笑顔フード宅配サービス～社協ができること・できないこと～

沖縄市社会福祉協議会 事務局長 金城和彦

コロナ過においての活動報告―沖縄プロジェクト

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金 城 和 彦（きんじょう・かずひこ）

■自己紹介

民謡歌手の前川守賢さんと饒辺愛子さんに

よる在宅高齢者への慰問事業「笑顔宅配サー

ビス」の生みの親。

「福祉はもっと多様性があっていい」が信条。

座右の銘は「足元を掘れ、そこに泉あり」。

・昭和36年 コザ市生まれ

・昭和61年 沖縄市社協入職

・現在 常務理事兼事務局長

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・東西約1,000km、南北400kmの海域

・大小160の島々（うち有人島49）

・日本唯一の亜熱帯海洋性気候

・美しいサンゴ礁、貴重な野生動物・・・

一方で、、、

・合計特殊出生率 全国1位

・老年人口割合（65歳以上） 全国47位

・完全失業率 全国1位

・保育所教育普及率 全国47位

・大学進学率 全国47位

・離婚率 全国1位・・・

１．沖縄県の概要

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日本 琉球・沖縄

旧石器時代

原

始

古

代

縄文時代 約 6600年前

弥生時代 貝塚時代

古墳時代

飛鳥時代 「琉球」が初めて中国史に現れる

奈良時代

平安時代

中

世

鎌倉時代 グスク時代

南北朝時代

室町時代 1429年 第一尚氏王統開く（三山統一し、琉球王国を樹立）

1470年 第二尚氏王統開く

安土・桃山時代

近

世 江戸時代

1609年 薩摩の侵攻

1853年 ペリー、那覇に来航

近

代

明治時代 1871年 廃藩置県、琉球処分(1879年)

大正時代

昭和時代

1941年 太平洋戦争が始まる

現

代

1945年 アメリカ軍が沖縄に上陸。敗戦後アメリカによる沖縄統治が始まる

1951年 サンフランシスコ条約で、沖縄と奄美が米軍の施政権下におかれる

1972年 5月 15日、日本に復帰し沖縄県となる 通貨交換、ドルから円へ

平成時代 1992年 首里城正殿などを復元

1995年 「平和の礎（いしじ）」建設

令和 2019年 首里城焼失

・国土面積0.6％の沖縄県に全国の

米軍専用施設の70.4％が集中

・沖縄本島の14.7％を占める

１．沖縄県の概要（歴史）

・その昔、沖縄は琉球という独立国家

・中心は首里城。中国や日本、アジア

の国々と「大交易時代」で繁栄

・1609年 薩摩藩から侵攻を受ける

・1945年 沖縄戦（地上戦）

～27年間、米軍統治下におかれる

～米軍基地が建設され、現在に至る

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２．沖縄市の概要

沖縄市5つの宣言•国際文化観光都市宣言 1974年4月1日

•核兵器廃絶平和都市宣言 1985年6月28日

• スポーツコンベンションシティ宣言 1996年9月24日

• エイサーのまち宣言 2007年6月13日

• こどものまち宣言 2008年4月30日

2005年の国勢調査で15歳未満の年少人口の割合が

全国1位の市。

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項 目 全国 沖縄県 沖縄市

人口令和2年9月1日

1億2581万人 1,458,730人 142,018人

高齢化率平成30年度

28.1％ 26.1% 19.39％

要保護率平成30年度

16.58‰ 25.30‰ 37.12‰

準要保護率平成27年度

15.43％ 20.43％ 30.5％令和2年9月

こどもの貧困率平成24年度

13.8％ 37.5％ ？

２．沖縄市の概要（全国・県・市比較）

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• 名 称 社会福祉法人 沖縄市社会福祉協議会• 設 立 昭和49年4月1日 （旧美里村と旧コザ市が合併後誕生）• 予 算 171,180,000円（令和2年度）• 主な事業 福祉まつり、社会福祉大会、共同募金運動、ふれあいのまちづくり事業、

ボラントピア事業、日常生活自立支援事業、法人後見受任事業、障がい者社会参加促進事業 ,etc .（HP参照）

フードバンクひとり一品運動

社協とは・・・制度外援助！

３．沖縄市社会福祉協議会の概要

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・平成21年度 606kg

・令和元年度 2,329kg

・手 順

①住民が自治会(公民館)へ食料を届ける

②自治会から社協（福祉センター）へ食料

を届ける

③社協から子ども居場所団へ連絡、提供

もしくは各関係機関と連携して、個別支

援として活用

・「無縁社会」と「タイガーマスク運動」

４．フードバンク「ひとり一品運動」の取り組み

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1.目的

沖縄県に住むシングルマザーの方や困窮者、COVID-19による影響を受け収入が減ったり仕事が無くなったりしている方などを対象に食品を配布し、QOLや食の健康の向上を目的とする。

