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71-1193-35 GE Healthcare 紫外・可視分光光度計 Ultrospec 1100 pro 可視分光光度計 Ultrospec 500 pro 取扱説明書

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71-1193-35

GE Healthcare

紫外・可視分光光度計Ultrospec 1100 pro可視分光光度計Ultrospec 500 pro

取扱説明書

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Declaration of Conformity

This is to certify that the Ultrospec 1100 pro UV/Vis Spectrophotometer Part number 80-2112-00 / 01 / 02 / 03 Serial number 79000 onwards manufactured by Biochrom Ltd. conform to the requirements of the following Directives-: 73/23/EEC & 89/336/EEC Standards to which conformity is declared • EN 61 010-1: 1993 Safety requirements for electrical equipment for measurement,

control and laboratory use. • EN 61326-2.3: 1998 Electromagnetic compatibility - Generic emission standard part 1.

Electrical equipment for measurement, control and laboratory use. • EN 61000-4-6: 1992 Electromagnetic compatibility - Generic immunity standard part 1.

Residential, commercial and light industry. Signed: Dated: 2nd April 2002

David Parr Managing Director Biochrom Ltd Postal address Telephone Telefax Biochrom Ltd +44 1223 423723 +44 1223 420164 22 Cambridge Science Park Milton Road e mail: [email protected] website: http://www.biochrom.co.uk Cambridge CB4 0FJ England Registered in England No: 974213 Registered Office: 22 Cambridge Science Park, Milton Road, Cambridge CB4 4FJ, England.

Biochrom Ltd Certificate No. 890333

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目次

開封と据付け 3

安全についての注意事項 4

操作 5

はじめに 5

ディスプレイとキーパッド 6

メニューのカスタマイズ 7

基本測定モード 8

応用測定モード 10

メソッドの保存、呼び出し、削除 15

セットアップ 16

メニューのカスタマイズ、アクセスコード、メソッド 16

ランプ設定 17

ディスプレイのコントラスト調整と出力設定 17

エラーメッセージ 18

測定結果の出力 19

パラレルプリンターを用いる 19

チャートレコーダーを用いる 19

PCを用いる 19

アクセサリー 20

ランプ、消耗品 20

保守 21

アフターセールスサポート 21

ランプ交換 21

重水素ランプの保証 23

ヒューズの交換 23

装置の通常の手入れとクリーニング 23

付録 24

Multi Wavelength(多波長測定)モードでの計算式入力 24

菌培養液の測定 25

仕様 26

保証 26

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開封と据付

輸送中に装置が損傷を受けていないかどうかを確認してください。万一何らかの損傷

が見つかった場合には、すぐに取り扱い代理店に連絡してください。後部のランプ室

にあるランプを固定した金属プレートが正しい位置にあるかどうかを確認してくださ

い。

据付け場所で装置を安全に操作できるかどうかを確認してください。室内でのみ使用

してください。

許容温度:10℃~40℃

大許容相対湿度:31℃までは80%、31℃を超えて40℃までの間は直線的に50%ま

で下がります。

装置は必ず実験室の実験台やテーブルのような堅くて平らで、かつ装置の重量(6

kg)を支えられる台の上に設置してください。装置の周囲は空気が循環できるようにし

ておいてください。

冷却ファンの出入口を塞がないように注意してください。装置は壁から5 cm以上離し

てください。

この装置は付属の電源コードを使用して電源に接続し、必ずアース線を接地してくだ

さい。90~240 V電源で使用できます。

装置の電源を入れてください。キャリブレーション前にサンプルコンパートメントが空か

どうか確認するようディスプレイ画面に指示がでます。ここでファンクションキーを使用

してディスプレイ画面下に表示される指示を選択/決定する操作を覚えてください。こ

こでは、「OK」を選択するためにF2キーを押します(この確認をSet-upで表示しないよ

うにもできます)。キャリブレーションの過程を順番に表示します。「-」はchecking(確

認中)、「3」はOK(正常)、「7」はFail(異常)を示します。

電源を入れる際に表示言語を変更することができます。その際は、下記の言語に該

当する番号キーを押しながら電源を入れてください。

0 英語 1 ドイツ語 2 フランス語 3 スペイン語 4 イタリア語

本装置を決められた以外の方法で使用したり、安全な操作に適当でない設置環境で使用

した場合には、装置の安全機構を損ない、装置の保証をしかねることがあります。

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安全についての注意事項

本装置には警告表示や記号があり、危険性のある箇所を明示し、特に注意が必要であるこ

とを示しています。操作を始める前にこれらの記号とその意味をよく理解してください。

警告(添付文書をご参照ください)。

黄色背景に黒色記号とその周囲枠

UV RADIATION 紫外線は目を傷めます。

HOT トップカバーを外して電源をいれる際は、必ず目を保護してく

ださい。

WARNING WARNING

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操作 はじめに 本装置は極めて使いやすいマイクロプロセッサ制御の紫外・可視分光光度計です。基本測

