練馬区立美術館 開館35周年記念展 Re construction発行日:令和2年7 月5日...

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「音声訳」という言葉をご存知でしょうか? 一言でいえば、目の不自由な方の代わりとなって 本を読み、録音図書を制作することです。文章だけ でなく、イラストや図・表、漢字の説明なども利用 者に分かり易く説明する必要があります。 結成当初はインターネット もまだ普及していません。 とても苦労しながら、新 しい電化製品発表の新聞 記事や取扱説明書、音楽 CD の紹介、『地球の歩き方』などを 読みました。 現在は『週刊エコノミスト』『大相撲中継』『ダン スビュウ』などの雑誌や単行本も他のグループと分 担しながら制作し、対面朗読もしています。 活動を始めてから 30 年近くになります。 月二回の勉強会は目の不自由な会員に助言をもら いながら一緒に学んでいるのが会の特徴です。 また貫井図書館の方に協力いただいて毎月図書 館で受け入れている新刊本の 100 冊程度を 「貫井図書館新刊情報」として CD 版にしています。障がい者のお 知り合いがいらしたらご紹介く ださい。 図書館には『点字毎日』を活 字にした新聞もあります。ぜひ手に 取ってご覧ください。 「読書バリアフリー法」が昨年成立しました。「音声 訳」に求められるものも初期の頃とは変わってきてい ますが、読書が困難な方のために少しでもお役に立て るように活動を続けていきたいと思っています。 学校支援情報 練馬区立美術館情報 私たちはボランティア団体「音訳はあと」です 心に残るひと言、忘れられない場面がイラストやカード になって、本の魅力を伝えています。 読書の秋、新しい本との出会いをお楽しみください。 「音声訳」を通じて少しでも利用者の方々のお役に立ちたいと、 地元貫井図書館を拠点に活動をしています。 式場隆三郎(1898-1965) は、現在の新潟県五泉市生まれ の精神科医です。医業のかたわ ら、民藝運動、ゴッホ論、精神 病理学入門など、約 200 冊に 及ぶ著書があります。ゴッホ複 製画展や山下清展などの事業 も手がけ、幅広い大衆の関心と 会期:令和 2 年 10 月 11 日(日)~12 月 6 日(日) 興味を集めます。本展では、式場の足跡を約 200 点の 作品・資料を通じてたどります。副題の“脳室反射鏡” は、可視(科学)と不可視(芸術)の両極を往還した特異な 式場の個性を表す彼の著作(1939 年)のタイトルです。 令和 2 年 11 月号 Vol. 45 発行者:練馬区立貫井図書館 指定管理者 ㈱図書館流通センター 発行日:令和2年 11 月 5 日 貫井図書館館内にて、貫井中学校3年生の国語の 授業で作成した“本の CM カード”をお借りして、 12 月 27 日まで展示しています。 *12 月 12 日からは、「練馬区立美術館 35 周年記念展 35 年の 35 点 コレクションで振り返る練馬区立美術館」が 開催されます。お楽しみに!

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  • 「音声訳」という言葉をご存知でしょうか?

    一言でいえば、目の不自由な方の代わりとなって

    本を読み、録音図書を制作することです。文章だけ

    でなく、イラストや図・表、漢字の説明なども利用

    者に分かり易く説明する必要があります。

    結成当初はインターネット

    もまだ普及していません。

    とても苦労しながら、新

    しい電化製品発表の新聞

    記事や取扱説明書、音楽 CD

    の紹介、『地球の歩き方』などを

    読みました。

    現在は『週刊エコノミスト』『大相撲中継』『ダン

    スビュウ』などの雑誌や単行本も他のグループと分

    担しながら制作し、対面朗読もしています。

    活動を始めてから 30 年近くになります。

    月二回の勉強会は目の不自由な会員に助言をもら

    いながら一緒に学んでいるのが会の特徴です。

    また貫井図書館の方に協力いただいて毎月図書

    館で受け入れている新刊本の100冊程度を

    「貫井図書館新刊情報」として

    CD 版にしています。障がい者のお

    知り合いがいらしたらご紹介く

    ださい。

    図書館には『点字毎日』を活

    字にした新聞もあります。ぜひ手に

    取ってご覧ください。

    「読書バリアフリー法」が昨年成立しました。「音声

    訳」に求められるものも初期の頃とは変わってきてい

    ますが、読書が困難な方のために少しでもお役に立て

    るように活動を続けていきたいと思っています。

    学校支援情報 練馬区立美術館情報

    私たちはボランティア団体「音訳はあと」です

    心に残るひと言、忘れられない場面がイラストやカード

    になって、本の魅力を伝えています。

    読書の秋、新しい本との出会いをお楽しみください。

    「音声訳」を通じて少しでも利用者の方々のお役に立ちたいと、

    地元貫井図書館を拠点に活動をしています。

    式場隆三郎(1898-1965)