2.実施主体

セカンドハーベスト・ジャパン（認）

3.協力機関

（社福） 沖縄市社会福祉協議会、沖縄県 子供生活福祉部、（公財）沖縄県労働者福祉基金協会、沖縄県母子寡婦福祉連合会、ヘルピングハンズ、セカンドハーベスト沖縄

５．沖縄フードパントリー「うさがみそーれープロジェクト」(要綱抜粋)

4.内容セカンドハーベスト・ジャパンの持つ食糧庫（埼玉県八潮）より食品を沖縄に輸送し、沖縄市と那覇市の各拠点にて食品を配布する。その際利用者様には事前登録をお願いする。

5.実施期間・時間那覇市：7月23日10:00-12:00、15:00-17:00沖縄市：7月24日10:00-12:00

6.対象（利用料金）沖縄県に在住する方々（無料）

7.提供数1日400食 （沖縄市社協様の分は後日直接利用者様に配布とする）

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５．沖縄フードパントリー「うさがみそーれープロジェクト」(チラシ)

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１．目 的セカンドハーベスト・ジャパン（SH・J）の実施する「うさがみそーれープロジェクト」の一環として、沖縄市に暮らす食事の確保が困難となっている子どもたちやご家族の皆さまへ食料を宅配することにより、こども達の健康と笑顔づくりに貢献し、福祉の向上を図ることを目的とします。本市での事業名は「笑顔フード宅配サービス」です。

２．実施主体 セカンドハーベスト・ジャパン（認）Second Harvest Japan東京都台東区浅草橋4-5-1水田ビル1FTEL: 03-5822-5371 ／ FAX: 03-5822-5372Email: c_ishii@2hj.org 担当:石井千尋

６．笑顔フード宅配サービス 要綱①

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６．笑顔フード宅配サービス 要綱②

３．受入機関

①社会福祉法人 沖縄市社会福祉協議会

②沖縄市（こども相談・健康課）

③沖縄市教育委員会（指導課サポートチーム）

※受け入れ機関・団体の職員間で、「沖縄市笑

顔宅配チーム」を組織する。

※同チームの事務局は沖縄市社協内におく。

ここが肝！

いわゆる「縦割り行政」が、動いた。

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６．笑顔フード宅配サービス 要綱③

４．内 容SH・J「うさがみそーれープロジェクト」により寄贈・提供された食材は、食料支援を希望するご家庭に直接宅配いたします。宅配担当者は受け入れ機関・団体の職員とします。※対象者は、あらかじめ関係機関が把握しているこども・世帯です。※個人情報保護の観点から、対象者の名簿の開示は致しません。

＜手順＞①受け入れ機関・団体により、必要な個数を調査する。②沖縄市社会福祉協議会がまとめ、実数をSH・Jへ報告する。③CH・Jの有する埼玉県の食糧庫より沖縄県各所へ輸送する。④沖縄市の拠点は沖縄市福祉文化プラザ（沖縄市高原7-35-1）とする。⑤沖縄市関係機関・団体職員により、個別に食材をとどける。

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６．笑顔フード宅配サービス 要綱④

５．宅配期間

令和２年７月２２日（水）～ ３１日（金）

贈呈式：令和2年7月22日（水）午後4時

沖縄市福祉文化プラザ 多目的ホール

６．対象世帯

①沖縄市立小中学校在籍の児童生徒で、

ひとり親世帯および経済的理由等により

食事に困窮しているご家庭。

②その他、受け入れ機関・団体が適当と認

めるご家庭。14

制度

継続的・持続的支援

個人情報の取り扱い

,etc.

７．社協ができること・できないこと

制度の狭間の取り組み

緊急的・一時的支援

コーディネート

∞

今回の成果

400箱×2回＝800箱 800箱×約5kg＝約4,000kg ‼

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うちな～口（グチ）を捧げます。

• チムグリサン（肝苦りさ）の精神「自分もおなかをすかせているのだが、自分より困った人を見て、食べ物を分けてあげなければ、自分の心が痛む。」

（「島マスの頑張り人生」より）

•命（ぬち）どぅ宝意：命こそ宝

• いちゃりば、ちょーでー（行き逢えば、兄弟）意：一度会ったら皆兄弟、姉妹のようなもの。みなさん、

仲良くしましょう！ これからもよろしくお願いします。

８．まとめに代えて・・・

島 マ ス

（1900年～1988年）16