定モードに応用ソフト機能とメソッド保存機能が加わりました。頻繁に使う操作モードとパラ

メータをメソッドとして保存し、いつでも呼び出せるように設定できます。また、パスワードを設

定してメニューをカスタマイズできるのでふだん利用しないモードを不使用設定にしたり、

ニーズに応じてモードを組み合わせたりすることもできます。

この分光光度計の特徴は次のとおりです。

基本測定モード

♦ 吸光度、 透過率、 濃度を測定できます。

♦ カイネティクス解析、波長スキャンをチャートレコーダーに出力できます。

応用測定モード

♦ 多点標準曲線を作成、保存しサンプル濃度を測定できます。

♦ 特定時間内における吸光度変化量から反応速度を測定できます。

♦ 多波長における吸光度値と計算式を用いたデータ処理を行えます。

♦ 内蔵の数式とファクター値を用いた核酸定量を行えます。

大9種類のユーザーメソッド保存

測定のニーズやスタイルに合わせて、上記測定モード、メソッドを組み合わせてそれを

カスタマイズできます。

セントロニクスパラレルプリンターに結果を出力きます。

シリアルインターフェースアダプターを介してPCと接続し、データを実験情報管理シス

テム(LIMS)でするために、データをスプレッドシートにダウンロードすることができま

す。 アクセサリーを利用することにより、本装置の機能がさらに充実します。

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ディスプレイとキーパッド

クリアな液晶ディスプレイには大きくて見やすい文字・数字が表示されはっきり読みとれま

す。キーパッドは丈夫なゴム製で、サンプルをこぼしてもふき取りが簡単です。

この装置ではディスプレイに表示される指示をその真下にあるファンクションキー(F1、F2、

F3)を使用して、選択/決定します。

吸光度測定モードの画面では、F1キーでヘルプ機能を利用することができます。Menuおよ

びSet-up画面にはF2キーとF3キーでそれぞれアクセスします。他の画面では、キーの用途

が変わります。例えばパラメータ入力画面ではF3キー(↵ )は入力した数値の決定、また

MenuおよびSet-up画面では次の画面(他にオプションがある場合)の呼び出しに使用しま

す。

赤色の停止キー( )はほとんどの場合にエスケープとして機能します。

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各キーの機能は次の通りです。

← 画面上で誤った入力事項を削除します。

λ 波長を入力します。

選択した測定モードで、設定波長でのリファレンス溶液の吸光度を0.000 AUに設

定します。標準的な操作では、リファレンスのセルをセルホルダーに差し込むよう

指示がでます。

測定を開始、または測定結果をプリントアウトします。

測定を停止、または現在選択している測定モードの初期パラメータ画面に戻りま

す。

Esc 測定を停止します(Time IntervalsおよびScanモードのみ)。

OK キャリブレーションまたは設定後、吸光度測定画面に戻ります。

メニューのカスタマイズ

この装置の特徴のひとつは、研究室のニーズに合わせてメニューをカスタマイズできること

です。この機能はパスワードでプロテクトされているので、使用者を限定することができます。

実習研究室では、Absorbance、Factor Concentration、Time IntervalsおよびScanモードを

設定しておくと便利です。

品質管理室などでは、Absorbance、Standard Concentration、Standard Curveおよび

Reaction Rateモードを設定しておくと便利です。

生産ラインでは、Absorbanceモードと複数のメソッドを設定しておくと便利です。これらの

メソッドをすべてファクターを使う複数波長計算式モードにすることもできます。

メニューのカスタマイズについては「セットアップ」をご参照ください。

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基本測定モード

Absorbance (吸光度測定)

この測定モードは、吸光度を測定する場合に使用します。電源を入れてキャリブレーション

した後に初期選択されるモードです。特定波長においてサンプルを通過した光量を測定

し、リファレンスを通過した光量と比較して計算し吸光度として表示します。操作は次のとお

りです。

・λキーを押して波長を入力します。

・リファレンス溶液を入れ、 キーを押します。

・リファレンス値は、別のリファレンスを取り直すまで適用されます。

・サンプル溶液を入れ、吸光度を測定します。

・またプリンターが接続されている場合は、 キーを押して測定値をプリントアウトします。

% Transmission (透過率測定)

この測定モードは、透過率を測定する場合に使用します。操作は次のとおりです。

・λキーを押して波長を入力します。

・リファレンス溶液を入れ、 キーを押します。

・リファレンス値は、別のリファレンスを取り直すまで適用されます。

・サンプル溶液を入れ、透過率を測定します。

Concentration (濃度測定)

この測定モードは、既知の変換ファクターを用いてサンプル濃度を測定する場合に使用し

ます。このファクターは特定波長におけるサンプルの吸光度を濃度に変換する時に必要

で、[濃度=吸光度×ファクター]の式で算出されます。操作は次のとおりです。

・波長を入力します。

・既知のファクターを入力します(範囲0.01~99999)。

・リファレンス溶液を入れ、 キーを押します。

・リファレンス値は、別のリファレンスを取り直すまで適用されます。

・このパラメータをメソッドとして保存する場合は、F3キーでSet-up画面を呼び出し、保存し

てください。

・サンプル溶液を入れ、濃度を測定します。

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Time Intervals (経時測定)

この測定モードでは、シンプルなカイネティクス測定を行うことができます。測定する波長と

時間間隔を設定し、必要に応じて測定前にリファレンスをセットしてください。ディスプレイ上

には、次の測定までの残り時間がカウントダウン表示されます。測定を終了するには停止キ

ーを押します。操作は次のとおりです。

・波長を入力します。

・時間の単位(分、秒)を入力します。

・測定時間を入力します(10~10,000秒 または 10~16分)

・各測定の時間間隔(time interval)を入力します。測定には 低10データ ポイント以上必

要です。設定できる時間間隔が画面に表示されますので、その数字の中から選択して入

力します。

・リファレンスの測定をする場合にはF3キーを、しない場合はF2キーを押します。

・リファレンス溶液を入れ、 キーを押します。

・リファレンス値は、別のリファレンスを取り直すまで適用されます。

・この測定条件をメソッドとして保存する場合は、F3キーを選択しSet-upへ進んでください。

・サンプル溶液を入れ キーを押します。

・グラフをプリントアウトする場合は、・ キーを押します。

・測定を終了するためには、停止キー( か [ Esc ])を押してください。 Wavescan (波長スキャン)

この測定モードでは、波長スキャン測定を行い、ピークの高さや位置を特定することができま

す。保存されているベースラインはありませんので、はじめにリファレンススキャンを行ってく

ださい。操作は次のとおりです。

・開始波長を入力します。

・終了波長を入力します(開始波長に対して10、20、50、100、200、300 … nm間隔)。

・リファレンス溶液を入れ、 キーを押します。

・リファレンス値は、別のリファレンスを取り直すまで適用されます。

・この測定条件をメソッドとして保存する場合は、F3キーでSet-up画面を呼び出し、保存して

ください。

・サンプル溶液を入れ、 キーを押します。

・グラフをプリントアウトする場合は、・ キーを押します。

ピークの位置や高さを確認するには、 (F1)もしくは (F3)キーを押してカーソルを移

動させます。特定の領域を拡大するには、F2キーを押して拡大したい領域の開始波長と終

了波長(開始波長に対して10、20、50、100、300 … nm間隔)を入力します。

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応用測定モード

Standard Concentration (1点標準定量)

