した後におこなってください。

・独立過昇防止警報は、器内設定温度より 1 oC 以上高い値に設定してください。

4. Menu 画面で Back キーを押すと、トップ画面に戻ります。

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キーロック設定

1. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に移

行します。

2. Menu 画面で Lock キーを押すと、Lock 画面に移行

します。

3. Lock 画面で KeyLock キーを押すと、Key Lock 画

面に移行します。

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基本運転設定 つづき

4. Key Lock 画面でキーロックの各設定をおこないま

す。Apply キーを押すと、キーロックが ON になりキー

ロック解除パスワードを記憶して、Lock 画面に戻りま

す。

●キーロックの各設定

・Key Lock:Key Lock スライドキーを押しながら右にスライドさせるとキーロック ON になります。

・Password:ここに入力した数字(6 桁まで)が、キーロック解除パスワードになります。

・Confirm Password:間違い防止のため、Password

入力欄と同じパスワードを入力します。異なったパスワ

ードを入力すると、確認表示(Notice)が開きます。OK

キーを押して、正しいパスワードを入力してください。

お願い: キーロック解除パスワードを悪用されないように、限定された管理者による適切な管理をお願いします。

5. Lock 画面で Top キーを押すと、トップ画面に戻ります。

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●キーロック ON のときの操作

・CO2 ガス供給ライン選択キー・消音キー(Buzzer)・

電気錠ロック解除キー(Unlock)以外の操作をするとき

にパスワード入力ウィンドウ(Password)が開いてパ

スワード入力が必要になります。

・誤ったパスワードを入力すると、確認表示(Notice)が

開きます。OK キーを押して、正しいパスワードを入力

してください。

キーロック設定の解除

1. トップ画面で Menu キーを押すと、パスワード入力

ウィンドウ(Password)が開きます。

2. パスワード入力ウィンドウ(Password)で、設定して

あるキーロック解除パスワードを入力してOK キーを押

すと、Menu 画面に移行します。

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基本運転設定 つづき

3. Menu 画面で Lock キーを押すと、Lock 画面に移行

します。

4. Lock 画面で KeyLock キーを押すと、Key Lock 画

面に移行します。

5. Key Lock 画面で、Key Lock スライドキーを押しな

がら左にスライドさせて OFF にします。Apply キーを押

すと、キーロックがOFFになり、Lock画面に戻ります。

備考: キーロック解除パスワードは消去されます。

6. Lock 画面で Top キーを押すと、トップ画面に戻ります。

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警報設定

1. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に移

行します。

2. Menu 画面で Tools #1 キーを押すと、Tools #1 画面

に移行します。

3. Tools #1 画面で

・Alarm Setting #1 キーを押すと Alarm Setting #1 画

面に移行して、自動設定温度警報・自動設定 CO2 濃

度警報を設定できます。(40 ページ手順 4 に進む)

・Alarm Setting #2 キーを押すと Alarm Setting #2 画

面に移行して、警報遅延時間、ドア警報遅延時間、警

報復帰時間、遠隔警報を設定できます。(41 ページ手

順 5 に進む)

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警報設定 つづき

4. Alarm Setting #1 画面で各パラメーターを入力しま

す。Apply キーを押すと入力値を記憶し、Tools #1 画

面に戻ります。

●各パラメーター設定

・自動設定温度警報(Temp. Alarm):

器内温度が設定温度±自動設定温度警報入力値か

ら外れた場合に警報が作動します。

設定範囲:±1.0 oC~±5.0 oC、工場出荷時:±1.0 oC。

・自動設定 CO2 濃度警報(CO2 Alarm):

器内の CO2 濃度が設定 CO2 濃度±自動設定 CO2 濃度警報入力値から外れた場合に警報が作動します。

設定範囲:±0.5 %~±5.0 %、工場出荷時:±1.0 %。

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5. Alarm Setting #2 画面で各設定をおこないます。

Apply キーを押すと入力値と設定を記憶し、Tools #1

画面に戻ります。

●各設定

・警報遅延(Alarm Delay):

本製品が自動設定温度警報状態または自動設定 CO2 濃度警報状態になったとき直ちに警報ブザーを鳴らさず、

設定した警報遅延時間が経過した後に警報ブザーを鳴らす機能です。

設定範囲:0 分~15 分、工場出荷時:15 分。

備考: 警報遅延時間中に警報状態でなくなった場合、警報遅延時間経過後警報ブザーは鳴りません。

・ドア警報遅延(Door Delay):

本製品がドア警報状態になったとき直ちに警報ブザーを鳴らさず、設定したドア警報遅延時間が経過した後に警

報ブザーを鳴らす機能です。設定範囲:1 分~30 分、工場出荷時:2 分。

備考: ドア警報遅延時間中にドア警報状態でなくなった場合、ドア警報遅延時間経過後警報ブザーは鳴りませ

ん。

・警報復帰(Ring Back):

消音キー(Buzzer)を押して警報のブザーのみ止めた状態で、設定した警報復帰時間が経過した後なお警報状

態が継続している場合に、再び警報ブザーを鳴らす機能です。警報復帰スライドキー(Ring Back)を押しながら

右にスライドさせると ON になります。設定範囲:1 分~99 分、工場出荷時:30 分。

備考: Err01(CO2 ガス空)、Err11・12(CO2 センサー異常)、ドア警報の場合は、消音キー(Buzzer)を押したとき

に警報自体が解除されるので、再警報は作動しません。また Err18(UV ランプ故障)において、UV ランプの点灯

時間経過後に消音キー(Buzzer)を押した場合も、再警報は作動しません(89~90 ページ参照)。

・遠隔警報(Remote Alarm):

消音キー(Buzzer)で製品本体の警報ブザーを止めたとき、消音キー(Buzzer)に連動して遠隔警報を解除せず、

遠隔警報を継続させる機能です。遠隔警報スライドキー(Remote Alarm)を押しながら右にスライドさせると ON

(非連動)になります。工場出荷時:ON。

6. (手順 4、手順 5 より)Tools #1 画面で Top キーを押すと、トップ画面に戻ります。

●警報状態になったとき

・本製品の警報が作動し警報ブザーが鳴っているときに

消音キー(Buzzer)を押すと、警報ブザーが止まります。

各設定条件下の、消音キーを押したときの動作と再警

報の作動は、90 ページ表 5~7 を参照してください。

一部の警報を除いて、消音キー(Buzzer)で警報自体は

解除されませんので、89~92 ページを参照して警報の

原因を解消してください。

備考: 独立過昇防止警報のブザーは止まりません。

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運転・警報・乾熱滅菌履歴

ログ周期の設定

本製品には運転履歴データ(器内温度、器内 CO2 濃度、外扉開閉状態)を蓄積しておく機能があります。ログ周

期(運転履歴データの収集間隔)は次の手順で設定します。

1. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に移

行します。

2. Menu 画面で Log キーを押すと、Log 画面に移行し

ます。

3. Log 画面で Setting キーを押すと、Setting 画面に移

行します。

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4. Setting 画面でログ周期(Log Interval)を入力しま

す。Apply キーを押すと入力値を記憶し、Log 画面に

戻ります。

設定範囲:2 分~30 分、工場出荷時:6 分。

備考: 英数字 8 桁の機体 ID(Unique ID)を設定する

こともできます。詳細は 49 ページ参照。

備考: ログ周期と蓄積可能なデータ量の目安

ログ周期 2 分:約 46 日分

ログ周期 6 分:約 135 日分

ログ周期 30 分:約 664 日分

これ以上のデータを蓄積する場合、古いデータから削除され、上書き保存されます。

5. Log 画面で Top キーを押すと、トップ画面に戻ります。

運転履歴グラフの表示

本製品に蓄積されている運転履歴を、液晶表示部にグラフ表示することができます。

1. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に移

行します。

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運転・警報・乾熱滅菌履歴 つづき

2. Menu 画面で Log キーを押すと、Log 画面に移行し

ます。

3. Log 画面で Chart キーを押すと、Chart 画面に移行

します。

4. Chart 画面で、グラフ表示させたい運転履歴の年月

日を入力します。

5. Chart 画面で、グラフ表示させたい運転履歴の項目

を押して Show キーを押すと、各運転履歴グラフに移

行します。

・Actual Temp.:器内温度履歴グラフ

(手順 6 に進む)

・Actual CO2 Level:器内 CO2 濃度履歴グラフ

(手順 7 に進む)

・Door Opening:外扉開閉状態履歴グラフ

(手順 8 に進む)

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6. 器内温度履歴がグラフで表示されます。

・Back キーを押すと、Chart 画面に戻ります。

・Top キーを押すとトップ画面に戻ります。

7. 器内 CO2 濃度履歴がグラフで表示されます。

・Back キーを押すと、Chart 画面に戻ります。

・Top キーを押すとトップ画面に戻ります。

備考: ガス制御準備中や乾熱滅菌中は CO2 センサ

ーの値が安定していないため、実際の器内の CO2 濃

度とログデータの記録が異なることがあります。

8. 外扉開閉状態履歴がグラフで表示されます。

・Back キーを押すと、Chart 画面に戻ります。

・Top キーを押すとトップ画面に戻ります。

備考: 時刻は 1 か月で 1 分程度の誤差が生じることがあります(時刻合わせの方法は 60~61 ページ参照)。

器内 CO2 濃度履歴に切替

前の日を表示 次の日を表示

器内温度履歴に切替

外扉開閉状態履歴に切替

前の日を表示 次の日を表示

器内CO2濃度履歴に切替

前の日を表示 次の日を表示

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運転・警報・乾熱滅菌履歴 つづき

●手順 6、7、8 の各履歴グラフ画面で、USB ポートに挿入した USB メモリーに、運転履歴データを CSV 形式で

出力することもできます。

9. USB ポートに USB メモリーを挿入します。

備考: パスワード入力を要求されるセキュリティ機能付きの USB メモリーは使えません。

10. Export キーを押します。

11. 出力が完了したら結果表示(Information)が開き

ます。OK キーを押してください(正常に出力できない

場合や出力ファイル名に関する詳細は 48~49 ページ

参照)。

12. 各履歴グラフ画面で Top キーを押すと、トップ画面に戻ります。

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運転履歴データの出力

本製品に蓄積されている運転履歴データを、USB ポートに挿入した USB メモリーに CSV 形式で出力することが

できます。

1. USB ポートに USB メモリーを挿入します。

備考: パスワード入力を要求されるセキュリティ機能付きの USB メモリーは使えません。

2. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に移

行します。

3. Menu 画面で Log キーを押すと、Log 画面に移行し

ます。

4. Log 画面で Data Export キーを押すと、Export 画面

に移行します。

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運転・警報・乾熱滅菌履歴 つづき

5. Export 画面で、出力したい期間を選択します。

・蓄積されている全期間の運転履歴データを出力する

場合、All ラジオボタンを押します。

・指定した 1 日分の運転履歴データを出力する場合、1

Day ラジオボタンを押して、出力したい運転履歴データ

の年月日を入力します。

備考: 時刻は 1 か月で 1 分程度の誤差が生じること

があります(時刻合わせの方法は 60~61 ページ参

照)。

6. Export 画面で、出力したい運転履歴データの種類

を選択します。

・全種類の運転履歴データを出力したい場合は All Ch

キーを押します。

・希望の運転履歴データのみ出力したい場合は、希望

の運転履歴データを選択して Selected Ch キーを押し

ます。

・Actual Temp.:器内温度履歴データ

・Actual CO2 Level:器内 CO2 濃度履歴データ

・Door Opening:外扉開閉状態履歴データ※

※オートロック・ユーザーID 入力モードを両方とも ON にしている場合は(71~72 ページ参照)、ロックされている

外扉を開けるときに入力したユーザーID データも出力されます。

備考: USB ポートに USB メモリーが挿入されていな

い場合、確認表示(Notice)が開きます。OK キーを押

して、USB ポートに USB メモリーを挿入してください。

備考: 指定した運転履歴データが存在しない場合、確

認表示(Notice)が開きます。OK キーを押して、手順 5

および手順 6 で再度指定してください。

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7. 出力が完了したら結果表示(Information)が開きま