    は、現在の新潟県五泉市生まれ

    の精神科医です。医業のかたわ

    ら、民藝運動、ゴッホ論、精神

    病理学入門など、約 200 冊に

    及ぶ著書があります。ゴッホ複

    製画展や山下清展などの事業

    も手がけ、幅広い大衆の関心と

    会期:令和 2 年 10 月 11 日(日)~12 月 6 日(日)

    興味を集めます。本展では、式場の足跡を約 200 点の

    作品・資料を通じてたどります。副題の“脳室反射鏡”

    は、可視(科学)と不可視(芸術)の両極を往還した特異な

    式場の個性を表す彼の著作(1939 年)のタイトルです。

    令和 2 年 11 月号 Vol. 45

    発行者:練馬区立貫井図書館 指定管理者

    ㈱図書館流通センター

    発行日:令和2年 11 月 5日

    貫井図書館館内にて、貫井中学校3年生の国語の

    授業で作成した“本の CM カード”をお借りして、

    12 月 27 日まで展示しています。

    *12 月 12 日からは、「練馬区立美術館 35 周年記念展

    35 年の 35 点 コレクションで振り返る練馬区立美術館」が

    開催されます。お楽しみに!

  • 貫井図書館スタッフのおすすめ本のご紹介

    『 人間の本性 人間とはいったい何か 』

    アルフレッド・アドラー/著

    長谷川 早苗/訳 興陽館

    「承認欲求」や「トラウマ」がどこか

    らくると思いますか?本書では様々な

    ケースを用い個人心理学の基本を学ぶ

    ことができます。私たちが抱える「こ

    の感情はどこから」という問いにきっ

    と答えてくれる1冊です。

    私達の身の回りに当たり前のように存

    在し、無尽蔵にあるように見える砂。

    しかし、実はこの砂が限りある資源で、

    私達の社会の土台となっているとした

    ら?現代都市文明に新たな展望を与

    え、未来に警鐘を鳴らします。

    『 砂と人類 —いかにして砂が

    文明を変容させたか 』

    ヴィンス・バイザー/著

    藤崎 百合/訳 草思社

    兄ジェシーの事件をきっかけに心に傷

    を抱えたヘンリーが、思ったことや感じ

    たことを書いた日記です。周囲の人々の

    存在により次第に前に向けるようにな

    っていくヘンリーに、読者も勇気づけら

    れることでしょう。

    『 山手線圏内蔵めぐり散歩ガイド 』

    清田 予紀/著 玄光社

    時代を超えて東京の街に残る歴史的

    文化遺産「蔵」。その多くは老朽化や

    都市開発の影響で姿を消しつつあり

    ます。本書では、山手線圏内に残る

    蔵を写真とともに紹介。東京にこん

    なに蔵があったなんて!と、驚かさ

    れます。

    『 ぼくだけのぶちまけ日記 』

    スーザン・ニールセン/作

    長友 恵子/訳 岩波書店

    人間の偉大な創造は妄想×試行錯誤の

    賜物だった。『カラスの教科書』などで

    知られる動物行動学者の松原始氏が、

    日常生活で見られる科学的な事物・現

    象を鳥の形態や生態のすごいところと

    関連付けながら説いた、身近にある科

    学技術紹介の書です。

    テディ・ロビンソンはデボラという女の

    子のくまのぬいぐるみ。ベビーシッター

    になったり、おたんじょう日を祝ったり、

    病院に入院してみたり。歌が大好きなテ

    ディ・ロビンソンの、おかしくてあたた

    かいお話です。

    『 テディ・ロビンソンのたんじょう日 』

    ジョーン・G.ロビンソン/作・絵

    小宮 由/訳 岩波書店

    『 鳥マニアックス

    鳥と世界の意外な関係 』

    松原 始/著 カンゼン

    11/28(土)「貫井中英語部 英語おたのしみ会」

    12/13(日)「冬のおたのしみ会

    小学生でもわかる!はじめての構造力学」

    12/24(木)「冬のスペシャルおはなし会」

    11/21(土)「おとなのためのおはなし会」

    12/5 (土) 貫井子ども家庭支援センター共催

    「ママをやめてもいいですか!?」上映会

    12/6(日) 放送前○秘アニメ上映会 『天地創造デザイン部』

    ※新型コロナウイルス感染症に関連し、参加者および関係

    者の健康・安全面を第一に考慮し、開催を中止する場合が

    ございます。何卒ご了承ください。

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