この測定モードは、濃度既知の標準溶液を用いてサンプル溶液の濃度を測定する場合に

使用します。目的の波長における標準溶液の吸光度を測定し、変換ファクターを計算しま

す。これを用いてサンプル溶液の濃度を測定します。この測定手法は、濃度ゼロのサンプル

溶液の吸光度が0.000 AUであると仮定した、ワンポイントキャリブレーションになります。操

作は次のとおりです。

・波長を入力します。

・標準溶液の濃度を入力します(0.01~9999)。

・リファレンス溶液を入れ、 キーを押します。

・このリファレンス値は、別のリファレンスを取り直すまで適用されます。

・標準溶液を入れ、 キーを押します。

・吸光度が表示されます。F2キー(OK)を押します。

・このパラメータをメソッドとして保存する場合は、F3キーでSet-up画面を呼び出し、保存し

てください。

・サンプル溶液を入れ濃度を測定します。

保存したメソッドを呼び出して測定する場合は、リファレンス測定から開始されますので、続

けてサンプル測定を行うことができます。

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Standard Curve (多点標準定量)

この測定モードは濃度既知の標準溶液を用いて多点標準曲線を作成し、サンプル溶液の

濃度を測定する場合に使用します。この装置ではさらにその曲線をメソッドとして保存できま

す。操作は次のとおりです。

・作成する標準曲線の種類(1. Regression、2. Cubic spline)を選択します。

・波長を入力します。

・使用する標準溶液の数を入力します。

Regressionの場合 : 小3点( 大10点)の標準溶液が必要です(1を入力する

とStandard Concentrationの測定モードに切り替わります)。

Cubic splineの場合 : 小4点( 大10点)の標準溶液が必要です。

・標準溶液の濃度を低いものから順に*入力します(範囲0.01~99999)。

・リファレンス溶液を入れ、 キーを押します。

・このリファレンス値は、別のリファレンスを取り直すまで適用されます。

・標準溶液1を入れ、 キーを押します。

・吸光度が表示されます。次の標準溶液を測定するためF2キー(OK)を押します。

・必要に応じてすべての標準溶液を繰り返し測定します。

Regressionの場合のみ すべての標準溶液測定後、標準曲線が表示されます

グラフをプリントアウトする場合は、・ キーを押します。

・画面に - - - - が表示された場合は、標準曲線が設定されたことを示します。これでサン

プル測定が開始できます。

・このパラメータをメソッドとして保存する場合は、F3キーでSet-up画面を呼び出し、保存し

てください。

・サンプル溶液を入れ、濃度を測定します。

・サンプル吸光度/濃度が標準溶液で設定された範囲を超えると - - - - で表示され測定

できません。

保存したメソッドを呼び出して使用する場合は、リファレンス測定から開始されます。リファレ

ンス測定後、画面には - - - - が表示され続けます。保存したメソッドのパラメータのみを

呼び出す場合(例えば、タンパク質の定量では、新しいサンプルを測定する際は、新しく調

製した標準溶液を用います)は、メソッドを呼び出した後にSTOPキーを押してください。表示

される各パラメーターを繰り越した後、新しく調製した標準溶液を通常どおりに測定し、新し

い標準曲線を作成します。

* ゼロ濃度の標準溶液を含むためには、使用する標準溶液の数にこれを含めて、

標準溶液1の濃度を0.00と入力します。標準溶液1にはリファレンスを使用します。

また、標準溶液のくりかえし測定を行なう場合は、同じ濃度を2回入力します。3つ

の濃度の異なる標準溶液を2回ずつ繰り返し測定する場合は、標準溶液の数は6

になります。

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Reaction Rate (反応速度測定)

この測定モードは単位時間における吸光度の変化量を測定する場合に使用します。食品、

飲料、臨床検査などでは酵素反応を利用して化合物を定量する成分分析キットがあります。

多くの場合、波長340 nmでNAD ⇔ NADH変化量を測定します。特定時間内での吸光度

の変化と分析キットで設定されているファクターを用いて分析を行うことができます。使用す

るファクターが吸光度の変化量そのものではなく、単位時間における吸光度の変化量を取り

入れている場合、反応速度と酵素活性を算出することができます。相関係数(直線適合の

度合い)はデータポイント(吸光度値/時間)を等間隔で10ポイントとり、測定中に算出しま

す。操作は次のとおりです。

・波長を入力します。

・時間の単位を選択します(秒または分)。

・遅延時間(反応開始までの待ち時間)を入力します(範囲0~600)。

・終了時間(遅延時間を含む)を入力します( 大10,000)。

・ファクターを入力します(範囲0.01~99999)。

・リファレンスの測定をする場合にはF3キーを、しない場合はF2キーを押します。

・リファレンス溶液を入れ、 キーを押します。

・このリファレンス値は、別のリファレンスを取り直すまで適用されます。

・このパラメータをメソッドとして保存する場合は、F3キーでSet-up画面を呼び出し、保存し

てください。

・サンプル溶液を入れ、 キーを押します。

・画面には各時間間隔における吸光度の変化量がリアルタイムで表示されます。

・測定終了後、測定結果(=反応時間中の吸光度の総変化量×ファクター)が表示されま

す。F2キーを押すと相関係数が表示されます(直線領域で解析した場合は、相関係数は

通常0.95以上になります)。

保存したメソッドを呼び出して測定する場合は、リファレンス測定から開始されますので、続

けてサンプル測定を行うことができます。

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Multi Wavelength Equation Entry (多波長測定)