す。OK キーを押してください。

備考: 運転履歴データの出力が完了しても、本製品

に蓄積されている運転履歴データは消去されません。

8. USB ポートから USB メモリーを取り外します。

備考:

・USB メモリーに log フォルダが作られ、その中に出力ファイルが CSV 形式で保存されます。出力ファイル名は、

出力時の年月日の表示形式の設定(60~61 ページ参照)によって変わります。

出力ファイル例(All)

Year/Month/Day Day/Month/Year

AllCh※ も古い運転履歴年月日

-当日の年月日_AllCh

20141013-20160622_AllCh.csv

20141013-20160622_Door.csv

13Oct2014-22Jun2016_AllCh.csv

13Oct2014-22Jun2016_Door.csv

Actual

Temp

も古い温度履歴年月日

-当日の年月日_Temp 20141013-20160622_Temp.csv 13Oct2014-22Jun2016_Temp.csv

Actual

CO2

Level

も古い CO2 濃度履歴年月日

-当日の年月日_CO2 20141013-20160622_CO2.csv 13Oct2014-22Jun2016_CO2.csv

Door

Opening

も古い開閉履歴年月日

-当日の年月日_Door 20141013-20160622_Door.csv 13Oct2014-22Jun2016_Door.csv

出力ファイル例(1 Day)

Year/Month/Day Day/Month/Year

AllCh※ 指定年月日_AllCh 20160622_AllCh.csv

20160622_Door.csv

22Jun2016_AllCh.csv

22Jun2016_Door.csv

Actual Temp 指定年月日_Temp 20160622_Temp.csv 22Jun2016_Temp.csv

Actual CO2 Level 指定年月日_CO2 20160622_CO2.csv 22Jun2016_CO2.csv

Door Opening 指定年月日_Door 20160622_Door.csv 22Jun2016_Door.csv

※AllCh の場合は、外扉開閉状態履歴データファイルも一緒に出力されます。

・出力ファイルの先頭には“MCO-170AICD”と書き込まれますが、機体 ID(Unique ID)を設定している場合は

(42~43 ページ参照)、“MCO-170AICD”と機体 ID8 桁が書き込まれます。

(例)MCO-170AICUVD で機体 ID を“RoomA001”に設定している場合:

MCO-170AICD, RoomA001

9. Export 画面で Top キーを押すと、トップ画面に戻ります。

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運転・警報・乾熱滅菌履歴 つづき

警報履歴の表示

本製品には過去に作動した警報の履歴( 大 256 件)を蓄積しておく機能があります。本製品に蓄積されている

警報履歴は、液晶表示部に表示することができます。

備考: 警報履歴が 257 件以上になると、一番過去の警報履歴から自動的に消去されます。

1. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に移

行します。

2. Menu 画面で Log キーを押すと、Log 画面に移行し

ます。

3. Log 画面で Alarm キーを押すと、Alarm 画面に移行

します。

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4. Alarm 画面で 新 7 日間(当日含む)の警報履歴が

表示されます。

備考: 表示対象の警報履歴が 6 件以上の場合は、一

番上(▲)または一番下(▼)の履歴を押すと 1 件ずつ

スクロールして、表示されていなかった履歴を見ること

ができます。

・Back キーを押すと、Log 画面に戻ります。

・Top キーを押すとトップ画面に戻ります。

5. Alarm 画面で、表示日数入力欄(Last XX Days)に

日数を入力すると、その日数分(当日含む)の 新警

報履歴が表示されます。入力範囲:1 日~45 日。

備考: 時刻は 1 か月で 1 分程度の誤差が生じること

があります(時刻合わせの方法は 60~61 ページ参

照)。

・Back キーを押すと、Log 画面に戻ります。

・Top キーを押すとトップ画面に戻ります。

●手順 4 または手順 5 の Alarm 画面で、USB ポートに挿入した USB メモリーに、警報履歴データを CSV 形式

で出力することもできます。

6. USB ポートに USB メモリーを挿入します。

備考: パスワード入力を要求されるセキュリティ機能付きの USB メモリーは使えません。

7. Export キーを押します。

8. 出力が完了したら結果表示(Information)が開きま

す。OK キーを押してください(正常に出力できない場

合や出力ファイル名に関する詳細は 53~54 ページ参

照)。

9. Alarm 画面で Top キーを押すと、トップ画面に戻りま

す。

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運転・警報・乾熱滅菌履歴 つづき

警報履歴データの出力

本製品に蓄積されている警報履歴データを、USB ポートに挿入した USB メモリーに CSV 形式で出力することが

できます。

1. USB ポートに USB メモリーを挿入します。

備考: パスワード入力を要求されるセキュリティ機能付きの USB メモリーは使えません。

2. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に移

行します。

3. Menu 画面で Log キーを押すと、Log 画面に移行し

ます。

4. Log 画面で Alarm Export キーを押すと、Alarm

Export 画面に移行します。

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5. Alarm Export 画面で、出力したい期間を選択しま

す。

・蓄積されている全期間の警報履歴データを出力する

場合、All ラジオボタンを押します。

・指定した日数分(必ず当日を含む 新の期間になり

ます)の警報履歴データを出力する場合、出力日数ラ

ジオボタン(Last XX Days)を押して、日数を入力しま

す。入力範囲:1 日~45 日。

備考: 時刻は 1 か月で 1 分程度の誤差が生じること

があります(時刻合わせの方法は 60~61 ページ参

照)。

6. Export キーを押します。

備考:

・USB ポートに USB メモリーが挿入されていない場合、

確認表示(Notice)が開きます。OK キーを押して、

USB ポートに USB メモリーを挿入してください。

・指定した期間に警報履歴データが存在しない場合、

確認表示(Notice)が開きます。OK キーを押して、手

順 5 で再度指定してください。

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運転・警報・乾熱滅菌履歴 つづき

7. 出力が完了したら結果表示(Information)が開きま

す。OK キーを押してください。

備考: 警報履歴データの出力が完了しても、本製品

に蓄積されている警報履歴データは消去されません。

8. USB ポートから USB メモリーを取り外します。

備考: USB メモリーに log フォルダが作られ、その中に出力ファイルが CSV 形式で保存されます。出力ファイル

名は、出力時の年月日の表示形式の設定(60~61 ページ参照)によって変わります。

出力ファイル例

All Last xx Days

蓄積されている も古い警報の年月日

- 新の警報の年月日_AlarmLog

(xx-1) 日前の年月日-当日の年月日_AlarmLog

Year/Month/Day 20150407-20160610_AlarmLog.csv 20160622-20160628_AlarmLog.csv

Day/Month/Year 07Apr2015-10Jun2016_AlarmLog.csv 22Jun2016-28Jun2016_AlarmLog.csv

9. Alarm Export 画面で Top キーを押すと、トップ画面に戻ります。

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乾熱滅菌履歴の表示

本製品には過去に実施した乾熱滅菌の履歴( 大 250 件)を蓄積しておく機能があります。本製品に蓄積されて

いる乾熱滅菌履歴は、液晶表示部に表示することができます。

備考: 乾熱滅菌履歴が 251 件以上になると、一番過去の乾熱滅菌履歴から自動的に消去されます。

1. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に移

行します。

2. Menu 画面で Log キーを押すと、Log 画面に移行し

ます。

3. Log 画面で Sterilisation Log キーを押すと、

Sterilisation Log 画面に移行します。

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運転・警報・乾熱滅菌履歴 つづき

4. Sterilisation Log 画面で 新 6 件分の乾熱滅菌履

歴が表示されます。

備考: 表示対象の乾熱滅菌履歴が 7 件以上ある場合

は、一番上(▲)または一番下(▼)の履歴を押すと 1

件ずつスクロールして、表示されていなかった履歴を

見ることができます。

・Back キーを押すと、Log 画面に戻ります。

・Top キーを押すとトップ画面に戻ります。

5. Sterilisation Log 画面で、表示回数入力欄(Last

XX Logs)に件数を入力すると、その件数分の 新乾

熱滅菌履歴が表示されます。

入力範囲:1 件~250 件。

備考: 時刻は 1 か月で 1 分程度の誤差が生じること

があります(時刻合わせの方法は 60~61 ページ参

照)。

・Back キーを押すと、Log 画面に戻ります。

・Top キーを押すとトップ画面に戻ります。

●手順 4 または手順 5 の Sterilisation Log 画面で、USB ポートに挿入した USB メモリーに、乾熱滅菌履歴デー

タを CSV 形式で出力することもできます。

6. USB ポートに USB メモリーを挿入します。

備考: パスワード入力を要求されるセキュリティ機能付きの USB メモリーは使えません。

7. Export キーを押します。

8. 出力が完了したら結果表示(Information)が開きま

す。OK キーを押してください(正常に出力できない場

合や出力ファイル名に関する詳細は 58~59 ページ参

照)。

9. Sterilisation Log 画面で Top キーを押すと、トップ画

面に戻ります。

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乾熱滅菌履歴データの出力

本製品に蓄積されている乾熱滅菌履歴データを、USB ポートに挿入した USB メモリーに CSV 形式で出力するこ

とができます。

1. USB ポートに USB メモリーを挿入します。

備考: パスワード入力を要求されるセキュリティ機能付きの USB メモリーは使えません。

2. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に移

行します。

3. Menu 画面で Log キーを押すと、Log 画面に移行し

ます。

4. Log 画面で Sterilisation Export キーを押すと、

Sterilisation Export 画面に移行します。

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運転・警報・乾熱滅菌履歴 つづき

5. Sterilisation Export 画面で、出力したい期間を選択

します。

・蓄積されている乾熱滅菌履歴データを全部出力する

場合、All ラジオボタンを押します。

・指定した件数分の 新の乾熱滅菌履歴データを出

力する場合、出力件数ラジオボタン(Last XX Logs)を

押して、件数を入力します。

入力範囲:1 件~250 件。

備考: 時刻は 1 か月で 1 分程度の誤差が生じること

があります(時刻合わせの方法は 60~61 ページ参

照)。

6. Export キーを押します。

備考:

・USB ポートに USB メモリーが挿入されていない場合、

確認表示(Notice)が開きます。OK キーを押して、

USB ポートに USB メモリーを挿入してください。

・乾熱滅菌履歴データが 1 件も存在しない場合、確認

表 示 ( Notice ) が 開 き ま す 。 OK キ ー を 押 す と 、

Sterilisation Export 画面に戻ります。

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7. 出力が完了したら結果表示(Information)が開きま

す。OK キーを押してください。

備考: 乾熱滅菌履歴データの出力が完了しても、本

製品に蓄積されている乾熱滅菌履歴データは消去さ

れません。

8. USB ポートから USB メモリーを取り外します。

備考: USB メモリーに log フォルダが作られ、その中に出力ファイルが CSV 形式で保存されます。出力ファイル

名は、出力時の年月日の表示形式の設定(次ページ参照)によって変わります。

出力ファイル例

All Last xx Logs

蓄積されている も古い乾熱滅菌の開始年月日

- 新の乾熱滅菌の開始年月日_SterilisationLog

新 xx 件の log 中 も古い年月日

- 新の年月日_SterilisationLog

Year/Month/Day 20150407-20160620_SterilisationLog.csv 20160509-20160620_SterilisationLog.csv

Day/Month/Year 07Apr2015-20Jun2016_SterilisationLog.csv 09May2016-20Jun2016_SterilisationLog.csv

9. Sterilisation Export 画面で Top キーを押すと、トップ画面に戻ります。

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その他の設定

年月日、時刻の設定

1. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に移

行します。

2. Menu 画面で Tools #2 キーを押すと、Tools #2 画面

に移行します。

3. Tools #2 画面で Date & Time キーを押すと、Date

& Time 画面に移行します。

4. Date & Time 画面で、年月日の表示形式を選択し

ます。

・年/月/日の順番で表示する場合、Year/Month/Day ラ

ジオボタンを押します。

・日/月/年の順番で表示する場合、Day/Month/Year ラ

ジオボタンを押します。

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5. Date & Time 画面で現在の年月日、時刻を入力し

ます。Apply キーを押すと入力値を記憶し、Tools #2

画面に戻ります。

備考:

・時刻表示は 24 時間制です。

・1 か月で 1 分程度の誤差が生じることがありますので、

定期的に時刻合わせすることをお勧めします。

6. Tools #2 画面で Top キーを押すと、トップ画面に戻ります。

輝度・スリープ設定

1. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に移

行します。

2. Menu 画面で Tools #2 キーを押すと、Tools #2 画面

に移行します。

3. Tools #2 画面で Brightness/Sleep キーを押すと、

Brightness/Sleep 画面に移行します。

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その他の設定 つづき

4. Brightness/Sleep 画面で各設定をおこないます。

Apply キーを押すと入力値と設定を記憶し、Tools #2

画面に戻ります。

●各設定

・輝度(Brightness(Active)):

通常時の液晶表示部の明るさです。輝度スライドバー(Brightness(Active))を調節するか輝度入力欄

(Brightness(Active))に数値を入力します。入力範囲:50~100、工場出荷時:80。

・スリープ(Sleep):

無操作時間が一定時間継続すると、液晶表示部の輝度を下げて節電する機能です。

Sleep スライドキーを押しながら右にスライドさせると ON になります。スリープ状態になるまでの時間を入力しま

す。入力範囲:1 分~5 分、工場出荷時:2 分。

備考: スリープ状態ではキー操作を受け付けません。一度液晶表示部に触れるとスリープ状態が解除されて通

常時の明るさに戻りますので、この状態でキー操作をおこなってください。

・輝度(Brightness(Sleep)):

スリープ状態の液晶表示部の明るさです。輝度スライドバー(Brightness(Sleep))を調節するか輝度入力欄

(Brightness(Sleep))に数値を入力します。入力範囲:0~50、工場出荷時:20。

5. Tools #2 画面で Top キーを押すと、トップ画面に戻ります。

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DAQ 設定

当社別売ソフトウェア製品のマルチモニター/メール通報ソフト MTR-5000-PJ を使用する場合に設定します。

1. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に移

行します。

2. Menu 画面で Tools #2 キーを押すと、Tools #2 画面

に移行します。

3. Tools #2 画面で DAQ Setting キーを押すと、DAQ

Setting 画面に移行します。

4. DAQ Setting 画面で各設定をおこないます。設定の

詳細は、MTR-5000-PJ 機器設定手順書を参照してく

ださい。Apply キーを押すと入力値と設定を記憶し、

Tools #2 画面に戻ります。

5. Tools #2 画面で Top キーを押すと、トップ画面に戻

ります。

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乾熱滅菌のしかた

器内にコンタミネーションが発生したときや培養前の器内清掃時に、乾熱滅菌をおこなうことができます。

備考:乾熱滅菌条件は 180 oC で 60 分間です。乾熱滅菌が終了するまで約 11 時間かかります。

お願い:

・乾熱滅菌は、温度 15 oC~30 oC、湿度 80 %R.H.以下の周囲環境でおこなってください。

・2 台以上同時に乾熱滅菌をする場合は、電源の容量が十分であるか確認してください。また 2 台以上同時に

乾熱滅菌をすると、1 台単独で乾熱滅菌をしたときより表面温度が高くなる場合があります。

警告

乾熱滅菌をおこなう場合は、内扉、外扉を閉じる

高温になった外扉に触ると、火傷の恐れがあります。

警告

乾熱滅菌中は、測定孔に付属のシリコン栓を付ける

乾熱滅菌中に測定孔付近を触ると、火傷の恐れがあります。

乾熱滅菌のしかた

1. トップ画面で乾熱滅菌キー(Sterilisation)を 3 秒間

押すと、確認画面(Before Sterilisation Operation)に

移行します。

お願い: 外扉がロックされている場合はあらかじめロ

ックを解除してください(75 ページ参照)。

備考: キーロック設定を ON にしている場合、パスワ

ード入力ウィンドウ(Password)が開いてパスワード入

力が必要になります(37 ページ参照)。

2. 確認画面(Before Sterilisation Operation)では、

次の手順 3~10 にしたがって乾熱滅菌の準備をおこ

ないます。

お願い: 外扉がロックされている状態で確認画面に移

行すると、外扉が開けられなくなります。その場合は

Cancel キーを押して、トップ画面に戻ってください。

3. 器内の培養物および棚、ファンカバー、ダクト、加湿トレイカバー、加湿トレイを取り出します。

4. 加湿トレイの水を捨てます。

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5. 薄めた中性洗剤で加湿トレイを清掃し、蒸留水で良くすすいだ後、消毒用アルコールで拭き上げます。

6. その他の取り出した内装品と器内を、消毒用アルコールで拭き上げます。

7. ダクトとファンカバー、加湿トレイカバーをセットします。

8. 上から 4、6、8、10 番目の棚受けに、棚をセットします。

お願い: 乾熱滅菌機能は、器内および内装品を滅菌する機能です。乾熱滅菌中は指定された内装品以外の物

(ディッシュやフラスコなど)を器内に入れないでください。

9. 確認画面(Before Sterilisation Operation)を参照して、一番上の棚に加湿トレイをセットします。

10. 内扉、外扉を閉めます。

お願い: 内扉のラッチがしっかり閉まっていることを確認してください。

11. 手順 10 まで確実に実施されていることを確認後

OK キーを押すと、システムチェック画面(Sterilisation

Step1)に移行します。

・Cancel キーを押すと、トップ画面に戻ります。

備考: 乾熱滅菌中は器内が高温になりますが、独立過昇防止警報温度(High Limit)と自動設定温度警報

(Temp. Alarm)ははたらきませんので、警報温度の設定変更は不要です。また自動設定 CO2 濃度警報(CO2

Alarm)もはたらきません。

12. システムチェック画面(Sterilisation Step1)で自動

的にシステムチェックが始まります。システムが正常な

場 合 は 、 報 知 音 が 鳴 っ て 乾 熱 滅 菌 開 始 画 面

(Sterilisation Step2)に移行します。

お願い: システムチェックにおいて異常が検出された

場合は、乾熱滅菌終了画面(Sterilisation Step6)に移

行します。メッセージ表示欄にエラーが表示されます

ので、91~92 ページ表 8 を参照してエラーの原因を解

消してください。

OK キーを押すとトップ画面に戻りますので、再度乾熱

滅菌を実施してください。

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66

乾熱滅菌のしかた つづき

13. 乾熱滅菌開始画面( Sterilisation Step2 )で、

Ready to Start スライドキーを押しながら右にスライド

させて Yes にします。OK キーを押すと加熱工程画面

(Sterilisation Step3)に移行して、乾熱滅菌が始まり

ます。その後 Step3 から Step6(手順 14)まで自動的

に進みます。

・Cancel キーを押すと、トップ画面に戻ります。

備考:

・乾熱滅菌中、外扉は安全のため電気錠でロックされます。

・乾熱滅菌は標準で約 11 時間かかります。

警告

乾熱滅菌中は、付属の開錠キーによる扉開放はおこなわない

乾熱滅菌中は器内が高温になるため、火傷の恐れがあります。乾熱滅菌中に停電した場合でも、器内

が高温なので火傷の恐れがあります。

乾熱滅菌中に停電した場合でも、電気錠はロックされたままの状態を保持します。停電が回復した後に冷却工程

(Step5)をおこなって自動的に終了します。この場合、滅菌は不完全ですので、再度乾熱滅菌を実施してくださ

い。

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●Step3 は 180 oC まで器内を加熱する工程です(加

熱工程)。

・器内全体が 180 oC 以上になった後 Step4 に移行し

ます。表示温度は 180 oC 以上になります。

●Step4 は器内を 60 分間 180 oC 以上に保持して、

器内を乾熱滅菌する工程です(滅菌工程)。

備考: Step3 または Step4 で Abort キーを押すと、乾

熱滅菌を中止し、Step5(冷却工程)に移行します。そ

の後乾熱滅菌終了画面(Sterilisation Step6)に移行し

ます(“Sterilisation Stopped Manually.”と表示)。OK

キーを押すと、トップ画面に戻ります。

●Step5 は器内を 40 oC まで冷却する工程です(冷却

工程)。

備考:

・40 oC を変更することはできません。

・冷却工程中は Abort キーが利用できません。

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68

乾熱滅菌のしかた つづき

14. 乾熱滅菌が完了すると、報知音が鳴って乾熱滅

菌終了画面(Sterilisation Step6)に移行します。乾熱

滅菌が正常に終了した場合は“Sterilisation Finished

Successfully.”と表示されます。OK キーを押すと、トッ

プ画面に戻ります。

お願い: 乾熱滅菌中に異常が発生して乾熱滅菌が不

完全な状態で終了した場合は“Sterilisation Stopped

With Error.”と表示されます。メッセージ表示欄にエラ

ーが表示されますので、91~92ページ表8を参照して

エラーの原因を解消してください。

OK キーを押すとトップ画面に戻りますので、再度乾熱

滅菌を実施してください。

備考: 低室温や低電圧の影響により 160 oC~

180 oC の乾熱滅菌を実行した場合、右の画面が表示

されることがありますが、乾熱滅菌は正常に実行され

ています。OK キーを押すとトップ画面に戻ります。

15. 外扉と内扉を開き、器内内装品を元通りにセットします。加湿トレイに給水して器内温度と CO2 濃度が設定

値で安定したら、培養を開始できます。

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電気錠の使いかた

オートロック機能は、外扉を閉めた後設定した時間が経過すると、電気錠によって外扉を自動的にロックする機

能です。

ロックされている外扉を開ける方式は、次の 2 つのモードがあります。

・簡易モード:Unlock キーを押すだけ。

・ユーザーID 入力モード:Unlock キーを押した後、ユーザーID と外扉ロック解除パスワードを入力する。

ユーザーID の設定

ユーザーID 入力モードを利用する場合は、まず次の手順でユーザーID と外扉ロック解除パスワードを登録してくだ

さい。

1. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に

移行します。

2. Menu 画面で Lock キーを押すと、Lock 画面に移

行します。

3. Lock 画面で Auto-Lock User キーを押すと、

Auto-Lock User 画面に移行します。

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70

電気錠の使いかた つづき

4. Auto-Lock User 画面でユーザーID とパスワード

の登録をおこないます。Add キーを押すと、ユーザー

ID と外扉ロック解除パスワードを記憶します。

●各設定

・User-ID:ここに入力した英数字(8 桁まで)が、ユーザーID として登録されます。

・Password:ここに入力した数字(6 桁まで)が、そのユーザーID の外扉ロック解除パスワードとして登録されま

す。

備考: 外扉ロック解除パスワードを登録せず、ユーザーID だけ登録することもできます。

・Confirm Password:間違い防止のため、Password

入力欄と同じパスワードを入力します。異なったパスワ

ードを入力すると、確認表示(Notice)が開きます。OK

キーを押して、正しいパスワードを入力してください。

備考:

・外扉ロック解除パスワードは、ロックされた外扉を開けるためのパスワードです。キーロック解除パスワード(35

~38 ページ)とは異なります。

・User-ID に入力できるのは 8 桁までの英数字です。

・Password と Confirm Password に入力できるのは 6 桁までの数字です。

・ユーザーID(および外扉ロック解除パスワード)は

大 99 件登録できます。100 件目の登録時には確認表

示(Notice)が開きます。OK キーを押して確認表示を

閉じた後、71ページを参照して不要なユーザーIDを消

去してください。

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●登録済みユーザーID の外扉ロック解除パスワードを変更するとき

User-ID に登録済みのユーザーID を入力し、Password、Confirm Password に新しい外扉ロック解除パスワード

を入力します。Add キーを押すと、新しい外扉ロック解除パスワードを上書きします。

●登録済みユーザーID を消去するとき

登録済みのユーザーID と外扉ロック解除パスワードをUser-ID、Password に入力します。Deleteキーを押すと、

そのユーザーID(および外扉ロック解除パスワード)を消去します。

備考: 登録済みユーザーID を全部消去すると、ユーザーID 入力モードは OFF になります。

お願い: ユーザーID と外扉ロック解除パスワードを悪用されないように、限定された管理者による適切な管理を

お願いします。

5. Auto-Lock User 画面で Top キーを押すと、トップ画面に戻ります。

オートロック設定

1. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に

移行します。

2. Menu 画面で Lock キーを押すと、Lock 画面に移

行します。

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72

電気錠の使いかた つづき

3. Lock 画面で Auto-Lock キーを押すと、Auto-Lock

画面に移行します。

4. Auto-Lock 画面でオートロックの各設定をおこな

います。Apply キーを押すと、オートロックが ON にな

り設定時間を記憶して、Lock 画面に戻ります。

●オートロックの各設定

・オートロック(Auto-lock):

外扉を閉めた後設定した時間が経過すると、外扉を自動的にロックする機能です。Auto-lock スライドキーを押し

ながら右にスライドさせると ON になります。設定範囲:1 分~60 分、工場出荷時:1 分。

・ユーザーID 入力モード(User-ID):

ロックされている外扉を開ける方式を、ユーザーID入力モードにします。User-IDスライドキーを押しながら右にス

ライドさせると ON になります。工場出荷時:OFF(簡易モード)。

備考:

・ユーザーID が1つも登録されていない場合、確認表

示(Notice)が開きます。OK キーを押して確認表示を

閉じた後、69~71 ページを参照してユーザーID と外

扉ロック解除パスワードを登録してください。

・ユーザーID 入力モードでは、ロックされている外扉を

開けるときに入力したユーザーID も、外扉開閉状態履

歴データとして蓄積されます(47~49 ページ参照)。

・ユーザーID 入力モードを ON→OFF にしても、登録し

てあるユーザーID は消去されません。

・登録済みユーザーID を全部消去した場合、ユーザー

ID 入力モードは OFF になります(71 ページ参照)。

5. Lock 画面で Top キーを押すと、トップ画面に戻ります。

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73

●ロックされている外扉を開けるとき

・簡易モードの場合は、トップ画面の電気錠ロック解除

キー(Unlock)を押します。

・ユーザーID 入力モードの場合は、トップ画面の電気

錠ロック解除キー(Unlock)を押すと、ユーザーID 入力

ウィンドウが開きます。ユーザーID と外扉ロック解除パ

スワードを入力してください。

備考: このとき入力したユーザーID も、外扉開閉状態

履歴データとして蓄積されます(47~49 ページ参照)。

・誤ったユーザーID または外扉ロック解除パスワード

を入力すると、確認表示(Notice)が開きます。OK キ

ーを押して、正しいユーザーID または外扉ロック解除

パスワードを入力してください。

備考: 外扉のロックを解除後、外扉を閉めて設定した時間が経過すると、再び外扉は自動的にロックされます。

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74

電気錠の使いかた つづき

開錠キーの使いかた

●停電したときの開錠方法

停電した場合、外扉が電気錠でロックされます。停電中に開錠する場合は、付属の開錠キーを使って開錠してく

ださい。再び施錠するときは、外扉を開けた状態で開錠キーを回して施錠状態にした後、外扉を閉めてください。

お願い:

・外扉を閉めた状態では開錠キーで施錠できません。開錠キーを無理に回そうとすると電気錠が破損する原因と

なりますので、必ず外扉を開けた状態で施錠状態にしてください。

・乾熱滅菌中に停電した場合は、付属の開錠キーを使って開錠しないでください。器内がまだ高温の場合に火傷

の恐れがあります。

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75

オートロック設定の解除

1. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に

移行します。

2. Menu 画面で Lock キーを押すと、Lock 画面に移

行します。

3. Lock 画面で Auto-Lock キーを押すと、Auto-Lock

画面に移行します。

4. Auto-Lock 画面で、オートロックスライドキー

(Auto-lock)を押しながら左にスライドさせて OFF に

します。Apply キーを押すと、オートロックが OFF に

なり、Lock 画面に戻ります。

備考: 外扉がロックされた状態でオートロックを OFF

に す る と 、 ト ッ プ 画 面 の 電 気 錠 ロ ッ ク 解 除 キ ー

(Unlock)が消えるので、開錠できなくなります。その

場合は付属の開錠キーで開錠してください。

5. Lock 画面で Top キーを押すと、トップ画面に戻ります。

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UV ランプの使いかた

本製品は、外扉を閉じた後 UV ランプがあらかじめ設定された時間※点灯して、加湿トレイの水および器内循環空

気を殺菌します。

UV ランプの使いかた

1. 器内内装品を正しくセットして培養物を入れます。

お願い:

・加湿トレイ、加湿トレイカバーは、UV 光の漏れを防止します。加湿しない場合でも必ず使用してください。

・加湿トレイカバーを外した状態では、UV ランプを点灯しないでください。

・UV ランプを点灯させずに本製品を使用する場合でも、加湿トレイカバーは必ずセットしてください。器内温度分

布、湿度復帰性能に影響します。

2. 外扉を閉めると、UV ランプが自動的にあらかじめ設定された時間※点灯した後消灯します。

備考:

・UV ランプ点灯中に外扉を開くと消灯し、外扉を閉じると再びあらかじめ設定された時間※点灯します。

・外扉のみの開閉を繰り返した場合、UV ランプの長時間の発熱により器内の結露や温度分布に影響する場合が

あります。また、UV ランプの寿命も短縮します。

・UV ランプの点灯時間は変更可能です(77~78 ページ参照)。

・UV ランプの点灯を確認する場合は、外扉を開き内扉を閉じた状態でドアスイッチを押してください。加湿トレイカ

バー手前側より青色の可視光を確認できます。

警告

UV 光は直接見ない

目の障害の原因となります。

警告

内扉が開いた状態でスイッチを押さない

UV 光が点灯し、目の障害の原因となります。

3. (12 時間以上外扉を開けなかった場合)以後 12 時間ごとに、あらかじめ設定された時間※UV ランプが点灯し

ます。

備考: 外扉を開けると 12 時間のカウントはリセットされます。

●UV ランプの推奨交換時期(紫外線出力比として初期値の約 60 %~70 %まで低下したとき)は、点灯積算時間

として約 5,000 時間です。点灯積算時間が約 5,000 時間以上になった場合、液晶表示部のメッセージ表示部に

“Warning: UV Bulb Life”が表示されますので、営業所または販売店に交換を依頼してください。

●UV ランプが切れた場合は液晶表示部のメッセージ表示部に“Err18:UV Lamp Abnormal”が表示されますので、

営業所または販売店に交換を依頼してください。

※UV 点灯時間(UV Timer)で設定した時間に、UV 点灯時間自動延長(UV Timer Ext.)の延長時間を追加した

時間になります(78 ページ参照)。

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77

UV ランプの点灯時間設定方法

UV ランプの点灯時間を変更する場合、次の手順でおこなってください。

1. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に移

行します。

2. Menu 画面で Tools #1 キーを押すと、Tools #1 画面

に移行します。

3. Tools #1 画面で UV Setting キーを押すと、UV

Setting 画面に移行します。

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UV ランプの使いかた つづき

4. UV Setting 画面で各設定をおこないます。Apply キ

ーを押すと入力値と設定を記憶し、Tools #1 画面に戻

ります。

●各設定

・UV 点灯時間(UV Timer):