この測定モードは多波長での吸光度を測定し、特定の計算式にあてはめて、濃度や純度を

求める場合に使用します。特定の波長で吸光度を測定し、その測定値とファクターを組み合

わせた計算式でさまざまなアプリケーションに応用することができます。忙しい企業研究室、

品質管理ラボ、環境調査室などには便利な機能となります。1つの計算式につき、波長は

大5つ、定数は 大6つまで(波長5つに対応する定数5つ、および希釈ファクターの計6つ)

入力することができます。操作は次のとおりです(操作例については付録をご参照くださ

い)。

・入力を間違わないよう計算式をメモしておきます。

計算式に用いる演算記号は次のとおりです。

A@1 波長1における吸光度値

( ) + - * /

K1 波長1の吸光度に適用されるファクター

C1 定数(希釈率など)。C1は異なる数値を用いて何度でも適用できます。

! 吸光度値だけ並べて表示させたい場合には、!A@1 A@2のように入力します。

ファクターと定数に入力できる文字数は小数点を含む 大5文字までです。例えば、

12.259は入力できませんが、0.302は入力できます。

入力できる計算式の全体の長さは 大60文字です。波長とファクターはそれぞれ3文字と

5文字、演算記号は1文字として計算されます。

・F1キー(Next)を押して、必要なパラメータを呼び出します。上記に示した演算記号が順

に表示されます。キーパッドで波長とファクターを適宜書き込みます。

・F2キーを押してパラメータを選び、次に移ります。

・この操作を繰り返して計算式を書き込んでいきます。

・入力を間違えた場合には、キーパッドの←キーで 後に入力した値を削除できます。

・F3キー(↵ ) を押して、正しく入力した計算式を決定します。

・リファレンス溶液を入れ、 キーを押します。設定したそれぞれの波長についてリファレ

ンスの測定を行います。

・このパラメータをメソッドとして保存する場合は、F3キーでSet-up画面を呼び出し、保存し

てください。

・サンプル溶液を入れ、 キーを押します。

・設定した計算式による計算値が表示されます。

・F2キー(OK)を押して次のサンプルの測定に移ります。

保存したメソッドを呼び出して測定する場合は、リファレンス測定から開始されますので、続

けてサンプル測定を行うことができます。

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Nucleic Acid Quantification (核酸定量)

核酸は260 nmの吸光度を測定することにより定量することが出来ます。光路長10 mmのセル

を用いて測定した260 nmにおける吸光度が1.0のDNAもしくはRNA溶液の濃度は、それぞ

れ50もしくは40μg/mlになります。オリゴヌクレオチドの場合は、大雑把な値として33

μg/mlのファクター値を適用しますが、これは塩基組成(配列)によって異なってきます。

細胞から核酸を抽出するとタンパク質が混入してくるため、純粋な核酸を得るにはタンパク

質を除かなければなりません。吸光度比(260 nm/280 nm)は核酸の純度の指標となります

が、これはあくまで指標で、厳密な純度を示すものではありません。純粋なDNA、RNAで期

待される吸光度比はそれぞれ≧1.8、≧2.0で、この値からのずれはサンプル中にタンパク質

が混入していることを示しますが、その判断は慎重に行ってください。230 nmの吸光度が高

い場合も同様に不純物の混入を示します。230 nmはペプチド結合の吸収極大に近く(つま

りタンパク質やペプチドの混入の可能性を示します)、またTrisやEDTAなどの塩類もこの波

長領域に吸収があります。RNAサンプルでは、吸光度比(260 nm/230 nm)は≧2.0で、この

値より低い場合には、一般にグアニジンイソチオシアネート(通常RNAの精製に用いられ、

230~260 nmの領域に吸収があります)のコンタミネーションを示しています。

バックグラウンドの補正は、バックグラウンドの吸収の影響を補償するために行い、核酸とタ

ンパク質の吸収ピークの波長260 nmおよび280 nmから一定の値を差し引きます。補正に用

いられる波長は320 nmで、これによりサンプルの濁りや高い吸収を持つバッファーの影響が

排除され、微量セルの使用が可能になります。

測定後、装置はサンプルの希釈率、使用したセルの光路長を補正した上で核酸の濃度を

計算し、吸光度比(260 nm/280 nmおよび260 nm/230 nm)を表示します。

少サンプル容量70μl未満のセルは使用できません。核酸の定量にはウルトラマイクロボ

リュームブラックセル(80-2103-69)をご使用ください。操作は次のとおりです。

・核酸の種類(DNA、RNA、Oligo)を選択します[Oligoを選択した場合は、適当な変換ファ

クターを入力してください(初期設定は33です)]。

・320 nmでのバックグラウンド補整を行う場合は、F3キーでチェックを入れてください。

・濃度の単位(μg/ml、ng/μlもしくはμg/μl)を選択します。

・サンプル溶液の希釈率(1.0~99999倍)を入力し、F3キーを押します。

・使用するセルの光路長(10、5もしくは2 mm)を選択します(光路長2 mmのセルは弊社で

はお取扱いございません)。

・セルホルダーにリファレンスをセットし、 キーを押します。各波長でリファレンスが測定さ

れます。

・メソッドに保存する場合は、ここでF3キーを押してSet-upページに進んでください。

・セルホルダーにサンプルをセットし、 キーを押します。

・各波長(230、260、280、320 nm)における吸光度が表示されます。

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・F2キー(OK)を押すと、濃度、吸光度比が表示されます。

・F2キー(OK)を押して次のサンプルの測定に進みます。

保存したメソッドを呼び出して測定する場合は、リファレンス測定から開始されますので、続

けてサンプル測定を行うことができます。

メソッドの保存、呼び出し、削除

各測定モードでパラメータを設定した後、サンプル測定前にF3キーでSet-up画面を呼び出

しその設定したパラメータをメソッドとして保存できます。この機能はパスワードを使って 大

9個までプロテクトできます。詳しくは「セットアップ」をご参照ください。

保存したメソッドはオプションとして直接アクセスできるようになり、装置を起動するたびにそ

のメソッドが自動的に選択されるようにも設定できます。詳しくは「セットアップ」をご参照くだ

さい。

保存したメソッドをメニューから呼び出す場合には、メソッドのパラメータをプリントするオプシ

ョンを数字キー1で使うことができます。 数字キー2を押して選択したメソッドを続けて使用し

ます。呼び出したメソッドが目的のものかどうか必要に応じてプリントアウトして確認すること

ができます。メソッドを呼び出して使用する場合には、サンプル測定前にリファレンスを取り

直してください。

メソッドのパラメータが間違っている場合には、変更できません。変更するためには、メソッド

自体を削除し、再度入力して、再保存します。メソッドの削除については「セットアップ」をご

参照ください。

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セットアップ

Set-upオプションをF3キーで選択すると、下のような初期情報画面が表示されます。F2

キー(OK)を押すと吸光度測定のページに戻ります。

Serial # 装置のシリアル番号

4110 V1.0 製品ライン番号、EPROMバージョン

UV lamp hours UVランプの使用時間

Vis lamp hours 可視ランプの使用時間

Instrument hours 装置の使用時間

Set-upページにアクセスするためには、さらにF3キーを押し、パスワード(アクセスコード)を

入力します。パスワードは、初期設定ではEPROMバージョンの番号(4110、 4140など)に設

定されていますが、変更できます。

Set-upページは次の3ページで構成されています。

メニューのカスタマイズ、アクセスコード、メソッド

ランプ設定

ディスプレイのコントラスト調節、装置出力設定

次のページに移る場合はF3キーを押します。

各ページで表示されたオプションを変更・選択する場合は、キーパッドでそのオプション番

号を押します。

オプションにより、表示画面がもうひとつ立ち上がることもあります。

スクリーン上に表示されるオプションに合わせてキーパッドのF1~F3キーを使います。

メニューのカスタマイズ、アクセスコード、メソッド

1 : Menu 数字キー1を押して操作モードの一覧表を出します。これらの各操

作モードは数字キーで選択して使用できないように設定することも

できます。使用不可に設定した操作モードはメインメニュー画面に

は表示されません。

2 : All Menu 数字キー2を押して選択すると、上記で使用不可にした操作モー

ドを含む全モードがメインメニューで表示されます。この時使用不

可のモードは細文字で表示されます。

3 : Access Code 数字キー3を押してアクセスコードの変更をします。初期設定は

4010に設定してありますが、他の4ケタの数字に変更できます。

Access Codeに現在のアクセスコード、Access Code#1に新規のア

クセスコード、Access Code #2に再度新規のアクセスコードを入力

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します。アクセスコードを忘れた場合には、弊社バイオダイレクトラ