外扉を閉めた後に UV ランプを点灯させる時間の設定値です。設定範囲:0 分~30 分、工場出荷時:10 分。

備考:

・UV 点灯時間(UV Timer)は 10 分を推奨します。10 分未満の場合、殺菌効果が不十分な場合があります。

・0 分に設定した場合、UV ランプは点灯しません。

・UV ランプ寿命(UV Life):

UV ランプの交換推奨積算時間 5,000 時間に対して、現在の積算時間(%)を表示します(設定はできません)。

・UV 点灯時間自動延長(UV Timer Ext.):

UV ランプの点灯積算時間が増えるにつれて紫外線出力は低下します。それを補うため、本製品では UV ランプ

の点灯積算時間の増加に応じて、UV ランプが点灯する時間を自動的に延長しています(UV 点灯時間の設定値

自体は変わりません)。

延長率:0 %~40 %(設定はできません)、工場出荷時 0 %。

備考: UV 点灯時間が 10 分、UV 点灯時間自動延長が 40 %の場合、実際に UV ランプが点灯する時間は 14

分になります。

・電源周波数(Frequency):

本製品に使用している電源周波数の設定です。使用している電源周波数(50 Hz または 60 Hz)の周波数ラジオ

ボタン(Frequency)を押して選択します。工場出荷時 50 Hz。

5. Tools #1 画面で Top キーを押すと、トップ画面に戻ります。

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UV ランプの 24 時間点灯方法

器内の汚れや培地の飛散等の原因により器内にコンタミネーションが発生した場合は、次の手順で UV ランプの

24 時間連続照射による殺菌をおこなってください。

1. 器内内装品(棚、ファンカバー、ダクト、器内循環用ファン、加湿トレイ、加湿トレイカバー)を取り外します。取り

外した内装品はオートクレーブ滅菌または消毒用アルコールで清掃して、汚れを拭き取ります。

2. 器内を消毒用アルコールで清掃して汚れを拭き取り、外扉を閉じます。

3. CO2 濃度を 0 %に設定します(33~34 ページ参照)。

4. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に移

行します。

5. Menu 画面で Tools #1 キーを押すと、Tools #1 画面

に移行します。

6. Tools #1 画面で UV Setting キーを押すと、UV

Setting 画面に移行します。

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UV ランプの使いかた つづき

7. UV Setting 画面で、UV24 時間点灯モードスライド

キー(UV 24h Mode)を押しながら右にスライドさせて

ON にします。Apply キーを押すと UV24時間点灯モー

ドが始まり、Tools #1 画面に戻ります。

8. UV ランプが 24 時間連続で点灯します。UV ランプ点灯中は UV ランプ状態表示部に“UV : ON”と表示されま

す。

備考:

・UV24 時間点灯モード中は、温度上昇により自動設定温度警報が作動する場合があります。

・手順 8 の後 UV ランプ点灯中に外扉を開くと、UV ランプは消灯して UV24 時間点灯モードが解除されます。再

び UV24 時間点灯モードを始めるには、手順 4 からやり直してください。

9. Tools #1 画面で Top キーを押すと、トップ画面に戻ります。

10. 24 時間後 UV ランプが自動的に消灯しますので、取り外した器内内装品を取り付けます。

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CO2 ガス自動切替器(別売品)の使いかた

別売品の CO2 ガス自動切替器 MCO-21GC-PJ を装着している場合、CO2 ガスパイプ接続口が A・B の 2 か所あ

ります。CO2 ガスボンベを 2 本接続して、現在使用している CO2 ガスボンベが空になると自動的にもう 1 本のボ

ンベに切り替わる機能を利用できます。

CO2 ガスボンベの接続

1. CO2 ガスボンベを 2 本用意して(CO2 ガスボンベ A・B とします)、A・B 両方とも別売品の CO2/N2 ガス圧力調

整器 MCO-100L を取り付けます。

お願い:

・CO2 ガスボンベは、CO2 ガス用(純度 99.5 %以上)を使用してください。サイホン管タイプは使用できません。

・MCO-100L が入手できない場合は、1 次圧力 25 MPa(G)(250 kgf/cm2(G))、2 次圧力 0.2 MPa(G) (2

kgf/cm2(G))のガス圧力調整器を使用してください。

2. 付属のガス供給用チューブで、CO2 ガスパイプ接

続口 A と、CO2 ガスボンベ A の CO2/N2 ガス圧力調整

器を接続します。

3. 付属のガス供給用チューブで、CO2 ガスパイプ接

続口 B と、CO2 ガスボンベ B の CO2/N2ガス圧力調整

器を接続します。

備考: ガス供給用チューブを分岐させて、1 本のガスボンベから複数台の CO2インキュベーターに CO2を供給す

ると、CO2/N2ガス圧力調整器内に CO2固形物が形成され、CO2/N2ガス圧力調整器の安全弁が動作して破裂音

がすることがあります。

4. 接続後、ガス漏れ検知スプレーなどを利用してガス漏れがないことを確認します。

5. CO2 ガスボンベ A・B とも、CO2 ガスの 2 次圧力を 0.03 MPa(G)~0.1 MPa(G)(0.3 kgf/cm2(G)~1

kgf/cm2(G))(ガス噴射時)に調整して使用します。推奨圧力:0.03 MPa(G)(0.3 kgf/cm2(G))。

お願い:

・2 次圧力を上げすぎないでください。圧力が高くなると CO2 ガス濃度の変動幅が大きくなります。またインキュベ

ーター内のガス配管ホースが外れる場合があり、ガス漏れによるガス中毒や酸欠事故の原因となります。ホース

が外れた場合はインキュベーターの修理が必要になります。

・CO2 ガスを使用しない場合は、ガスボンベのバルブを閉じてください。

本体右側面下部

CO2 ガスパイプ接続口 B

CO2 ガスパイプ接続口 A

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CO2 ガス自動切替器(別売品)の使いかた つづき

CO2 ガス供給ラインの自動切替

別売品の CO2 ガス自動切替器 MCO-21GC-PJ を装着している場合、液晶表示部に CO2 ガス供給ラインイン

ジケーターA・B と CO2 ガス供給ライン選択キーが表示され、現在使用している CO2 ガス供給ラインインジケ

ーターA または B が点灯します。

CO2 ガス供給ラインインジケーターA・B CO2 ガス供給ライン選択キー

現在使用している CO2 ガス供給ライン

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インキュベーター本体内の CO2 ガスバルブが開いても器内 CO2 濃度が変化しない状態が継続すると、現在接続

している CO2 ガスボンベが空になったと判断して、CO2 ガス供給ラインを自動的に切り替えます。

このときの動作を表 2 に示します。

1. CO2ガスボンベ Aに CO2ガスが残っている時は、CO2ガスボンベ Aから CO2ガスが供給されて運転します(表

2 状況 1)。

2. CO2 ガスボンベ A が空になると、インキュベーター本体内の CO2 ガスバルブが開いても器内に CO2 ガスが供

給されないので、器内 CO2 濃度が上昇しなくなります(表 2 状況 2)。

3. 状況 2 が 2~3 分継続すると、現在接続している CO2 ガスボンベが空になったと判断して、CO2 ガス供給ライ

ンが自動的に切り替わります。この時 CO2 ガス空警報が作動して警報ブザーが鳴り、CO2 ガス供給ラインインジ

ケーターA が反転点滅します(表 2 状況 3)。

4. 消音キー(Buzzer)を押すと CO2 ガス空警報が解除されて、CO2 ガス供給ラインインジケーターA の反転点滅

が消灯します(表 2 状況 4)。

5. 状況 4 の後、すみやかに空の CO2 ガスボンベ A を新品に交換します(表 2 状況 5)。

6. ガスボンベ B が空になったら、再びガスボンベ A に切り替わります。

表 2 CO2 ガス供給ライン自動切替(例:CO2 ガスボンベ A が空になって CO2 ガスボンベ B に切り替わる場合)

状況 CO2 ガス CO2 ガス供給ラインインジケーター

メッセージ表示部供給ライン ボンベ A ボンベ B A B

1

ボンベ A から

CO2 ガス供給

されている

A あり あり

点灯 消灯

2

CO2 ガスバルブ開でも、

器内 CO2 濃度が

上昇しない

A 空 あり

点灯 消灯

3 供給ライン B に

自動的に切り替わった B 空 あり

反転

点滅 点灯

Err01:

CO2 Gas Empty

(+警報ブザー)

4 消音キーを押した B 空 あり

消灯 点灯

5 空のボンベ A を

新品に交換した B あり あり

消灯 点灯

お願い:

・状況 4 で消音キー(Buzzer)を押さず、状況 5 で空のガスボンベ A を交換しないままガスボンベ B が空になった

場合、両方のガスボンベが空ですのでガス供給ライン A と B の切替を繰り返します。その場合、至急 CO2 ガスボ

ンベを A・B とも新品に交換して消音キー(Buzzer)を押してください。

・CO2 ガスボンベの切り替えは、器内 CO2 濃度の上昇で判断しています。ガスチューブの詰まりや潰れ、ガス圧

力の低下、あるいはガスボンベのバルブ開放が不十分な場合など、ガスボンベが空になっていない場合でも切り

替わることがあります。空になったと思われるガスボンベを外す前に残量を確認してください。

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CO2ガス自動切替器(別売品)の使いかた つづき

CO2 ガス供給ライン AB の手動切替

CO2 ガス供給ライン A と B は手動でいつでも切り替えることができます。(例:CO2 ガス供給ライン A を B に切り

替える場合)

1. トップ画面で CO2 ガス供給ライン選択キーを長押

しします。

2. CO2 ガス供給ラインが A から B に切り替わります。

備考: CO2 ガス自動切替機能で CO2 ガス供給ラインが切り替わった後、消音キー(Buzzer)を押す前に手動で

空になった方の CO2 ガス供給ラインに戻した場合の動作は表 3 のとおりです。

表 3 CO2 ガスボンベ A が空になって CO2 ガスボンベ B に切り替わった後、手動で A に切り替えた場合

状況 CO2 ガス CO2 ガス供給ラインインジケーター

メッセージ表示部供給ライン ボンベ A ボンベ B A B

1 供給ライン B に

自動的に切り替わった B 空 あり

反転

点滅 点灯

Err01:

CO2 Gas Empty

(+警報ブザー)

2

消音キーを押さず、

CO2 ガス供給ライン

選択キーを長押しした

A 空 あり

点滅 消灯

Err01:

CO2 Gas Empty

(+警報ブザー)