イン(03-5331-9336)へお問合せください。

4 : Methods 数字キー4を押してパラメータ設定したメソッドを新規保存したり、

既存のメソッドを削除したりします。1キーを押すと、Set-upページ

にアクセスする直前に使用していた操作モードのパラメータがメソ

ッドとして保存されます( 大9個まで保存可能)。メソッドは装置

のEPROMに数秒で保存されます。2キーを押してメソッドを削除し

ます。メソッド番号を入れて指定してください。

メニューから保存したメソッドを選択した場合にはメソッドパラメータ

をプリントできます。 ランプ設定

1 : UV lamp 数字キー1で重水素ランプをスイッチオン、オフします。

2 : Vis lamp only 数字キー2を押すと、つねに重水素ランプは切られた状態にな

り、装置は可視専用になります。この機能により重水素ランプの

寿命を節約できます。

3 : UV lamp save 数字キー3を押すと、装置の電源を入れた時に通常どおりキャリ

ブレーションが行われますが、キャリブレーション後自動的に重

水素ランプが切れるように設定されます。しかし、測定時に紫外

波長が設定されると重水素ランプは自動的にオンになります。

4 : Lamp hours ⇒ 0 ランプを交換した時にランプ寿命をゼロにリセットします。

ディスプレイのコントラスト調整と出力設定

1 : ⇑ Contrast 数字キー1を押して画面のコントラストを1段階ずつ上げます。

2 : ⇓ Contrast 数字キー2を押して画面のコントラストを1段階ずつ下げます。

3 : Calibration Menu キャリブレーション前に表示されるメッセージ「Ensure cell

compartment is clear」を表示しないようにします。

4 : Output to serial シリアルインターフェースアダプターを介したPCへのASCIIデー

タ出力を可能にします。

データはタブ仕切フォーマットになっています。

5 : Output to printer セントロニクスケーブルを介したパラレルプリンターへの出力を可

能にします。

テキストプリンター、Seiko DPU-414、HP Deskjet (A4)、HP

Deskjet (letter) より選択できます。

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エラーメッセージ

次のようなエラーメッセージが表示される場合があります。

Reset to defaults なんらかの理由でメモリーに障害が生じたため初期設定

(デフォルト)にリセットされました。表示オプションおよびメ

ソッドを再度入力してください。

UV lamp fail UVランプがつきませんでした。交換が必要な場合がありま

すので、ランプ寿命を確認してください。

Vis lamp fail 可視ランプがつきませんでした。交換が必要な場合があり

ますので、ランプ寿命を確認してください。

Beam blocked 何らかの障害物により光線が遮られています。サンプルコ

ンパートメント内を確認してください。

Wavelength error キャリブレーションが正しく行われなかったか、もしくは誤作

動により誤った波長が選択されました。弊社リペアセンター

(044-755-5875)へご連絡ください。

Lamps overheating ランプの温度センサーが限界以上の温度を感知しました。

弊社リペアセンター(044-755-5875)へご連絡ください。

PSU overheating PSUサーミスターが70℃以上の温度を表示しています。弊

社リペアセンター(044-755-5875)へご連絡ください。

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測定結果の出力

パラレルプリンターを用いる セントロニクスパラレルプリンターを適合するケーブルで接続して使用します。サーマルプリ

ンターを使用する場合には、80文字がプリントされるページ幅を設定します。プリンターへの

出力はSet-upページで設定します。

出力は文字と数字のみで、図は出力されません。プリンターを接続して、プリンターの電源を

入れた後、 キーを押すと自動的にプリントされます。ドイツ語、フランス語、イタリア語、ス

ペイン語を設定してある場合はウムラウトやアクセント記号は文字と同時に出力されません。

応用ソフトモードでは、ヘッダーおよび関連情報がプリントされます。例えば、Standard

Curveモードではスタンダードの吸光度と濃度値が、Multi Wavelengthモードでは入力した

計算式(数値を含む)がプリントアウトされます。

チャートレコーダーを用いる チャートレコーダーケーブル(80-2109-03)を使用します。自身でご用意される場合は、24ピ

ン(+)、25ピン(-)の25ピンDコネクターを用いてください。Time IntervalsモードとScan to

chart recorderモードのみチャートレコーダーによる測定結果の出力ができます。出力はチ

ャートレコーダーとは同調しませんので、出力時にはチャートレコーダーを同時にスタートさ

せてください。出力は1.000 abs unitあたり100 mVで、チャート速度は10 mm/秒をおすす

めします。オフセットは次のとおりに行ってください。-0.5 Abs = 0 mV、0.0 Abs = 50 mV、

3.0 Abs = 350 mV(Absorbanceモードでチャートレコーダーのペン位置を調整します)。

PCを用いる 注意 : 市販のシリアルインターフェースケーブルは使用できません。

1) スプレッドシート形式でダウンロードする場合

シリアルインターフェースアダプター(80-2109-02)を使用します。このアダプターには、

Excelに直接データをダウンロードできる、スプレッドシートインターフェースソフトウェア(1枚

のフロッピーディスクに収められたExcelマクロ)が付属しています。

2) Hyperterminalを使用する場合

シリアルインターフェースアダプター(80-2109-02)を使用します。Set-upページでシリアル

出力をオンに設定します。ASCIIデータは25ピンDコネクターを介して処理速度19,200ビット

/秒で出力され、WindowsがインストールされているPCで受け取ることができます。データ

は、PCのプログラムメニュー/アクセサリー/通信の中にあるHyperterminalを使用して受け取

ります(モデムの設定:192,000ビット/秒、8データビット、パリティなし、ストップビット1、フロー

制御なし、接続方法(どのComポートに接続するか)はPCの設定によって異なります)。出力

は、装置にケーブルが接続されていれば自動的に行われます。

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アクセサリー

多くのアクセサリーは、サンプルコンパートメントに組み込まれた形状なので、簡単に装着、

クリーニングできます。

簡単な装着 アクセサリーやサンプルコンパートメントを交換する場合は、手で

取外し、装着できます。

簡単なクリーニング サンプルコンパートメントごと取り出して、水洗いできます。

SWIFT 1000ソフトウウェア(別途PCが必要) 80-2110-00

2連セルチェンジャー(マニュアル式) 80-2109-04

セルホルダー(光路長10 – 50 mm) 80-2109-05

サーモセルホルダー(別途恒温循環槽が必要) 80-2109-06

恒温セルホルダー(温度コントローラが別途必要) 80-2109-07

温度コントローラ(25、30、37℃) 80-2109-01

フィッティングキット(別途ペリスタリックポンプおよびフローセルが必要) 80-2109-08

試験管ホルダー(直径8~26 mm、高さ180 mmまで対応) 80-2109-33

セルホルダースペア(光路長10 mm) 80-2109-09

ランプ、消耗品 タングステンランプ(Ultrospec 1100 pro 用) 80-2106-16

タングステンランプ (Ultrospec 500 pro 用) 80-2022-94

重水素ランプ(Ultrospec 1100 pro 用) 80-2109-11

シリアルインターフェースアダプター(スプレッドシートインターフェースソフトウェア付属)

80-2109-02

チャートレコーダーケーブル 80-2109-03

プリンター 72-0496-01

プリンターケーブル 80-2071-87

プリンター用紙(10ロール) 71-1600-04

プリンタースタンド 80-2109-96

ダストカバー 80-2109-13

石英セルおよびガラスセルについては、弊社バイオダイレクトライン(03-5331-9336)へお問

合せください。

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保守

アフターセールスサポート GLP/GMPに関する標準ガイドラインを満たすためのサポートを行います。

♦ キャリブレーション、国際標準トレーサブルなフィルターによる評価

♦ サポート技術者およびキャリブレート済み評価機器

♦ ISO9001基準に適合

次の事項を保守契約内容に補充できます。

♦ Preventative maintenance

♦ Certification

キャリブレーション用標準フィルターを使用する場合には、平たい面がセルホルダーのバネ

と逆を向くように設置してください。

危険なサンプルや溶媒を取り扱う際は、特に注意して行ってください。

ランプ交換 交換用のランプは代理店から購入できます。コード番号は次のとおりです。

重水素ランプ 80-2109-11(Ultropsec 1100 pro のみ)

タングステンランプ 80-2106-16 (Ultrospec 1100 pro)

タングステンランプ 80-2022-94 (Ultrospec 500 pro)

(このタングステンランプのみを使用してください。他のタングステンランプを使用した場合

は、装置が正常に動作しません)