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標準ガス自動校正増設キット(別売品)の使いかた

別売品の標準ガス自動校正増設キット MCO-SG-PJ を装着している場合、校正用の標準ガスボンベを接続するこ

とで、液晶表示部の CO2 濃度表示を手動で校正する機能を利用できます。

1. 本体右側面下部の標準ガスボンベ接続口に標準

ガスボンベを接続します。標準ガスボンベは、CO2 濃

度校正の際正確な CO2 濃度の基準として利用します

ので、通常設定している CO2 濃度の標準ガスボンベを

用意してください。

備考: CO2 濃度校正が完了した後、標準ガスボンベ

を接続したままでも問題ありません。

2. トップ画面で Menu キーを押すと、Menu 画面に移

行します。

3. Menu 画面で Tools #1 キーを押すと、Tools #1 画面

に移行します。

4. Tools #1 画面で STD Gas Setting キーを押すと、

STD Gas Setting 画面に移行します。

本体右側面下部

標準ガスボンベ接続口

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標準ガス自動校正増設キット(別売品)の使いかた つづき

5. STD Gas Setting 画面で、接続する標準ガスボンベ

の CO2 濃度を入力します。Apply キーを押すと入力値

を記憶し、Tools #1 画面に戻ります。

設定範囲:4.0 %~21.0 %、工場出荷時:5.0 %。

6. Tools #1 画面で STD Gas Calibration キーを押す

と、STD Gas Calibration 画面に移行します。

7. STD Gas Calibration画面Step1で自動的にシステ

ムチェックが始まります。システムが正常な場合 STD

Gas Calibration 画面 Step2 に移行します。

8. STD Gas Calibration画面Step2でOKキーを押すと、

STD Gas Calibration画面Step3に移行します。

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9. STD Gas Calibration画面Step3でCO2濃度校正が

始まります。Step5(手順10)まで自動的に進みます。

10. CO2 濃 度 校 正 が 完 了 す る と 、 STD Gas

Calibration画面Step5に移行して、通常運転に戻りま

す。

11. STD Gas Calibration 画面 Step5 で OK キーを押

すと、Tools #1 画面に戻ります。Tools #1 画面で Top

キーを押すと、トップ画面に戻ります。

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お手入れのしかた

本製品を清潔な状態でご使用いただくために、月に一度は器内およびすべての内装品の清掃をおこなってくださ

い。

1.23~24 ページの手順ですべての内装品を外してください。

2.22 ページの手順で器内およびすべての内装品の清掃をおこなってください。

3.25 ページの手順ですべての内装品の取り付けをおこなってください。

●汚れがひどい場合は、営業所または販売店へ相談してください。

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警報・保安機能および自己診断機能

本製品には次に示す警報・保安機能および自己診断機能があります。Err05~18、21、56 が表示された場合は、

営業所または販売店へ相談してください。

表 4 通常運転時の警報・保安機能一覧表 警報・保安の種類 状 況 表 示 警報ブザー 遠隔警報 保安動作独立 過昇防止警報※1

器内温度が 上限警報温度設定値を超えた時

独立過昇防止警報表示部に Over Heat を反転/非反転表示

連続音 作動 ヒーターOFF

自動設定 温度警報※2

器内温度が、自動設定温度警報(±1.0 oC~ ±5.0 oC の範囲で設定可能)設定範囲外に なった時

メッセージ表示部に Warning: High Temp または Warning: Low Temp を表示

設定した警報遅延時間(0 分~15 分)経過後断続音

設定した警報遅 延 時 間 ( 0分~15 分)経過後作動

-----

自動設定 CO2 濃度警報※2

器内CO2濃度が、自動設定CO2濃度警報(±0.5 %~±5.0 %の範囲で設定可能)設定 範囲外になった時

メッセージ表示部に Warning: High CO2 Density またはWarning: Low CO2 Density を表示

設定した警報遅延時間(0 分~15 分)経過後断続音

設定した警報遅 延 時 間 ( 0分~15 分)経過後作動

-----

オートリ夕ーン トップ画面以外で約90 秒間キー操作がない時。スリープ機能ON の場合は、スリープ状態後警報・エラーがなく 90 秒間キー操作がない時

トップ画面表示 ----- ----- 設定モードを 終了

ドア警報 外扉開放時 外扉開閉状態表示部に Door : Open を反転/非反転表示

設定した警報遅延時間(1 分~30 分)経過後断続音

----- CO2 バルブ閉約 1 分後ヒーターOFF

ドアロック 異常警報 オートロック中に外扉が開いた時

メッセージ表示部に Err20: Door Lock Failure を表示

断続音 作動 UV Lamp 消灯

CO2 ガス 空警報

CO2 バルブを開いても CO2 濃度が上昇しない時

メッセージ表示部に Err01: CO2 Gas Empty を表示

〃 〃 -----

器内温度センサー 異常警報

器内温度センサーが断線した時 メッセージ表示部に Err05: Temp Sensor Open を表示

〃 〃 ヒーターOFF

器内温度センサーが短絡した時 メッセージ表示部に Err06: Temp Sensor Short を表示

〃 〃 ヒーターOFF

センサーBOX 温度センサー 異常警報

センサーBOX 用温度センサーが断線した時 メッセージ表示部に Err07: CO2 Box Temp Sensor Openを表示

〃 〃 CO2 バルブ閉

センサーBOX 用温度センサーが短絡した時 メッセージ表示部に Err08: CO2 Box Temp Sensor Shortを表示

〃 〃 CO2 バルブ閉

外気温度センサー 異常警報

外気温度センサーが断線した時 メッセージ表示部に Err09: AT Sensor Open を表示

〃 〃 -----

外気温度センサーが短絡した時 メッセージ表示部に Err10: AT Sensor Short を表示

〃 〃 -----

CO2 センサー 異常警報

CO2 センサーの Vref 出力電圧/Vgas 出力電圧が異常の時

メッセージ表示部に Err11: CO2 Sensor Vref Abnormal / Err12: CO2 Sensor Vgas Abnormalを表示

〃 〃 CO2 バルブ閉

メインヒーター 異常警報

メインヒーターの断線または メインヒーター用SSR が短絡した時

メッセージ表示部に Err13: Main Heater Abnormal を表示

〃 〃 -----

底部ヒーター 異常警報

底部ヒーターが断線または 底部ヒーター用 SSR が短絡した時

メッセージ表示部に Err14: Humidity Heater Abnormal を表示

〃 〃 -----

扉ヒーター 異常警報

扉ヒーターが断線または 扉部ヒーター用 SSR が短絡した時

メッセージ表示部に Err15: Door Heater Abnormal を表示

〃 〃 -----

側面ヒーター 異常警報

側面ヒーターが断線または 側面ヒーター用 SSR が短絡した時

メッセージ表示部に Err21: Side Heater Abnormal を表示

〃 〃 -----

センサーBOX ヒーター異常警報

独立過昇防止警報が作動した時、センサーBOX用ヒーターが断線した時、センサーBOX ヒーター用 SSR が短絡した時のいずれか

メッセージ表示部に Err16: CO2 Box Heater Abnormal を表示

〃 〃 -----

各ヒーター用 SSR 断線警報

独立過昇防止警報が作動した時、またはメインヒーター、底部ヒーター、扉ヒーター、センサーBOX 用ヒーターのいずれかの SSR が断線した時

メッセージ表示部に Err17: Heater SSR Open を表示

〃 〃 -----

※1:独立過昇防止警報が作動後一定時間経過すると、Err16(センサーBOXヒーター異常警報)とErr17(各ヒー

ター用 SSR 断線警報)が発生します。

※2:故障あるいは寿命でファンモーターの回転数が低下している場合、温度分布や CO2 濃度分布が悪くなるの

で作動する場合があります。

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警報・保安機能および自己診断機能 つづき

警報・保安の種類 状 況 表 示 警報ブザー 遠隔警報 保安動作

UV ランプ 故障警報 UV ランプが切れている時

メッセージ表示部に Err18: UV Lamp Abnormal を表示

断続音 作動 -----

UV ランプ 交換報知 点灯積算時間が約 5,000 時間以上の時

メッセージ表示部に Warning: UV Bulb Life を表示

----- ----- -----

通信異常報知 液晶表示部と制御用基板間の通信が断絶 あるいは不安定な時

メッセージ表示部に Err56: Communication Failure を表示

----- ----- -----

ガス制御準備中 本製品の電源 ON 後、温度が安定して ガスが制御できるまで待機している時

メッセージ表示部に Status: Gas sensor initializing を表示

----- ----- -----

●消音キーを押したときの動作と再警報の作動を表 5~7 に示します。

表 5 表 6・表 7 以外の場合

遠隔警報設定

(Remote Alarm)

警報復帰設定

(Ring Back)

本製品の警報ブザー 遠隔警報

消音キー押す 再警報 消音キー押す 再警報

ON:

消音キー(Buzzer)と非連動

ON

警報ブザー

停止

作動する 警報は継続 警報は継続中

OFF 作動しない

OFF:

消音キー(Buzzer)と連動

ON 作動する 警報は一時停止

作動する

OFF 作動しない 作動しない

お願い: 警報ブザーが停止しても警報自体は解除されませんので、89~92 ページを参照して警報の原因を解

消してください。

表 6 独立過昇防止警報の場合

遠隔警報設定

(Remote Alarm)

警報復帰設定

(Ring Back)

本製品の警報ブザー 遠隔警報

消音キー押す 再警報 消音キー押す 再警報

ON:

消音キー(Buzzer)と非連動

ON

警報ブザー

継続

警報ブザー

継続中 警報は継続 警報は継続中

OFF

OFF:

消音キー(Buzzer)と連動

ON

OFF

表 7 Err01(CO2 ガス空)、Err11・12(CO2 センサー異常)、Err18(UV ランプ故障)※2、ドア警報※3 の場合

遠隔警報設定

(Remote Alarm)

警報復帰設定

(Ring Back)

本製品の警報ブザー 遠隔警報

消音キー押す 再警報 消音キー押す 再警報

ON:

消音キー(Buzzer)と非連動

ON

警報ブザー停止

警報は解除 作動しない 警報は解除※3 作動しない※3OFF

OFF:

消音キー(Buzzer)と連動

ON

OFF

※2:UV ランプの点灯時間経過後に消音キー(Buzzer)を押した場合。それ以外は表 5 が適用される。

※3:ドア警報の場合、遠隔警報は作動しません。

お願い: Err01 が発生したときは新しい CO2 ガスボンベを正しく接続し、消音キー(Buzzer)で警報ブザーを止め

てください。また、MCO-21GC-PJ 装着時で予備のボンベに切り替わった場合は、消音キー(Buzzer)で警報ブザ

ーを止めると同時にガスボンベの交換をおこなってください。

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表 8 乾熱滅菌時の警報・保安機能および自己診断機能一覧表

乾熱滅菌工程 状 況 動 作 メッセージ表示欄 警報

ブザー

遠隔

警報

滅菌

ログ

乾熱滅菌開始前

(確認画面 ~Step2)

停電 電源スイッチ OFF 電源コードが外れる

電源回復

トップ画面表示 ----- -----

-----保存 しない外扉が開いている

電気錠の異常

乾熱滅菌終了画面(Step6)に移行 (Sterilisation Stopped With Error.)