ランプ交換は簡単に行えるようになっています。新しいランププレートをスライドして入れるだ

けで、交換後の光軸調整は必要ありません。

ランプは使用中は非常に熱くなります。交換は十分に冷えてから行ってください。

両ランプの光源部分の表面には直接手を触れないでください。必ず布のようなものを使用し

てください。触ってしまった場合にはその部分をイソプロピルアルコールで拭いてください。

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ランプの交換方法は次のとおりです。

1) 装置の電源を切り、サンプルをセルホルダーから取り出します。電源コードをぬいて

ください。

2) 装置後部のランプカバーを留めネジをゆるめてはずします。

3) 金属のブラケットを横に動かしてランププレートをスライドして取り出し、コネクターを

ぬきます。

- タングステンランプの場合は、交換用ランプをプレート上のホルダーに完全にはま

るまで押しながら差し入れます。

- 重水素ランプの場合は、プレートごと新しいランプに交換します。古い方のタング

ステンランプは新しいプレート上に差し込みます。

4) ケーブルコネクターを再接続してランププレートを奥までスライドします。ケーブルが

からまらないよう注意します。

5) ランプカバーを取り付けます。

6) 電源コードを接続して装置の電源を入れます。

7) ランプ寿命をゼロに設定します。操作は次のとおり。

F3 Set-up → F3 Set-up →アクセスコード入力 → F3、F3 → 4を選択

→ F3( ) → ランプ寿命をゼロに設定するランプを選択

キーを押してこの画面を終了します。

キーを押してSet-up画面を終了します。

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重水素ランプの保証

ランプの交換は以下のいずれかの項目があてはまった場合に行ってください。

- 15ヶ月の使用

- 750時間の使用

ヒューズの交換 装置の電源を切り、電源コードを抜きます。ヒューズホルダーは電源プラグを外して開けてく

ださい。ヒューズホルダーは装置後部の電源ソケットと電源スイッチの間にあります。

つまみ部分を引いてヒューズホルダーをスライドして開きます。

ヒューズホルダーに新しいヒューズ(2A、5mmx20mm、FST)を設置して元の位置にスライドし

てもどします。

電源コードを再び接続して装置の電源を入れます。

ヒューズは装置使用寿命中に通常は消耗されることはありません。繰り返しヒューズがとんで

しまう場合には、弊社または代理店までご連絡ください。

装置の通常の手入れとクリーニング

装置外側のクリーニング

装置の電源を切り、電源コードを抜きます。

柔らかい布をぬらして外側の表面をふきます。

落ちにくい汚れは薄めた液状中性洗剤を使って落としてください。

サンプルコンパートメントのクリーニング

装置の電源を切り、電源コードを抜きます。

セルホルダーを取り外します。

柔らかい布をぬらして拭くか、水で流し洗いします。

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付録

Multi Wavelength(多波長測定)モードでの計算式入力

このモードを使用する際には、入力する計算式をあらかじめ書き出しておきます。

以下の計算式を入力する場合の操作方法は次のとおりです。

Cobalt (g/l) = ((A511 * 12.26)- (A720 * 0.302))* 100

注意 : 入力を間違えた場合には←キーで削除できます。

キー操作

1. Next(F1)を( が表示されるまで押し、Select(F2)を押します。

2. Next(F1)を( が表示されるまで押し、Select(F2)を押します。

3. Next(F1)をA@1が表示されるまで押し、Select(F2)を押します。

4. 511をキーパッドで入力し、Enter(F3)を押します。

5. Next(F1)を * が表示されるまで押し、Select(F2)を押します。

6. Next(F1)をK1が表示されるまで押し、Select(F2)を押します。

7. 12.26をキーパッドで入力し、Enter(F3)を押します。

8. Next(F1)を )が表示されるまで押し、Select(F2)を押します。

9. Next(F1)を - が表示されるまで押し、Select(F2)を押します。

10. Next(F1)を( が表示されるまで押し、Select(F2)を押します。

11. Next(F1)をA@2が表示されるまで押し、Select(F2)を押します。

12. 720をキーパッドで入力し、Enter(F3)を押します。

13. Next(F1)を * が表示されるまで押し、Select(F2)を押します。

14. Next(F1)をK2が表示されるまで押し、Select(F2)を押します。

15. 0.302をキーパッドで入力し、Enter(F3)を押します。

16. Next(F1)を )が表示されるまで押し、Select(F2)を押します。

17. Next(F1)を )が表示されるまで押し、Select(F2)を押します。

18. Next(F1)を * が表示されるまで押し、Select(F2)を押します。

19. Next(F1)をC1が表示されるまで押し、Select(F2)を押します。

20. 100をキーパッドで入力し、Enter(F3)を押します。

画面に表示されている計算式を確認します。

F3を押して決定します。

計算式をメソッドとして保存する場合には、「セットアップ」をご参照ください。

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菌培養液の測定

菌培養液の測定は、Concentration(濃度測定)で可能です。菌体数(密度)と濁度の間に

は、約0.600 ODまで直線的な関係があり、測定した濁度と、別の方法で求めた菌体数との

比較で検量線を作製することができます。菌体数は、スライドガラスに菌培養液を一部とり、

顕微鏡でカウントする方法や1 OD600=8×108 cells/ml (大腸菌の場合)の換算式から求めら

れます。測定する培養液は検量線から外れないよう、濁度が0.6を超えないように希釈する

必要があります。

また、菌体培養液のような濁ったサンプルの測定では測定される光の強さは、検出器に入る

散乱光の割合であって分子の吸光によるものではありません。測定の結果は、セルと装置の

出口スリット、スリットの形状、モノクロメーターの光学特性により左右されます。従って、別の

装置と比較する場合にはあらためて検量線を作成し、補正する必要があります。

・ 波長を600 nmで入力します。

・ 補正のためのファクターを入力します。*1

・ 菌体を含まない培地をリファレンスとしていれ、 キーを押します。

・ この測定条件をメソッドとして保存する場合は、F3を選択しSet-upへ進んでください。

・ 菌体を含むサンプルを入れ、濃度を測定します。*2、*3

*1 この装置では小型の光学系を採用しているため、検出器に入る散乱光は期待されるOD

値より小さくなります。必要に応じて、上記のように測定したOD値と期待されるOD値を比

較して、補正値を入力してください。

*2 600 nmにおけるランプのエネルギーは比較的低いため、2.000以上の濁度は測定できま

せん。