↓ OK キーを押して乾熱滅菌終了

Err52: Door Lock Failure 連続音

外気温が 48 oC 以上 Err55: AT High Temp 断続音

加熱工程中 (Step3)

停電 電源スイッチ OFF 電源コードが外れる 冷却工程画面(Step5)に移行

↓ 乾熱滅菌終了画面(Step6)

(Sterilisation Stopped With Error.)↓

OK キーを押して乾熱滅菌終了

(電源回復後) Err51: Power Failure

断続音

作動保存

(失敗)

外扉が開く 電気錠が解除される

Err52: Door Lock Failure 連続音

8 時間経って

も 180 oC に

到達しない

滅菌失敗 Err48: Heater Output Shortage 断続音

160 oC -180 oC、 2 時間の 乾熱滅菌

冷却工程画面(Step5)に移行 ↓

乾熱滅菌終了画面(Step6)※4 (Sterilisation Finished Successfully.)

↓ OK キーを押して乾熱滅菌終了

----- ----- -----保存

(成功※4)

滅菌工程中

(Step4)

停電 電源スイッチ OFF 電源コードが外れる

冷却工程画面(Step5)に移行 ↓

乾熱滅菌終了画面(Step6) (Sterilisation Stopped With Error.)

↓ OK キーを押して乾熱滅菌終了

(電源回復後) Err51: Power Failure

断続音

作動保存

(失敗)外扉が開く 電気錠が解除される

Err52: Door Lock Failure 連続音

器内温度が 220 oC 以上になる

Err49: Over Heating Error 断続音

器内温度が 180 oC を下回る (同一滅菌中 1 回目)

加熱工程画面(Step3)に移行 ↓

滅菌工程画面(Step4) ↓

冷却工程画面(Step5) ↓

乾熱滅菌終了画面(Step6) (Sterilisation Finished Successfully.)

↓ OK キーを押して乾熱滅菌終了

----- ----- ----- 保存 (成功)

器内温度が

180 oC を 下回る (同一滅菌中 2 回目)

滅菌失敗

冷却工程画面(Step5)に移行 ↓

乾熱滅菌終了画面(Step6) (Sterilisation Stopped With Error.)

↓ OK キーを押して乾熱滅菌終了

Err50: Heater Output Error 断続音 作動保存

(失敗)

160 oC -180 oC、 2 時間の 乾熱滅菌

冷却工程画面(Step5)に移行 ↓

乾熱滅菌終了画面(Step6)※4 (Sterilisation Finished Successfully.)

↓ OK キーを押して乾熱滅菌終了

----- ----- -----保存

(成功※4)

※4:通常とは異なる乾熱滅菌終了画面が表示されますが、乾熱滅菌は正常に実行されています(68 ページ参

照)。

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警報・保安機能および自己診断機能 つづき

乾熱滅菌工程 状 況 動 作 メッセージ表示欄 警報

ブザー

遠隔

警報

滅菌

ログ

冷却工程中 (Step5)

停電 電源スイッチ OFF 電源コードが外れる

冷却工程画面(Step5)を継続 ↓

乾熱滅菌終了画面(Step6) (Sterilisation Finished Successfully.)

↓ OK キーを押して乾熱滅菌終了

(電源回復後) Err51: Power Failure

断続音

作動保存

(成功)外扉が開く 電気錠が解除される

Err52: Door Lock Failure 連続音

10 時間経っても 40 oC まで冷えない

Cool Down Abnormal: Hot 断続音

冷却工程終了後 (Step6)

停電 電源スイッチ OFF 電源コードが外れる

乾熱滅菌終了画面(Step6)を継続 (Sterilisation Finished Successfully.)

↓ OK キーを押して乾熱滅菌終了

(エラーは解除される)

(電源回復後) Err51: Power Failure

断続音

作動保存

(成功)外扉が開く 電気錠が解除される

Err52: Door Lock Failure 連続音

お願い: 停電時や万一の電気錠故障の場合に開錠するために、開錠キーが付属しております。通常は安全な

場所で大切に保管・管理をお願いします。なお、万一の紛失に備え、開錠キーの記号・番号を控えておくことをお

勧めします。

警告

乾熱滅菌中は、付属の開錠キーによる扉開放はおこなわない

乾熱滅菌中は器内が高温になるため、火傷の恐れがあります。乾熱滅菌中に停電した場合でも、器内

が高温なので火傷の恐れがあります。

表 9 標準ガス自動校正時の警報・保安機能および自己診断機能一覧表 警報・保安の種類 状 況 表 示 警報ブザー 遠隔警報 保安動作

標準ガス自動校正 開始時・校正時 システムチェック エラー

標準ガス校正用 CO2 ガスラインの ガス圧力が規定圧力以下の時

画面中央に、 Std GAS Calib Error Err41: Std Gas Empty を表示

断続音 作動 標準ガス校正モード 終了

Page 93: CO2 インキュベーター 品番 MCO-170AICUVD-PJ品番 MCO-170AICUVD-PJ 取扱説明書 CO2 インキュベーター 保証書別添付 本製品は、日本国内での使用を目的として設計・製造されたものであり、日本国外では使用できません。

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故障かな?と思ったら

製品の故障が疑われる場合は、サービスを依頼する前に、まず下記の表を参考にチェックしてください。

症 状 確認/対策

インキュベーターが全く運転しない ・電源プラグがコンセントから抜けていませんか。

・停電もしくは電源側のブレーカーが切れていませんか。

・電源コードが製品右側面下部の電源コード接続口にきちんと差し込んでありますか。

警報装置が動作している 【使用開始時】

・器内の温度は設定した値に合っていますか。

・器内 CO2 ガス濃度は設定した値に合っていますか。

① CO2/N2 ガス圧力調整器の 2 次圧力は規定値(0.03 MPa(G)~0.1 MPa(G)

(0.3 kgf/cm2(G)~1 kgf/cm2(G)))になっていますか。

②ガス供給用チューブは正しく接続されていますか。

【使用中】

・独立過昇防止警報温度を器内設定温度より 1 oC 以上高く設定しましたか。

・温度設定値を変更したり、扉を長時間開放しませんでしたか。あるいは、器内に温度の低い

負荷を入れませんでしたか。この場合は、放置しておくと警報は自然に作動しなくなります。

・ガス供給用チューブが外れていたり、ガスが漏れていたりしませんか。

・CO2 ガス濃度設定値を変更しませんでしたか。

・ガスボンベは空になっていませんか。週に 1 度はガスボンベの 1 次圧力を確認してくださ

い。(1 次圧力が 3.8 MPa(G)(38 kgf/cm2(G)))以下の場合、ガス残量が少ない兆候ですの

で、早めに交換してください)

・電磁波を発生させる電気製品のそばで使用していませんか。

器内温度が設定値に合わない ・周囲の温度は、器内設定温度より 5 oC 以上低くなっていますか。

・内扉が開いたまま、外扉を閉めていませんか。

・電磁波を発生させる電気製品のそばで使用していませんか。

器内湿度が上昇しない ・加湿トレイの水は十分に入っていますか。(必ず滅菌蒸留水を使用してください)

外扉が開いた状態で

UV ランプが点灯する

・ドアスイッチが押された状態になっていませんか。

CO2 ガス濃度が

設定値に合わない

・ CO2/N2 ガ ス 圧 力 調 整 器 の 2 次 圧 力 は 規 定 値 ( 0.03 MPa(G) ~ 0.1 MPa(G)

(0.3 kgf/cm2(G)~1 kgf/cm2(G)))になっていますか。

・ガス供給用チューブが閉塞していませんか。

・ダクトの取り付けは確実ですか。4 点のフックに確実に取り付けてください(25 ページ図 2)。

・器内循環用ファンの取り付けは確実ですか。器内循環用ファンがモーターの軸にしっかり奥

まで挿入されていることを確認してください(25 ページ図 1)。

・電磁波を発生させる電気製品のそばで使用していませんか。

CO2 ガスの消費量が多い ・扉の開閉頻度が多くありませんか。

・ガス供給用チューブの劣化や損傷等により、接続部でのガス漏れや、ピンホールによるリー

クの有無を調べてください。なお、ガス供給用チューブは消耗品です。1 年ごとの交換を推奨

します。

・内扉のパッキングシール不良はないですか。

・測定孔が開いていませんか。

正常な培養ができず、

器内 CO2 ガス濃度が疑われる

・本製品の周囲は、正常な空気環境ですか。汚染されたガスの発生源が近くにありません

か。

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故障かな?と思ったら つづき

症 状 確認/対策

CO2 ガスがインジェクトされない ・本製品の CO2 制御方式は ON-OFF 式ですが、器内濃度が設定値に近づくと断続的にインジェ

クトします。また、15 秒程度インジェクトが停止する場合がありますが異常ではありません。

・本製品の電源スイッチを入れた後または停電復帰後、CO2 センサーの温度が十分に安定する

まで 1 時間くらいは CO2 ガスがインジェクトされません。

CO2 ガス濃度の復帰が遅い ・本製品の CO2 ガス配管には、HEPA フィルタがあります。CO2 ガス圧力が正常な状態で、ガス濃

度の復帰が遅くなった場合は HEPA フィルタの目詰まりが考えられますので、営業所または販売

店へ相談してください。

・CO2 ガスボンベの残量が少なくなっていませんか。

・ CO2/N2 ガ ス 圧 力 調 整 器 の 2 次 圧 力 は 規 定 値 ( 0.03 MPa(G) ~ 0.1 MPa(G)

(0.3 kgf/cm2(G)~1 kgf/cm2(G)))になっていますか。

・ガス供給用チューブが閉塞していませんか。

・ダクトの取り付けは確実ですか。4 点のフックに確実に取り付けてください(25 ページ図 2)。

・器内循環用ファンの取り付けは確実ですか。器内循環用ファンがモーターの軸にしっかり奥まで

挿入されていることを確認してください(25 ページ図 1)。

外扉が開かない ・電源が入っていないと電気錠がロックされて外扉は開きません。電源を ON するか、付属の開錠

キーを使って電気錠のロックを外してください。

・乾熱滅菌中は、外扉が電気錠でロックされて開きません。

エラーが出て乾熱滅菌が途中で

終了してしまう

・測定孔にシリコン栓を取り付けていますか。

・内扉が開いていませんか。

お願い:

上記確認/対策方法を実施しても改善されない場合、もしくは上記以外の内容については、営業所または販売

店へ問い合わせてください。

本製品のそばに電磁波を発生させる電気製品を近づけないでください。電磁波のためにノイズの影響で誤動作

することがあります。

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CO2 インキュベーターを廃棄するときは

本製品を廃棄する際は、営業所または販売店へ依頼してください。

警告

解体・廃棄は専門の業者に依頼する

第三者が立ち入る場所に本製品を放置すると、不慮の事故(幼児が閉じ込められるなど)の原因となり

ます。

お願い: 当社では引き取り廃棄に際し、安全確認書の発行をお願いしております。これは、販売店、メンテナンス

技術員および当社社員の安全の確保を目的としておりますので、お手数ではございますがご協力をお願いいた

します。なお、機器が汚染されている場合、事前に除染できる範囲は、お客様にて除染処理をお願いします(乾

熱滅菌機能を使うと便利です)。

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保証とアフターサービス(よくお読みください)

修理・使いかた・お手入れなどは、

まず販売店へご相談ください。

修理を依頼されるときは

「警報・保安機能および自己診断機能」「故障かな?と思

ったら」(89~94ページ)でご確認のあと、直らないときは、

まず電源プラグを抜いて、お買い上げ日と右の内容をご

連絡ください。

●保証期間中は、保証書の規定に従って出張修理いたします。

保証期間:お買い上げ日から本体1年間

●保証期間終了後は、診断をして修理できる場合はご要望により修理させていただきます。

※修理料金は次の内容で構成されています。

技術料 診断・修理・調整・点検などの費用

部品代 部品および補助材料代

出張料 技術者を派遣する費用

※補修用性能部品の保有期間 9 年

当社はこの MCO-170AICUVD-PJ の補修用性能部

品(製品の機能を維持するための部品)を、製造打ち

切り後 9 年保有しています。

●ご相談窓口におけるお客様の個人情報のお取り扱いについて

パナソニック株式会社およびグループ関係会社は、お客様の個人情報をご相談対応や修理対応などに利用させ

ていただき、ご相談内容は録音させていただきます。また、折り返し電話をさせていただくときのために発信番号

を通知いただいております。なお、個人情報を適切に管理し、修理業務等を委託する場合や正当な理由がある場

合を除き、第三者に開示・提供いたしません。個人情報に関するお問い合わせは、ご相談いただきました窓口に

ご連絡ください。

●各地域の修理ご相談窓口

当社営業所およびサービス受付けの連絡先は、別紙の一覧表を参照してください。

・電話番号をよくお確かめのうえ、おかけください。

・地区・時間帯によって、集中修理ご相談窓口に転送させていただく場合がございます。

・所在地、電話番号は変更になることがありますので、あらかじめご了承ください。

安全確認書発行のお願い

次ページの安全確認書は、修理等のメンテナンスや廃棄を実施する際、対象機器の安全性について、お客様に

発行していただくものです。これは販売店、メンテナンス技術員および当社社員の安全の確保を目的としておりま

すので、お手数ですがご協力をお願いします。

●機器修理等のメンテナンスや廃棄を実施する際、安全確認書は毎回発行をお願いします。

●安全確認書は、次ページをコピーし、内容を記入後、当社メンテナンス技術員に提出をお願いします。

●安全確認書が発行いただけない場合、メンテナンスや廃棄をお断りする場合があります。

●機器が汚染している場合、事前に除染できる範囲は、お客様にて除染処理をお願いします。

販売店名

電話 ( ) -

お買い上げ日 年 月 日

故障の状況 できるだけ具体的に

品番

製品名

製造番号

お買い上げ日

▼お買い上げの際に記入されると便利です

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安全確認書

パナソニック ヘルスケア(株)宛

1. ご使用の試料:

病原性 : なし・可能性あり・あり 毒 性 : なし・可能性あり・あり 放射性物質: 使用せず・使用(核種: ) その他の特記事項:

2. 機器の汚染状況

製品内: 汚染なし・除染済み・汚染の可能性あり・汚染あり (除染済みの場合、除染方法: )

その他の汚染状況:

3. メンテナンス・修理・廃棄における安全対策方法

イ)安全です。 ロ)危険性があります。具体的な安全対策方法、除染方法は以下のとおりです。

記 入 日: 平成 年 月 日 ご 芳 名: 所 属: 責 任 者: 印 電話番号:

機 器 名 品 番 製造番号 設置年月日

CO2 インキュベーター MCO- 平成 年 月 日

お願い:当社では、修理等のメンテナンスの実施、返却または廃棄に際し、安全確認書の発行をお願いしており

ます。これは、販売店、メンテナンス技術員および当社社員の安全の確保を目的としておりますので、お手数で

はございますがご協力をお願いいたします。なお、機器が汚染されている場合、事前に除染できる範囲は、お客

様にて除染処理をお願いします。

●本安全確認書によりお受けしたお客さまのお名前、お電話番号などの個人情報は適切に管理いたします。ま

た、お客さまの同意がない限り、業務委託の場合および法令に基づき必要と判断される場合を除き、第三者への

開示はおこないません。

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仕 様

品 名 CO2インキュベーター

品 番 MCO-170AICUVD-PJ

外 形 寸 法 幅620 mm x 奥行755 mm x 高さ905 mm

内 形 寸 法 幅490 mm x 奥行523 mm x 高さ665 mm

内 容 量 165 L

外 箱 塗装鋼板(背面カバー塗装なし)

内 箱 ステンレス鋼板(銅含有)

外 扉 塗装鋼板

内 扉 強化ガラス

棚 ステンレス鋼板製(銅含有)、多段調節式 4枚、耐荷重:7 kg

内寸法:幅470 mm x 奥行450 mm x 高さ12 mm

測 定 孔 内径:30 mm 背面1か所

断 熱 材 メラミンフォーム

加 熱 方 式 ヒータージャケット方式

加 湿 方 式 加湿トレイ自然蒸発

温 度 調 節 方 式 PID制御方式

温 度 表 示 方 式 液晶デジタル表示式(分解能:0.1 oC)

C O 2 濃 度 制 御 方 式 PID制御方式(2波長式IRセンサー)

C O 2 濃 度 表 示 方 式 液晶デジタル表示式(分解能:0.1 %)

器 内 循 環 方 式 微風攪拌方式

エ ア ー フ ィ ル タ ー 0.3 μm、効率:99.97 %以上

U V ラ ン プ 4 W x 1(オゾンレスタイプ)

警 報 機 能 自動設定温度警報、自動設定CO2濃度警報、独立過昇防止警報

各種ガス・各種センサー・ヒーター警報

遠 隔 警 報 接 点 許容接点容量:DC 30 V、2 A

C O 2 ガ ス 接 続 口 内径4 mm~6 mmチューブ接続可能

C O 2 ガ ス 使 用 圧 力 噴射時:0.03 MPa(G)~0.1 MPa(G)(0.3 kgf/cm2(G)~1 kgf/cm2(G))

電 源 単相100 V 50 Hz/60 Hz

製品質量(別売品除く) 80 kg

付 属 品 電源コード、電源コード止め板、棚4枚、開錠キー2個

ガス供給用チューブ1本、加湿トレイ1個、チューブバンド2個

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品 名 CO2インキュベーター

品 番 MCO-170AICUVD-PJ

別 売 品 ( 表 1 0 参 照 ) 2段積み金具(MCO-170PS-PJ)

2段積みスペーサー(MCO-170SB-PJ)

別 売 品

CO2/N2ガス圧力調整器(MCO-100L)

CO2ガス自動切替器(MCO-21GC-PJ)

ガスオートチェンジャー(MCO-100GAC-PJ)

標準ガス自動校正増設キット(MCO-SG-PJ)

専用トレイ(MCO-170ST-PJ:標準品と同一品)

専用半トレイ(MCO-25ST-PJ)

2段積み用ローラーベース(MCO-170RB-PJ)

別 売

ソ フ ト ウ ェ ア 製 品

マルチモニター/メール通報ソフト(MTR-5000-PJ)

LANインターフェースボード(MTR-L03-PJ);LAN通信用

インターフェースボード(MTR-480C-PJ);RS-232C/RS-485用

・別売品をご注文の際は、 新のカタログを参照してください。

・製品改良のため、予告なく仕様を変更する場合があります。

表 10 2 段積みの組合せと必要なスペーサー

上段機種

MCO-170AICUVD-PJ

MCO-170AIC シリーズ

MCO-170M シリーズ

下段機種

MCO-170AICUVD-PJ

MCO-170AIC シリーズ

MCO-170M シリーズ

MCO-19AIC シリーズ

MCO-19M シリーズ MCO-18AC-PJ MCO-20AIC-PJ

MCO-230AIC シリーズ

スペーサー

2 段積み金具

MCO-170PS-PJ 2 段積みスペーサー

MCO-170SB-PJ

2 段積みスペーサー

MCO-230SB-PJ

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性能仕様

品 名 CO2インキュベーター

品 番 MCO-170AICUVD-PJ

温 度 制 御 範 囲 周囲温度+5 oC~50 oC※(周囲温度:5 oC~35 oC)

温 度 分 布 ±0.25 oC(周囲温度:23 oC、設定:37 oC、CO2 5 %、無負荷)

温 度 変 動 幅 ±0.1 oC(周囲温度:23 oC、設定:37 oC、CO2 5 %、無負荷)

C O 2 濃度制御範囲 0 %~20 %

C O 2 濃 度 変 動 幅 ±0.15 %(周囲温度:23 oC、設定:37 oC、CO2 5 %、無負荷)

器 内 湿 度 95 %R.H.±5 %R.H.

ヒ ー タ ー 414 W

総合 大消費電力 440 W

総 合 大 電 流 4.7 A

大 放 熱 量 1500 kJ/h

使 用 環 境 条 件 温度:5 oC~35 oC、湿度:80 %R.H.以下

(外気温15 oC以下では、本来の性能を得られない場合があります。)

ヒ ー タ ー 770 W

総合 大消費電力 795 W

総 合 大 電 流 8.2 A

大 放 熱 量 2780 kJ/h

使 用 環 境 条 件 温度:15 oC~30 oC、湿度:80 %R.H.以下

※例えば制御温度が37 oCの場合、周囲温度は32 oC以下である必要があります。制御温度の 大値は、周囲

温度に関わらず常に50 oCです。

・本製品の各データは、当社基準で測定しています。

・製品改良のため、予告なく仕様を変更する場合があります。

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●お客さまメモ お買上げの際に記入してください。お問い合せのときなどに便利です。

品 番 製造番号

お買上年月日 年 月 日

お買上店名

電話 - -

最寄りのお客さま

ご相談窓口

電話 - -

〒370-0596 群馬県邑楽郡大泉町坂田 1 丁目 1 番 1 号

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S0716-11016