*3 菌培養液をセルで測定される場合は、光路長10 mmのディスポーザブルセルの使用を

おすすめします。サンプルにグリセロールを加えると、懸濁物の沈降による吸光度の変化

を防ぐことができます。

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仕様

波長レンジ 200~900 nm

モノクロメーター Plane grating with 1200 lines/mm

波長キャリブレーション automatic upon switch on

バンド幅 5 nm

波長精度 ± 2 nm

波長再現性 ± 0.5 nm

光源 tungsten halogen and deuterium arc

ディテクター single solid state silicon photodiode

測光レンジ - 0.300 to 3.000 A, 0.01 to 99999 concentration units, 0.1 to

200% T

測光再現性 ± 0.5% or ± 0.005 A to 2.000 A at 546 nm, whichever is the

greater

迷光 typically < 0.2% T at 220 nm using NaI, < 0.2% T at 340 nm

according to ANSI/ASTM E387-72

安定性 ± 0.002 A/h at 0 A after warm-up, typically 30 minutes

ノイズ ± 0.001 A near 0 A and ± 0.002 A near 2 A at 600 nm

アナログ出力 100 mV per 1.000 A via interface lead

デジタル出力 Centronics parallel as standard

9 pin serial via interface adapter lead

サイズ 345×435×140 mm

重量 6.5 kg

電源 90~265 V AC, 50/60 Hz, 100 VA

Safety standard EN 61010-1

EMC emissions EN 61326-2.3 Generic emissions part 1

EMC immunity EN 61000-4-6 Generic immunity part 1

Mains harmonics EN 61000-3-2

Susceptibility standard IEC 801

Quality System Designed and manufactured in accordance with an ISO 9001

approved quality system

上記仕様上の測定値は装置をウォームアップさせた後に一定の温度条件で測定した典型的な

値です。製品開発・改善のため予告なしに製品外見・仕様の一部を変更することがあります。

保証

製品は明示した仕様に適合していることを保証します。製品の保証期間は、取り扱い説明

書に基づき正しく使用した場合に限り、12ヶ月です。本製品を取り扱い説明書以外の誤った

使用により生じた損失や故障については、弊社は一切の責任を負いかねます。

本製品は、Biochrom Ltd., 22 Cambridge Science Park, Milton Road, Cambridge CB4 0FJ,

UKにて開発、製造されました。

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安全上のご注意 必ずお守りください

誤った取扱いをした場合に生じる危険や損害の程度を、

次の区分で説明しています。

警告誤った取扱いをした場合に、死亡や重傷を負う可能性があるもの。

注意誤った取扱いをした場合に、傷害または物的損害が発生する可能性があるもの。

図記号の意味は次の通りです。

禁 止

禁 止

は、してはいけない「禁止」を示します。

は、必ず実行していただく「強制」を示します。

警告

禁 止

電源プラグの抜き差しにより、運転を停止しない

火災・感電の原因になります。

禁 止

電源コード・電源プラグを傷つけない

●加工しない ●束ねない ●ねじらない ●折らない ●物をのせない ●加熱しない ●無理に曲げない

破損して火災・感電の原因になります。

根元まで差込む

電源プラグのほこりを取り除き、刃の根元まで確実に差込む

接続が不十分だと、隙間にほこりが付着

して火災・感電の原因になります。

禁 止

本体を水につけたり、水をかけたりしない

ショート・感電の原因になります。

禁 止

使用時や使用直後(運転停止後約60分間)は、操作に関係のない部位には触れない

高温部に触れ、やけどの原因になります。

禁 止

同梱の電源コード・電源プラグ以外のコード・プラグを使用しない

故障・火災・感電の原因になります。

禁 止

電源コードを途中で接続しない、タコ足配線をしない

火災・感電・故障の原因になります。

禁 止

修理・分解・改造はしない

火災・感電の原因になります。

指定の規格

取扱説明書に指定された規格のコンセントを使用する

指定された規格以外で使用すると

火災・感電の原因になります。

禁 止

電源コードや電源プラグが傷んだり、コンセントの差し込みがゆるいときは使わない

感電・ショート・発火の原因になります。

プラグを抜く

異常時は、運転を停止して電源プラグを抜く

異常のまま運転を続けると火災・感電の

原因になります。

禁 止

同梱の電源コード・電源プラグを他の電気機器に使用しない

故障・火災・感電の原因になります。

このしおりには、弊社機器に関する一般的な注意事項を記載しています。取扱いの詳細は必ず製品添付の使用説明書をご覧ください。

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注意

禁 止

設置時は、次のような場所には置かない

●不安定な場所  ●湿気やほこりの多い場所

●油煙や湯気が当たる場所

●直射日光の当たる場所 ●風雨のあたる場所 ●熱器具の近く ●高温になる場所 ●吸・排気口をふさぐような場所

このような場所に置くと、ショートや発

熱、電源コードの被膜が溶けるなどして、

火災や感電、故障、変形の原因になること

があります。

水平

水平で丈夫な場所に設置する

低温室で使用する場合の注意

電源を入れない

装置を低温室から常温の場所に移動させる場合、常温に設置後、装置内の結露が無くなるまでシステム電源を入れない(状況により異なるが、通常半日から一昼夜)

感電・漏電火災の原因になります。

電源を入れておく

装置を低温環境下でご使用になる場合、システム電源は常時入れておく

低温環境下で長時間システムの電源を落

とした状態で放置すると、結露などによ

り故障の原因になります。

ランプなどの消耗品は OFFにしておくと、劣化を防ぐことができます。

弊社製品についてのお問合せ (バイオダイレクトライン)

TEL : 03-5331-9336 受付時間 9 : 00~ 17 : 30土・日・祝日、弊社指定休業日、年末年始を除く

禁 止

ぬれた手で電源プラグを抜き差ししない

感電の原因になります。

プラグを持つ

電源プラグを持ってまっすぐ引き抜く

ななめに引き抜いたり、コードを持って

抜くと、プラグの刃や芯線が破損して

ショート・感電・発火の原因になります。

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